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(3) 中央共同募金会

2 共同募金会職員行動原則

共同募金運動が、その使命である地域福祉の推進に大きな役割を果たすために、都道府県共同募 金会職員及び市区町村共同募金委員会の事務局を担当する社会福祉協議会等の担当職員など、共同 募金に携わる職員一人ひとりが、社会的な公器たるべき価値観を共有し、募金活動や寄付に参加す る地域住民はもとより、助成を受ける団体や関係機関・団体などからの信頼に応えられるよう行動 し、共同募金運動に対する社会からの期待に応えていくため、下記の事項を順守し業務を遂行します。

答申参加と協働による「新たなたすけあい」の創造企画推進委員会委員メッセージ

70年答申に基づく推進方策共同募金会職員行動原則参考資料

【住民参加と協働による社会課題の解決】

(1)私たちは、寄付、募金、助成など、あらゆる場面における住民の参加を大事にし、ボラ ンティア団体・NPO、企業などとの協働を推進しながら、社会課題の解決を図ります。

【福祉コミュニティづくり】

(2)私たちは、住民が身近な地域における福祉について関心をもち、寄付や募金活動、福祉 活動に参加する、住民主体による福祉コミュニティづくりをめざします。

【地域福祉活動を行う団体の支援】

(3)私たちは、共同募金による助成や募金運動を通じて、地域福祉活動を行う団体や地域の 課題を住民に対して知らせることで、活動及び団体の認知を高め、団体の組織基盤づくりに 貢献します。

【寄付、募金、助成の基盤づくり】

(4)私たちは、さまざまな募金、助成団体と連携し、新たな募金方法や助成プログラムの開 発、提言活動や計画づくりの取り組みに積極的に関わり、地域における助成、募金、寄付の 基盤づくりの役割を担います。

【運動に参加する人への感謝】

(5)私たちは、寄付者、募金活動を行う人、助成を受ける団体など、運動に参加する全ての 人の思いを大切にします。

【自己研鑽、チームワーク、チャレンジ精神】

(6)私たちは、地域の課題を率先して把握して解決を促すべく自己研鑽を重ね、職員同士の 連携をすすめ、チャレンジ精神をもって業務を遂行します。

【法令遵守、説明責任】

(7)私たちは、公序良俗に反し、また、プライバシーを侵害することがないよう、法令を遵 守し、共同募金の使途及び自らの組織・事業に関する説明責任を果たし、信頼され開かれた 運動を展開します。

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参考資料

はじめに

本委員会は平成26年10月に設置され、運動創設70年を迎える平成28年に向け、今 後の共同募金のあり方について協議を行っている。

これまで5回にわたる委員会では、共同募金の課題を中心に協議を行うとともに、

各委員へのヒアリング、都道府県共同募金会(以下、都道府県共募という。)及び 市区町村共同募金委員会(以下、市区町村共募という。)に対する実態調査の結果 をもとに、平成19年の60周年答申「地域をつくる市民を応援する共同募金への転換」

(以下、「60周年答申」という。)の到達点を評価し、共同募金の再生および組織の 強化等今後の論点を検討してきた。本報告はそれを中間的に取りまとめたものであ る。

これまでの協議やヒアリングを通じて明らかとなったことは、60周年答申で示さ れた方向性はある程度実現されているものの、それが共同募金の実績額の増加や組 織の強化・充実には必ずしもつながっていない、ということである。また、調査か らは、各地域によって取り組みに格差がみられること、その原因として60周年答申 の趣旨が十分に市区町村共募に伝わっていないと推察されることも明らかとなって いる。

また、地域福祉や寄付全体を巡る環境変化により、共同募金の位置づけが相対的 に低下するなかで、地域における共同募金運動の意義が失われてしまうのではない かという危機感が現実のものとなりつつある。運動創設70年に向けて共同募金関係 者は、現状に対する危機意識をもって、運動のあり方を検討する時期に来ていると いえる。

運動創設70年に向けた答申では、現在の共同募金が抱える諸課題を解決し、改め て「地域をつくる市民を応援する共同募金」としての取り組みを着実に進めるため、

その考え方および具体的な方法を示すことを目指している。

本論点整理を契機に、市区町村および都道府県、中央の共同募金関係者を始めと して、社会福祉協議会(以下、社協という。)、民生委員・児童委員協議会、社会福 祉法人、NPO関係者などによる熱い議論が沸き起こり、社会的な「公器」、「市民 共有の財産」としての共同募金のさらなる成長の第一歩につながることを期待した い。

中央共同募金会企画・推進委員会

「今後の協議に向けた論点整理」

(平成27年5月)