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回日本口腔腫瘍学会総会・学術大会にて 優秀ポスター賞を受賞

設定し、さらに従来の検査方法では評価することができな かった舌骨の左右方向の運動の解析を行い、健側と患側の舌 骨の運動動態の詳細な解析を行った。これまでの舌骨の先端 部の解析では、頸部郭清後の舌骨の運動量は低下するとされ ていたが、本研究により顎二腹筋の前腹、後腹、肩甲舌骨筋 の切除の有無と舌骨の移動量の関係性は弱く、残存する筋に より舌骨の運動が維持されることが明らかにされ、臨床的に も有用な知見をもたらしたとして高く評価された。

320ADCT を用いた摂食嚥下に関する研究は、国内外でも 非常に注目を集めており、本機器を所有する唯一の歯科大学 である本学において、研究の今後の発展が期待される。

▶上田貴之教授(左)と受賞し た中島講師

▲(左から)共同演者の齋藤寛一助教、野村武史教授、中島講師、大金 覚講師

トピックス

45 298・299 合併号 2020 年 7 月 31 日発行

2019 年 度 の 日 本 歯 科 医 学 会 会 長 賞(教 育 部 門)を、

石井拓男短期大学学長と櫻井 薫名誉教授が受賞した。2020 年2月 17 日(月)午後1時より、日本歯科医師会大会議室で 行われた授賞式において、住友雅人会長よりメダルや盾が授 与された。

石井短期大学学長は、長きに亘り、歯科医学の発展と有能 な人材の育成に多大な貢献をされた。厚生省在籍中から、卒 後の歯科医師臨床研修制度改革に取り組み、特に教育技法と してカリキュラム・プランニングの普及に努められた。本学 赴任後も、携わった教育改革は多方面にわたり、臨床実習前 の共用試験制度の構築に貢献し、CBT に用いられる SBOs を 明確にした問題作成手法を広め、学習評価の上で欠かせない ものとされた。本学において6年間一貫したコミュニケー ション学を作り、また段階的に継続して教育を行うダイアゴ ナル・カリキュラムを構築された。歯科医師が適正に歯科医 療を提供するうえで欠かせない社会歯科学教育の重要性を広 め、きわめて多くの教科書の執筆を行われた。日本歯科医学 会の評議員、各種委員会委員を歴任し会務の健全な運営に尽 力された。

櫻井名誉教授は、41 年間本学の教育に従事し、主任教授 としては 22 年間の長きにわたり励んでこられた。その間、

ゴルフ部部長、教務副部長、初代臨床研修委員長、大学院学 生部長、図書館長および大学院研究科長を歴任され、歯科医 学教育に取り組まれた。研究においては、歯の喪失の予防の 観点から、無歯顎者のパーソナリティー、ブラキシズム特に 昼間のクレンチング、口腔内細菌叢などの研究結果を公表さ れた。学外では、歯科医師臨床研修の必須化に向けての諸制 度の整備に関する研究や診療ガイドラインの構築に向けての 調査研究に従事された。また日本歯科医学会では「口腔ケ ア」に関連する用語の考え方を整理し、歯科医療従事者のた めの口腔衛生管理などの用語を策定され、さらに日本歯科医 学教育学会副理事長、日本補綴歯科学会副理事長および日本 老年歯科医学会理事長を歴任され、日本老年歯科医学会から

「口腔機能低下症」を新病名として提案し、新病名成立に貢 献された。

今回の受賞は、これまでの教育への取り組みや実績が高く 評価されたものであり、本学にとっても大変名誉なことである。

石井拓男短期大学学長と櫻井 薫名誉教授が日本歯科医学会会長賞を受賞

▲授賞式終了後の記念撮影

トピックス

本学は、2020 年6月 12 日付で、厚生労働省 令和2年度 日露医療協力推進事業の実施団体として選定された。

日露医療協力推進事業は、2016 年 12 月に厚生労働省と ロシア連邦保健省の大臣間で署名した医療・保健分野におけ る協力覚書の内容や、同年5月に安倍晋三総理から提案し た、医療分野における協力が1つ目の項目に位置づけられて いる「8項目の協力プラン」を具体化することにより、高品 質な日本の医薬品、医療機器及び医療サービスの国際展開を 推進し、日本の医療分野の成長を促進しつつ、日露両国民の 健康寿命の伸長を図ることで、日露双方にとって、好循環を もたらすことを目的とした事業である。平成 29 年度から平 成 31 年度までは、主として小児科分野、内視鏡分野、予防 医療分野、高齢者医療保健分野などについて、我が国で選定 された団体がロシアの共同実施団体と協力しながら、事業を 行ってきた。令和2年度は新たに「歯科分野の協力」が事業 に追加され、本年の4月に実施団体が公募された。

