• 検索結果がありません。

表5-1-1 届出件数等の状況(平成24年度末現在)

保健所 届出件数 調査命令件数 土壌調査結果 区域指定

北部 63 0

中部 111 0

中央 51 0

南部 68 0

宮古 94 0

八重山 39 0

計 426 0

(2)農用地の土壌汚染対策について

重金属類は、植物の生育に必要な成分もありますが、過剰に存在する場合は、農作物に多量 に吸収され、その結果、人の健康を損なうおそれがある農作物が生産されたり、又は、直接農 作物の生育を阻害することから、このようなことを防止することを目的とした「農用地の土壌 の汚染防止等に関する法律」が昭和45年12月に制定されました。

本県においては、昭和50年度から平成8年度まで土壌保全対策事業の一環として農用地にお ける土壌の調査を行った結果、基準値以上の重金属類は検出されませんでした。

【環境保全課】

第2節 地下水環境の保全

1 地下水の水質状況

(1)地下水質測定の目的

県では、水質汚濁防止法第15条の規定に基づき、地下水の常時監視をしています。

概況調査として、県内を6グループに分け、毎年1グループずつ、カドミウム等の有害物質 の調査を実施しています。また、過去に有害物質が検出されたところは、継続監視調査として 継続調査を実施しています。

(2)測定結果の概要 ア 概況調査

沖縄県内の北部及び宮古地域の7市町村7地点においてカドミウム等の28項目の調査を実 施した結果、全地点において環境基準を満たしていました。

イ 継続監視調査

11市町村の16地点において実施した調査結果の概要は以下のとおりです。

(ア) 砒素

、 ( 、 、 、 、

8地点で測定した結果 6地点 浦添市屋富祖 浦添市当山 沖縄市与儀 北谷町桑江 読谷村楚辺、うるま市与那城屋慶名)で環境基準に適合しませんでした。

なお、汚染原因については、これまでの調査結果から多くの地点で自然由来の可能性 が高いことが判明しています。

(イ) 総水銀・アルキル水銀

3地点の測定の結果、全ての地点で検出されませんでした。

(ウ) トリクロロエチレン、テトラクロロエチレン、1,1,1-トリクロロエタン、塩化ビニルモ ノマー

4地点の測定の結果、トリクロロエチレンは1地点(嘉手納町屋良)、テトラクロロ エチレンは2地点(豊見城市高嶺、嘉手納町屋良)、塩化ビニルモノマーは1地点(西 原町小那覇)で検出されましたが、環境基準に適合していました。1,1,1-トリクロロエ タンについては全地点で検出されませんでした。

(エ) 1,2-ジクロロエタン

1地点(西原町小那覇)で測定を行った結果、検出されませんでした。

(オ) ほう素

1地点(読谷村楚辺)で測定を行った結果、環境基準に適合しませんでした。

(カ) 硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素

1地点(宮古島市伊良部仲地)で測定をし、検出されましたが環境基準に適合していま した。

【環境保全課】

第3節 地盤沈下の防止

1 地盤沈下の状況

地盤沈下とは、私たちの生活基盤である大地が広い範囲にわたって徐々に沈んでいくことをい い、 その特徴としては次の点があります。

(1) 進行が緩慢で、日常生活では被害が大きくなるまでは公害として認識されにくい。

(2) 一旦沈下するとほとんど復元しない。地盤沈下の被害としては、建物及び井戸等の抜け上が り、橋及び護岸等の折損、排水障害等がある。

地盤沈下の原因は主として地下水の過剰な汲み上げにより地層が収縮することによるとされて いますが、本県においては、この現象による沈下事例は現在までのところ認められていません。

【営農支援課】

第4節 農薬の適正使用

本県の農業は、国内唯一の亜熱帯気候を活かして熱帯果樹や、冬春期における野菜および花き の栽培が盛んであり、特色ある農業を振興するためにこれらの生産拡大を図っています。一方、

ております。平成24年における本県の農薬販売量は2,104tであり、前年より減少しています。用 途分類別による内訳をみると殺虫剤が最大を占める75.9%で、次いで除草剤が11.5%、殺菌剤6.2%、

殺そ剤2.7%が後に続きます。また、平成24年における1haあたりの農薬販売量は53.8kgであり、

前年に比べ4.1kg減少しています。

農薬は、農産物の生産性及び品質向上を図る上で重要な資材であり、農業振興に大きく貢献し ておりますが、その使用を誤ると残留農薬による食品安全性の低下や住民への健康危害、周辺環 境与える危害等が懸念されるため、農薬取締法(昭和23年7月1日法82号)に遵守して適正に使 用及び取り扱いをする必要があります。そのため、県は、農薬使用者に対して適正な使用及び取 り扱いについて講習会の開催やチラシの配布等の啓発活動を実施しています。

