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各機能で使用するデータ収集経路

ドキュメント内 HRpM システム構成ガイド (ページ 195-200)

C

Replication Manager のデータ収集方法

Replication Managerのデータ収集とプログラム間での処理の流れについて説明します。

C.1 オープン系システムでのデータ収集

オープン系システムでのデータ収集とプログラム間の処理の流れについて説明します。

図 C-1 データ収集(オープン系システム)

参考 SVPまたはCTL1/CTL2を仮想コマンドデバイスとして使用した構成の場合,ペア管理サーバからSVP

またはCTL1/CTL2経由でデータ収集を実行します。仮想コマンドデバイスサーバを使用した構成の場合,ペア

管理サーバから仮想コマンドデバイスサーバ経由でデータ収集を実行します。

(1) 構成情報とライセンス情報の取得

Replication Managerは,Device Managerサーバ経由で次の情報を取得します。

◦ コピーペアの構成情報

◦ ボリュームの構成情報(コマンドデバイス,プールボリューム,およびジャーナルボリュー ムなどを含む)

◦ ボリューム複製機能のライセンス情報

Device Managerサーバはストレージシステムから取得した情報を,Replication Managerは

Device Managerサーバから取得した情報を,それぞれデータベースに格納します。

コピーペアの構成情報のうち,複数のサイト間でリモートコピーを実施している構成(複数の Device Managerサーバ間でコピーペアを定義している構成)の情報については,Device Managerサーバではこの情報を保持できないため,Device Managerエージェント経由で取得 されます。

参考 Replication ManagerがDevice Managerサーバから構成情報を取得する契機は次のとおりです。

• ローカルDevice Managerの場合

Replication Managerのリソースを管理する画面を表示したときに,各画面に表示される構成情報を

Device Managerから取得します。Replication Managerでストレージシステム設定およびコピーペ ア構成を定義する前に,手動で構成情報を更新する必要はありません。

• リモートDevice Managerの場合

構成情報の更新を実行したときに,すべての構成情報を取得します。

(2) コピーペア状態の取得

Replication ManagerがDevice Managerエージェントにコピーペア状態を取得するよう要求 すると,Device ManagerエージェントはRAID Managerを経由してストレージシステムから コピーペアの状態を収集します。

ストレージシステムの運用管理ソフトウェア(Storage NavigatorやStorage Navigator Modularなど)によって定義されたコピーペアの場合は,Device Managerサーバからコピー ペア状態が取得されます。

(3) 性能情報の取得

Replication Managerは,Device Managerエージェントに性能情報(サイドファイルの使用 率,ジャーナルボリュームの使用率,プールボリュームの使用率,および書き込み遅延時間

(C/Tデルタ))を取得するよう要求します。要求を受けたDevice Managerエージェントは,

RAID Managerを経由してストレージシステムから性能情報を取得し,Replication Manager へ提供します。

(4) コピーペアの作成,削除,およびコピーペア状態の変更

Replication Managerは,Device Managerエージェントにコピーペアの作成や削除,または コピーペアの状態の変更を要求します。Device ManagerエージェントはRAID Managerを 経由して,要求された操作をストレージシステムに対して実行します。

(5) レプリカの作成およびリストア

Replication Managerは,Application Agentにレプリカの作成,またはリストアを要求しま す。Application AgentはRAID Managerを経由して,要求された操作をストレージシステム に対して実行します。

C.2 メインフレーム系システムでのデータ収集

メインフレーム系システムでのデータ収集とプログラム間の処理の流れについて説明します。

C-2 データ収集(メインフレーム系システム)

参考 この図では示されていませんが,Replication ManagerからBusiness Continuity Managerへのすべての 要求は,Business Continuity Managerと同一のホストに常駐するBusiness Continuity Managerエージェン トによって処理されます。

(1) コピーペアの構成情報の取得

Replication Managerは,Business Continuity Manager,Mainframe Agent,またはDevice

Managerサーバで定義されているコピーペアの構成情報を取得します。

(2) コピーペア状態の取得

Replication Managerは,Business Continuity Manager,Mainframe Agent,またはDevice Managerサーバに,コピーペア状態を取得するよう要求します。Business Continuity Manager,Mainframe Agent,またはDevice Managerサーバは,ストレージシステムからコ ピーペア状態を取得し,Replication Managerへ提供します。

(3) 性能情報の取得

Replication Managerは,Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentに対して,

性能情報(サイドファイルの使用率,プールボリュームの使用率,および書き込み遅延時間

(C/Tデルタ))を取得するよう要求します。Business Continuity ManagerまたはMainframe Agentは,ストレージシステムから性能情報を取得し,Replication Managerへ提供します。

性能情報のうち,ジャーナルボリュームの使用率は,「(5) ライセンス情報の取得」の経路で取 得されます。

(4) コピーグループ定義ファイルの作成およびコピーペア状態の変更

Replication Managerは,Business Continuity Managerにコピーグループ定義ファイルの作 成,またはコピーペア状態の変更を要求します。Business Continuity Managerは,要求され た操作をストレージシステムに対して実行します。

(5) ライセンス情報の取得

メインフレーム系システムでボリューム複製機能のライセンス情報を取得するためには,

Device Managerサーバを情報取得元として登録しておく必要があります。

Replication Managerは,Device Managerサーバのデータベースに保持されているボリュー ム複製機能のライセンス情報を取得します(ストレージシステムから取得したライセンス情報 が,Device Managerサーバのデータベースに格納されます)。

C.3 各機能で使用するデータ収集経路

Replication Managerが提供する各機能と,情報取得および処理実行のための経路の関係を次の表 に示します。

表 C-1 Replication Managerが提供する各機能の情報取得および処理実行用の経路

機能

オープン系システム メインフレーム系システム Device

Manager サーバ

Device Manager エージェ ント

Applicat ion Agent

Business Continuit

y Manager

Mainfra me Agent

Device Manager

サーバ 基盤機能

レプリケーション構成情 報の取得

オープンボ リューム

○ ○ × × × ×

メインフ レームボ リューム

× × × ○ ○ ○

レプリケーション状態

(ペア状態)の取得

オープンボ リューム

○ ○ × × × ×

メインフ レームボ リューム

× × × ○ ○ ○

レプリケーション状態

(コピー機能性能情報)の 取得

オープンボ リューム

× ○ × × × ×

メインフ レームボ リューム

× × × ○ ○ ×

レプリケーション構成サポート機能 コピー用プログラムプロ

ダクトライセンスの取得

構成情報 ○ × × × × ×

状態または 使用率

○ × × × × ×

ストレージシステム構成 情報の取得

構成情報お よびリモー トパス状態

○ × × × × ×

ジャーナル またはプー ルの状態ま たは使用率

× ○ × × × ×

コピーペアの作成および削除 × ○ × ○ × ×

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