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10時 12時

3.5  冷房時実測結果 3.5.1 実測条件

 冷房時の実測は,

2007

6

月~

9

月にかけて実施した。表

3.5.1

に夏季冷房時のシステム 運転条件を示す。

 送水一定制御は,送水温度

18

℃一定,送水流量

35L

/

min

一定とした。

 一方,送水温度制御は,

MRT

が 26℃一定となるように送水温度を可変とした。送水温度 下限値は,天井放射パネルに結露が生じないように天井放射パネル配管表面温度と室内露点 温度を比較しながら,14℃まで設定可能とした。送水流量は

17.5L

/

min

一定とした。

 送水流量制御は,

MRT

が 26℃一定となるように送水流量を

0

35

L /

min

の範囲で可変と した。送水温度は

16

℃一定とした。

3.5.1 冷房時天井放射パネル運転条件

 なお,いずれの条件も,外調機系統は室内湿度一定制御を行い,設定は絶対湿度

10.5g

/

kg

(

DA

)(

26

℃時

50

RH

相当)とした。また,室内発生負荷として,空調運転時は照明(約

10W

/

m

2)を点灯した。さらに人体負荷(

25

人程度)を想定し,室内において顕熱負荷を約

1,700W

, 潜熱負荷を約

2.5L

/

min

与えた。

3.5.2 室内環境特性

 天井放射パネルを送水一定制御,送水温度制御,送水流量制御とした場合の代表日におけ る温熱環境を比較した。図

3.5.1

に代表日における

MRT

,室内空気温度,天井放射パネル表 面温度,および外気温度の比較を示す。

MRT

 

MRT

は東窓からの日射の影響により,空調開始前は約

31

℃まで上昇している。空調運転 すると

MRT

は下降し,送水温度制御,送水流量制御は

11

時に約

26

℃となっている。以降

MRT

は,送水温度制御では

26

℃でほぼ一定に保たれ,送水流量制御では

25.5

26

℃となってい る。

 一方,送水一定制御における

MRT

は,空調運転時に常に下降し,1 8 時には

24℃まで下

降し,室内負荷の変動に対応できていない。

■室内空気温度

 室内空気温度は

MRT

と同様の傾向がみられ,空調開始前に約

31℃まで上昇し,空調運転

すると下降し,送水温度制御時,送水流量制御時は,

11時以降に約 26.5℃でほぼ一定に保た

れている。作用温度は約

26.3℃でほぼ一定と算出され,夏季においても, MRT制御によって

安定した温熱環境となる事が確認できる。

 一方,送水一定制御における室内空気温度は,空調運転時に常に下降し,1 8 時には

25

℃まで下降している。

■天井放射パネル表面温度

 送水温度制御における天井放射パネル表面温度は,朝方の立ち上がり負荷,日射負荷に 伴って

20.5

℃まで下降している。

12

時以降に室内負荷の低下に伴って上昇し,

18

時に約

23

℃となっている。

 送水流量制御における天井放射パネル表面温度は,運転開始後に約

20.5

℃まで下降し,

13

時以降に

22.5

25

℃で変動している。これは

MRT

が下降すると,放射パネルへの送水を停 止し,

MRT

が上昇すると,再び送水を開始する現象を繰り返す為である。これらの結果よ

MRT設定

送水温度 送水流量

[℃] [℃] [L/min]

従来制御 送水一定制御 -

18 35

送水温度制御

26 14~ 17.5

送水流量制御

26 16 0~35

測定条件

MRT制御

22 24 26 28 30 32

MRT[]

送水温度制御

送水一定制御 送水流量制御

22 24 26 28 30 32

室内空気温度[] 送水温度制御

送水一定制御 送水流量制御

20 22 24 26 28 30 32

面温度[] 送水温度制御

送水一定制御 送水流量制御

22 24 26 28 30 32 34 36

0 2 4 6 8 10 12 14 16 18 20 22

時刻 [h]

外気温度[] 送水温度制御

送水一定制御 送水流量制御

3.5.1 冷房各運転条件における MRT,室内空気温度,パネル表面温度,外気温度

※冷房時における室内絶対湿度は9.5~12g/kg(DA)(13~17℃DP)で制御され,いずれの測定条件においても天井放射パ ネルに結露は観測されなかった。

り,送水温度制御は負荷変動に対して,十分に追随できることが確認できる。送水流量制御 において,低負荷時にさらに精度良く追随する為には,送水を停止せず,送水温度を変更す る方が望ましいと考えられる。

 また送水流量制御時は,

13

時以降に天井放射パネル表面温度が

22.5

25

℃で変動してい るのに伴い,

MRT

25.5

26℃で変動しているのに対し,室内空気温度は変化がみられな

い。これは,パネル表面温度の変化に対する室内空気温度の応答が遅く,室内空気温度を制 御対象とした場合に天井放射パネルの制御性が悪くなることを示唆している。

-500 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 3,500 4,000 4,500 5,000

16 18 20 22 24 26 28 30