第 4 章 分析手順
1. 分析前準備
この項では、日本ウォーターズ(株)が推奨する方法を使用して、デガッサー付Alliance
2695 を準備する手順・その役割を解説します。フローチャートでは、以下の状態のAlliance
2695 のエア抜き、平衡化、パージを行う手順のシーケンスを示しています。
一連の手順は、別紙「2695 Separations Module 分析前準備」を参照してください。
□新 し い、 ま たは乾燥 し た Alliance 2695
□電源を切っ た、 ま たはフ ロ ーのないア イ ド ル状態の Alliance 2695
□溶媒変更 (緩衝溶媒か ら 有機溶媒へ) を必要 と す る Alliance 2695
Empower/Empower2 か ら 制御 し て い る 場合には自動実行が可能です。 4-10 ページ の
「Empower/Empower2 コ ン ト ロ ールに よ る 分析前準備」 を参照 し て く だ さ い。
ま た、 Alliance 2695 のサン プルセ ッ ト であ る 「Auto Start Plus」 で も 同様の自動実行が 可能です。 6-8 ページの 「Auto Start PLUS (分析前準備サン プルセ ッ ト )」 を参照 し て
く だ さ い。
1.1 画面構成
Alliance 2695 では 「Main」 「Status」 画面か ら 主に作業 し ます。
Main画面
[Diagnostics]へのアクセス
・シール洗浄液の置換
・ニードル洗浄液の置換
スクリーンキー
Status画面
装置運転操作
[Direct function]の実行
・Dry Prime
・Wet Prime
・Purge Injector
[Main]と[Status]の切替は [Menu/Status]キー
分析前準備
1.2 プ ラ ン ジ ャ シール洗浄液の確認
★役割
ポ ン プヘ ッ ド 部分 (プ ラ ン ジ ャ ーシール) に移動相中の塩が付着、 析出す る の を防 ぐ ための洗浄 ラ イ ン です。移動相 ラ イ ン と は独立 し てい ます。 10% アル コ ール水溶液な ど
(塩抜き溶媒)を ご使用下 さ い。 順相分析で 100% 有機溶媒を流 し てい る 時には、 空に し ま す。 チ ュ ーブは 「seal wash」 と 緑で ラ ベル さ れてい ま す。 ソ ルベン ト フ ィ ル タ が 白い樹脂製のチ ュ ーブです。
★準備
プ ラ ン ジ ャ シール洗浄液の レベルを チ ェ ッ ク し 、 必要に応 じ て補充やエア抜 き を し ま す。 液が流れていない場合、 強制的に呼び水す る 必要があ り ま す。 その場合には 6-9 ページの 「洗浄液の呼び水」 を参照 し て く だ さ い。
#1
□[Main]画面から[Diagnostics]画面を起動しま す。
#2
□[Diagnostics]画面から[Prime Seal Wsh]を選択 します。
#3
□[Start]を選択すると、Seal Wash ポンプが動 き出します。
□止める時は[Halt]を選択し、[Close]で画面を 閉じます。
分析手順
2695 Separations Module 4-4 1.3 ニー ド ル洗浄液の確認
★役割
ニードルの外側を洗浄します(ニードルの内側は、分析中常に移動相が流れていま す。)。サンプルが良く溶解する溶媒(塩抜き溶媒)を選択します。移動相ラインとは 独立しています。緑色のラインから吸い込み、黄色のラインへ排出されます。
★準備
ニー ド ル洗浄液の レベルをチ ェ ッ ク し 、 必要に応 じ て補充やエア抜 き を し ます。 液が 流れていない場合、 強制的に呼び水す る 必要があ り ます。 その場合には6-9ページの
「洗浄液の呼び水」を参照してください。
#1
□[Main]画面から[Diagnostics]画面を起動しま す。
#2
□[Diagnostics]画面から[Prime Ndl Wsh]を選択 します。
#3
□[Start]を選択すると、Seal Wash ポンプが動き 出します。
□止める時は[Halt]を選択し、[Close]で画面を 閉じます。
分析前準備
1.4 デガ ッ サを ON にす る
★役割
デガッサは移動相の脱気を行います。Alliance 2695 の電源を入れただけでは作動しま せん。A,B,C,Dラインはそれぞれ独立のチャンバーで脱気されますが、減圧ポンプは1 つです。1つでも空のラインがあると、デガス効率が落ちるため、分析時にはずべて のラインに液を満たしておく必要があります。溶媒を満たす作業は1.5 移動相ライン
A,B,C,Dをウェットプライムを参照してください。
★準備
デガ ッ サーの電源を ON に し ます。
#1
□[Main]画面から液晶画面右側 キーを
押して[Status]画面に入ります。
#2
□Degasserの「Mode」にカーソルを合わせ、
キーを押すと、「ON」「OFF」が選択 できます。
分析手順
2695 Separations Module 4-6
1.5 移動相 ラ イ ン A,B,C,D を ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム
★役割
溶媒ボ ト ルや溶媒を変更 し たい場合、 あ る いは Alliance 2695 があ る 期間ア イ ド ル状態 だ っ た場合には、 ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム を行い ます。
ウ ェ ッ ト プ ラ イ ムは、 溶媒ボ ト ルか ら V3 (廃液バルブ) ま での流路中の溶媒を置換 し ます。 流路は 3-9 ページの 「Wet Prime」 を参照 し て く だ さ い。
★準備
各移動相 ラ イ ンの溶媒レベルをチ ェ ッ ク し 、 必要に応 じ て補充やエア抜 き を し ます。
#4で設定する流速及び時間は、溶媒置換の条件によって適宜調整します。
各溶媒ラインについてWet Prime するには、溶媒組成をA100%,B100%,C100%,D100%
