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は公認本文が一つのアオリストgCTPUGmV Lか含まないのに対して、アルメ ニア語とゴート語ではそれぞれ末完了過去形taracanein,hatanein,arkaneinと過去

ドキュメント内 アルメニア語・ゴート語比較統辞法の研究 (ページ 168-173)

叫〔CTOL9.

第8節 は公認本文が一つのアオリストgCTPUGmV Lか含まないのに対して、アルメ ニア語とゴート語ではそれぞれ末完了過去形taracanein,hatanein,arkaneinと過去

形strawidedun,maimaitun,StraWidedunの三つを含んでいる。ともに多数派異本

KaiTTO大入ot Tdi卜dTLCLCLもT(Gt/EoTDuOaV∈∈kTflV686V,d大入0し8主oTOLPd8cLS

T〔aV8ん6puvKGHCTDdv川0レ∈k可V 鎚ソ「多くの人が自分たちの衣服を路上に敷き、

またほかの人たちは木から枝を切って、道の周りに敷いた」に拠っているが、アルメ ニア語はほぼ同じ動作「敷く」に異なる動詞を用いて変化をつけている。

この談話では第6節と第10節を除き、すべての節が連結辞KO〔により始まってい る。ゴート語訳では第6節のほかに第4節がit〉で導入されており、ギリシア語テク スト第4節の冒頭は ¶中00ソ録であったと考えられる。前にも言及したように、ア ルメニア語ewは機能的に緩い連結辞で録にも対応することができたので、第6節は ewで始まっている。興味深いのは、アルメニア語では第4節と第7節が対応する連

結辞ewを欠いていることであろう。ゴート語訳が用いているギリシア語テクストと 類似したテクストに拠っているとするならば、第4節冒頭の芭10ganはdT中00V髭の 語順に倣ったものとも解され得るが、第6節のように8 が訳されていないことから、

談話構造の中で意図的なストラテジーが施されたものと見たほうが合理的であるよ うに思われる。つまり、第4節における単独のアオリスト形には、イエスの指示を受 けて弟子たちがとった最初の行動であることをことさらに強調する意図が込められ ていたと考えられる。村人たちとのやりとりの後、弟子たちがとった行動は、イエス に指示された最終行動すなわち子ろばをイエスのもとに連れて来るというものであ った。第7節における単独の現在形にはこのような行動をことさらに強調するという 意図が働いていたのではなかろうか。

最後に、この談話におけるアルメニア語人称直示詞のありようについて見ておく。

人称直示詞の存在はアルメニア語統辞法のみならず意味分析や談話分析にとっても 重要で興味深い現象を提示する(cf.mein1996)。ここで特に問題となる直示詞は二 人称の後置冠詞 」 である。主節の動詞が二人称であり、関係節に二人称複数代名詞 jerを含んで、主要部名詞節aWIに二人称冠詞が添加されている:

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Mkll,2ert ayk dowk igeawuorandd6mierknV「あなたたちの向こうにある村に

村に行け」(cf.Mt11,2ert ayk igeaWIdorafa了ijer百;Lk19,30ert ayk dowk i

geawhllM:gewId】orhand6t)merkav)

Mkll,3;11,5zi?lowcan看k ZVaWanakd「なぜお前たちはその子ろばをほどくのか」

イエスの指示に言及されている子ろばについては、初出が2節yawanakmi、会話 で3節zyawanakd、地の文で4節zyawanakn、会話で5節zyawanakd、地の文で 7節zyawanaknという分布から、会話に見られる二人称冠詞は聞き手の動作に関連

して添加されており、地の文では中立的な冠詞・nを示していることがわかる。

Mkll,9(=Jn12,13)awhrnealorgasdyanownTN「主の名によりて来る者(=なん じ)に祝福あれ」

Mkll,10aw】lrnealt agaworowt iwndekealhawrmeroyI)awt i「我らの父ダビデの 王国に祝福あれ」(cf.Lk19,38awhrnealorgaVt agawordyanownTN=t)iubidasa qimandabiudansinnaminfraujins)

最初の箇所は旧約聖書『詩篇』からの引用である。ここでは関係節内で二人称動詞に 冠詞が添加されており、祝福されるべきは二人称者であるということは明示されては いないがその存在は明らかである。次の文では単に名詞に添加されているだけである が、対応箇所からも、「王国」が二人称的に把握されていることが明らかに見て取れ る。しかし、原文で共通に現れる「来る」意の現在分詞毎X舟eVOSに対しては、アル メニア語では前者に関係節内で二人称現在gasd、後者に完了的な分詞ekealをあてて 故意に区別しているように見える。前者は未来の意味にも解されるが、後者は救世主 到来に伴って王国の到来も既に実現しているかのような印象を与えるべく意図的に 選択された語形であると考えられる。

以上の考察から、アルメニア語は動詞組織がギリシア語と類似しているため、談話 レベルでもその特性を有効に利用していることは容易に認められる。しかし、それに もかかわらず、小規模の談話構造においてさえも、その動詞の時制ないし相を自由に 変更するだけでなく固有の人称的直示詞を活用することによって、ギリシア語テクス

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トとは微妙に異なる談話的解釈を付与していることが明らかになった。

(1)ギリシア語にKPdとαレmt TO大入d m叩d∈αソαもTdU〜帥入0亡とする写本があるので、

アルメニア語的特徴と言えるかどうかわからない。またMkl,26参照。

(2)Mkに相関的な例は見られない。Cf.Mt6,200Wr旦己C ec 堕遜owti6 apakanen.

