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兵庫県公館県政資料館  森本 由貴子

地方公文書館紹介

兵庫県公館は、1902年(明治35)に4代目の兵庫県庁舎として建設された歴史的な 文化遺産で、完成から100年を経た2003年(平成15)1月に、国の登録有形文化財に 登録されています。建築家 山口半六によって設計されたフランス・ルネサンス様式 の美しい建物は、1985年(昭和60)に県の迎賓館と県政資料館の機能を併せ持つ施設 として生まれ変わり、兵庫県の重要な行事の場として、あるいは県政の歩みや兵庫県 の姿などを紹介する資料館として、多くの県民の方々に親しまれています。

この兵庫県公館県政資料館の部門のひとつである「歴史資料部門」は、公文書館に 準ずる施設として、主に兵庫県が作成・取得した歴史的公文書等と、兵庫県史編さん 事業のために収集した貴重な史資料とを併せて保存し、県民の方々の利用に供すると ともに、収蔵史資料の展示や調査研究を行っています。

現在では、収蔵資料約7万3千点を保存しており、兵庫県政の業務の参考のためや、

県民の方々の研究等のために多くの資料を利用に供しています。

主な収蔵資料の中には、兵庫県の重要な産業であった赤穂の製塩業について、当時 の兵庫県勧業課が製造の方法等を調査してまとめた「兵庫県製塩図解」、1923年(大 正12)に郡制が廃止された際の関係資料である「郡制廃止関係書類」などの当時の社 会経済の状況を反映した貴重な行政資料のほか、江戸時代の但馬国豊岡藩主京極家に 仕えた家老格の大家、猪子

い の こ

家当主による日記、私信、藩政記録等である「豊岡藩猪子 家文書」のような古文書も含まれています。また、新しいものでは、兵庫県が阪神・

淡路大震災に関連して作成・取得した公文書等の散逸防止を図り、震災の体験と貴重 な教訓を将来に継承するため、「震災関連文書等」の収集・保存を行っています。

今年度からは、より県民の方々の利便を図り、かつ、資料の劣化を防ぐために、資 料件名の検索と画像の閲覧が出来るデータベースシステムを閲覧室に設置しました。

このシステムにより、1872年(明治5)から2001年(平成13)までの兵庫県公報の件 名目録と、1872年(明治5)から1974年(昭和49)までの県公報の画像約13万点及び 1868年(明治元)から1972年(昭和47)までの公文書の件名目録と画像約200万点を、

一部非公開のものを除き、デジタル画像で提供できるようになりました。

ARCHIVES

町にお住まいの県民の方々に収蔵資料を紹介するため、その地域に関わりの深い資料 を現地の公共施設等を利用して展示する巡回展示を始めました。巡回展示と併せて、

無料の展示解説セミナーも行い、多くの県民の方々のご好評を得ています。

県政資料館の一部門という小さな規模ではありますが、県民の共有財産である貴重 な資料を出来るだけ多く保存し、後世に伝えるため、日々活動しています。今後はよ り多くの県民の方々にとってさらに利用しやすい環境を整えるため、努力していきた いと考えています。

開館時間 

※平   日  9:00〜17:00

※土 曜 日 10:00〜16:00 ※展示室のみ

公共交通機関

※J    R    元町駅下車北へ徒歩5分

※阪    神    元町駅下車北へ徒歩5分

※神戸高速鉄道    花隈駅下車東へ徒歩10分

※神戸市営地下鉄   県庁前駅下車すぐ

データシート 平成17年8月31日現在 

・機関名:兵庫県公館県政資料館

・所在地:〒650−8567 兵庫県神戸市中央区下山手通4−4−1

・電話/FAX:078−362−4133/078−362−3902

・ホームページ:http://web.pref.hyogo.jp/bunshoka/rekisi/siryokan/index.htm

・開館年月日:1985年(昭和60年)4月

・設置根拠:兵庫県公館管理運営要綱(昭和60年4月)

・組織

県公館―――――――迎賓館部門[秘書課所管]

――――――県政資料館部門――――展示部門(展示室2〜8)

[広報課所管]

歴史資料部門――事務室・閲覧室

[文書課所管] 展示室1

・建物:鉄筋コンクリート造、地上3階・地下2階

・延床面積 665.21

ß

(うち書庫398.98

ß

閲覧室51.84

ß

・収蔵資料の概要(平成17年8月31日現在):歴史的公文書    11,779点 震災関連公文書   12,415点 行政刊行物     38,870点 県史編さん収集史料 10,524点

・閲覧室利用者数(平成16年度):資料閲覧者 222人 利用資料数 1,529点

・主な事業(平成16年度)

資料収集:歴史的文化的価値を有する公文書等の選別・引継ぎ 震災関連文書の 引継ぎ

展  示:常設展示

特別展示「兵庫県の災害」

巡回展示「豊岡藩重臣猪子

い の こ

家の文書」

「古文書から村を探る−播磨国佐用郡の村文書」

セミナー:兵庫県史セミナー「兵庫県と幕末維新」

巡回展示解説セミナー「豊岡藩重臣猪子

い の こ

家とその古文書」

「古文書に見る佐用郡の村々」

大分県公文書館の設立当時を振り返ってみると、大分市の中心部にあった旧県立図 書館の蔵書能力がほぼ限界に達していることや、駐車場の確保、電算化に対応するス ペースが確保されていないなど施設の狭隘化が深刻な問題となっていたことから、新 県立図書館の基本構想が提言(平成2年12月)され、移転・新築が検討されることと なった。情報化社会を迎え、県内の文化の拠点として図書館以外の機能を備え持つ近 代的情報館としての施設を求める声に後押しされ、新県立図書館は図書館機能に加え 公文書館、先哲史料館を併設した複合文化施設として、県民が「だれでも、いつでも、

どこからでも」利用できる多機能な「情報ライブラリーセンター」を目指すものとし て、平成7年2月28日に開館、今年で10周年を迎えた。

三館の役割

生涯学習のキーステーション、市町村立図書館等を支援する中核図書館としての役 割を担う「県立図書館」、県の歴史と文化に関する史料を収集・整理・保管する「先 哲史料館」、そして、公文書等を文化遺産として保存し、利用に供するだけではなく、

行政情報を公開することによる活力に満ちた開かれた県政の実現を目指す「公文書館」

の3館が併設された全国的にもめずらしい複合施設である。

旧県立図書館時代においても、文書館機能は有していたものの、これまでの公文書 等の保存や利用は、行政事務の執行上必要か否かという観点からのみ行われてきたき らいがあり、そのため、保存期間が過ぎた公文書等は、旧県立図書館がかろうじて収 集していた約17,000冊を除き、その歴史的資料としての価値が一度も顧みられること もなく、すべて廃棄されていたのである。

このような状況にあったため、旧県立図書館において担ってきた文書館機能にも限 界が生じ、これまで以上の機能強化を打ち出し、施設二館に発展的に分離したものが

「豊の国情報ライブラリー」の「先哲史料館」「公文書館」の設置であった。

「これまで」そして「これから」

この10年間、当館では、公文書をはじめとする大分県に関係する資料の収集、整理、

保存を行うほか、資料の補修・製本、目録作成、件名(内容細目)整理、レファレン ス業務を行ってきた。また、公文書館の知名度向上のために、地域ごとに説明会を行

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