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6 公共土木施設等の応急復旧 公共土木施設等の応急復旧 公共土木施設等の応急復旧 公共土木施設等の応急復旧

今回の対応実績

◎ 朝倉県土整備事務所への初動対応職員等の派遣

● 発災翌日の7月6日、初動対応のため土木技術職員14名を朝倉県土整備事務所に派遣。

7月7日、被害の甚大さを踏まえ、同事務所への土木技術職員の派遣を30名程度に増員。

発災から約2週間が経過したところで、災害査定に向けた作業を支援するため、7月18日か ら土木技術職員を順次追加投入し、8月末まで常時45名程度を同事務所に派遣。

早期の用地取得に向けた被災土地の地番調査や権利者調査、応急復旧工事に係る入札業務の ため、8月1日から8月末まで事務職員2~3名を同事務所に派遣。

9月1日、同事務所に災害事業センターを設置。

(事務8名、土木45名。10月1日付で土木3名追加) (県土整備総務課)

評価できる点

◎ 平成24年の災害を踏まえた速やかな職員派遣の実施 ● 平成24年7月の豪雨災害を受け、大規模災害時に応援職員を派遣する仕組みを制度化して

いたことから、発災翌日から初動対応職員を派遣することができた。 (県土整備総務課)

● 制度上は被災事務所から応援要請をすることとなっていたが、被災状況を踏まえ、プッシュ式 で職員を派遣することとなった。また、制度上想定していなかったが、初動対応職員を指揮する 職員を合わせて派遣することとした。 (県土整備総務課)

課題

◎ 被災地を管轄する県出先事務所に業務や人が集中 ● 国や県の応援職員を多数受入れたことに伴い、出先事務所の執務スペースの割り振りに苦

慮したり、資機材等の不足などの支障を生じた。 (県土整備総務課)

● 出先事務所の執務スペースは、災害時の職員の増員を想定しておらず、多くの応援職員を受入 れた結果、執務スペースに不足が生じた。 (道路維持課)

(1)土木施設等応急復旧全般

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126 対応策

◎ 応援職員派遣に係る制度の見直し ● 大規模災害時に応援職員を派遣する制度について、今回の災害対応を踏まえ制度の見直しの

検討を行う。(初動対応職員を現地で指揮する職員の派遣の制度化。プッシュ式による派遣の選 択肢を制度に組込。) (県土整備総務課)

◎ 被災地を管轄する県出先事務所が要請できる支援協定 ● 災害時に交通規制等を行うために必要なバリケードなどの資機材を確保するため、(一社)福

岡県交通安全施設事業協会と新たに支援協定を締結。 (企画課)

今回の対応実績

◎ 早期の職員の派遣

● 被災直後、県及び東峰村からの要請により、早期の災害復旧に対応するため職員を延べ10名 派遣し、災害箇所調査や査定設計書作成などの災害査定業務を行った。

また、公用車やパソコン、プリンター、事務用品等を提供した。

(福岡県建設技術情報センター)

評価できる点

◎ 早期の災害復旧に貢献することができた

● 派遣要請から速やかに職員を派遣し、技術系職員が少ない東峰村で災害関係の業務支援を行 うことで早期の災害復旧に貢献した。また、業務に必要なものについては、センターで判断し提 供した。 (福岡県建設技術情報センター)

課題

◎ 県内市町村とセンターの積算システムが違うため苦慮した

● 県内の市町村が使用している積算システムは数種類あるが、センターのシステムと違うため、

災害支援時での対応に時間を要した。 (福岡県建設技術情報センター)

建設技術情報センター

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127 対応策

◎ 建設技術情報センターの積算システムの県内市町村への普及

● 平時はもとより、災害時の迅速な対応のため、県内市町村へのシステム導入を進めている。

(平成25年度より実施) (福岡県建設技術情報センター)

今回の対応実績

◎ 水防情報の確実な伝達(再掲)

