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日本語支援

ドキュメント内 言語生活支援 (ページ 54-58)

第 3 章 分析

1.1 支援内容

1.1.2 内容別実績

1.1.2.1 日本語支援

全体の半数以上を占める日本語支援は 1 市(日野市)以外、全ての市から実績が報 告されている。日本語支援の実績がない日野市は、2002 年度から 2015 年度まで通/翻 訳支援のみの体制をとっている。外国語が話せる臨時職員を学校に派遣し、学校と家 庭との連絡ができるように、また児童が日本の基本的な生活習慣を理解できるように 支援を行っている。このように日野市は主に通/翻訳支援を行っているため、本調査で は日本語支援の実績はなしとし、本節でも対象から除いた。

表 20 日本語支援の実績状況

区分 地域

継続支援

(2001~2015 年度)

福生市, 多摩市, 武蔵野市, 府中市, 清瀬市, 羽村市, 三鷹市, 調布市, 西東京市

現在支援有り (2015 年度)

あきる野市, 国分寺市, 東村山市, 東久留米市, 八王子市, 町田市, 小平市

現在支援無し (2015 年度)

青梅市, 立川市, 小金井市, 狛江市, 昭島市, 国立市, 東大和市

支援無し 稲城市, 武蔵村山市, 日野市

出典 『東京都区市町村の国際政策の状況』(東京都)より作成

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15 年間日本語支援が継続されているのは 23 市のうち 9 市である。福生市、多摩市、

武蔵野市、府中市、清瀬市は 15 年間支援の様子にほぼ変化がみられない。羽村市、三 鷹市、調布市、西東京市はわずかな変化はあるものの日本語支援は毎年継続されてい る。

羽村市は 2001 年度から 2011 年度まで日本語支援を中心に派遣事業や教室事業を行 っていたが、2012 年度から通訳員を派遣する事業に変わり日本語支援は教室事業のみ となった。つまり、日本語支援の事業数に変化が生じたと言える。

西東京市は 2007 年度まで 2 つの異なる事業が行われていたが、教室事業の場合、参 加する児童・生徒がいなくなったため 2008 年度から休室となり事業が中止された。

三鷹市は 2012 年度をもって「中国帰国児童・生徒教育」事業を廃止し日本語支援事 業に一元化したため、2015 年度現在、1 つの事業のみが実施されている。

調布市は各年度によって実施した事業の種類が異なっており、事業の実施状況に多 少の変化がみられる。たとえば、2005 年度までは主に帰国子女や外国籍児童・生徒が 支援対象となっていたが、2006 年度からは在住外国人の子どもや市内学校に在籍する 日本語指導が必要な児童に対象が変わり、対象の範囲が広がっている。また、一時期 のみではあるが、教育委員会からの受託事業として日本語教室を開催した報告もされ ている。

つぎに、2015 年度現在の状況を中心に実績の有無をみると、実績が報告されている のは、あきる野市、国分寺市、東村山市、東久留米市、八王子市、町田市、小平市の 7 市であり、報告がないのは、青梅市、立川市、昭島市、国立市、東大和市、小金井市、

狛江市である。

まず、2015 年度現在、実績の報告がある自治体からみると国分寺市は 2004 年度か ら、東久留米市は 2007 年度から、あきる野市は 2009 年度から、東村山市は 2013 年度 から、日本語支援事業が始まっている。

国分寺市は 2013 年度まで「外国籍等の児童・生徒に対する日本語指導」事業として 日本語使用に著しい困難を有する児童・生徒を対象にして日本語支援を行っていたが、

2014 年度からは外国にルーツのある児童・生徒を対象に「外国にルーツのある児童・

生徒への日本語・学習支援」事業を開始した。実施の主体は国分寺市国際協会で事業 開始以来 2015 年度現在まで 2 年間続いている。このことから、国分寺市は日本語支援 事業数が増加したことがわかる。

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他方、小平市は「帰国児童生徒教育の推進」事業を 2012 年度まで続けてきた。しか し、2013 年度には子どもを対象とした実績は報告されておらず、翌年から小平市国際 交流会を主体とした「子ども日本語・学習支援」事業が新たに現れ 2015 年現在まで 2 年間継続している。

小平市の他、途中で施策が変わった自治体として八王子市と町田市の 2 市がある。

八王子市は、2001 年度に「外国人児童・生徒、帰国児童・生徒の日本語巡回指導」事 業が日本語に不自由している外国人児童・生徒、帰国児童・生徒を対象として始まっ たが、2 年後の 2003 年度から 2 年間は実施の報告がされていない。事業が再開したの は 2005 年度であるが、日本語支援ではなく通/翻訳の支援の形態に変わっている。し かし、翌年「日本語巡回指導員・補助者派遣」事業が始まっており、既存の巡回指導 に補助者を同行させる点が新しく追加された。ただし、2005 年度に始まった通/翻訳 支援は変わらず継続している。

