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国際化時代の日本語に関する問い

       20代  30代   40代  50代   60以上  好ましいと感じる    14.2%  10.5%  8.8%  9.3%   5.6%

 好ましくないと感じる   19.9%  29.9%  38.1%  39.1%  44.0%

 別になにも感じない   61.5%  54.2%  46.9%  42.3%  31.3%

[質問]H4調査Q6:あなたは,日ごろ読んだり聞いたりする言葉の中に,外来語・外国語がつ       かわれすぎていると言われていることについてどう思いますか。この中       ではどうでしょうか。

      20代  30代  40代  50代  60以上  「つかわれすぎていると思う」+

  「ある程度つかわれすぎていると思う」   54.5%  67,0% 72.9% 76.3% 72.4%

 「あまりつかわれすぎているとは思わない」+

   「つかわれすぎているとは思わない」   42.3%  30.6% 24.1% 19.1% 16.4%

[質問]H7調査Q16:最近,日常生活の中で外来語や外国語を見たり聞いたりすることが多くな       ったという意見があります。今以上に外来語や外国語が増えることについ       て,あなたばどう思いますか。あなたのお感じに最も近いものを一つ選ん       でください。

      10代   20代   30代   40代  50代  60以上  「いくら増えてもよい」+

  「多少は増えてもよい」    78.6%  77.7%  68.6%  58.7%  54・9%  36・1%

 「今以上には,増えない方がよい」17.6%  18.1%  22。5%  31.5%  32.4%  43.5%

  「減る方がよい」       1.5%   1.4%   5.2%  5.7%   8.0%  11.3%

 S52調査Q22では,好ましいと感じる人は,各年代で少数である。好ましくないと感じる 人と別になにも感じない人の合計は,年齢とほぼ反比例の関係にある。若年層ほど何も感じ ない人が多い。H4調査Q6では,使われすぎていると感じる人と,使われすぎているとは思 わない人とが,年齢と反比例の関係にある・H7調査Q16で,今後増えてもよいという人と,

増えない方がよいという人とは,年齢とほぼ反比例の関係にある。

(3)外来語や外国語の意味の理解と使用は,親密度,接触度,必要性,語の長さなどと 関係する。第3章第3節第1項で,親密度と接触度を中心に詳説する。

 H8, H9, H10調査で用いられた語は,以下のとおりである。

 H8調査:「スタンバイ,ボランティア,アイデンティティー,パドック,バーチャル・

    リアリティー,インフォームド・コンセント,マスカラ」

 H9調査:「アイテム,ディベート,エコロジー,ボーダーレス, Tゾーン, JA, ISDN,

    ODA」

 H10調査:「ストレス,カジュアル,コミュニケーション,アスリート,リテラシー,

    インターネット,アメニティー,オンブズマン」

 H10調査では,略語のもとを聞く形式,日本語との意味理解を比較する形式で,以下の 語について質問している。

     「ワ;一一一プロ,リハビリ,セクハラ,エアコン,リストラ,ニーズ,イベント,

    メリット,スキーム,リスク,ビジョン,アカウンタビリティー」

2.外国人の日本語,外国人とのコミ、ユニケーションについて

(1)外国人から話しかけられた経験の有無は,生活地域の規模,職業と,それに伴う生  活や行動の範囲に影響を受けると考えられる。

[質問]H7調査Q12:あなたは,この1〜2年の間に日本国内で,外国人から話しかけられたこと       がありますか。

  【都市規模】    東京都区部 政令指定都市 中都市 小都市  町村   「しばしばある1   6.2%    8.2%    55%  4.4%  4.2%

  「時々ある」     22.3%   12.0%   10.9%  13.6%  8.1%

  「1〜2度ある」   26、2%   23.7%   20.1%  17.8%  17.4%

  「まったくない」   45.4%   56.2%    63.5%  64.2%  70.4%

【職業】

「しばしばある」

「時々ある」

「1〜2度ある」

「まったくない」

学生

11.8%

15.0%

31.4%

41。8%

自営の商工サー ビス・自由業   9.4%

 18.8%

 21.4%

 50.5%

管理専門技術

事務職

6.6%

15.0%

27.7%

50.7%

主婦

1.7%

8.0%

17.5%

72.7%

自営の 農林漁業   工4%

  4.1%

  55%

 89.0%

(2)外国人の日本語力より,日本人の日本語力や外国語力を重視している人が多い。日   本人の日本語力には言葉の正しさ,規範に関する視点,外国人の日本語力には意思   疎通を重視する視点が見られる。

[質問]H7調査Q13:外国人の話す日本語は,どのような日本語であるのが望ましいと思いますか。

      あなたのお考えに最も近いものを一つ選んでください。

「外国人であっても,日本人と変わらない日本語を話すべきである」    12.7%

「外国人だから,意思が通じさえすれば,多少変な日本語でもかまわない」 58.6%

「外国人だから,意思が通じさえすれば,どんな日本語でもかまわない」  24.2%

[質問]H7調査Q14:ここに挙げた(1)から(6)の日本語や外国語に関する意見について,あなた          はどう思いますか。.「そう思う」か「そうは思わない」かでお答えくださ          い。

      「そう思う」 「そうは思わない」

  (1)外国人が,日本語を話せるようになるための教育

   を重視すべきである。       35.5%  47.2%

  (2)日本人が,外国語を話せるようになるための

     教育を重視すべきである。       67.5%  21.3%

  (3)日本人が日本語を正しく使えるようになるた

    めの教育を重視すべきである。      80.6%  12.7%

  (4)日本に来た外国人は,日本語を話すように努力すべきである。59.8%  27.7%

 実際に話しかけられた人が対応した言葉は,主に日本語44%,日本語と英語併用39%であ る。話しかけられたことがない人への場面想定による質問でもほぼ同じ比率である。年齢別 と男女差から見ると,主に英語で応じる人は,若年層の男性が高く,年代が高くなるにつれ,

