<大阪府内全自治体>
<豊中市>
図 120. 困窮度別に見た家計状況
困窮度別に家計の状況を見ると、困窮度が高まるにつれて、「貯蓄ができている」と回答する割合が低 くなり、逆に、「赤字である」という回答が高くなっている。中央値以上群では、「赤字である」と回答 した世帯の割合は、6.3%であるのに対して、困窮度Ⅰ群では、51.6%となり、約 5 割を占めた。
11488
2661
222
462
5897
4876
831
1914
2497
4033
1081
3328
605
441 96
382 83
46
15
38
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=20,570)
困窮度Ⅲ(n=12,057)
困窮度Ⅱ(n=2,245)
困窮度Ⅰ(n=6,124)
貯蓄ができている 赤字でもなく黒字でもない 赤字である わからない 無回答
763
241
20
47
223
198
46
113
69
117
58
190
30
18 6
15 2
0
0
3
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=1,087)
困窮度Ⅲ(n=574)
困窮度Ⅱ(n=130)
困窮度Ⅰ(n=368)
貯蓄ができている 赤字でもなく黒字でもない 赤字である わからない 無回答
135
困窮度別に見た、子どものための貯蓄(保護者票問 6-3)
<大阪府内全自治体>
<豊中市>
図 121. 困窮度別に見た、子どものための貯蓄
困窮度別に子どものための貯蓄を見ると、困窮度が高まるにつれ、「貯蓄をしたいが、できていない」
という回答が高くなっている。中央値以上群では、「貯蓄をしている」と回答する割合が 87.6%を占めた が、困窮度Ⅰ群では 33.2%にとどまり、7 割弱が「貯蓄をしたいが、できていない」と回答している。
15973
6020
779
1685
4475
5971
1450
4377
40
20
3
23 82
46
13
39
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=20,570)
困窮度Ⅲ(n=12,057)
困窮度Ⅱ(n=2,245)
困窮度Ⅰ(n=6,124)
貯蓄をしている 貯蓄をしたいが、できていない 貯蓄をするつもりはない 無回答
952
410
67
122
133
164
62
242
2
0
0
2 0
0
1
2
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=1,087)
困窮度Ⅲ(n=574)
困窮度Ⅱ(n=130)
困窮度Ⅰ(n=368)
貯蓄をしている 貯蓄をしたいが、できていない 貯蓄をするつもりはない 無回答
136
困窮度別に見た、おこづかいの金額分布(子ども票問 17-1)
<大阪府内全自治体>
1689 1048 183 553
3520 1900
319 791
3140 1876
352 929
1136 657
130 336
1949 1103
212 541
397 246 61
166
1039 123 666 137 494
84 22 55
163 113 28 70
63 58 8 45
395 217 65 184
5753 3234 557 1388
906 677 136 417
164 94 25 73
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
中央値以上(n=20,437) 困窮度Ⅲ(n=11,973) 困窮度Ⅱ(n=2,235) 困窮度Ⅰ(n=6,042)
500
円より少ない500
~999
円1000
~1499
円1500
~1999
円2000
~2499
円2500
~2999
円3000
~3499
円3500
~3999
円4000
~4499
円4500
~4999
円5000
円以上 もらっていない わからない 無回答137
<豊中市>
図 122. 困窮度別に見た、おこづかいの金額分布
困窮度別におこづかいの金額分布を見ると、困窮度による大きな違いは見られない。
84 53 13 31
241 122
31
65
162 107
21
55 54
23
8
14 88
55
8
29 17
4 0
6 38
20 3
19 7
3 0
8 3
5 1
5 0 2
0
18 6 0
1
9
321 153 37
92
32 16
2 14
2 4 0 2
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
100%
中央値以上(n=1,077) 困窮度Ⅲ(n=571) 困窮度Ⅱ(n=125) 困窮度Ⅰ(n=341)
500
円より少ない500
~999
円1000
~1499
円1500
~1999
円2000
~2499
円2500
~2999
円3000
~3499
円3500
~3999
円4000
~4499
円4500~4999円 5000円以上
もらっていないわからない 無回答
138
困窮度別に見た、おこづかいの使い方(子ども票問 17-3)
<大阪府内全自治体>
50.1 14.7
20.7 24.3
46.0 14.6
52.1 6.7
17.2 2.1 0.4
52.0 14.6
18.4 23.1
50.9 15.7
46.7 6.7
15.9 2.2 0.3
54.1 16.1
17.3 22.9
54.6 15.4
43.5 7.0
15.0 2.5 0.9
52.7 15.9
17.1 19.5
54.5 15.0
41.4 6.5
14.8 2.3 0.4
0% 20% 40% 60% 80% 100%
ともだちとの遊び
学校で使う必要なもの
本 マンガ
食べ物や飲み物
ゲーム関連(機器、ソフト、アプリ) 貯金
音楽関連(CD、DVD、曲のダウンロード)
その他
わからない
無回答