ew!痘二go暮k akanhatanenewgoIanan「そこでは衣魚も虫も食わず、泥棒が〔壁 に〕穴を開けて盗むようなこともない」=barei旦ih(0苗T∈)malo由塾(0竜T∈)nidwa

frawardeib,jah bareibiubos旦主(ot,)ufgraband旦塵(0も8E)$tiland;Mt6,28 嘘二Janay堕._旦皇二niwt 6「それは労することも、紡ぐこともしない」=nih(0心)

arbaidjandnih(ot,8〜)spinnand)

(3)アルメニア語とゴート語の違いは使用されたギリシア語テクストの違いによる可 能性もある。たとえばMk1,8では廿ピソを伴わないテクストがあり、Mk4,5では 乱入0録と並んでKGi乱入0とするテクストがある。

(4)従属的な接続詞〜TT∈(にもunte,k anzi,Ziは対応している:Mk15,42〜TTei fitJ TTCLPCLOK∈Uう粥oTLtJTTPOCrdβPcLTOV=unteWaSParaSkaiwe,Saeiistfrumasabbato

=k anziowrbat 6r ori昌abat nmtan6r「その日は準備日、つまり安息日の前日 だったので」。またギリシア語8Ld T(i +不定詞に対してもアルメニア語・ゴート 語はこれらを従属接続詞的に使用している:Mk4,6臥d Td 叶うgx∈Lレ声qu

賞TIPdtJOTt=Zioe goyin armatk .C amak ec aw=unte ni habaida waurstins,

gabaursnoda「根がなかったので枯れてしまった」。

(5)アルメニア語でもgaloc が形容詞的・名詞的に用いられることがある:Jn16,13 zgaloc npatmescL6jez「彼は来るはずのことをあなたたちに告げるだろう」=bata

anawairl)Ogateihibi21Wis=TdEpx6Ll∈VadvaYY∈入亡でもLltV.

(6)アルメニア語関係飾内の語順およびinman6と名詞句内usmannとに違いが見ら れるが、冗語的とも見られる相関詞が存在しているという点は共通している。

StreitbergのVorlageはTd〜KITOPeU叩∈Vd dTT a竜TOも〜K∈tVd〜oTu,Td KOLVOOlJTa T V V恥uTOVで全体的にはむしろアルメニア語テクストに近い。

(7)例えばMk1,6吊レム ludv叩ゞ〜ソ8∈8叫とvoゞTP(XαS K叫申ou=看r Yovhann由

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ZgeC ealstewowltow=WaSuトbanIohannesgawasibstaglamulbandaus.

(8)Streitberg(1919:205)はラテン語写本の utfaciam,を参照しているが、eiの補 足はそれ自休が純粋にゴート語的であると注記している。

(9)ギリシア語公認本文で条件的な意味合いを合意する不定詞の用法に対して、アル メニア語とゴート語ではともに条件の接続詞を用いて明瞭に訳している例は多数 派本文に拠っており、StreitbergのVorlageでもEdl)を採用している:Mk8,36

Zin6 ?awgowt6mardoy.出2:a畠Ⅹarhsamenayn昌ahesc i.ewzanjniwrtow羞esc 6

「人が全世界を儲けても、その命が害を被るならば、何の益があろうか」=T〔Ydp Lb中∈入∈t dt/OpLuTTOV KEP8巾cLL T6v K60LLOV6人ov KaiETILlLuOflVClL TflV CLt・TOt}中UX中 CLもTOO;=hva auk boteib mannan,j旦b裏gageigaib t.ana fairhvu allana jah

gasleibeibsiksaiwalai?t=T〔Ydpd4)E入巾∈Ldt′OpuTTOV拉K∈P8巾TITbvK6叩OV 6人0VKGL亡WLu帥T小江ⅧX小目沌TOも;】

(10)Bernhardt(1875:52)ば,diesepartikel,dberhauptseltenausserimJh.,Steht

nurimJh.飽rr o と指摘している。

(11)E写本欄外注にC ncac awとある。C ncamは「喜ぶ、楽しむ」意で文意にあって いるが、不定詞をとる例は見られない。

(12)ここでは主動詞に表現される動作と同時に行われる動作を具格で表しているよ うに見える。T∈LPd亡ouT∈S に対する大方の解釈は動機・目的を示すというもので、

例えばTheNewEnglishBibleでは Totesthimtheyaskedhimfbrasignfrom heaven 、ドイツ語訳 GroL3e Lutherbibelでは ‥.WO11tenihn allf die Probe StellenundfbrdernvonihmeinZeichenvomHimmel と訳す。

(13)Mk15,39tesealhariwrapetinorkayr旦旦堕「そこに立っていた百人隊長は見て」

にはi8tbV8さるK∈VTUP〔uvdT叩∈CT¶Kds代 用VT〔αゞαもTOも「彼に向かい合って立 っていた百人隊長は見て」=gaSaihvandsbansahtlndafabssaatstandandsin andwairbjaisが対応するが、異本D.0∈K∈t に拠るものであろう。

(14)同様の表現は次の箇所にも見られるが直訳である:Mk15,34alaIakeac YSi jaynmec「イェスは大声で叫んだ」=印6TlO∈V6 1rtcTOOs4)uV紬∈Yd入Tl=WOpida

IeSuS Stibnai mikilai.

(15)アルメニア語owrbat はシリヤ語 3rdw90云「金曜日」の借用とされる(01sen 1999:933)。

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