第 5 章 : 惨事復旧のシナリオ 111
シナリオ 2 : 共有ディスクの障害
共有ディスクでの障害の発生には、以下のいくつかのケースが考えられます。 ケース1 から5までは、非部分共有ディスク クラスタ設定の場合であり、ケース6は部分共有ディ スク クラスタ設定の場合です。
クラスタ非クォーラム共有ディスクの復旧(ノード障害が発生していない場合)
クラスタにノード障害が発生していない場合に非クォーラム共有ディスクを復旧させる 方法
1. セカンダリ ノードで、クラスタ サービスを停止し、セカンダリ ノードから共有ディスク を切断します。
2. 非クォーラム共有ディスクが物理的に破損している場合は、以下の手順に従いま す。
a. プライマリ ノードをシャットダウンします。
b. クラスタ クォーラム共有ディスクを新しいディスクと交換します。
c. 参照用にクラスタ惨事復旧要件を用意します。 詳細については、「クラスタ惨 事復旧の要件」を参照してください。
d. 共有ディスクで元のディスク シグネチャをリストアするために、dumpcfg.exe ユーティリティを使用します。 バックアップ中にdumpcfg.exe ユーティリティに よって作成される出力ファイルを見ます。
e. プライマリ ノードとクラスタ サービスを再起動します。
f. クラスタ惨事復旧チェックリストに従って、非クォーラム共有ディスクのパーティ ションを再作成します。
g. クラスタ惨事復旧用件に従ってパーティションをフォーマットします。
3. CA ARCserve Backup マシンからリストア ジョブを実行し、非クォーラム共有ディス
クへデータをリストアします。 非クォーラム共有ディスクの失われたボリュームをす べてリストアするには、フル ボリューム リストア(ドライブ全体)を選択します。
4. リストア ジョブが完了したら、Cluster Administrator を使用して、共有ディスクをオン ラインに戻します。
5. 共有ディスクを再接続し、セカンダリ ノードでクラスタ サービスを再起動します。
クラスタが復旧されます。
付録 C: クラスタの復旧 183 クラスタ クォーラム共有ディスクの復旧(ノード障害が発生していない場合)
ノード障害が発生していない場合にクォーラム共有ディスクを復旧させる方法 1. セカンダリ ノードのクラスタ サービスを停止します。
2. セカンダリ ノードをシャットダウンします。
3. プライマリ ノードで、[管理ツール]-[サービス]を開き、クラスタ サービスのスタート アップの種類を[手動]に設定します。
4. デバイス マネージャで[表示]メニューの[非表示のデバイスの表示]を選択して、
クラスタ ディスク ドライバ設定を無効にします。
5. プライマリ ノードをシャットダウンします。
6. クラスタのクウォータム ディスクが物理的に損傷している場合は、クウォータム共有 ディスクを新しいディスクと交換します。
7. プライマリ ノードを起動します。
注: 参照用にクラスタ惨事復旧要件を用意します。
8. 共有ディスクで元のディスク シグネチャをリストアするために、dumpcfg.exeユーティ リティを使用します。 バックアップ中にdumpcfg.exe ユーティリティによって作成さ れる出力ファイルを見ます。
9. 非クォーラム共有ディスクのパーティションを再作成し、再フォーマットします。
10. デバイス マネージャで[表示]メニューの[非表示のデバイスの表示]を選択して、
クラスタ ディスク ドライバ設定を有効にします。
11. 「システム状態」をリストアします。 CA ARCserve Backup から、[システム状態]セッ ションを選択し、右クリックしてローカル オプションを選択します。
[システム状態リストア オプション]ダイアログ ボックスが表示されます。下図のよう にオプションを選択し、クォーラム ドライブのドライブ文字を明示します。
184 CA ARCserve® Backup for Windows r12.5 Disaster Recovery Option ユーザ ガイド
注: クラスタノードがアクティブディレクトリサーバーにある場合、システム状態セッ ションをリストアする際、プライマリ ノードを再起動して、ディレクトリ リストア モード にします。
12. プライマリ ノードを再起動します。
13. クラスタファイルがクォーラム ディスクにリストアされていない場合、caclurst.exe ユーティリティを起動して、下記からクラスタ データベースを読み込みます。
%windir%\clusbkup
caclurst.exe は、ARCserve のホーム ディレクトリにあります。
caclurst /s c:\%SystemRoot%\clusbkup /q Q:
これがリモート惨事復旧である場合は、caclurst.exe ファイルを Client Agent for
Windows ディレクトリにコピーします。
14. プライマリ ノードを再起動します。
15. セカンダリ ノードに共有ディスクを接続します。
