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副詞の用法分類一基準と実例一              く目 次〉

ドキュメント内 副詞の意味と用法 (ページ 109-115)

はじめに……・………・…・………・……・…9…………・・……・………113 第1節 用法分類の観点………・……・……・……・………・・…114   1.形式による用法の区別……・・…………・…………・…・…・………115    −1語霞体の形………・・………・…・・………・… 115      例)いちばん, 一度, 改めて

   一2複合語・慣用的連語………・………・…………・117      例)たちまち(に)

   一3 共起・1画面関係・……・…・………・・…・・………・………・… 118

     例)たしかに

   一4別品詞としての胴法………・………・・………・・………・118      例〉あっさり(と), 自由, 人閲, また

  2.三昧による用法の区別…………・・………・………121    −1 手旨示的意味………・・……… …一………・・122

     例)だいたい

   一2言外の意味………・・……・…・………・……・……・………・…・…!22

     例)あいかわらず, すぐに

   一3文体的減磁…・………・……・………一・…一・…………・124      例)今回

  3.機能による用法の区別………・………・…・…………125    −1談話構造表示の機能………・・………・…125

     {ijil) とに;かく

   一2対者的機能………・……・……・……・………・・………… 126      例)ひとつ

第2節 用法分類の実例………・・………・………・……・…・………127   1。形式の上で区別される語の例・………・・…・………・…・127    −1 いろいろ…………・……・……・…………・・…・…・…………・・…127

      −lll一

  一2たっぷり…………・…・・…・…・…………・…・…・…………・・… !29   −3 もちろん………・・……・・…………・………一     131

  −4 最孝愛・。・… 。・■■・・。11・。・。・・… 。・。… 。・・… 。・・… 一。。・・… 一・曾・一      133

  −5まったく…………・……・………・・…・・………・    136   2.意味の上で区別される語の例………・…・………   ・・139

  −6 うっカ■り・・・・・・・・・…。・一一・。一一一一一一。一…一一・。・…一。・一。・一。…     139

  −7現在・………・………・・…・・…………・…     141   −8さっそく………・………t………・………・…………     143

  一一9 雪色文物・・・・・・・・… 。… 。一一… 。一・。。・・… 一■・一■・・… ■■■■■■■■。・■■。・・■■      145

  −1畳むしろ・………・………・…・・………   147   達1ちょっと………・………・・…………・……・…………    149   護2いきなり………・………・・………・…・・………・    151    −13結構・………・…・………・……・…………・…・    152   3.機能の上から区鋼される語の例…………・…・・………    155    −14一方………・…………・……・・……・…………・・一   ・・155

   −15 dij」一1 )i v一一・・一一…一 一・…一一一 一…  157

   −16実は…・……・…・……・………・…・……・…・………・・    159   4.類義関係にある語の比較…………・……・……・・……     !61    −17かなり/相当…・………・………t…・…     162    −18たぶん/きっと………・・………・…・……・…    167    −19きちんと/ちゃんと………・・………    171 第3節 翔詞の用法と「積極的特徴」……・………・…・・………   ・・175   1.回忌論と語彙教育………・一…一………・…     175

  2. 用法一一・・一一。一。。一。。◎◎・。・。・一。・・一・。。一・・一・・◎・・脅・・一一・一・・…      176

  3畢積極的特徴………・………・・………・・………    177     例)どうも

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はじめに

 第一部から第三部に示されたとおり,副詞と呼ばれる語類は,語類全体と して非常に多様な意味・機能を持っており,品詞論の観点から,あるいは文 の構造や文法的意味を研究する立場からその部類を見る場合,その性格づけ や分類にはさまざまな問題点が含まれている。一方,外国人のための日本語 教育において,個々の語を扱う語彙教育の観点から箆ると,この部類に属す る語には,副詞としての意味や文中・談話中における機能の説明に苦労させ られるものが多いばかりでなく,間投詞・接続詞と見られる稽法,名詞用法,

動詞としての用法など,多様な用法のひろがりを持つ例が多く見られる。

 この第四部では,部類としてではなく,個々の翻心を詳細に観察する立場 に立って,その全体としての姿を眺めたとき,副詞の用法はどのように分類 し説明することができるかを考える。そして,部類としての性質を記述する 立場からは捨象されてしまう血行の例外的なふるまいをも含めて,「副詞」と される語の全体像を描いてみることにする。

 ここではまず,語の用法はどのようなことがらを手がかりとして分類する ことができるかを検討し,それによって,さまざまな翻詞の用法分類を試み る。さらに,類義の関係にある語の問で,それぞれの胴法のひろがりを比較 することによって,類義のあり方を分析する手がかりを得ることができる場 合の例をあげる。

 語の用法分類は,精密さを求めて個々の用例の違いを強調していけば,最 終的には,個々の用例が個々に違っている,というところに行き着いてしま う。しかし,語の教育とは,個々に異なる用例に共通する特徴をとらえ,あ る種の抽象を加えて「用法」として意識化し,他の場面にも応用可能な語彙 要素として身につけさせることである。もちろん,その抽象の度合い,分類 の精密さの度合いは,提示する学習者のレベルなど,分析の実際的な目的に そって決定されるべきものである。つまり,どこまで詳しく分類するかは,

