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第 1 節 単価契約

1 共通事項

(単価契約)

第 241 条 契約責任者は、一定期間反復継続して物品等の調達をする必要がある場合は、予め当該物品等の 単価にかかる契約(以下「単価契約」という。)を締結することができる。

(単価契約の手続)

第 242 条 契約責任者は、単価契約を締結する場合は、第 3 編 1 章一般競争入札(WTO・運用指針適用)、第 3 編 2 章一般競争入札(WTO・運用指針適用外)、第 3 編 3 章指名競争入札、第 3 編 4 章簡易型競争入札および 第 3 編 5 章随意契約のいずれかの方法によるものとし、本節に規定する事項以外の事項については、各章 において定めるところにより手続を行うこと。

(単価契約の契約期間)

第 243 条 契約責任者は、単価契約の契約期間を原則として 2 年以内とすること。

2 契約責任者は、前項によりがたい場合は、必要に応じて適正な契約期間を設定することができる。

3 契約責任者は、契約期間満了に伴い経済合理性、円滑な業務執行の確保のため、必要と認める場合は、同 一条件によりさらに 1 年間、継続することができる。

(契約制限価格の決定)

第 244 条 契約責任者は、単価契約を締結する場合は、発注予定数量の見込みを立てたうえで、総価または 単価によって契約制限価格(税込み)を決定すること。

(単価の見直し)

第 245 条 契約責任者は、当該単価契約の対象となっている物品の市場価格が変動したことにより、契約し た単価と大幅に乖離した場合にあっては、契約の相手方に求めることにより、もしくは契約の相手方から 求めがあった場合においてその求めが妥当であると認めたときは、その求めに応じることにより、単価の 見直しに関する協議をすること。

2 契約責任者は、複数年契約となる場合で、必要と認めるときは、1 年ごとに単価の見直しを行うこと。

(単価契約に基づく物品等の発注フロー)

第 246 条 単価契約に基づく物品等の発注フローは下表のとおりとする。【物品の場合】

実施/施行担当部署 発注/契約担当部署 請負人

課/工事区 総務/庶務

発注依頼 依頼内容の確認・審査

発注/注文手続(書面等) 注文内容の受領 注文品の手配

注文品の受領 注文品の納入

依頼品の受領 納入検査

第 3 編 物品等の購買等の契約にかかる調達手続 第 7 章 単価契約及び物品等の購買等に係る特則

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2 契約責任者は、物品管理責任者等からの依頼に基づき、単価契約に基づく物品等の発注手続を行うこと。

3 契約責任者または契約責任者が指定する者は、契約の相手方に対し電話による口頭連絡または FAX により 発注を行うこと。

2 維持補修用機械等定期点検、整備及び修理作業に係る履行後精算型基本契約方式の特則

(履行後精算型基本方式及び契約の手続)

第 246 条の 2 契約責任者は、「維持補修用機械等定期点検及び整備共通仕様書」に定める維持補修用機械等 の車両部分及び架装装置部分に関する定期点検、整備及び修理作業に関し、定期点検及び整備作業につい ては単価契約事項、修理作業については基本契約事項とすることにより、修理作業を当該定期点検及び整 備作業の請負人が実施することができる「履行後精算型基本契約方式」によることができる。

2 契約責任者は、前項に基づき履行後精算型基本契約方式により契約を締結する場合は、第 3 編 1 章一般競 争入札(WTO・運用指針適用)、第 3 編 2 章一般競争入札(WTO・運用指針適用外)、第 3 編 3 章指名競争入 札、第 3 編 4 章簡易型競争入札及び第 3 編 5 章随意契約のいずれかの方法によるものとし、本節に規定す る事項以外の事項については、各章において定めるところにより手続きを行うこと。

第 3 編 物品等の購買等の契約にかかる調達手続 第 7 章 単価契約及び物品等の購買等に係る特則

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第 2 節 物品等の購買等に係る特則

1

物品をリースにより賃借する場合の特則

(リース契約の手続)

第 247 条 契約責任者は、物品をリースにより賃借する場合は、第 3 編 1 章一般競争入札(WTO・運用指針適 用)、第 3 編 2 章一般競争入札(WTO・運用指針適用外)、第 3 編 3 章指名競争入札、第 3 編 4 章簡易型競争 入札および第 3 編 5 章随意契約に定める物品等の購買等の手続により行うことし、本節に規定する事項以 外の事項については、各章において定めるところによる。

(物件引渡完了)

第 248 条 契約責任者は、リース物件の納入・設置等について、検査の結果、契約の履行がなされているこ とを確認できた場合は、287 条 2 項に規定する認定書の代わりに、「物件引渡完了通知書(様式 55)」によ り、契約の相手方に対し通知すること。

(受渡書)

