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飼育用具図解 ( 著者の場合 )

ドキュメント内 マリモの育て方 (ページ 39-61)

第 3 章 飼育用具の揃え方 37

3.2 飼育用具図解 ( 著者の場合 )

この節では、著者自身が使っている飼育用具について、一つずつ図を交 えながら解説していきます。おおよその金額も書いてあるので、同じよう な環境を作りたい方は、参考にしてください。以下では、マリモの飼育水 槽 (小水槽) に関する道具と、2.4.4 節の方法に関する道具について、二つ の小節に分けて説明します。そのあとの 3.2.3節では、その他あると便利 な道具を紹介します。この節にも割と利用価値のある道具が紹介されてい ますので、一応見ておくことをお勧めします。

3.2.1 マリモの飼育水槽 ( 小水槽 ) に関する道具

まずは、著者の水槽の全体図を載せることにします。図 3.1 を見てくだ さい。図3.1と本文中で、各飼育用具に番号を与えています。興味のある 飼育用具について、対応する箇所をお読みください。

3.1 著者が使っている水槽。それぞれの飼育用具に番号をふってい るので、本文中で知りたい飼育用具の番号の所を見てください。

※以下は図 3.1の説明です。値段は参考までに。

À:水槽(1180〜1300円)、Á:水槽用砂 (天然石さざれ 3000 円強、購入 したメインの石は計 400g。他に小さい貝殻が少量入っています。)、Â 水温計 (100円ショップにもあります。)、Ã:エアーポンプ兼フィルター (エアーポンプとフィルター、セットで 730〜1390 円)、Ä:ガラス細工の 置物(一体500 円前後)、Å:麦飯石(300 円以下だったと思います。)

À 水槽

 まずはマリモを飼育する水槽について。2.4.4、2.4.5 節では、説明の関 係上、小水槽と呼んでいました。2.4.4 節で詳しく説明しましたが、改め て名前やおおよその価格を載せます。水槽の名前は、NISSO(ニッソー) というメーカーの「アクアリウムタンク CU-MINI 150」(サイズは幅 160

x奥行 160 x高さ 155mm)です。価格はもちろん買う所によって変わり

ますが、楽天市場で検索をかけると、1180〜1300円程(2011 年8月23日 時点) のようです。著者も店頭でこのくらいの価格で購入しました。近く

の店舗にない場合は、ネットショップで買った方が良いでしょう。

水槽のサイズについては、個人的にはこれ以上大きくしたくないと思う ほどちょうど良いサイズです。水槽を大きくすると、2.4.4 節の手段が使 いづらくなりますしね。もちろん、この水槽が気に入らない方は、別の水 槽をご自分で選んでいただいて結構です。ただ、2.4.4 節の方法を行いた い場合は、小水槽と大水槽のサイズをよく調べる必要があります。(保冷 材を入れる余裕があるかどうかも考慮すべきポイントです。)

水槽以外では、よく売られている形式のビンの中で育てて頂いてもかま いません。ちなみに、ビンのフタは閉めたまま育てても結構ですが、とき どきは空けた状態にした方が良い気がします。大きめのビンが欲しい場合 は、100 円ショップにも十分な大きさのビンが売られています。ただ、ビ ンの場合は、水槽によく空いている、エアーポンプのチューブを通す穴が ありません。(図 3.2 のようなやつです。小型の水槽にはついてないこと もありますが。) 著者自身は、現在の水槽はそれなりに気に入っています が、インテリアとしてはもう少しおしゃれに見せる入れ物はあるかもしれ ません。このあたりは、各自工夫していただいても良いと思います。

3.2 水槽の端にある、エアーポンプのチューブを通す穴。

Á 水槽用砂

 伝え方がよく分かりませんが、要するに水槽の下に敷く砂のことです。

天然石やガラスなど、自然の物も人工の物も様々ありますが、それらを全 て含めて砂と呼んでおきます。単にマリモを育てることだけを考えるなら ば、砂は無くても何も問題はないのですが、それでは殺風景な感じがする ので、やはり何かあった方が良いでしょう。ここから砂の候補として使え そうな素材をいくつか紹介します。

