担当アーティスト 玉田多紀(造形作家) 実施校 池上小学校(神奈川区)
コーディネート 神奈川区民文化センターかなっくホール 実施科目・教科名 図画工作
実施概要 体験型/造形/全学年363名
実施日程 2017年9月19日(火)、2017年10月24日(火)、2017年11月24日(金)、2017年11月27日(月)
授業のねらい
創作することを通して、表現する楽しさを味わうとともに学校へ の愛着を深めることができるよう、地域を代表するキャベツと子 どもたちのスマイルを組み合わせた作品づくりに子どもたちや教 職員が共働し取り組み、創立90周年の記念とする。
主な内容
<1日目>1、2年生イモムシ、3、4年生チョウチョ、5、6 年生キャベツを個人創作。<2日目>3、4年生チョウチョ、5、
6年生キャベツをグループ創作。<3日目>1年生大きなイモム シグループ創作、2年生イモムシの個人創作、3~6年生仕上げ。
<4日目>先生方と作品を展示するための補強と、金具付けなど の作業。
アーティストから
可能性を広げたアウトリーチになりました。全校児童363名で90 周年の記念品をつくりたい。というお申し出に、経験したことの 無い規模のプロジェクトに手腕が試されているようで心が踊りま した。子どもたちは、簡単な説明にもかかわらず自分の解釈で一 生懸命取り組み、高学年では自然と役割分担が生まれ、互いに刺 激しながら制作している姿に感動しました。また、学校の先生方 のご協力や信頼できるコーディネーターのサポートのおかげでス ムーズに進行できました。この挑戦でダンボール造形の可能性は まだまだあると確信でき、大きな自信にもなりました。
コーディネーターから
5、6年生の体験事業をお申し込みいただいておりましたが、打 合せに伺ったところ90周年に向けて全校児童で100周年記念ま で残せる作品を作りたいとリクエストがあり、アーティストに相 談し、無事90周年の祝賀会に展示することができました。1回の ワークショップは8:00~16:00と長丁場でしたが、先生方のご 協力とご配慮により続けることができました。また、子どもたち の創作が終わった後も展示のために来校してくださったアーティ ストや放課後にご協力くださった先生方に心より感謝いたします。
先生から
身近な素材ではありますが、どのような作品になるのだろうと思 っていました。玉田先生には「玉ちゃん先生って呼んでください」
と声をかけていただき、楽しく活動できました。今も学校の中に 作品がさりげなくアピールしています。体育館ではチョウが飛ん でいます。スタッフの皆様には、打合せ準備、片付けまで大変お 世話になり感謝しております。
横浜市立川島小学校+岩間市民プラザ 土の絵の具で自画像を描こう
担当アーティスト こいちりょうじ(造形作家) 実施校 川島小学校(保土ケ谷区) コーディネート 横浜市岩間市民プラザ 実施科目・教科名 総合的な学習の時間
実施概要 体験型/造形/4学年2学級76名
実施日程 2017年11月28日(火)、2017年12月1日(金)、2017年12月12日(火)
授業のねらい
・体験を通して、自分を見つめたり、友達に共感したりしながら、
お互いの理解を深め、人と合わせられた時の喜びを感じて欲しい。
・自分の心を開放して素直に表現することの心地良さを感じるこ とができるようになって欲しい。
主な内容
<1日目>みんなで集まりお話。鉛筆で自分の顔を描く。<2日 目>引き続き鉛筆で顔を描く。校庭から集めておいた土をつぶし、
ふるいにかける。<3日目>絵の具を作り、顔を塗る。
アーティストから
鏡を覗きながら顔を観察して描くという非常にシンプルな内容で すが、自分の顔の秘密を知ることにより、少しずつ描くことへの 興味が沸きはじめ、小さな「お!?」「本当だ!!」「知らなかっ た!」という気持ちが“描いてみよう!”という気持ちを大きくし てくれたようでした。気付きを絵にして残そうとする真剣な表情 と小さな手を一生懸命動かしながら描く鉛筆の線。創作の喜びに あらためて気付かされた3日間となりました。
コーディネーターから
昨年に引き続き2度目の実施で、講師、ボランティア、学校の先 生と流れがわかっていたこともあり、とてもスムーズに実施でき ました。関わった方がみな意欲的で、積極的に協力してください ました。どの子どもも投げ出すことなく3日間取り組んでおり、
達成感が得られたのではないかと思います。細かいところではパ レットを洗っておいてもらうなど、コーディネーターで気付いて いればもっとスムーズだったこともあり、今後の経験に生かした いです。