2020 年現在、ロシアの高齢化率は約 15%であり、高齢 社会となっている。そして、このままの割合で高齢化が進む と、2050 年には高齢化率が約 20%となり、超高齢社会目 前の状態となることが推察されている。高齢歯科患者は多く の医科疾患を合併していることから、これらの患者に安全で 快適な歯科医療を提供するために、患者の全身状態を評価し つつ静脈内鎮静法などの薬物療法を積極的に併用することが 有用であることは、我が国の実績からみても明らかである。

一方、ロシアの歯科医師に対する歯科麻酔学領域の教育は、

ほぼ局所麻酔にとどまり、歯科患者の全身管理という概念に 関する教育がいまだ十分ではないことから、我が国の歯科医 療において日常的に実施されている、静脈内鎮静法を中心と した歯科患者のための全身管理の知識と技能がロシアに定着

すると、より安全で快適に幅広い歯科医療をロシア国民に提 供することが可能となり、ロシア国民の健康寿命の伸長に大 きく寄与できるものと考えられる。本学は3施設合わせて年 間約 8,000 例の静脈内鎮静法を実施しており、これは全国 の歯科大学・歯学部附属病院における静脈内鎮静法症例数の 約 1/3 を占めることから、この経験を活かすことによって ロシアの歯科医療の発展に貢献できると考え、今回、東京歯 科大学として応募するに至った。

幸い、本学はモスクワ国立医科歯科大学と姉妹校協定 を締結しており、加えて歯科麻酔学講座一戸達也教授が モ ス ク ワ 国 立 医 科 歯 科 大 学 歯 学 部 疼 痛 管 理 分 野 の Solomon Rabinovich 教授ならびに Yuriy Vasiliev 准教授など 多くのロシア人歯科医師と親交があることから、モスクワ国 立医科歯科大学の協力体制もスムーズに整えられた結果、今 回の選定へとつながった。「歯科分野の協力」としては、初 めてかつ唯一の選定である。

企画書では、一戸教授と歯科麻酔学講座のスタッフがモス クワを訪問し、静脈内鎮静法の技術指導に当たる予定として いたが、昨今の新型コロナウイルス感染拡大のためにモスク ワ訪問は困難になっている。そこで、ロシアの歯科医学雑誌 である Clinical Dentistry 誌にすでに Clinical practices and education of intravenous moderate/deep sedation in Japan.

と題した論文を発表し、続いて Characteristics and selection of the sedative agents and clinical strategy of intravenous sedation during dental treatment. と題した論文を発表する 予定である。そして、これらの論文をもとにテレビ会議でロ シアにおける静脈内鎮静法の普及のための様々な情報提供と 協議を行う予定としている。

本学の国際貢献の1つとして、本事業の成果が期待される。

本学が厚生労働省「令和2年度日露医療協力推進事業」

実施団体に選定される

47 298・299 合併号 2020 年 7 月 31 日発行

学生会ニ ュ ー ス

第 113 回歯科医師国家試験 合格率総合1位獲得

第 125 期卒業生から大学へ卒業記念品贈呈

2020 年度新入生・編入生合同オリエンテーション実施

第 113 回歯科医師国家試験が 2020 年2月1日(土)、2 日(日)の両日に実施され、3月 16 日(月)に合格者が発表さ れた。今回の受験者は全国で 3,196 名、合格者は 2,100 名。

本学からは、2020 年3月卒業の第 125 期生 135 名、既 卒者4名の計 139 名が受験、見事 134 名が合格した。

第 125 期卒業生より卒業記念品として、大学の施設備品 費用として金 50 万円が大学に寄贈された。

2020 年5月2日(土)午前 10 時より、Google Meet を使 用して、新入生・編入生を対象としたオリエンテーションが 実施された。

加藤哲男第1学年主任の司会のもと、井出吉信学長の挨拶 に始まり、加藤学年主任より新入生1人1人が呼名され、大 学幹部の先生方を紹介した。続いて山本 仁教務部長より

合格率 96.4%(新卒者 96.3%、既卒者 100.0%)という数 字で、全国 29 歯科大学歯学部(国公私立)の総合1位(新卒 3位、既卒1位)という輝かしい最高の成績を収めた。

ちなみに、合格率(全国平均)は 65.7%であった。

「学生勉学の指導方針」について、阿部伸一学生部長より

「学生部の立場から」について、それぞれ概要説明が行われ た。最後に、加藤学年主任より学年副主任の紹介があり、初 めての試みである WEB によるオリエンテーションは、滞り なく終了した。

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