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国体第3期実施競技選定における正式競技選定については、前記「Ⅰ.国民体育大会における実施競技 について」に示している「2. 実施競技選定の考え方(評価の観点)について」に基づき、以下に示す内 容により、総合的な評価を行った上で、正式競技(「毎年実施競技」、「隔年実施競技」、「開催地選択競技」) として実施する競技を選定する。

【注】「開催地選択競技」の区分については、第2期同様、休止とした。

また、各競技の評価にあたっては、次の3点の調査結果を用いる。

(1) 中央競技団体への書面調査

中央競技団体における国体の活性化に向けた取り組みを確認するとともに、各競技における組織 体制・環境をはじめとする強化・育成・普及状況の実態を把握することを目的として、国体参加を 希望する競技団体を対象に、平成28(2016)年4月にアンケート調査を実施。

(2) 中央競技団体へのヒアリング調査

中央競技団体への書面調査の内容を補完するとともに、国体の活性化に向けた中央競技団体の取 り組みをより明らかにし、総合的な評価につなげることを目的として、平成 28(2016)年 7月か ら12月にかけてヒアリング調査を実施。

(3) 都道府県体育(スポーツ)協会への書面調査

各都道府県における競技の組織体制・環境をはじめとする強化・育成・普及状況の実態を把握す ることを目的として、都道府県体育(スポーツ)協会(以下「都道府県体育協会」という。)を対象

に、平成28(2016)年5月にアンケート調査を実施。

1.正式競技の基礎的条件について

国体における正式競技については、次の(1)~(3)の事項すべてを満たしていることとし、本項 目を満たしていない競技は、「正式競技」として実施しない。

(1)日体協の加盟競技団体の競技であること。

日体協に加盟している競技団体の競技であること。(準加盟は「正式競技」として実施しない)

(2) 47 都道府県に中央競技団体支部組織があり、47 都道府県体育協会に加盟していること。

中央競技団体支部組織について、次の条件をいずれも満たしていること。

ア.全国47都道府県支部組織が発足し、中央競技団体へ加盟していること。

イ.全国47都道府県支部組織が当該都道府県の体育(スポーツ)協会へすべて加盟していること。

(3) 国内外における競技の位置付けとして、次のア、イのいずれかに該当する競技であること。

ア. 国際的に普及し、より競技性が高く、国際競技力向上の一翼を担う競技であること。

ただし、次の(A)、(B)のいずれかに該当する競技であること。

(A) 国体の競技選定時において、オリンピック競技大会での実施が決定している競技※1であるこ と。

(B) 国際的に普及し、次の条件のうち 4 つ以上を満たしている競技であること。

a) 当該競技の国際的な組織(IF)が結成されていること。

b) 当該競技の国際的な組織(IF)へ加盟している国・地域の統括組織(NF)数が50以上である こと。

c) 当該競技の国際的な組織(IF)が、半世紀(50年)以上の歴史を有していること。

d) スポーツアコード[旧GAISF(国際競技団体連合)]に加盟している団体の競技であること。

e) 国民体育大会の競技選定時において、アジア競技大会での実施が決定している競技2であるこ と。

イ. わが国古来の伝統的な競技であること。

当該競技は、日本古来の伝統文化として、相応の歴史を有する競技(武道)であること。なお、

本項に該当する日体協加盟団体の競技は、以下のとおり。

【該当競技3】 相撲、弓道、剣道、銃剣道、なぎなた

※1 第31回オリンピック競技大会(2016年、リオデジャネイロ)および第22回オリンピック冬季 競技大会(2014年、ソチ)の実施競技とする。

※2 第17回アジア競技大会(2014年、仁川)および第7回アジア冬季競技大会(2011年、アスタ ナ・アルマティ)の実施競技とする。

※3 柔道については項目ア-(A)の該当競技として扱う。

空手道については項目ア-(B)の該当競技として扱う。

2.評価方法および配点について

「中央競技団体への書面調査」、「中央競技団体へのヒアリング調査」および「都道府県体育協会へ の書面調査」の各結果に基づき、以下の項目および配点により評価を行い、各競技の競技区分[正式 競技(毎年実施競技、隔年実施競技、開催地選択競技)、公開競技]を決定する。

【注】「開催地選択競技」の区分については、第2期同様、休止とした。

項目 No. 大項目 中項目 配点

項目1 競技会の活性化 (1)競技普及に向けた取り組み

130

(2)国体へのトップアスリートの参加促進に向けた 取り組み

(3)競技会の広報活動

(4)日体協の国体協賛制度や国体PR活動等への 協力体制

項目2 ジュニア世代(18 歳以下)