まずは、素材は様々だと思いますが、小さいビンに入っているようなマ リモを買った場合には、ビンの底に砂が敷かれていることが多いと思いま す。派手な色をつけた人工の砂であったり、自然の砂であったりします が、あまり砂の粒が小さいものはいただけません。なぜなら、砂がマリモ の藻のすき間に入り込んで、取りづらくなることがあるからです。色々な 人が触って中をかきまぜたためか、店頭に並んでいるものの中には、マリ モに砂がびっしりついているものもあったりします。ですから、砂の大き さはマリモのすき間に入り込まない程度のものが良いと思います。買って きたマリモについていた砂が、粒の小さいものであった場合には、適当な 粒の大きさの砂に変えることをおすすめします。

粒の小さすぎないものなら、どんな素材の砂でも良いのですが、例え ば、金魚を飼育するときの砂 (砂利と言った方が近いかも) も良いと思い ます。金魚の砂でしたら、大きめの店舗の100円ショップに気軽に置いて いたりするので、手に入れることはそれほど難しくありません。マリモと の対比で考えると、あまり粒の大きくない砂が似合うような気はします。

マリモのすき間に挟まらない程度に、粒の小さい砂が良いと思います。著 者自身は、100 円ショップで金魚用の麦飯石の砂を買って使っていた時期 がありました。色は地味ですが、水を浄化する作用もあるようなので、十 分おすすめできます。

インテリアとして、もう少しおしゃれなものを使いたい方には、ガラス を粒状に加工したものを使うのも良いと思います。著者自身は、他の用途 としてどのように使うのかよく分かっていませんが、いくつかの店で見か けた憶えがあります。園芸用に使うこともあるようですし、水槽用のもの もあります。名前が統一されているのかどうか分かりませんが、例えば

「グラスサンド」で検索すると、ネット上でいくつか使えそうなものが見 つかります。色のバリエーションもかなりあって、量の割には値段も高く ないので、工夫次第で色々楽しめると思います。

次に、著者自身が現在使っている砂を紹介します。素材は世間で言う所 の、パワーストーンと呼ばれているもので、天然石です。さきほど紹介し たグラスサンドでも、色と透明感により同じような環境は再現できるかも しれませんが、著者はなるべく天然の素材を使いたかったので、水槽に 敷くことにしました。少しアップで撮ったときの画像を、図 3.3に載せま す。

このような形の粒状の天然石は、パワーストーンを販売する業界では、

「さざれ」と呼ばれています。通常の用途としては、他のパワーストーン を浄化するという目的で使われることが多いです。粒状のさざれを敷いた 上にパワーストーンを置くと、汚れ (けがれ) が浄化されるという感じの 趣旨で使われています。ここでパワーストーンに関して言っている「汚れ (けがれ)」とは、目に見えないものなので、信じる信じないは各自の判断 で良いと思います。(汚れ(けがれ) という言い方以外にも、邪気、マイナ スエネルギー、マイナスの波動等と表現されます。) 著者自身は、それな りの種類のパワーストーンを持っているので、そこそこ知識はあるつもり ですが、現在はどのパワーストーンを持っているとこれこれの運気が良く なるとかいうことは、一切期待していません。ただ、自然の中の造形美と して天然石を楽しむことにしています。著者はパワーストーンのさざれを 浄化用として使ったことは無く、マリモの水槽の砂として使えばきっとき

