第2章 自治体における人権啓発の現状把握調査から
4 効果的な人権啓発に向けて
てしまい、これまで積み重ねてきた啓発実践が吹き飛んでしまうのではないかという危惧も 聞かれた。
の関連を整理し、それぞれが企画する学習プログラムがどの人権をねらいとして行われてい るのかを明確にできるようになっている。このような図を参考にしながら具体的な事業を実 践すべきであろう。
また、講座などの啓発事業については、その受講生が学習したことを実践につないでいく ことができるような、次のステージを用意しておくことも重要である。例えば、DV に関する 講座を用意したならば、相談窓口や、自治体内で DV に関する支援活動を行っている団体を 紹介するなど、次の行動につながるようなしかけが必要である。
最後に、人権啓発をめぐる大きな課題としては、「人権」そのものに縁遠さを感じている人、
人権は差別される人の問題であるという認識が少なからずあるということがある。誤った人 権イメージからの脱却が求められており、それぞれの市民が自らの人権について学ぶ必要が ある。そのこと自体が啓発の大きな課題であると言えよう。
文献
新木敬子,2008「<差別の日常>に切り込む人権教育――部落解放・人権大学講座という啓発実 践をてがかりに」『部落解放研究』180 号:26-49.
部落解放・人権大学講座事務局,2008「部落解放・人権大学講座の歩みとプログラムのねらい」
『部落解放研究』180 号:11-18.
大阪府人権協会,2006『人権学習のプログラムづくり』.
内田龍史,2007「行政職員向け人権啓発のあり方」部落解放・人権研究所編『人権教育・啓発プ ログラムの開発に向けて――人権教育・啓発プログラム開発研究報告書』40-47.
上杉孝實,2008「人権啓発推進リーダー養成の課題」『部落解放研究』180 号:2-10.
図
2‑1
人権内容構成図 │大阪府人権協会(ZD5)r人権学習のプログラムづくり.!IplO‑llよりl
【人権内容構成図一人権(権利)の内容と具体的な人権問題の学習との関係ー】 区分人権(纏利}の内容具体的な人権問題の学習例具体的な人権問題の学習倒 人権学習テーマ例 女性の人権問題海書警の人種問題高働者の人福問題ミ子どもの人纏問題~国人の人権問題さまざまな人権問題同和問題 基本的人権の享脊人間の尊厳 個人の尊重 総:ij(久の権制 権利の濫用の禁止権利と義務 総 幸福追求権 生命・身体の安全戦争と平和在日韓国朝蝉人をとりまく1I!e 国籍を持つ篠利 奴隷的拘束・苦役の禁止貿審問題員審問題兜量買春問題 錦亭jを受ける権利・彼告人の纏利被疑者の人権被凝者の人権 不当逮鋼、不当初留・拘禁の禁止箆鐸 鰭問・残虐刑の禁止、黙秘権受刑者の人権拘置所内での嬉問 自室
思想・良JCIの自由 信教の自由、政教分雛 集会・結社・表現の自由 学問の自民f 居住・移転の自由入居差別同和地区に対する忌避忠吾家庭入居拒否入居拒否入居拒否入居拒否過去のハンセン病隔離政策 鴎業選択の自由諸積差別部落1由名総量と身元調査雇用機会均等雇用促進国語による差別 財産権成年後見制度成年後見制度成年後男制度非嫡出吾への財産問題 法の下の平等、差別の禁止差別問題都港差別女性差別陣書者差別外国人差別 (人種・信条・性別・社会的局分・門地) 平等権Eまの平等な保箆法問抱位の問題 家族における個人の尊厳家父長制度 向性の本質的平等家事労働の分担 娼姻は両性の合憲のみで成立結燈差別身元調査結婚差別信娼差別 生活権野宿生活者の人権 福祉を受ける権利ひとり親家庭の麦援自立宣鍍と介撞自立宣援と11"11 教育を受ける権利教湾の機会均等教育の機会均等就学帽 社z纏弐{義務教宵の無償}諸宰泊害趨宰路害B本語 創労の権利・義務労働条件均等待遇雇用における男女機会均等就学室援置用促進外国人労働者の人指パート労働者の均等待遇 労働者の団体行動権 E子どもに対する特別な保磁及ぴ鑑助ネクレクト・兜量虐待問題 児貨艶使の禁止児童労働問題 選挙権事政権問題公務員固鰭条項 政権参自草原権 国民投票