と切り替えて#2~#4を繰り返します。液が流れていない場合、 強制的に呼び水す る 必要があ り ます。 その場合には6-9ページの「移動相の呼び水:ドライプライム」を 参照してください。
#1
□[Main]画面から液晶画面右側 キーを
押して[Status]画面に入ります。
#2
□「Wet Prime」する時の溶媒組成(%)を設定 します。
□[Status]画面から[DirectFunction]を選択しま す。
#3
□「2 Wet Prime」にカーソルを合わせて[OK]
を選択します。
分析前準備
#4
□Wet Prime する時の流速と時間を設定しま
す。
□[OK]を選択します。
□設定した流速で設定した時間、#2の液の組
成でWet Prime が実行されます。
1.6 デガ ッ サーチ ャ ンバーの平衡化
★目的
分析前準備工程で、 Wet Prime 等を実行す る と 、 デガ ッ サーチ ャ ンバー内の溶媒は交流 速で置換 さ れ、 十分に脱気 さ れていない溶媒で満た さ れた状態です。 そのため、 カ ラ ム に送液を開始す る 前に、 デガ ッ サーチ ャ ンバー内の溶媒を十分にデガ ス さ せ る ため に、 一時的に送液を停止 さ せます。
流速 5ml/min を超え る と デガ ッ サーに よ る 溶媒の脱気効率が落ち ます。
デガ ッ サーの役割については 4-5 ページの 「デガ ッ サを ON にす る 」 を参照 し て く だ さ い。
★準備
流速を0.000ml/min.にして、5分間デガッサチャンバーの溶媒を平衡化します。
#1
□[Main]画面から液晶画面右側 キーを
押して[Status]画面に入ります。
#2
□送液を停止(Flowを0mL/min)させます。
分析手順
2695 Separations Module 4-8
1.7 分析条件に よ る ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム
★目的
A,B,C,D の各移動相 ラ イ ンの Wet Prime が済んだ後に、 移動相条件で V3 バルブ ま で を 置換 し ます。 「1.5 移動相 ラ イ ン A,B,C,D を ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム」 よ り も 流速を緩やか に設定 し 、 移動相条件で Alliance 2695 の ラ イ ン を な じ ませます。
★準備
「1.5 移動相ラインA,B,C,Dをウェットプライム」を参照し、#2で移動相条件を指定 します。使用する溶媒組成で5.00mil/min. で3分間ウエットプライムを行います。
1.8 カ ラ ムの平衡化
★目的
「1.7 分析条件に よ る ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム」 の後にカ ラ ム を接続 し 、 分析条件でカ ラ ム の平衡化を行い ます。 通常、最低10カラム容量分の溶媒量で平衡化を行います。
例)3.0×150mmのカラムはカラム容積は約1mLです。
★準備
#1
□[Main]画面から液晶画面右側 キーを
押して[Status]画面に入ります。
#2
□移動相条件(液の組成・流速)を入力し、送 液を開始します。
分析前準備
1.9 イ ン ジ ェ ク タ ーパージ
★目的
前の分析の溶媒 を 完全に除去す る 、 流路 ま た は シ リ ン ジ か ら 気泡 を 除 く 、 あ る いは ウ ェ ッ ト プ ラ イ ム後に新 し い (親和性) 溶媒に切 り 替え る 場合には、 イ ン ジ ェ ク タ ー パージ を行い ます。 こ の動作は 2 工程を含みます ( イ ン ジ ェ ク タ ーパージ -#1,#2)
こ のパージプ ロ セ ス には、ニー ド ルシールを調べ る ための圧縮テ ス ト ( イ ン ジ ェ ク タ ー パージ -#3) を含め る こ と がで き ます。 流路は 3-10 ページの 「Injector Purge」 を参照 し て く だ さ い。
最低6ループ容量分だけインジェクタをパージします。(注入再現性を求める場合は3 回程度パージを実行し、最後にCompression Checkを実行してエラーが出ないことを確 認します。)*
*Compression Checkはカラムをつけた状態で実行します。
★準備
分析条件でWet Prime をすませ、カラムは接続しておきます。
#1
□[Main]画面から液晶画面右側 キーを
押して[Status]画面に入ります。
#2
□移動相の組成が分析条件であることを確認し ます。
□[Status]画面から[DirectFunction]を選択しま す。
□送液している状態からも実行できます。
#3
□「3 Purge Injector」にカーソルを合わせて [OK]を選択します。
分析手順
2695 Separations Module 4-10
#4
□最低 6 ループ容量分だけ イ ン ジ ェ ク タ をパージ し ます。
□ Compression Check を実行す る 場合はチ ェ ッ ク を入れ ます。
□「OK」を選択します。Injector Purge には最低 6.5分かかります。
1.10 Empower/Empower2 コ ン ト ロ ールに よ る 分析前準備
Alliance 2695 の分析前準備をサン プルセ ッ ト で自動実行す る 例です。
1.3 ~ 8 の作業をサン プル ス ケ ジ ュ ー リ ン グ と し て実行で き ます。
図 1.
[WetPrime] 時の流速
各 ラ イ ンへ液の引 き 込み 移動相条件での
ポ ン プ内パージ / 脱気
サン プルループのパージ時間
[ イ ン ジ ェ ク タ パージ]1 行で [PuregeInjector] が 1 回実行 さ れます。
サン プルセ ッ ト 例
各 ラ イ ンへの液の引 き 込み用の メ ソ ッ ド セ ッ ト (装置 メ ソ ッ ド ) は、 各 ラ イ ン 100% 組 成で作成 し てお き ます。 カ ラ ム オーブ ン な ど の温度制御 も 行 う 場合は設定 し ます。
図 2. 例 : 装置 メ ソ ッ ド 「 ト レーニ ン グ A100%」 の送液設定
分析実行