16. セカンダリ ノードを起動します。
すべてのクラスタ共有ディスクの復旧(クラスタにノード障害が発生していない場合)
クラスタにノード障害が発生していない場合にクォーラム共有ディスク、次に他の共有 ディスクを復旧するには、以下の手順に従います。 クォーラム ディスクのリストアについ ては、この章の「クラスタ クウォーラム ディスクの復旧(クラスタにノード障害が発生して いない場合)」を参照してください。
クラスタの共有ディスクとプライマリ ノードに障害がある場合
クラスタにノード障害が発生している場合にプライマリ ノードを復旧させる方法 1. セカンダリ ノードをシャットダウンします。
2. セカンダリ ノードから共有ディスクを切断します。
3. Disaster Recovery Optionの手順に従ってプライマリ ノードおよび共有ディスクを復
旧します(事前に、プライマリ ノード上で共有ディスクを含むフル バックアップを実 行しておく必要があります)。
4. リストアが完了したら、プライマリ ノードを再起動します。
5. プライマリ ノードのクラスタ サービスを開始します。
6. セカンダリ ノードに共有ディスクを接続します。
7. セカンダリ ノードを起動します。
8. 必要に応じて、セカンダリ ノードのクラスタ サービスを開始します。
クラスタが復旧されます。
付録 C: クラスタの復旧 185 クラスタ全体の復旧
クラスタ全体を復旧する方法
1. すべてのセカンダリ ノードを復旧するには、以下の手順に従います。
a. すべてのノードのクラスタ サービスを停止します。
b. セカンダリ ノードから共有ディスクを切断します。
c. すべてのノードをシャットダウンします。
d. 通常のDisaster Recovery Optionの手順に従ってセカンダリ ノードを復旧しま
す。
e. セカンダリ ノードが複数ある場合は、すべてのセカンダリ ノードが復旧される まで上記の手順を繰り返します。
f. すべてのセカンダリ ノードの復旧が完了した後、それらすべてのセカンダリ ノードをシャットダウンします。
注:この時点ですべてのノードと共有ディスクがシャットダウンしています。
2. 障害のある共有ディスクとプライマリ ノードを復旧するには、以下の手順に従いま す。
a. Disaster Recovery Optionの手順に従ってプライマリ ノードおよび共有ディスク
を復旧します(事前に、プライマリ ノード上で共有ディスクを含むフル バック アップを実行しておく必要があります)。
b. セカンダリ ノードを共有ディスクに接続します。
c. リストアが完了したら、プライマリ ノードを再起動します。
d. プライマリ ノードのクラスタ サービスを開始します。
e. すべてのセカンダリ ノードを起動します。
f. セカンダリ ノードのクラスタ サービスを開始します。
クラスタが復旧されます。
186 CA ARCserve® Backup for Windows r12.5 Disaster Recovery Option ユーザ ガイド 部分共有ディスク設定のクラスタの復旧
あるノードがいくつかのディスクを所有し、別のノードが他のディスクを所有している(部 分共有ディスク設定)環境では、共有ディスクと個々のノードの間に一意の関係がありま す。 この場合にクラスタの惨事復旧処理を実行する際は、クラスタ惨事復旧要件を手 元に置いておくと便利です。
復旧処理は以下の手順で行う必要があります。
1. まずいくつかの共有ディスクを持つ1つのノードを、このノードが所有していないそ の他の共有ディスクから切断されている状態で復旧します。
2. いくつかの共有ディスクを持つ別のノードを復旧します。 このノードに属していない 共有ディスクはすべて切断されている必要があります。
3. 共有ディスク リソースを持つすべてのノードが復旧されるまで、この処理を繰り返し ます。
上記の処理を行った後に、共有ディスク リソースを持たないノードを復旧します。
部分共有ディスク設定のクラスタを復旧する方法
1. 共有ディスク リソースの一部を持つノードを復旧するには、以下の手順に従いま す。
a. すべてのノードのクラスタ サービスを停止します。
b. バックアップ中にこのノードが所有していなかった共有ディスクを切断します。
このノードが所有していない共有ディスクを識別するには、クラスタ惨事復旧 チェックリストとdumpcfg.txtを参照してください。
c. Disaster Recovery Optionの手順に従ってノードを復旧します。
2. 共有ディスク リソースを持つノードがすべて復旧されるまで、上記の手順を繰り返し ます。
3. 共有ディスク リソースを持たないノードを復旧します。 Disaster Recovery Optionの 手順に従ってノードを復旧します。
4. 以下の順序ですべてのノードを再起動します。
a. 共有ディスク リソースを持つノードをすべて再起動します。
b. 共有ディスク リソースを持たないノードをすべて再起動します。
クラスタが復旧されます。