れいだろうと思ったので、そのとき初めてさざれを購入しました。

次に、具体的なさざれの購入方法について話をしたいと思います。パ ワーストーンとして売られている場合が大半でしょうから、パワーストー ンのお店に行けば、売っている所もあります。しかし、パワーストーンの 店舗で買うと、あまり種類が豊富ではないことも多いですし、量の割りに は少し値段が高いと感じることもあります。そんなときには、ネット上で 検索をかけて、安くてそれなりに量のあるものをまとめて買った方がお得 だと思います。例えば、「パワーストーン(天然石)  さざれ」という感じ で検索してもらえば良いと思います。

買う石の大きさや種類について言っておく必要がありますが、最も注意 すべき点は、水に弱い石を使ってはならないということ、その次に注意す べき点は、日光に弱い種類の石かどうかです。(ただし、天然石を敷いた水 槽を日光に当てない場合は、二つ目のことは何も問題はありません。) こ のことを調べる方法はあります。パワーストーンの浄化方法の中に、水で 洗うという手段と太陽光に当てるという手段があります。使いたいと思っ ているパワーストーンの名前で検索すれば、いくつかのサイトが見つかる でしょうし、「(石の名前)  浄化方法」という感じで検索してもらっても 良いです。パワーストーンの辞典に書いてあることもあります。「パワー ストーン 辞典」と検索してもらえば、いくつかのサイトが見つかります。

例えば、浄化方法として水や日光が、○(丸) や◎(二重丸) と書いてある 場合は、それを使っても基本的には問題はないと思います。× (ばつ) な どと書いてある場合には、(特に水の浄化が×の場合には、)水槽用の砂と しては使わない方が良いでしょう。石が色落ちしたり、成分が溶け出した りして、マリモに悪影響をおよぼすことがあるかもしれません。特に、人 工的に染色されている石の場合は、水の中にしばらく入れていると、その 色が落ちてしまうことがあります。例えば、ハウライトという白い石は、

青や赤に染色されていることがよくあって、実際著者もこの石を水槽用の

砂として使ったことがありますが、色が落ちてしまいました。このような 水や日光に弱い石のマリモにおよぼす影響が心配な方は、無理にパワース トーンを水槽用の砂として使わない方が良いかもしれません。(ただ、日 光に関しては、石は水の中に入っているので、多少影響は弱まるのでは?

と著者は考えていますが・・・。) また、石を日光に当てることを避けた い場合には、2.4.4節の最後でも紹介したように、日光に当てるときだけ、

別の容器に移すという方法を取るのも良いでしょう。

他のさざれに関するアドバイスとしては、既にお伝えしましたが、水槽 の砂として、粒の大きさは小さ過ぎず (マリモに挟まらないようにするた め)、大き過ぎず (これは趣味の問題) が良いです。石の色については好み で選んでもらってかまいませんが、個人的には透明のものの方が、光が当 たったときに反射したりしてきれいだと思います。透明で色のついていな い水晶 (クリスタル) のさざれならば、一番流通しているので手に入れや すいでしょうが、色が無いのでちょっとさみしいかな、とは思います。

最後に、参考として、著者が実際使っているさざれの石の種類を具体的 にお教えします。水槽内に入っているときの実際の画像は図 3.3です。マ リモに合う色を優先して選びました。さざれとしては、あまり多く流通 していないかもしれない石をメインに使っています。そのメインの石は、

ペリドット (200g)、プレナイト(100g)、アクアマリン(100g)の三種類で す。濃い緑色がペリドット、薄い緑色がプレナイト、青色がアクアマリン です。重さは水槽の大きさにもよるので、参考程度にしてください。これ らメインの石の合計金額は 3000円強ぐらいでした。水槽の砂にしては奮 発したと思いますが、これらの石にしては安く手に入れられた方だと思い ます。特に、アクアマリンはきれいな色ですが、さざれとして売られるこ とは珍しく、値段も通常は高めのはずです。これら三種類の石は、店舗で はあまり見かけることがないかもしれないので、ネットショップで買った 方が良いと思います。

ドキュメント内 マリモの育て方 (ページ 39-61)

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