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区分建物の表題部の変更又は更正の登記

<区分建物の表題部の変更の登記>

◆ 登記の意義

◆ 登記の態様及 び登記申請手

建物の物理的現況を表示する登記事項について変更が生じた場合,例 えば,一棟の建物にあっては,その建物の所在,構造,床面積及び建物 の名称があるときにはこの名称について,区分建物にあっては,その建 物の種類,構造,床面積,建物の名称があるときにはこの名称,及び附属 建物があるときはその種類,構造及び床面積に変更を生じた場合には,

その変更の登記を申請しなければならない。また,区分した建物の登記 事項である敷地権の表示に関して変更が生じた場合にも,その変更の登 記を申請しなければならない(法51条1項)。

(1) 区分建物の表題部の変更の登記

<一棟の建物の表示の変更の場合>

区分建物が属する一棟の建物の表示,すなわち,一棟の建物の所在,

構造若しくは床面積又は一棟の建物の名称に変更を生じたときは,区 分建物の表題部の変更の登記を1月以内に申請しなければならない

(法51条1項)。

なお,ある1個の区分建物についてその属する一棟の建物の所在,

構造又は床面積若しくは一棟の建物の名称の変更の登記がされたとき は,当該登記に係る区分建物と同じ一棟の建物に属する他の区分建物 についてされた変更の登記としての効力を有するとされている(法51 条5項)。その場合,ある1個の区分建物について一棟の建物の登記事 項に関する変更の登記がされたときは,登記官は,職権で,当該一棟 の建物に属する他の区分建物について,当該登記事項に関する変更の 登記をしなければならないとされている(法51条6項)。

区分建物について共用部分である旨又は団地共用部分である旨の登 記がされている場合には,表題部の所有者の表示又は所有権の登記は 抹消されているので,申請義務を負うのは実体上の所有者である(法 51条1項)。

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<非区分建物が区分建物となった場合>

非区分建物に接続して区分建物が増築(新築)されたこと,又は非 区分建物を他の非区分建物に接続したこと等によって,区分建物が生 じた場合には,従前の非区分建物については区分建物となった旨の建 物の表題部の変更の登記を,増築した建物については区分建物の表題 登記を申請することになる。

この場合の建物の表題部の変更の登記と区分建物の表題登記又は建 物の表題部の変更の登記は,共に申請することを要する(法48条3項,

52条1項)。そして,この場合,従前の非区分建物の表題部所有者若し くは所有権の登記名義人又は新たに生じた区分建物の所有者は,いず れも他の建物の所有者又は表題部所有者若しくは所有権の登記名義人 に代位して,区分建物の表題登記又は建物の表題部の変更の登記を申 請することができる(法48条4項,52条2項)。

(2) 敷地権の登記に関する場合

<敷地権の登記をする場合>

建物の表題登記がされた後に,区分建物又は附属建物に敷地権が生 じたときは,建物の表題部の変更の登記を申請し,敷地権の登記をし なければならない。敷地権は,分離処分が禁止されている敷地利用権 について登記名義を取得したとき,規約敷地を定める規約の設定,分 離処分可能規約の廃止その他の事由(例えば,非区分建物が区分建物 となったとき,未登記の敷地利用権の契約解除により登記された敷地 利用権が敷地権となったとき等)により生じる。

<敷地権の登記の抹消をする場合>

建物につき敷地権としてその表示を登記した権利が敷地権でない権 利となったとき,又はその権利が消滅したときは,その敷地権の登記 を抹消する建物の表題部の変更の登記を申請しなければならない。敷 地権が敷地権でなくなった場合とは,規約敷地を定めた規約を廃止し たとき,分離処分可能規約を設定したとき,収用裁決により起業者に 所有権が移転したとき,執行裁判所の売却の許可により買受人に所有 権が移転したとき等である。敷地権が消滅した場合とは,地上権又は 賃借権たる敷地利用権が解除,取消し等により消滅したとき等であ

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-◆ 申請人及び申 請期間

る。なお,敷地権の消滅による建物の表題部の変更の登記をするには,

先に地上権又は賃借権の抹消の登記をしなければ,敷地権の抹消の登 記をすることはできない。

区分建物の表題部の変更の登記の申請人は,表題部所有者又は所有権 の登記名義人である(法51条1項)。区分建物の表題部の変更の登記を申 請しないうちに,その者が死亡した場合は,その前提として必ずしも相 続の登記を経ることなく,申請書に相続を証する書面を添付して,その 相続人から申請することができる(法30条,令7条1項4号)。共同相続 の場合は,相続人のうちの1人から申請することができる(民法252条た だし書)。

