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約80%強 約60%強

④ 医療と介護の連携

医療提供体制改革のためには、医療の見直しと介護の見直しは一体となって行われる必要があります。

在宅等住み慣れた地域の中で患者等の生活を支え、地域ごとの医療・介護・予防・生活支援・住まい の継続的で包括的なネットワークを構築するために、地域包括ケアのシステムづくりを推進していくこと が求められています。

病床数は都道府県間で約

3

の差 医療費は都道府県間で約

1.6

の差

(出典) 総務省統計局“e-Stat”政府統計の総合窓口HPより

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(3)介護

介護保険制度は制度創設10年あまりでその費用が3倍近く(平成12年度:3.6兆円⇒平成26年度:10.0 兆円)となっており、制度の持続可能性を確保するために、費用の適正化が不可欠な状況となっていま す。

公費負担には、介護給付費に係る公費負担のほか、2号被保険者の保険料負担を軽減するための 公費負担も含まれているため、全体の52%となっています。また、費用構造を見ると、人件費が5割強を 占めています。

(出典) 費用構造については、厚生労働省「平成25年度介護事業経営概況調査」に基づき推計。

(注)1号保険料とは65歳以上の被保険者(第1号被保険者)によって納められた保険料、2号保険料とは 40歳~64歳以下(第2号被保険者)によって納められた保険料を指す。

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0.0%

2.0%

4.0%

6.0%

8.0%

10.0%

12.0%

14.0%

16.0%

17年度調査

(18年度) 19年度調査 20年度調査 (21年度) 22年度調査 23年度調査 (24年度) 25年度調査 26年度調査

(4)年金

2004(平成16)年改正において、今後、更に急速に進行する少子高齢化を見据えて、将来にわたり年 金制度を持続的で安心できるものとするため、新たな年金財政の枠組みを構築しました。これにより、年 金制度は長期的に安定したものとなっています。

年金給付

国庫負担

(税)

保険料収入 積立金 基礎年金国庫負担1/2

※ 税制抜本改革により安定 財源を確保した上で恒久化

上限を固定した上での 保険料率引上げ

積立金の活用

① 物価等の伸びに応じた年金額の改定

(⇒ 経済動向による年金財政への影響に対応)

② マクロ経済スライドによる年金額の調整

(⇒ 少子高齢化による年金財政への影響に対応)

※ 給付水準の下限として、標準的な年金受給 世帯の給付水準は、所得代替率50%を確保 現行の年金制度安定の仕組み(平成16年改正)

⇒ 人口構造や経済状況の変化にも自動的に対応できる制度とすることが目指された。

介護事業の収支状況は、民間企業の同種の指標と比較しても良好であり、巨額の内部留保の存在が 指摘されています。主に税負担、保険料負担が原資とする介護報酬改定については、水準の適正化を 図る必要があります。

全産業(法人企業統計)

=税引前当期純利益÷売上高

※1 介護事業の収支差率のうち、平成17年度、平成20年度、平成23年度、平成26年度については「介護事業経営実態調査結果」、平成19年度、平成22年度、

平成25年度については「介護事業経営概況調査結果」による。

なお、平成18年度、平成21年度、平成24年度については、調査が行われていないため線形補完している。

※2 収支差率=(収入-支出)÷収入

収入=介護事業収益+介護事業外収益-国庫補助金等特別積立金取崩額

支出=介護事業費用(給与費、減価償却費等)+介護事業外費用+特別損失-国庫補助金等特別積立金取崩額

中小企業(中小企業実態基本調査)

=税引前当期純利益÷売上高 認知症対応型共同生活介護

介護老人福祉施設

(特別養護老人ホーム)

通所介護

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(5)少子化

○待機児童解消加速化プラン

第1次ベビーブームの頃には約270万人、第2次ベビーブームの頃には約209万人であった出生数は、

足元ではその半分以下の103万人となっており、生まれる子どもの数が大幅に減っています。合計特殊 出生率は、平成17年に1.26と過去最低を記録してから微増傾向にあるものの、直近は1.43です。

○待機児童数と保育所定員の推移

○出生数と合計出生率の推移

(出所)厚生労働省「人口動態統計」

(出所)厚生労働省「保育所関連状況取りまとめ(平成26年4月1日)」

政府としては、「待機児童解消加速化プラン」を展開し、平成25・26年度の2年間を「緊急集中取組期 間」として、約20万人分の保育を集中的に整備し、平成29年度末までに、潜在的な保育ニーズを含め、

約40万人分の保育の受け皿を確保することとしています。待機児童数は平成22年まで増加傾向にあり ましたが、それ以降は4年連続で減少してきています。なお、平成26年4月時点の待機児童は2.1万人と なっており、このうち低年齢児(0~2歳)が全体の約84.5%(1万8,062人)を占めています。

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各論2.文教・科学技術

(1) 文教

平成に入ってから、児童生徒一人に充てられる国や地方の公教育費は6割増です。

(出典)学校基本調査、地方教育費調査

平成以降、少子化により、公立小中学校に通う児童生徒数が

3

割減る一方、公教育費(公立小中学 校)はほぼ横ばいであるため、児童生徒一人あたりの公教育費は6割増になっています。

子ども一人あたりの国や地方の教育への支出割合は、他の先進国と遜色のない水準です。

国や地方の教育への支出は、GDP比で見れば他の先進国に比べて7割程度ですが、人口に占め る子どもの数の割合も7割程度ですので、子ども一人あたりの支出割合は他の先進国と遜色のない 水準です。

○教育機関への公財政支出の対GDP比(2010年)

(幼稚園から大学院までの全ての教育段階)

○幼稚園から大学院までの子どもの数/総人口(2010年)

G5平均(ドイツを除く):5.4%

7割

G5平均:20.5%

7割

G5平均:25.3%

OECD平均:25.4%

○子ども一人あたり公財政教育支出/国民一人あたりGDP(2010年)

(出典)OECD stat

OECD平均:5.8% OECD平均:22.3%

(%) (%) (%)

(注)ドイツについてはデータがとれないため記載していない。 (出典)OECD 「図表でみる教育2013」

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(2) 科学技術

教員一人あたりの児童生徒数は主要先進国と遜色のない水準です。

少子化により、公立小中学校に通う児童生徒数が3割減る一方、教員の数はそれほど大きく減って いないため、教員一人当たりの児童生徒数は減り、主要先進国と遜色のない水準です。

教員一人あたりの児童生徒数の推移 教員一人あたりの児童生徒数(2011年)

(出典)学校基本調査 (出典)OECD「図表でみる教育2013」

科学技術予算の投資効果を最大限に引き出すため、引き続き選択と集中を強化する必要があります。

科学技術予算は、近年の厳しい財政事情の中、将来にわたる持続的な研究開発、重要課題への対 応、基礎研究及び人材育成など科学技術の振興を図るために必要な予算を確保しています。

(注)平成元年度を100とした場合の科学技術振興費と一般歳出の予算の推移。

○ 省庁間の連携を強化するための取組や、再生医療・創薬等のライフサイエンス分野等の最先端の研究開発の 支援、国際競争力を強化するためのプロジェクトの着手といった施策に重点的に配分することとしています。

科学技術振興費と一般歳出の対比

(人)

800 1,000 1,200 1,400 1,600 1,800 2,000 2,200

0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0

元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 20.8人

(万人) (万人)

児童生徒数 教員数(公立小中)

教員1人あたりの児童生徒数

1,488万人

981万人

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