その分類を利溺する対象者によって変わってくるべきものであるが,基本的

一l13一

な資料としては,かなり詳細な分類が用意されており,必要に応じてその一 部をとったり区:分をまとめたりできる方が,はじめから大まかな分類しかな されていないよりは,利用価値が高いといえるだろう。その点で,ここに例 としてあげた用法分類は,かなり細かい微妙な差異をもとらえようとしてお り,また,かなりまれな用法をも収録しているため,このまま学習者に提示 するには,多くの場合,詳しすぎる記述となっている。

 教授資料として利用するためには,学習者の理解力に応じて,不要と思わ れる用法は省き,理解が困難と思われる分類は統合したり,一方を後の学習 に任せるなどの手当てが必要であることをお断わりしておく(注)。

第1節 用法分類の観点

 「用法」という語は,厳密に定義されることもなく常識的な理解のもとに 用いられることが多い。しかし,語の教育を霞的としてその用法を整理し,

学習者への提示順序を考えようとする場合,用法の種類を網羅し分類するた めのある程度客観的な基準が必要である。ここでは,語の用法を見分ける手 がかりは,次のような諸側面から得られると考えておくことにする。

 まず基本的には,用法は,語が用いられる形,そこで意味することがら,

表現・伝達の上で握う機能,の三つの側面において共通性を持つ用例の集合 としてとらえられる。つまり,用法とは「形式・意味・機能のクロス」によ ってできるカテゴリーであり,これらの側面のうちの一つにでも違いが認め られる用例は,別の用法に属すると考えられる。

 次に,実用的な手がかりとして,番い換え語・類義語や対義語として異な る語・表現が当たることによって,別の用法と意識される場合があり,さら には,ある外国語に翻訳しようとする際に,異なる語・表現が対訳語として 当たることから爾法を区別する必要が感じられる場合もある。こうした「関 連語」の条件は,用法の区劉を学習者に説明する手段としてしばしば有効で

あり,利溺される。

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 以下に,粥法分類の基本的な条件である「形式・意昧・機能のクロス」と いう観点について,蕩脂司の場合を念頭に置きながら,若干の例をあげて説明 を加えておく。

1.形式による用法の区別

 用いられる形が異なるなら,それは別の用法である。

 用法の違いがことばの形に反映=する場合があること,しかし形が同じであ っても別の用法と考えるべき場合も多いことは,経験的な事実である。胴法 の違いがことばの形式に反映する場合,そのあり方には,たとえば以下のよ

うな種類のものが考えられる。

一1まず,その語自体の形,つまり,アクセントや形態論的なバリエーショ ンが用法の違いを反映する場合がある。特に,語昆に「に」「と」を持つ形と 持たない形がある語の場合,その有無によって用法が別れるものと,全く同 様に用いられるものとがある。

例)いちばん……アクセントで異なる例

  1 音楽の中ではクラシックがいちばん好きだ。

    このクラスでは彼がいちばん学=者だ。

    いちばん奥の歯が悪くなっている。

    形はどうでもいちばんぴったりくる靴を買うのがいいよ。

    フランスの映画をいちばん見てるのは,渡辺さんだ。

  2 :夏はビールがいちばんだ。

    この世でいちばんのいとしい人を失って絶望の淵にいる。

    彼女が帰ってきた頬らせを聞くと彼はいちばんにとんで行った。

  3 一番乗り,一番鶏,一番手   4 ようし,いちばんやってみるか。

一!15一

 5 彼は気が弱くてここいちばんとなるとだめだ。

 6 1番から3番までの方,お入りください。

1と4が副詞用法だが,1はアクセントが「いちばん 」と平板になり,

4,および2の名詞用法の「いち ばん」と区別される。なお,6の用法 は一語ではなく,数詞に接尾語がついたものと考えるべきである。

例)一度……語尾の形で区劉される例

  1 ヨーuッパへは何度も行ってますが,アメリカは1度だけです。

    二度の成功より一度の失敗から学ぶことの方が大きい。

  2 一生に一度の貴重な体験

    子供が学校をさぼったのは一度や二度のことではなかった。

  3 近いうちにぜひ一度お遊びにいらして下さい。

    私も一度ウェデ/ングドレスを着てみたかったなあ。

45£U 700

1および2の用法は,数詞に接尾語がついたものと考えられるが,

はそれがやや慣用句的に固定しているように感じられる。3以下は副詞 的な用法であるが,大別して,3,4の「一度」のみの形,5の「一一度 デ」の形,6の「一度=一」の形,7,8のその他の決:まった形に分かれ,

それぞれ別の用法として扱う必要がある。また,それぞれの形のグルー あの人は一度腹を立てるとなかなかおさまらないんだ。

まだ三歳なのに,何を教わっても一度で完全に理解してしまう。

クラスの子供たちは興奮して,一度に発言しようとした。

長い間積もりに積もっていた夫への不満が爆発し,思っていたこ とを一一度にぶちまけてしまった。

こんなにプレゼントをもらうなんて,誕生Hとクリスマスが一度 に来たみたい。

両親は一度も海外旅行をしたことがありません。

忘れ物がないかどうか,もう一度よく調べたほうがいいですよ。

彼女は一度ならず彼の墓参りをしていたという。

      2で

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ドキュメント内 副詞の意味と用法 (ページ 109-115)

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