第3章 風水害応急 第8節 医療救護活動
3 医療救護チームの編成
救護班は、多数の傷病者が発生した場合は、柳川山門医師会に医療救護チームの編成・派遣を 要請する。
第2 医療救護所の設置
1 応急救護所
救護班は、発災地に、応急救護所を設置する。
応急救護所では、医療救護チームが負傷者の応急処置及びトリアージを行う。。
2 緊急集中救護所
「柳川市地域防災計画に基づく災害時の医療救護活動に関する協定書」に基づき、災害時、応 急救護所の後方医療施設として、医療救護活動を早急かつ円滑に行うため財団法人医療・介護・
教育研究財団 柳川病院を「緊急集中救護所」とする。
なお、医療スタッフ等の統率及び各関係機関等と連絡調整を図るため、同救護所に災害医療コ ーディネーターを配備する。
※ 別途様式 5-4 医療救護所開設状況報告
医療救護活動における連携
【発災】
(連絡調整)
傷
病 者
【緊急集中救護所】
(財)医療・介護・研究財団
柳川病院
<災害医療コーディネーター>
現場医療スタッフ等の統率
災
害
拠
点
病
院
(応急救護所)
柳 川 山門 医師 会 の 医 療 救護 チー ム に よる医療活動
トリアージ
重症群
第3 医療救護活動
派遣された医療救護チームの活動内容は、次のとおりである。
※ 別途様式 5-5 救護班診療記録簿
※ 別途様式 5-6 救護班医薬品衛生材料使用簿 ※ 別途様式 5-7 病院・診療所医療実施状況 ※ 別途様式 5-8 救護班の編成及び活動記録 ※ 別途様式 5-9 助産台帳
■応急救護所での救護活動 ○ 負傷者の応急処置
○ 後方医療機関への搬送の要否及び搬送順位の決定(トリアージ※)
○ 軽症患者や転送困難な患者等の治療及び衛生指導 ○ 助産救護
※トリアージ:傷病者の重傷度と緊急度を判定し、収容医療機関への連絡事項等を簡単に記したメモのこと。
■医療機関(財団法人医療・介護・教育研究財団 柳川病院を除く)の活動内容 ○ 傷病者の検査及びトリアージ
○ 重傷患者の後方医療機関への搬送 ○ 傷病者の処置及び治療
○ 助産救護
○ 医療救護チーム、医療スタッフの派遣
■緊急集中救護所(財団法人医療・介護・教育研究財団 柳川病院)の活動内容 ○ 重傷患者の処置及び治療
○ 災害医療コーディネーターの配備 ○ 各関係機関との連絡調整
第4 後方医療機関の確保
1 後方医療機関の確保
救護班は災害医療コーディネーター及び医療救護チームと連携して、一般病院等の被災状況と 収容可能ベット数を速やかに把握し、救護所から搬送される重傷病者を収容できる災害時救急病 院を確保する。
市内の災害時救急病院で収容困難な重症者は、市外の災害拠点病院又は近隣の災害拠点病院に 収容する。
■災害拠点病院
区分 医療機関名称
病床数
電話番号
ヘリポートの状況
一般 精神 敷地
内外 区分 病 院 か ら の距離 災害拠点病院 大牟田市立病院 400 0944-53-1061 敷地外 緊急時 0.3km 近隣災害拠点病院 久留米大学病院 1,263 0942-35-3311 敷地内 非公共用 −
聖マリア病院 1,388 0942-35-3322 敷地外 非公共用 2.5km
第3章 風水害応急 第8節 医療救護活動
第5 医薬品、医療資機材等の確保
1 医薬品、医療資機材の確保
救護班は、原則として次のとおり医薬品、医療資機材を確保する。
■医薬品等の調達
○ 薬剤師会、医薬品販売業者から調達する
○ 不足する場合は、医師会が保有する医薬品、医療資機材を調達する ○ 入手が困難なときは、県を通じて医薬品業者、他医療機関等に要請する
2 血液製剤等の確保
救護班は、輸血用血液及び血液製剤が必要なときは、福岡県赤十字血液センター等に供給を依 頼する。また、必要に応じて住民へ献血を呼びかける。
第6 被災者の健康と衛生状態の管理
南筑後保健福祉環境事務所は、被災地の避難所、自宅における疾病予防等のため、公衆衛生保 健活動を行う。
救護班は、この活動に協力する。
1 生活環境の整備、確認
保健福祉環境事務所は、台所、トイレ等の衛生管理の徹底、手洗い等の衛生習慣の強化につい て指導し、必要な支援を行う。
2 健康状況の把握
保健福祉環境事務所は、巡回相談等を通じて被災者の健康状態を把握し、新たな健康問題の発 生、慢性疾患の悪化等の防止や早期発見に努める。
救護班は、保健福祉環境事務所や医師会等と協議しながら、被災者に対する健診体制を確保す る。
3 相談・指導
保健福祉環境事務所は、救護班の協力を得ながら巡回相談等の場で必要な指導を行う。特に、
避難生活により発生が危惧される感染症、深部静脈血栓症(いわゆるエコノミークラス症候群)、
高齢者の生活機能低下等への対応を強化し、未然に発生を防止する。
4 医療の確保
医師会を通じて管内医療機関と連携を強化し、医療への依存度の高い慢性疾患患者への医療体 制の確保に努めるとともに、県医療指導課を通じて広域の支援体制を確立する。
5 医療情報の提供
救護班は、通院患者等のために治療可能な医療施設等の情報を収集し、災害広報紙等で住民に 提供する。
第7 心のケア対策
救護班は、大規模な災害が発生したとき、又は避難生活が長期化する場合は、精神科医療機関、
児童相談所職員等の協力により、カウンセリングやメンタルケア資料の作成等を行い、被災者や 災害時要援護者の心的外傷への対策を行う。
■活動内容
○ 原則として精神科救護チームを市災害対策本部に設置する。
○ 精神科救護チームは、巡回相談等を行う。
○ 精神科救護チームは、プライバシーの保護に配慮し、相談窓口や電話相談などの相談 業務を行う。
第3章 風水害応急 第9節 交通・輸送対策