第 249 条 契約責任者は、リース契約において、受渡書の提出を求めてはならない。

(再リース)

第 250 条 契約責任者は、リース期間満了後において当該リース物件を継続して利用する必要があると認め られる場合は、再リース契約を締結することができる。

2 契約責任者は、再リース契約を締結する場合は、5 章に定める随意契約の手続により行うこと。

3 契約責任者は、前項に定める手続きに拠り難い場合は、契約の相手方に申込む方法により再リース契約を 締結することができる。

2 施設役務付購入(入札前価格交渉方式適用)の場合の特則

(施設役務付購入契約の手続)

第 250 条の 2 契約責任者は、施設に関する事業用資機材の購入にあたり、購入に際して当該資機材の設置 及び試験調整等の役務作業が必要となる場合において、契約制限価格(税込み)が 1,500 万円未満のもの については、一般競争入札(WTO・運用指針適用外)により、役務付購入契約を締結することができる。

2 契約責任者は、前項に基づき役務付購入契約を締結する場合は、第 3 編 2 章一般競争入札(WTO・運用指 針適用外)の方法によるものとし、本節に規定する事項以外の事項については、第 3 編 2 章において定め るところにより手続きを行うこと。

3 契約責任者は、1 項に基づき役務付購入契約による場合は、入札前価格交渉方式を適用するものとする。

(競争参加資格)

第 250 条の 3 役務付購入契約による場合は、201 条 2 号に定める競争参加資格については、次の各号のとお りとする。

① 同種または類似の資機材の納入実績があること

② 同種または類似の資機材の設置及び試験調整等の実施実績があること ③ 資機材に障害等が発生した場合の復旧体制が確立されていること

第 3 編 物品等の購買等の契約にかかる調達手続 第 7 章 単価契約及び物品等の購買等に係る特則

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3 車両管理等業務の場合の特則

(車両管理等業務契約の手続)

第 250 条の 4 契約責任者は、車両管理等業務の調達手続きについては、契約制限価格(税込み)にかかわ らず、一般競争入札(WTO・運用指針適用外)により、契約を締結することができる。この場合において、

落札者の決定方法については、265 条に定める総合評価落札方式によることができるものとする。

2 契約責任者は、前項に基づき車両管理等業務契約を締結する場合は、第 3 編 2 章一般競争入札(WTO・運 用指針適用外)の方法によるものとし、本節に規定する事項以外の事項については、第 3 編 2 章において 定めるところにより手続きを行うこと。

3 契約責任者は、1 項に基づき車両管理等業務契約を締結する場合は、266 条に定める低入札価格調査を「車 両管理等業務低入札価格調査事務取扱要領(別紙 6)」に基づき行うこと。

第 3 編 物品等の購買等の契約にかかる調達手続 第 7 章 単価契約及び物品等の購買等に係る特則

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2

契約の方法に係る特則

(リバースオークション)

第 251 条 契約責任者は、必要となる経費及び購買等の緊急性などの費用対効果を総合的に勘案して有利と 認められた場合に限り、競争契約または随意契約の方法に代えて、運営サイト(以下、本節において「サ イト」という。)を活用することにより、せり下げ方式によって契約の相手方を決定する方法(以下、「リ バースオークション」という。)により契約を締結することができる。

(サービス利用契約の締結)

第 252 条 契約責任者は、リバースオークションの方法により契約を締結する場合は、予め随意契約の方法 により、リバースオークション運営サイト(以下、本節において「サイト」という。)の管理者とリバース オークションサービス利用契約を締結すること。

(オークション参加者)

第 253 条 契約責任者は、サイト管理者に対しリバースオークションへの参加登録等(以下、本節において

「参加登録等」という。)を予め行っている取引先について、リバースオークションへの参加を認めること。

2 契約責任者は、参加登録等を行っていない取引先について、指名してリバースオークションへ参加させる ことができる。ただし、この場合の参加登録等の手続きについては、サイト管理者の定めるところによる。

(仕様等以外の条件の設定)

第 254 条 契約責任者は、リバースオークションの方法により契約を締結する場合は、購買等の仕様等条件 に加えて、次の各号に掲げる条件を設定したうえで行うこと。

一 開始価格 購買等にかかる市場価格調査等により算定する。

二 オークション時間 購買等の緊急性を鑑み、適切かつ十分な時間を確保する。

(せり下げ)

第 255 条 契約責任者は、オークション参加者がオークション時間内に 1 回ないし複数回の価格を提示する ことを認めること。

2 前項において、オークション参加者が複数回の価格を提示した場合、最後に提示された価格を当該オーク ション参加者の提示した価格とする。

(契約の相手方の決定)

第 256 条 契約責任者は、オークション時間が終了した時点において、最低の価格を提示した者を契約の相 手方とする。