表5-4-1 農薬の販売量の推移 単位:kg

表5-4-2 ヘクタール当たりの推移

農薬名 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

殺 虫 剤 1,613,397 1,289,963 1,583,788 1,741,962 1,596,814 殺 菌 剤 181,214 151,797 150,892 143,362 131,497

殺 そ 剤 70,154 35,680 65,091 59,852 56,211

除 草 剤 262,954 151,858 244,470 227,016 242,302

殺 虫 殺 菌 剤 32,344 683 5,181 6,694 5,156

成 長 調 整 剤 44,265 15,943 16,898 16,442 26,616

そ の 他 51,184 30,224 69,980 70,025 46,099

合 計 2,226,402 1,676,147 2,136,299 2,265,356 2,104,695

項 目 平成20年 平成21年 平成22年 平成23年 平成24年

農 薬 総 販 売 量 (k g ) 2,226,402 1,676,147 2,136,299 2,265,356 2,104,695 耕 地 面 積 ( h a ) 39,100 39,100 39,200 39,100 39,100 ヘ ク タ ー ル 当

た り 販 売 量 ( k g ) 56.9 42.9 54.5 57.9 53.8

【畜産課】

第5節 畜産における環境保全対策の推進

1 環境問題の現状

畜産経営に起因する環境問題は、平成16年の家畜排せつ物法完全施行、排せつ物の適正な管理 や処理施設等の整備が進展したことから減少してきました。

しかし、飼養規模の拡大や地域における混住化の進行、住民の環境問題への関心の高まり等か ら、悪臭関連の環境問題が継続して発生しております。

平成24年度に発生した畜産経営に起因する環境問題は54戸で、そのうち悪臭関連の問題が34戸 と最も多く発生しており、全体の約6割を占めています。

表5-5-1 年度別環境問題発生経営体数

項 目 H20 H21 H22 H23 H24

件 数 45 48 63 57 54

県畜産課調査

2 環境汚染防止対策

(1)環境保全型畜産確立推進指導協議会による指導

畜産経営に起因する環境問題の防止及び問題の早期解決を図るため、県協議会及び4地域に 地域推進協議会(北部、中・南部、宮古、八重山)を設置し、県全域にわたる畜産経営の実態調 査を実施するとともに、畜産環境アドバイザー等による巡回指導を実施しています。

(2)家畜排せつ物法に基づく指導・助言、勧告及び命令の実施

巡回指導等により、家畜排せつ物法適用農家における不適正な管理が改善されない場合は、

家畜排せつ物法に基づく対応を実施しています。

(3)補助事業等を活用した施設整備等の推進

畜産経営環境の保全を図ること及び家畜排せつ物等のバイオマスを有効利用することを目的 として、補助事業等による施設整備、機械導入を推進しています。

表5-5-2 平成24年度整備実績

事 業 名 整備等件数 事 業 内 容

畜産環境整備リース事業 6 畜産機械リース

畜産近代化リース事業 11 畜産機械リース

県畜産課調

赤土等の流出は、河川や海域の生態系に悪影響を及ぼしているばかりではなく、観光産業や水産 業にも影響を与えています。復帰後の大規模な公共工事、リゾート開発等による赤土等の流出は大 きな社会問題となり、県は平成6年に沖縄県赤土等流出防止条例を制定しました。その結果、平成 23年度の赤土等の流出量は平成5年度の約6割まで削減されました。しかし、海域を良好な状態に 再生し、次の世代に引き継ぐためにはより一層、赤土等の流出量を削減する必要があることから、

県は「沖縄県赤土等流出防止対策基本計画」の策定に向けて取り組んでいるところです。また、赤 土等流出に関する対策検討のために各種調査を実施しています。

1 赤土等流出の現状

沖縄県内に分布する土壌は、大きく国頭マージ、島尻マージ、ジャーガル、沖積土壌に分けら れます。

自然条件下で植物被覆があると土壌は侵食されず、赤土等の流出はほとんど発生しません。し かし、自然災害や人為的な行為により植物被覆が取り除かれて裸地が出現すると、降雨によって 土壌侵食が発生し、河川・海域に赤土等が流出するようになります。

特に「赤土」と呼ばれる国頭マージは、流出しやすい土壌の特性を持つことや比較的急峻な地 域に分布することから流出量が多く、また、ジャーガルやその母岩であるクチャも国頭マージと 同等以上の高濃度で流出することが確認されています。

図6-1 赤土等流出量の推移

【環境保全課】