の充実

【重点項目】

(1)ジュニア世代競技者を含めた(位置付けた)強化・

育成・普及プランの策定状況

(2)ジュニア世代登録競技者数 200

(3)ジュニア世代競技者の増加に向けた具体的な 取り組み

(4)タレント発掘に向けた取り組み 項目3 女子スポーツの推進

【重点項目】

(1)女子競技者を含めた(位置付けた)強化・育成・

普及プランの策定状況

(2)女子競技者の増加に向けた具体的な取り組み 200

(3)女性の競技者数・指導者数・審判員数

(4)国体実施種目(参加人員)の男女比率 項目4 スポーツ医・科学

サポートの充実

(1)スポーツ医・科学を所管する委員会等の活動状況

120

(2)競技者の健康・安全管理に係る規程・指針等の 整備

(3)日本アンチ・ドーピング機構への加盟

(4)アンチ・ドーピング活動の実施状況 項目5 競技会の開催・運営能力 (1)各都道府県における競技者数・指導者数・

審判員数

150

(2)各都道府県における競技役員(審判員以外)の 確保状況

(3)指導者、審判員等の養成計画および実施状況

(4)各都道府県競技団体の組織体制強化に向けた 連携・協力

(5)各都道府県における施設整備状況 項目6 競技団体のガバナンス

【重点項目】

(1)暴力根絶、セクハラ・パワハラ防止、受動喫煙 防止等の取り組み

200

(2)財務状況

(3)役員紛争、不正経理、八百長防止等の取り組み

(4)選手選考の適正化に向けた取り組み

(5)外部からの意見等の反映

(6)人材育成

(7)スポーツ仲裁を利用した紛争解決を行うことの 意思表示

合 計 1,000

※合計点の高い順に順位をつけることとし、合計点が同点の場合は、重点項目(項目 2・項目 3・項目 6)

の合計点が高い競技を上位とする。

3.各評価項目の評価基準について

項目 1 「競技会の活性化」について 【満点:計 130 点】

1-(1)-1) 【調査対象:中央競技団体・都道府県体育協会】

競技者の強化・育成・普及プランの策定状況およびその内容について、次の区分・基準により評価す る。

<中央競技団体への調査による評価基準>

評価区分

(段階) 評価基準

競技者の強化・育成・普及プランが策定されており、全国的な広がりのあるプランと なっている。

さらに、在留外国人への対応や、ジュニア世代競技者の競技継続への対応などの内容 も含まれている。

4 競技者の強化・育成・普及プランが策定されており、全国的な広がりのあるプランと なっている。

3 競技者の強化・育成・普及プランが策定されているが、国際競技力向上に重点が置か れており、全国的な広がりのあるプランとなっていない。

2 競技者の強化・育成・普及プランが策定されていないが、今後、策定する予定である。

1 競技者の強化・育成・普及プランが策定されていない。

<都道府県体育協会への調査による評価基準>

都道府県競技団体における競技者の強化・育成・普及に関する取り組み状況について、次の区分・

基準により評価し、中央競技団体への調査の評価結果に反映する。

評価区分

(段階)

中央競技団体調査 結果への加減

評価基準

<都道府県体育協会書面調査統一>

5 +2 平均値が4.5以上である。

4 +1 平均値が3.5以上4.5未満である。

3 0 平均値が2.5以上3.5未満である。

2 -1 平均値が1.5以上2.5未満である。

1 -2 平均値が1.5未満である。

※都道府県体育協会からの5段階評価の回答の平均値を少数第一位まで算出し評価する。

1-(1)-2) 【調査対象:中央競技団体】

国体に向けて、中央競技団体や開催県競技団体が開催地にて行う競技の普及・啓発活動の実施状況に ついて、次の区分・基準により評価する。

※非正式競技は、計画により回答 評価区分

(段階) 評価基準

5 国体に向けて、中央競技団体が(もしくは中央競技団体との連携・指導の下、都道府県 競技団体が)主体となり、普及・啓発活動を積極的に実施している。

5 国体開催に向けて、中央競技団体が(もしくは中央競技団体との連携・指導の下、都道 府県競技団体が)主体となり、実施可能な取り組みを積極的に行う予定である。

4 国体に向けて、中央競技団体が(もしくは中央競技団体との連携・指導の下、都道府県 競技団体が)主体となり、普及・啓発活動をある程度実施している。

3 国体に向けて普及・啓発活動を実施しているが、開催県や会場地市町村が主体となって 行う事業のみが対象となっている。

3 国体開催に向けて、実施可能な取り組み(計画)がある。

2 国体に向けて普及・啓発活動を実施していないが、今後、実施を検討している。

1 国体に向けて普及・啓発活動を実施しておらず、今後も実施する予定はない。

1 国体開催に向けて、実施可能な取り組みはない。実施できない。

※前年度に開催されるリハーサル国体(大会)の実施など、開催県・会場地市町が主体となり実施し ている場合、評価する。

※当該年度に実施している「イベント事業」については、この設問としては評価しない。

1-(1)-3) 【調査対象:中央競技団体】

国体終了後、競技会で使用した施設のスポーツ振興を目的とした有効活用に向けた中央競技団体とし ての協力状況およびその内容について、次の区分・基準により評価する。

※開催県、会場地市町村、都道府県競技団体、施設管理者が行う施設活用事業に対する中央競技団体 としての協力状況も含む。

※非正式競技は、計画により回答 評価区分

(段階) 評価基準

5 国体終了後の施設の有効活用に向けて、積極的に協力(実施)しており、事業の実績も 明確になっている。

5 国体終了後の施設の有効活用に関して、積極的に協力する予定である(協力できる)。ま た、その内容も具体的である。

4 国体終了後の施設の有効活用に向けて、ある程度協力(実施)している。

3 国体終了後の施設の有効活用に向けて協力(実施)しているが、具体性に欠ける。

3 国体終了後の施設の有効活用に関して、ある程度協力できるとしているが、具体性に欠 ける。

2 国体終了後の施設の有効活用に向けて協力(実施)していないが、今後、協力(実施)

に向けた検討を予定している。

1 国体終了後の施設の有効活用に向けて協力(実施)しておらず、今後も協力(実施)す る予定はない。

1 国体終了後の施設の有効活用に関して、協力できない。

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