中央値以上(n=13,614) 困窮度Ⅲ(n=7,968) 困窮度Ⅱ(n=1,517) 困窮度Ⅰ(n=4,164)
139
<豊中市>
図 123. 困窮度別に見た、おこづかいの使い方
困窮度別におこづかいの使い方を見ると、「貯金」は中央値以上群が 57.3%であるのに対して困窮度Ⅲ 群、困窮度Ⅱ群、困窮度Ⅰ群では、それぞれ、48.0%、51.2%、40.3%と低くなっている。また、「食べ物 や飲み物」は中央値以上群が 40.9%であるのに対して、困窮度Ⅰ群では 55.8%だった。
44.7 13.6
27.6 26.6
40.9 14.4
57.3 7.2
20.5 1.8
0.3
46.5 13.3
19.1 24.9
42.2 17.8
48.0 3.8
22.9 2.0
0.3
40.7 11.6
16.3 20.9
53.5 17.4
51.2 2.3
16.3 1.2 0.0
48.9 14.2
23.6 27.9
55.8 17.6
40.3 3.9
14.6 1.3 0.0
0% 20% 40% 60% 80% 100%
ともだちとの遊び 学校で使う必要なもの
本
マンガ
食べ物や飲み物
ゲーム関連(機器、ソフト、アプリ)
貯金
音楽関連(CD、DVD、曲のダウンロード)
その他 わからない
無回答
中央値以上(n=722) 困窮度Ⅲ(n=398)
困窮度Ⅱ(n=86) 困窮度Ⅰ(n=233)
140
<経済状況に関する考察>
所得分布からみた困窮度と経済的理由で生じた生活上の困難との間には関係があることが確認でき る。生活上の困難についての質問項目は、現在の日本社会において、「通常であれば可能な生活」を基準 に設定している。「どれにもあてはまらない」という回答は、「通常であれば可能な生活」の基準をクリ アしているものと解釈できるが、その割合は、中央値以上の群では、44.4%であるのに対して、困窮度
Ⅰになると
5.7%にとどまっている。すべての項目で、困窮度が深刻になればなるほど、該当すると回
答した世帯の割合は増加している。その中でも、中央値以上の群と困窮度Ⅰで大きな差が見られたもの を挙げていきたい。困窮度Ⅰの群では「電気・ガス・水道などが止められた」世帯が4.9%、
「医療機関 を受診できなかった」世帯が7.9%、
「国民健康保険料の支払いが滞ったことがある」世帯が16.3%、
「国 民年金の支払いが滞ったことがある」世帯が20.4%、「冠婚葬祭の付き合いを控えた」世帯が 13.9%、
「電話などの通信料の支払いが滞った」世帯が
11.4%、「家賃や住宅ローンの支払いが滞ったことがあ
る」世帯が12.5%、
「敷金・保証金等を用意できないので、住み替え・転居を断念した」世帯が12.8%
であった。一方、これらの質問項目については、中央値以上の群では
1%に満たない。住宅面、生活イ
ンフラ面、社会面、健康面と生活の多様な場面に及んでおり、生活に大きな格差が存在すると言える。さらに、「国民年金の支払いが滞ったことがある」という回答は、将来的に年金の受給に支障をきたす可 能性を示唆するデータと言える。格差は心理面にも影響を及ぼしている。「生活の見通しが立たなくて 不安になったことがある」と回答した世帯は、中央値以上の群の
5.2%に対して、困窮度Ⅰの群では 47.6%であった。
世帯の経済状況は、子どもの生活にも影響を与えていることが明らかになった。たとえば、困窮度Ⅰ の群では「子どもを医療機関に受診させることができなかった」という回答は
7.3%、
「子どもの進路を 変更した」は5.2%となっている。中央値以上の群でこの質問項目に該当すると回答した世帯は 1%未
満であり、世帯の経済状況が、子どもの生活面での格差となっていることが示されている。学習面においては「子どもを習い事に通わすことができなかった」、「子どもを学習塾に通わすことが できなかった」と回答する世帯が困窮度Ⅰの群では
30%を超えているが、中央値以上の群ではいずれの
項目も約
2%であり、 10
倍以上の差が生じていた。さまざまな活動を体験する機会にも差が生じている。「学校のクラブ活動に参加することができなかった」世帯は困窮度Ⅰでは
2.4%存在するのに対して、
中央値以上の群では
0%であった。
「家族旅行(テーマパークなどの日帰りのお出かけを含む)ができなか った」と回答した世帯は、中央値以上の群では4.3%であったのに対し、困窮度Ⅰの群では 49.2%であ
った。子どもの時期の経験の機会の差は、ヒューマンキャピタルの形成過程において差を生む可能性が 高く、結果として子どもの将来に影響を与えることが予想される。これらの項目について、「どれにも当てはまらない」が、中央値以上の群では
79.7%に達している。
子どもに対して困難なく資源や機会が提供できている世帯も多数いるという点にも留意する必要があ るだろう。
141
(2)家庭状況(制度等)
困窮度別に見た児童手当(保護者票問 27-3-1)
<大阪府内全自治体>
<豊中市>
図 124. 困窮度別に見た児童手当
児童手当は多くの世帯が受給していた。困窮度別に児童手当の受給率を見ると、困窮度Ⅰ~Ⅲ群にお いて、特に多くの世帯(94.9%~96.9%)が「受けている」に回答した。
18005
11350
2125
5753
799
160
27
87 1305
299
33
88 461
248
60
196
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=20,570)
困窮度Ⅲ(n=12,057)
困窮度Ⅱ(n=2,245)
困窮度Ⅰ(n=6,124)
受けている 受けたことがある 受けたことはない 無回答
836
545
126
351
97
7
2
5 131
17
2
4 23
5
0
8
0% 20% 40% 60% 80% 100%
中央値以上(n=1,087)
困窮度Ⅲ(n=574)
困窮度Ⅱ(n=130)
困窮度Ⅰ(n=368)
受けている 受けたことがある 受けたことはない 無回答