区分建物の表示に変更を生じたときは,表題部所有者又は所有権の登 記名義人は,1月以内に区分建物の表題部の変更の登記をしなければな らない(法51条1項)。区分建物の表題部の変更の登記の申請をしないう ちに,所有者に変更が生じた場合には,新所有者は,所有権の登記をし た日より1月以内(表題部所有者についての更正の登記をしたときは,

その更正の登記をした日から1月以内)に区分建物の表題部の変更の登 記を申請しなければならない(法51条2項)。また,区分建物の表題部の 変更の登記が未了のうちに,当該区分建物について共用部分又は団地共 用部分である旨の登記がされたときは,その所有者は,その登記がされ た日から1月以内に表題部の変更の登記を申請する義務がある(法51条 3項)。

共用部分又は団地共用部分である旨の登記がされている建物の場合 は,実体上の所有者が申請義務を負う(法51条1項)。また,表題部の変 更の登記を未了のうちに,その建物の所有者に変更が生じたときは,所 有者の変更のあった日から1月以内に申請しなければならない(法51条 4項)。

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-◆ 申請書の添付 書類

(1) 建物図面及び各階平面図

通常の建物の表題部の変更の登記と同じであるが,具体的には,建 物の所在の変更(建物のえい行移転若しくは建物の敷地が分筆又は合 筆されたとき)の登記の申請書には,変更後の建物図面を,床面積の 変更又は附属建物の新築による登記の申請書には変更後の建物図面及 び各階平面図を添付することを要する(令別表14項・添付情報欄イ,

ロ・(1))。 (2) 所有権証明書

床面積の増加又は附属建物の新築の登記の申請書には,増加した部 分又は新築した附属建物について,申請人が所有者であることを明ら かにした書面の添付を要する(令別表14項・添付情報欄ロ・(2),ハ)。 (3) 規約証明書等

① 敷地権の登記をし又は抹消する場合において,当該敷地権が規約 敷地を定める規約の設定又は廃止によるときは,申請書にその規約 の設定又は廃止を証する書面を添付することを要する。また,分離 処分可能規約の設定又は廃止により敷地権の登記を抹消し又は登記 をする場合は,申請書にその規約の設定又は廃止を証する書面を添 付することを要する(令別表15項・添付情報欄イ,ロ,ハ,ニ)。こ れら以外の法律事実(例えば,未登記の地上権又は賃借権が敷地利 用権であったが,土地の所有者が区分建物の所有権を取得し,地上権 又は賃借権が混同により消滅し,土地の所有権が敷地利用権となり 分離処分禁止となった場合,敷地権の目的たる土地の時効取得によ り第三者の所有となった場合等)により敷地権の登記をし又は抹消 するときは,申請書にその事由を証する書面を添付することを要す る(令別表15項・添付情報欄ハ)。

② 建物の変動に伴って敷地権が生じた場合(非区分建物が増築等に より区分建物となったとき,建物の増築等により法定敷地が新たに 生じたとき等)及び敷地権が敷地権でなくなった場合(他の区分建 物の消滅等により区分所有が解消し,非区分建物となったとき)は,

その事由を証する書面の添付を要しない。また,土地の登記記録の

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◆ 登記原因及び その日付

記録により敷地権が生じていること(区分建物の所有者が敷地につ いて登記名義を取得したとき),又は消滅していること(契約解除等 による地上権又は賃借権の抹消の登記がされているとき)が明らか であるときは,これを証する書面の添付を要しない。

③ 敷地権の登記をする場合に,その敷地権の割合が規約割合による ものであるときは,申請書にその規約を証する書面を添付すること を要する(令別表15項・添付情報欄ホ・(1))。

(4) 土地の登記事項証明書

敷地権の登記をする場合において,敷地権の目的である土地が他の 登記所の管轄に属するものであるときは,申請書にその登記事項証明 書を添付する(令別表15項・添付情報欄ホ・(2))。

(5) 消滅承諾書

敷地権が敷地権でない権利となったことによる建物の表題部の変更 の登記を申請する場合において,建物及び敷地権を目的とする一般の 先取特権,質権又は抵当権について,建物又は敷地権であった権利の いずれかにその権利の消滅承諾があったときは,申請書にその承諾書 を添付する(法55条1項,規則125条1項)。申請書には,「○○権消滅 承諾書」と具体的に記載すること。

(1) 区分建物の表示事項に関する変更の場合は,「申請マニュアル 2」

の「建物の表題部の変更の登記」の項を参照のこと。

(2) 敷地権の表示をする建物の表題部の変更の登記の場合は,その原因 を「敷地権」と記載し,具体的な原因の記載を要しない。敷地権の生 じた原因が規約の設定行為によるときは,その規約の設定の日,非区 分建物が区分建物となったことにより敷地権が生じたときは,その区 分所有の成立の日,建物の敷地について登記名義を取得したときは,

その取得の登記の日を,その登記原因の日付とする。

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