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分光データの処理

ドキュメント内 KT Eridani I08GM01/ (ページ 36-40)

い。さらに光を均一に取り込む必要があるため、薄明時に望遠鏡上部にデフューザーとい う半透明の板を乗せ撮影している。

 分光データ用のフラットフィールドは、望遠鏡が設置されているスライディングルー フ内に白熱球を2個配置し、さらにデフューザーを使って光が均一に取り込まれるように して撮影している。また測光・分光ともに、使用するフラットフィールドにはダークノイ ズが含まれるため、補正に使用する際はダークノイズを取り除いておく必要がある。

向の広がりを見積もることができ、抽出したいスペクトルの積分範囲を決定する。さら に、スカイバックグラウンドの値を引き算し取り除くために、スカイの範囲も同時に見積 もっておく必要がある。これは観測した画像データには夜光や光害起源となる輝線も記録 されているためである。Fig. 30は岡山理科大学上空ににおけるスカイバックグラウンド のスペクトルである。

x

pixcel

y

pixcel

Fig. 28: 観測された星のスペクトル画像データの例.

y pixcel number

Fig. 29: スペクトルの空間方向の広がり. 抽出したいスペクトルの範囲とスカイ

バックグラウンドの範囲を見積もる.

-100 400 900 1400

3500 4000 4500 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000

wavelength ( )

relative intensity Hg

Hg Hg Hg

[O

]

Fig. 30: 岡山理科大学上空のスカイバックグラウンドのスペクトル. 主に光害起源

である水銀の輝線や、夜光起源である酸素の禁制線が見られる.

 このようにスペクトルの積分範囲とスカイの範囲が決まれば、積分範囲からスカイを 引き算しながらスペクトルを抽出することが出来る。Fig. 31は抽出したスペクトルの例 である。縦軸はカウント値(相対強度)、横軸はx軸方向のpixcel numberとなっている (Fig. 28x方向に相当する)

0 100000 200000 300000 400000 500000

0 100 200 300 400 500 600 700 800

pixcel number

relative intensity

Fig. 31: 抽出(1次元化)されたスペクトルの例.

6.3.2 比較光源と波長較正

 1次元化されたスペクトルは、横軸をpixcel numberから波長(Å) へ較正しなけれ ばならない。本研究ではアメリカのEdomond社から発売されている水素とヘリウムの放 電管を比較光源として用い、波長較正を行った。水素とヘリウムに現れる輝線は、理科年 表に波長が記載されている。Fig. 32DSS-7で取得した水素とヘリウムのスペクトル 画像である。

Hydrogen

Helium

6562.76 (H ) 4861.33

(H

) 4340.47

(H)

7281.35 7065.19 6678.15

5876.65 5015.68

4471.48

Fig. 32: 水素()とヘリウム()のスペクトル画像. 同定した波長(Å)は理科年 表より引用[41].

 この同定した波長の輝線を計9本用いて、pixcel numberと波長の関係式を求めるた めに、最小二乗法でフィッティングを行うと

λ =−2.086(±0.021)×10−4n25.237(±0.006)n+ 8305(±1) (6) となった(Fig. 33)。ここでλは波長(Å)nはpixcel numberである。本研究では2 の項まで求めている。1次のフィッティングでは長波長側でズレが大きくなる傾向があっ たが、2次の項まで考慮することで分解能15Åの範囲内でズレは解消した。

4000 4500 5000 5500 6000 6500 7000 7500 8000

0 100 200 300 400 500 600 700 800

pixcel number

wavelength ()

Fig. 33: 水素とヘリウムの計9点で最小二乗法によるフィッティングを行った結果.

ドキュメント内 KT Eridani I08GM01/ (ページ 36-40)

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