先生から
今回で2回目の実施になります。紙の変更・活動時間の確保など、
昨年の反省を生かしながら活動できました。作品は10才を祝う会 で体育館に掲示しました。保護者は、自分の子がどのように描い ているのか興味津々でした。普段使っている絵の具とは違う土の 優しい色合いに会場が温かい雰囲気になりました。また、期間中、
雨の心配がありましたが、コーディネーターやアーティストの先 生からアドバイスをいただき、上手く対応できました。
子どもたちから
いつも読んでいるマンガと違って、人の顔を書くのは難しい。/
自分の顔をじっくり見て特徴を知った。描いて楽しかった。/真
横浜市立都岡小学校+サンハート 木炭で似顔絵・自画像を描く1
担当アーティスト 黒田晃弘(木炭画家) 実施校 都岡小学校(旭区)
コーディネート 旭区民文化センターサンハート 実施科目・教科名 図画工作
実施概要 体験型/木炭画/6学年2学級55名
実施日程 2017年12月4日(月)、2017年12月5日(火)
授業のねらい
1.似顔絵を描くという表現活動を通じて、想像力や感性を高め る。また集中力を補い、情緒の安定を促進する。
2.友達の絵を描くことで、相手の友達そして自分自身のことを 考えるきっかけを提供する。
3.創作に取り組むことで、成し遂げた時の達成感、成熟感を感 じる機会を提供する。
主な内容
<1日目>模範制作(担任の先生をモデルに、講師が似顔絵を描 く)、似顔絵制作<2日目>アーティスト活動について(講義)、
自画像制作
アーティストから
今回は1組と2組の2クラスでした。 1日目の「似顔絵」の授業 のなかで、1組と2組の子どもたちの進行具合でおおきな開きが ありました。それは、1組が進みが遅く、時間ギリギリで作品が 出来あがり、2組は進みがスムーズで、余裕を持って作品を完成 していた点です。大きな違いは、1組の子どもたちは、細部、特 に「目」を描くことに気をとられ、何度も描き直す中で、全体の 描き進み具合を意識することができなくなってしまう、そのため に時間が迫っても完成に至らず、あわてて描き上げる状態でした。
目に気を取られるというのは、「上手く描きたい」とか、「綺麗に 描きたい」という子どもの自意識の成長過程が現れているのでは ないか?と感じました。1組が女性の担任の先生で2組が男性で した。2組は逆にどんどん描いていこうという意欲が見られ、目 を上手に描くことにとらわれることが少ないようで、どんどん全 体を描き進めて行きました。
2日目の「自画像」の授業ではそれを踏まえて、自分の恥ずかし さ、苦手意識を避けて描き進めるために、「目を後回しにして描く 方法」、と銘打って授業を進めてみました。すると、1組2組とも、
1日目の完成度をしのぎ、しっかり描き込んだ充実の完成度にな りました。それぞれの絵に個性が出ています。皆さん、絵を描く のが楽しいと感じてくれた様子でした。今回は「顔」を描く苦手 意識が絵を難しいものだと感じさせている原因のひとつなのだと いうことを改めて理解できる授業になりました。
コーディネーターから
授業の合間に図画工作の教科書を見せていただきながら先生方と お話しする機会がありました。最近の図画工作では、写生の時間 があまりなく表現に重点を置いた制作が多いので、今回の授業の ようにじっくりと描く対象を見つめ、見たままに描くという時間 が大変貴重なのだというお話を伺いました。その通りで、1日目 は観察して描くということに戸惑いを持っていた子どもたちも2 日目にはじっくりと自分の制作に没頭している姿が見受けられま した。自分の顔や将来への想いと向き合いながら有意義な時間に なったと感じました。
先生から
木炭画は間違ったとき、納得のいかなかったとき、何度でも消し たりやり直せたりできるので絵が不得手な児童、絵に自信のない 児童も安心して取り組める画材だと思いました。どの子も友達や 自分の顔としっかり向き合い描いていましたが、先生の的確なア ドバイスや方法を教えていただくたびに、どんどん絵が良くなっ ていく、似ていくことには驚きとともに、図工専科としても学ぶ ところが多くありました。どの子も、仕上がった作品を前に、笑 顔で輝き、満足そうでした。他にも、自分の感じたこと思ったこ とを大切に描くこと、また人生のあり方についても語ってくださ って子どもたちの心にしっかり届いたと思います。
子どもたちから
6年最後の自画像を特別な先生に教えてもらって一度きりの授業 楽しかったです。/木炭をくだいたりこすったり(手やティッシ ュで)、手で消したり、ねり消しで光を出したり、オリジナルの絵 が描けて嬉しかったです。