主に日本語での対応が増える。また,外国人の日本語力について日本人と変わらない日本語 を求めている人も,実際には日本語もしくは英語との併用で意思疎通を図っている人が多い。

[質問] H7調査Q12SQ2:あなたが,外国人から話しかけられたとき,どのように対応しましたか。

      10代男性

「主に日本語で応じた」  50.0%

「主に英語で応じた」   21.4%

「状況次第で日本語   25.0%

 または英語で応じた」

      10代女性

「主に日本語で応じた」  27.8%

「主に英語で応じた」   13.9%

「状況次第で日本語    38.9%

 または英語で応じた」

20代男性

 31.9%

 22.2%

 41.7%

20代女性  26.3%

 1L8%

 56.6%

30代男性 40代男性 50代男性  60以上男性

 32.4%     41.6%     47.4%    63.6%

 10.8%      13.9%      11.8%     10.4%

 52.7%      39.6%      38.2%     18.2%

30代女性 40代女性 50代女性  60以上女性

 44.6%      43.8%     55.1%      65.1%

 10.9%      15.1%      4.3%      2.3%

 44.6%      39.7%     36.2%      23.3%

表1.H7調査Ql2SQ2「外国人に話しかけられて何語で対応したか」・H7調査Q13「外    国人にどのような日本語を望むか」 (数値は%)

H7Q12「外国人に話しカヰすられて何語で対応したか」

H7Q13外国人が話す日本語 主に日本語 主に英語 日英語併用 応じない 応じないようにした

総      計 44 12 39 2 2

日本人と変わらない 多少変な日本語でも

どんな日本語でも 分か ら ない

41 42 64

12 14 10

38 40 40 18

232一 61−18

3.日本語の国際社会での使用について

 日本語が国際機関や国際会議などの場でもっと使われるように主張すべきであるかどう かについて,40代以下では賛否の差は小さいが,50代以上ではその差が大きい。

[質問]H7調査Q15:「日本語が国際機関や国際会議などの場でもっと使われるように主張すべき       である」という意見があります。このことについて,あなたはどう思います       か。

男性

「そう思うj

「そうは思わない」

女性

「そう思う」

「そうは思わない」

10代 41.2%

44.1%

10代 41.3%

36.5%

20代  30代   40代

42.6%  38.7%  40.1%

43.4%  40.7%  38.7%

20代  30代  40代

365%  33.6%  43.6%

37.8%  37.1%  31.3%

50代

44.6%

26.7%

50代

42.3%

20.5%

60以上 47.5%

20.6%

60以上

46.8%

13.3%

4.姓名のローマ字表記

 姓名のローマ字表記において,姓名のどちらを先にすべきかについては,H7調査とH10 調査と異なる結果が得られた。

  [質問]H7調査Q17:あなたは,外国で使うためにローマ字書きの名刺を作る場合,その名刺には,

      御自分の姓と名のどちらを先に書くべきだと思いますか。

  [質問]H10調査Q22:英文の新聞や雑誌の中で,中国人や韓国人の名前は自国での呼び名と同じ「姓       一名」の順で書かれることが多いのに,日本人の場合,例えば山田花子は       Hanako Yamadaのように, 「名一姓」の順で書かれるのが普通です。しか

し,近ごろでは,日本人の名前は「姓一名」の順なので,英文の中でも逆に するのはおかしいという意見も聞かれます。あなたは,このことについてど   う考えますか。

         「姓を先にする」

H7調査Q17    24.6%

H10調査Q22   34.9%

「名を先にする」

 62.3%

 30.6%

H7調査Q17 H10調査Q22

       自営の       農林漁業

「姓を先にする」 31.5%

「名を先にする」 43.8%

「姓を先にする」 40.0%

「名を先にする」 15.0%

自営の商工サー ビス・自由業  30.2%

 56.3%

 40.1%

 26,7%

管理・専門技術・

事務職       学生

23.3%       16.3%

70.7%       79.7%

31.0%      20.4%

35.4%       47.6%

H7調査Q17

H10調査Q22

「姓を先にする」

「名を先にする」

「姓を先にする」

「名を先にする」

10代 16.1%

80.1%

17.0%

48.8%

20代 16.5%

76.9%

27.0%

38.3%

30代 22.2%

70.4%

18.1%

34.9%

40代 18.9%

68.6%

35.8%

30.2%

50代  60代以上

252%   29.4%

58.8%   45.2%

38.9%   442%

28.2%   27.7%

(注記)残りは,「ふどちらとも言えない」「分からない」である。

 H7調査では,相手に理解してもらう意図があるという意味を持つ「外国で使うためにロ マ字書きの名刺を作る場合」,H10調査では,相手の習慣に基づいている「英文の新聞や 雑誌の中で」 「中国人や韓国人の名前は時刻での呼び名と同じ姓名の順」という状況が述べ

られた質問であるため,回答者の判断が二つの調査で異なる可能性がある。そのため,H7H 10両調査の結果を単純に比較することはできない。

 H7調査の回答を見ると,いずれの職業でも「名を先にする」が「姓を先にする」を上回る。

「名を先にする」は学生,管理・専門技術・事務職に多い。 「姓を先にする」は自営業種に 多い。また,すべての年齢において「名を先にする」が上回っているが,その差は年齢が高

くなるとともに縮まっている。

 H10調査では, 「姓を先にする」が若干上回っているが,30代以下では「名を先にする」

が逆転し,40代以上と異なる様相を示している。

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