第 3 章 ロ グ
3.1 出力ログの概要
デーモンが出力するログには2種類があります。
ひとつが互換性のために出力されるメッセージログ(旧メッセージ)で、もう一つは今バージョン の新機能であるトレースログです。
3.1.1 メッセージログ(旧メッセージ)
HULFT5で出力されていたメッセージです。配信デーモンおよび集信デーモンが出力します。
集配信の開始・終了、後続ジョブの失敗時などのタイミングで出力されます。
配信デーモン・集信デーモン起動時に{ ‑l [list] │ ‑f [fifo] │ ‑s }を指定することにより 指定されたファイルにメッセージログが出力されます。
【注意】メッセージログは互換性のために残されている機能です。
したがって、今バージョンで新たに追加されたログではありません。
3.1.2 トレースログ
HULFT6で新たに追加されたログ出力機能です。配信・集信・要求受付デーモンが出力します。
トレースログは、集配信の開始・終了、後続ジョブの実行・終了、各種エラーの発生などのタ イミングで出力されます。
システム動作環境設定の「トレース出力ファイル名(tlogfile)」で指定したファイルかまた は、デーモン起動時に指定する引数{‑l list}で指定したファイル(list)にログが出力されます。
3.1.3 ログ出力内容と出力先
ログ出力内容は、システム動作環境設定の「トレース出力モード(tlogmode)」に従います。ト レース出力モードとログ出力内容の関係は、表3.1のとおりです。
<表3.1> トレース出力モードとログ出力内容
トレース出力モード
(tlogmode) ログ出力内容
0 メッセージログのみ出力。トレースログは出力しません。
1 メッセージログと異常系のトレースログを出力。
2 メッセージログと正常系、異常系全てのトレースログを出力。
「トレース出力モード」が「1」または「2」の場合、ログはメッセージログとトレースログの 両方を出力します。
このときデーモン起動時の引数{‑l}とログ出力先ファイルの関係は、表3.2のとおりです。
<表3.2> デーモン起動時の引数{‑l}とログ出力先(tlogmode「1」または「2」の場合)
配信・集信 要求受付
なし 出力されない tlogfile tlogfile
トレースログのみシステム動作環境設定の
「トレース出力ファイル名(tlogfile)」で 指定したファイルへ出力
−l コンソール
(/dev/console) tlogfile 起動しない
−l list list list list
メッセージログ/トレースログの両方が、
デーモン起動時に指定したファイル
(list)へ出力 デーモン起動時
の引数
メッセージログ 出力先
トレースログ出力先
備 考
【備考】デーモン起動時の引数については、「オペレーション・マニュアル」を参照して ください。
【注意】
・要求受付デーモンは、メッセージログは出力しません。
・配信・集信デーモン起動時に引数{‑f [fifo]│‑s}を指定した場合、メッセージロ グは起動時指定したファイルに出力され、トレースログは「トレース出力ファ イル名」で指定したファイル(tlogfile)に出力されます。
・PPP Server・オプション導入時、PPP Serverデーモン起動時に{‑l list}を指定し た場合は、ファイル(list)にはトレースログは出力されません。
「トレース出力ファイル名」で指定したファイル(tlogfile)に出力されます。
<設定例>
①全てのログ(全てのトレースログ・メッセージログ)をデーモンごとに出力したい場合 トレース出力モード(tlogmode) :2
トレース出力ファイル名(tlogfile) :/usr/local/log/tlogfile
デーモンの起動 :引数‑lでファイル名を指定
hulsndd ‑l /usr/local/log/hullog̲snd hulrcvd ‑l /usr/local/log/hullog̲rcv hulobsd ‑l /usr/local/log/hullog̲obs
‑lで指定したそれぞれのファイルにメッセージログ(集配信デーモンのみ)とトレース ログが出力されます。
指定した「トレース出力ファイル(tlogfile)」にはトレースログは出力されません。
②トレースログ(異常系)のみを出力したい場合 トレース出力モード(tlogmode) :1
トレース出力ファイル名(tlogfile) :/usr/local/log/tlogfile
デーモンの起動 :引数‑lなしで起動
hulsndd hulrcvd hulobsd
「トレース出力ファイル名」で指定したファイル「/usr/local/log/tlogfile」にト レースログが出力されます。
③メッセージログのみを出力したい場合(V5と同様のログ出力) トレース出力モード(tlogmode) :0
トレース出力ファイル名(tlogfile) :省略可
デーモンの起動 :引数‑lでファイル名を指定
hulsndd ‑l /usr/local/log/hullog̲snd hulrcvd ‑l /usr/local/log/hullog̲rcv hulobsd
‑lで指定したそれぞれのファイルにメッセージログが出力されます。
「トレース出力ファイル(tlogfile)」を指定してもトレースログは出力されません。
④ログ出力を行わない場合
トレース出力モード(tlogmode) :0 トレース出力ファイル名(tlogfile) :省略可
デーモンの起動 :引数‑lなしで起動
hulsndd hulrcvd hulobsd
「トレース出力ファイル(tlogfile)」を指定してもトレースログは出力されません。