町田市は、2015 年度現在の実績がある市でもっとも複雑な経緯を有している。2001 年度の時点では、学校教育部指導課教育研究所が実施主体となって、26 市では唯一「日 本語」、「教科」、「生活」、「通/翻訳」の全ての支援が行われていたが、翌年からの 4 年 間は実績の報告がされておらず、2005 年度は通/翻訳支援に関する情報しか報告がな い。日本語支援が再開されたのは八王子市と同様の 2006 年度であり、当時市内の小中 学校に在籍する外国籍児童・生徒・帰国子女を対象とし「外国籍児童・生徒・帰国子 女支援 子ども教室」事業が日本語や教科学習を中心に始められたが日本語に関する支 援は 2 年間で終わり、2008 年度から 2014 年度までは教科学習に重点をおいた支援が 行われていた。そして 2015 年度には新たに日常の日本語使用が困難な児童・生徒を対 象に個別指導をする事業を開始したと報告されている。

2015 年度現在、実績の報告がない自治体は青梅市、立川市、昭島市、国立市、東大 和市、小金井市、狛江市の 7 市である。

その中で、東大和市は 2001 年度から 2014 年度まで日本語支援に関する実績があり、

2015 年度にはない。過去 14 年の報告では日本語指導を必要とする児童・生徒に対し、

日本語指導および適応指導を行うため、委託業者による指導員を配置したという。

東大和市と同様に 2015 年度の実績はないが 2014 年度以前の数年間実績があった市 に昭島市と国立市がある。この 2 市はそれぞれ 2014 年度まで過去 8 年間分と 7 年間 分、日本語支援の実施報告をしている。昭島市は在住外国人児童を対象とし児童が理

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解できる言語に対応しながら日本語指導を行ったと報告している。また、国立市は「外 国籍及び海外帰国児童・生徒支援」事業として日本語の理解が不十分な児童のために 初期指導を行う指導員を学校に派遣していた。しかし 2015 年度からは支援対象が在住 外国人児童に変化し事業名も「中高生のための学習支援」となった。それゆえ、小学 生児童や中学生生徒は支援の対象から除外される結果となっている。

また、狛江市では 2001 年度から 10 年間「外国人・帰国児童・生徒の日本語指導」

事業が日本語指導員を派遣する形式で行われていたが、2011 年度から子どもを対象と した事業がなくなり、2007 年度に始まった成人向けの日本語教室のみが行われている。

小金井市は、市立小中学校に在籍する外国籍児童生徒に対し日本語指導補助員及び 通訳員を在籍校に派遣する「日本語指導補助」事業の実績が 2002 年度と 2006 年度か ら 2011 年度までの計 7 年間分報告されている。しかし、2012 年度には大人又は子ど もに関する実績が一切報告されていない。2013 年度から、2001 年度の時点ですでに存 在していた「生活日本語教室」事業が対象を市内在住の外国人から在住在勤在学の外 国人へと範囲を広げ、日常生活に使う会話を主なテーマとし事業を再開している。ゆ えに、子どもが対象とした事業はなくなってしまっている。なお、「日本語指導補助」

事業は 2011 年度をもって終了している。

青梅市は 2001 年度から 5 年間、「外国人児童・生徒及び海外帰国子女の適応指導」

事業で日常生活指導や日本語指導を行っていた。しかし、翌年から数年間報告がされ ておらず 2013 年度に実施の報告がなされたものの、翌年度からは再び報告がされなく なっている。

2013 年度に現れた子ども対象の事業は、以前行われていた通級形式や巡回形式から、

新たに「外国人児童生徒学級」と名付けされ教室形式として報告されている。しかし、

その後、2014 年度と 2015 年度の実績は情報がない。なお、青梅市では対象を在住外 国人にしている点は一貫しているものの事業名を「国際理解講座(2008 年度-2009 年 度)」から「外国人日本語講座(2010-2012 年度)」に変更する等様々な試みがみられた。

日本語支援の実績がもっとも数少ない立川市について述べる。立川市は 2001 年度か ら 2015 年度まで在住外国人のための日本語教室事業をほぼ毎年継続してきた。しか し、小中学生の外国人を対象とした日本語支援の報告は 2 件に過ぎない。2001 年度か ら通訳者が教室に同席し授業内容を通訳する事業が 5 年間続けられたが、2006 年度か らなくなっており再び日本語支援として現れたのは 2011 年度と 2012 年度のわずか 2

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