N=4121 Survival status at Common End Date, n (%)
19. 参考文献
Anthonisen NR, Connett JE, Kiley JP, et al. Effects of smoking intervention and the use of an inhaled anticholinergic bronchodilator on the rate of decline of FEV
1. The Lung Health Study. JAMA 1994;272(19):1497-505.
Anthonisen NR, Skeans MA, Wise RA, et al. The effects of a smoking cessation intervention on a 14.5-year mortality. Ann Intern Med 2005;142:233-39.
Burge PS, Calverley PMA, Jones PW, et al. Randomised, double blind, placebo controlled study of fluticasone propionate in patients with moderate to severe chronic obstructive pulmonary disease: the ISOLDE trial. BMJ 2000;320:1297-303.
2.7.6. 個々の試験のまとめ
Feb 15 2016 14:38:25
2.7.6 - p. 606
Dransfield MT, Bourbeau J, Jones PW, et al. Once-daily inhaled fluticasone furoate and vilanterol versus vilanterol only for prevention of exacerbations of COPD: Two replicate double-blind, parallel-group, randomized controlled trials. Lancet Respir Med 2013;1:210-23.
Pauwels RA, Löfdahl CG, Laitinen LA, et al. Long-term treatment with inhaled budesonide in persons with mild chronic obstructive pulmonary disease who continue smoking. N Engl J Med
1999;340:1948-53.
Tashkin DP, Celli B, Senn S, et al. A 4-year trial of tiotropium in chronic obstructive pulmonary
disease. N Engl J Med 2008;359:1543-54.
HZA113782
試験 症例の叙述重篤な有害事象の詳細において、本項の叙述と他項における安全性に関する表との間に、
軽微な相違が認められる場合がある。その相違は、各々のデータが異なるデータベース(デ ータが固定された治験データベースと流動的な安全性データベース)に由来し、収集された 時期が異なる可能性があることに起因する。ただし、すべての重要なデータポイントは一致 するように設定される。二つのデータベースに本質的に重要な相違はなく、重篤な有害事象 の全体的な臨床上の意義や理解に影響を及ぼさないものと考えられる。
治験薬と関連があると判断された重篤な有害事象について簡単に叙述する。
なお、本治験における副次的有効性評価項目に該当する事象(下記①~④)及び本治験の 対象となる被験者に起こりうる事象(下記⑤、⑥)については本項の対象外とした。
①心筋梗塞
②脳卒中
③不安定狭心症
④一過性脳虚血発作
⑤COPDの増悪
⑥肺炎
2.7.6. 個々の試験のまとめ
Feb 15 2016 14:38:25
2.7.6 - p. 608
被験者は
56
歳男性で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療のため本治験に組み入れられた。被験者は
2011
年11
月10
日から治験薬(FF/VI)を1
日1
回吸入した。併用薬は、バルサルタン、シンバスタチン、アセチルサリチル酸、ニトログリセリン、テ オフィリン、メトプロロールコハク酸塩、ワルファリンであった。
2011
年11
月10
日、COPD
に対する治験薬の初回投与を実施した。2012
年5
月29
日、治 験薬開始から202
日後、重度の発作性頻脈を発現した。被験者は自宅で低血圧を伴う発作性 頻脈を発現した。被験者は救急車を呼んだが、しばらくすると当該事象は消失し、心電図に 記録されなかった。そのため被験者自身が病院への搬送を取り止めた。被験者の臨床検査結果は、血圧
70/50 mmHg
(2012
年5
月29
日)、脈拍数196 bpm
(
2012
年5
月29
日)であった。有害事象に対する治療のための薬剤投与は行われなかった。
