転送経路に95Mbpsの同じ条件の負荷を与えたときに得られるグラフが図4.3である.4 つのグラフを比較すると,どれもFrame Interval上昇後の値が誤差 2msの範囲内に収まっ ていた.また,パケットロス数の合計も誤差 50 個の範囲内に収まっていた.負荷帯域を
60Mbpsに変更して同じ条件で実験を行った.その図を4.4に記す.この場合にも,Frame
Interval上昇後の値とパケットロス数の合計についてばらつきを見たところ95Mbpsよりも
高い値を示した.その結果を表4.1に示す.したがって,転送経路が輻輳状態の状態で計測
を行うとFrame Intervalの上昇値とパケットロス数のばらつきが少なくなるということが
分かった.
4.2 同じ実験条件での比較
図4.3 負荷95Mbpsを5秒間与えた結果(4回)
表4.1 95Mbpsと60Mbpsによるデータのばらつき比較(分散)
遅延時間上昇 パケットロス数
60Mbps 1.25 3660
95Mbps 0.59 292.5
4.2.2 考察
なぜ,負荷帯域65Mbps の同様の条件でデータにばらつきがあったのかについて考察す る.DVTSからRTPパケットが転送される間隔とSmartbitsからの負荷パケットが送信さ れている間隔がルータでのバッファリングに及ぼしたためであると考えられる.ルータにお けるバッファのサイズは決まっている.負荷パケットの到着とRTPパケットの到着間隔に 一定の間隔があればスムーズにルーティングが行われ,バッファが溢れてしまうことはない
4.2 同じ実験条件での比較
図4.4 負荷60Mbpsを5秒間与えた結果(4回)
と考えられるが,この2つのパケットがほとんど同時に到着してルータのバッファが溢れた 場合,溢れてしまったパケットは廃棄されてしまうしたがって,結果としてFrame Interval とパケットロスの上昇を及ぼしたのもであると考えられる.また,ルータの処理性能にも影 響されるので,どこのルータで溢れて廃棄されているかは,ルータでも計測するためのシス テムを導入して明らかにしなければならなくなると考える.そして,負荷帯域85Mbpsで実 験を行った結果について考察する.85Mbpsによって輻輳を発生させることで,ルータでの 処理負荷は大きくなるが,負荷が流れているうちは,ルータのバッファはパケットでいっぱ いになっているため,ルータへの負荷はRTPパケットと負荷パケットの到着タイミングに 関係なく,一定な大きい負荷が掛っていたのではないかと考えられる.
4.3 バーストトラフィックの解析