● ・国土交通省(各河川事務所)と気象庁(福岡管区気象台)が共同で発表する洪水予報

・国土交通省(各河川事務所)が通知する水防警報

・県が通知する水防警報

・県が指定した水位周知河川について、特別警戒水位(氾濫危険水位)や避難判断水位に 水位が到達した場合の水位到達情報

以上の通知文が土木総合防災情報システムにより、関係機関へのFAX等が送信されるため、

河川課は、河川事務所や関係県土整備事務所との電話による着信確認を徹底することで、これら の情報を確実に、市町村等や関係機関に伝達することができた。 (河川課)

● インターネットやHPで、気象情報、水位・雨量情報、ダム貯水状況などを提供できた。水位 情報等については「防災メール・まもるくん」により登録者に通知できた。 (河川課)

◎ 二次被害が発生する恐れが強い箇所における対策

● 土砂や流木により河道が閉塞し、次の降雨時に二次被害が発生する恐れが強い箇所において の対策を以下で行った。二次災害を防止するため、通常の雨を流すための、緊急的な河道の確保 に向けた土砂、流木等の撤去、また、大型土のう等による家屋、道路等の保護などの応急処置を 行った。県庁内で他部に跨る「流木対策検討会議」に参加し、流木や土砂の処理等に関する課題 や情報などを共有し、早急な応急復旧対策に繫げた。 (河川課)

● 赤谷川水系においては、国に権限代行の要請を行い、応急復旧工事を7月19日より開始した。

国と県で応急復旧する河川を分担して応急復旧工事を開始した。9月末までに、通常の雨を流せ る河道断面の確保を行い、流木の撤去を完了した。 (河川課)

● 応急対応については、風水災害時の緊急対策工事等に関する協定を締結した協定者に緊急対 策工事を依頼したことで、迅速に対応することができた。 (河川課)

(2)河川

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◎ 危険箇所(被災箇所)の早期把握等

● 発災後の危険箇所調査(被害状況調査)については、職員による点検に加え、地元自治体等か らの情報収集を行いながら、豪雨翌日には「大規模災害時における災害復旧支援業務等に関する 協定」に基づき、(一社)福岡県測量設計コンサルタンツ協会に対し、河川被害状況調査を依頼 し危険箇所(被災箇所)の早期把握及び応急対策必要箇所の把握を行った。

なお、防災エキスパート会に、被災地被害が激甚であった朝倉市及び東峰村への派遣を要請し、

支援業務内容の調整の結果、復旧工法選定時の技術的助言や、災害査定に関する技術的な助言を 行うこととなった。 (河川課)

◎ 把握した危険箇所への早期対応

● 把握した危険箇所については、「風水災害時の緊急対策工事等に関する協定書」に基づき順次 対応を行うと共に、破堤箇所等の特に緊急度の高い箇所については24時間体制で応急復旧工 事を実施し、早期完成を図った。 (河川課)

◎ 現在までなお続く対応

● 発災直後から国に対し、改良復旧事業の積極的な推進や災害査定の簡素化等について、様々な 機会を通して要望を行った。

この結果、災害査定の簡素化については、7月25日に、机上査定限度額の引き上げなどの簡 素化の措置が講じられ、さらに、10月30日には、大量の土砂等により埋塞した施設で災害査 定までに被災施設状況の調査が不可能な箇所を全損とみなして取り扱えるよう措置がなされた。

また、改良復旧事業についても、採択基準の柔軟な運用により、多くの河川で改良復旧事業の 採択がなされた。 (河川課)

● 今回の災害では、多数の山腹崩壊に伴い大量の土砂や流木が発生したことが特徴といえるが、

このような災害は過去に経験がないことから、災害復旧事業計画の策定にあたっては専門的知 見と、河川事業、砂防事業が連携した取組みが必要なことから、河川工学や砂防学の学識者や国、

県、研究機関からなる技術検討委員会を設置し、被災原因が似通った河川の復旧方針の基礎とし た。 (河川課)

● 公共土木施設の災害復旧にあたり、迅速かつ円滑な災害復旧を実施する目的で、河川課に「参 事」が配置された。 (河川課)

評価できる点

◎ 水防計画の適切な実施(再掲)

● 水防計画に基づき、市町村及び一般住民に、水位に基づく情報などを適切に情報提供すること ができた。 (河川課)