有害事象の発現に伴う治験薬の投与変更は行われなかった(再投与に伴う有害事象の再発 の有無:該当なし)
発作性頻脈は、
2012
年5
月29
日に回復/消失した。当該事象に対する重篤性基準は「医 学的に重要なもの」であった。医師は、発作性頻脈と治験薬との因果関係を関連あり、発作性頻脈と治験参加に関連した 医療行為との因果関係を関連なしと評価した。
2012
年6
月25
日に入手した追加情報:被験者の病歴は、心房細動(
2010
年10
月13
日~2011
年11
月)、冠動脈疾患(2010
年10
月25
日~継続)であった。有害事象に対する治療のための薬剤投与は行われなかった。
治験責任医師により、β刺激薬(ビランテロール)の催不整脈作用の可能性から、この事 象は治験薬との因果関係があると評価された。
2012
年11
月29
日に入手した追加情報:併用薬のメトプロロールコハク酸塩、ワルファリン、バルサルタン、シンバスタチン、ア セチルサリチル酸及びグリセリルトリニトラートの中止日が追加された。
2015
年3
月6
日に入手した追加情報:併用薬にサルブタモールが追加された。
治験依頼者の見解:
被験者は心房細動の既往歴があり、本有害事象の発現リスク要因となり得る、COPD、高 コレステロール血症、高血圧、冠動脈疾患を病歴として有していたことから、本症例と
FF/VI
との因果関係があるとは考え難い。2.7.6. 個々の試験のまとめ
Feb 15 2016 14:38:25
2.7.6 - p. 610
被験者は
57
歳男性で、慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療のため本治験に組み入れられた。被験者は
2011
年11
月10
日から治験薬(FF/VI)を1
日1
回吸入した。病歴として、(2010年
10
月13
日~2012年11
月3
日)、動脈性高血圧(2011年4
月20
日~継続)、高コレステロール血症(
2010
年10
月25
日~継続)及び冠動脈疾患(2010
年10
月25
日~継続)を有していた。併用薬は、メトプロロールコハク酸塩、ワルファリン、バルサルタン、シンバスタチン、
アセチルサリチル酸、ニトログリセリン、テオフィリンであった。
2011
年11
月10
日、COPDに対する治験薬の初回投与を実施した。2012
年11
月3
日、治験薬開始から360
日後、重度の発作性心房細動及び重度の非ST
上 昇型心筋梗塞を発現した。臨床検査結果及びその他の関連する検査結果について情報が提供されなかった。
これらの事象の治療に関する情報が提供されなかった。
有害事象の発現に伴う治験薬の投与変更は行われなかった(再投与に伴う有害事象の再発 の有無:該当なし)。
発作性心房細動は、2012年
11
月4
日に回復/消失した。非ST
上昇型心筋梗塞は、2012 年11
月8
日に回復/消失した。両事象の重篤性基準は、「生命を脅かすもの」及び「入院 を要するもの」であった。医師は、発作性心房細動及び非
ST
上昇型心筋梗塞の事象と治験薬との因果関係を関連あ りと評価した。医師は、発作性心房細動及び非
ST
上昇型心筋梗塞と治験手順(治験の実施)の因果関係 を関連なしと評価した。2012
年11
月27
日に入手した追加情報:次の臨床検査結果を入手した。血清カリウム(
2012
年11
月3
日:3.25 mmol/L
)(正常範 囲:3.5~5.1)、血清トロポニンT(2012
年11
月3
日:0.01629 ng/ml)(正常範囲:N/A~0.014
)、血清トロポニンT
(2012
年11
月4
日:0.07096 ng/ml
)(正常範囲:N/A
~0.014
)。その他の関連する検査は次のとおりであった。血圧(2012年
11
月3
日:160/90 mmHg)、心エコー検査-
2012
年11
月(日付不明):心臓の下部及び後部の運動低下、左室駆出率55%、心電図-2012
年11
月3
日:心拍数最大200 bpm
の心房細動、心電図-2012年11
月4
日:正常洞調律90 bpm
、ST
正常、T
波陽性。さらに、医師より、発作性心房細動及び非
ST
上昇型心筋梗塞の事象について次の追加情 報を入手した。2012年11
月3
日に狭心症の痛み及び動悸を感じ、同日、循環器科へ入院し た。心電図より心拍数最大200 bpm
の心房細動が認められた。臨床検査でわずかな低カリウ ム血症(3.25 mmol/l)が認められた。カリウムを投与し、アミオダロンによる薬理的除細動 で効果を得た。翌日は正常洞調律が維持され、痛みやその他の訴えはなかった。入院2
日目 に血清トロポニンT
値が大幅に上昇し、非ST
上昇型心筋梗塞(NSTEMI)と診断された。薬物治療が変更された。心エコー検査では、心臓壁の下部及び後部の運動低下が認められ、
左室駆出率は
55%と推定された。被験者の状態は安定しており、2012
年11
月8
日に良好な 状態で退院した。2012
年11
月29
日に入手した追加情報:アトルバスタチン及び
ramipril
が併用薬に追加された。非ST
上昇型心筋梗塞は、クロピ ドグレル、pantoprazole、nebivolol、ビソプロロールによる治療が行われた。2012
年12
月1
日に入手した追加情報:病歴の発作性心房細動の消失日が
2011
年11
月に変更された。併用薬にアムロジピン及び塩化カリウムが追加された。
臨床検査結果が更新され、次が追加された。心拍数(
2012
年11
月3
日:220 bpm
)、血 圧(2012年11
月3
日:145/100 mmHg)、血圧(2012年11
月3
日:160/90 mmHg)。その他の関連する検査に追加情報があり更新された。心電図-
2012
年11
月3
日:正常洞 調律95 bpm、ST
正常、T波陽性、心拍数196 bpm(最大 200 bpm)の心房細動、洞頻脈、
ST-T
正常。心エコー検査―2012年
11
月5
日:RV 41 mm、LV EDD 59 mm、LV ESD 33 mm、左心房40 mm
、心臓壁の下部及び後部の運動低下、LVEF 55%
。心電図―
2012
年11
月6
日:正常洞律60 bpm
、正常心電図。心電図ストレステスト―2012年
11
月6
日:運動に対する耐性の低下、7.0 MET、ST-Tの 変化なし。発作性心房細動の事象の治療が報告され、ジゴキシン及びアミオダロンであった。
非
ST
上昇型心筋梗塞の事象の治療にnadroparine
が追加された。発作性心房細動の事象の消失日は
2012
年11
月3
日より前であった。医師は、次の追加情報を報告した。過去の心房細動のエピソードは治験の前であることが 報告された。また、2012年
5
月29
日に重大な頻脈のエピソードがあったが、心電図検査は 実施されなかった。2012
年12
月5
日に入手した追加情報:以前報告された
2012
年11
月5
日の心エコー検査の所見が次のように変更された。左心房 の直径は40/41 mm。
事象の治療に、他の処置は実施されなかった。
2.7.6. 個々の試験のまとめ
Feb 15 2016 14:38:25
2.7.6 - p. 612
2012
年12
月5
日に入手した追加情報:併用薬のテオフィリンの中止日が
2012
年11
月3
日と報告された。2015
年3
月6
日に入手した追加情報:併用薬にサルブタモールが追加された。
治験依頼者の見解:
被験者は心房細動の既往歴があり、本有害事象の発現リスク要因となり得る、慢性閉塞性 肺疾患、高コレステロール血症、高血圧、冠動脈疾患を病歴として有していたことから、本
症例と
FF/VI
との因果関係があるとは考え難い。治験実施計画書
ID 113782
被験者識別コード
302256
症例
ID B0769217D
投与群
FF/VI
重篤な有害事象 感染による慢性閉塞性気道疾患の増悪、心房細 動
被験者は
57
歳男性で、慢性閉塞性肺疾患(COPD
)治療のため本治験に組み入れられた。被験者は
2011
年11
月10
日から治験薬(FF/VI)を1
日1
回吸入した。併用薬はアトルバスタチン、クロピドグレル、pantoprazole、ramipril、ビソプロロールフ マル酸塩及び
acenocoumarol
であった。被験者は
COPD
治療のため2011
年11
月10
日に治験薬の初回投与を受けた。2013
年2
月5
日に被験者は重度のCOPD
の増悪を発現した。治験実施医療機関から、被 験者は2013
年2
月5
日に気道感染及びCOPD
の増悪を発現したと報告された。被験者はprednisone
の経口投与を受け、サルブタモール(吸入)及びイプラトロピウム臭化物が追加された。当初、被験者はやや改善を示したが、2013年
2
月12
日に被験者は重度の咳嗽及び 呼吸困難を発現し、入院した。治験薬に講じられた処置は、用量変更なしであった。本事象 は、prednisone及びイプラトロピウム臭化物によって治療された。臨床検査/診断検査の結果は報告されていない。
COPD
の増悪の転帰は未回復/未消失であった。本事象の重篤性基準は「入院を要するも の」であった。治験責任医師は、
COPD
の増悪と治験薬との因果関係を関連なしと判断した。治験責任医師は、COPDの増悪と治験手順との因果関係を関連なしと判断した。
2013
年2
月25
日に入手した追加情報:COPD
の増悪の治療薬として、hydrocortisone hemisuccinate、クラリスロマイシン及びアセ チルシステインが追加された。被験者の病歴が更新され、冠動脈疾患(2010年
10
月25
日~継続)、肺動脈性肺高血圧 症(2011
年4
月20
日~継続)及び高コレステロール血症(2010
年10
月25
日~継続)が追 加された。2013
年2
月12
日に被験者は重度の心房細動を発現した。本事象に関連する被験者の臨床検査及びその他の関連する検査に関する情報は提供されて いない。
治験責任医師によると、入院(
COPD
の増悪による)時に心房細動が発見された。その後 数日間は心房細動が持続し、心拍数は150 bpm
に達した。心房細動の治療に関する情報は提供されていない。
心房細動の転帰は未回復/未消失であった。本事象の重篤性基準は医学的に重要であった。
治験責任医師は、心房細動と治験薬との関連ありと判断した。
治験責任医師は、心房細動と治験実施手順との関連なしと判断した。
2.7.6. 個々の試験のまとめ
Feb 15 2016 14:38:25