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信頼区間

ドキュメント内 (Frequecy Tabulatios) (ページ 30-34)

第 3 章 統計的推定法 23

3.3 信頼区間

3.3 信頼区間

区間推定

母数θがある区間[θ1, θ2]に入るだろうと推定するのが区間推定です.詳しくいうと,母数θを推定するため に,母集団から無作為に抽出された標本から2つの統計値θ1, θ2を定める.このとき,あらかじめ指定された 小さな確率α(0< α <1)に対して,常に

Pr1< θ < θ2) = 1−α

が満たされるとき,区間(θ1, θ2)をθの信頼区間,θ1, θ2を信頼限界,100(1−α)%を信頼係数または信頼度と いいます.信頼区間[θ1, θ2]を求めることを区間推定といいます.

θは一定値ですが,区間[θ1, θ2]は標本によっていろいろ変わり,この区間にθが入る確率が1−αです.

区間推定法

母集団が正規分布N(µ, σ2)に従い,母分散σ2が分っているとします.このとき,母平均µはどの範囲にあ るかを,どのくらい信頼できるかを考えて表わしてみましょう.

準備

標本X1, X2, . . . , Xnが,Xi ∼N(µ, σ2)のとき,

E(X) =µ, V(X) = σ2 n より

X ∼N(µ,σ2 n) と表せます.また,

S2= 1 n

Xn i=1

(Xi−X)2 の期待値E(S2) =n−1 n σ2 より

S2= n

n−1S2の期待値E(S2) =σ2 と表せます.

母平均µの区間推定2既知)

ここではα= 0.05つまり,95%信頼区間を推定します.まず,

X ∼N(µ,σ2 n) より標準化を行なうと,

Z= X¯ −µ

pσ2/n ∼N(0,1) これより,

Pr

¡|Z| ≤zα

2

¢= 1−α= 0.95

ここで,zα2 は,

Pr(Z ≥zα

2) = α 2

を満たす点です.このとき,zα2 を標準正規分布表の両側確率で求めると,α= 0.05のとき,zα2zα

2 = 1.96 となります.よって求める信頼区間は次の不等式を満たします.

|Z|=|X¯ −µ pσ2/n| ≤zα

2

この不等式をµについて解くと

X−zα

2

rσ2

n ≤µ≤X+zα

2

rσ2

n を得ます.これが母平均µの信頼区間となります.

図 3.1: 正規分布

例題3.6 標本28,24,31,27,22が与えられたとして,標準偏差が2.2である正規母集団の平均に対する95%信 頼区間を求めよう.

解答標準偏差が2.2より,母分散σ2 = 6.25は既知である.この母集団から無作為に選んだ標本XiXi

N(µ,6.25)の正規分布に従っていると考えることができる.したがって,

X¯ ∼N(µ, σ2/5) となる.ここで,X¯ を求めると,

X¯ =1

5[28 + 24 + 31 + 27 + 22] =132 5 = 26.4 標準化を行なうと,

Z= X¯−µ

pσ2/5 ∼N(0,1) となる.95%信頼区間より,Pr(|Z| ≤zα

2) = 0.95. また,z0.05

2 = 1.96. したがって,

X¯ −zα

2

rσ2

5 ≤µ≤X¯ +zα

2

rσ2 5

3.3. 信頼区間 31 26.41.96p

6.25/5≤µ≤26.4 + 1.96p 6.25/5 24.21≤µ≤28.59

次に,母集団が正規分布に従うことは分かっているが母分散σ2が不明である場合を考えます.

平均値の区間推定2未知)

ここではα= 0.05つまり,95%信頼区間を推定します.この場合,2つの母数µ, σ2が必要となりますが,σ2 が未知なので,σ2を推定する不偏分散S2σ2の代わりに用います.すると,母分散に無関係に

T =

X¯−µ q

S2/n

は,自由度n−1のt分布に従うことが知られています.これより,

Pr(|T| ≤tn1,α/2)) = 1−α となります.ここで,tn1,α/2は,

Pr(T ≥tn1,α/2) = α 2

を満たす点である.このとき,tn1,α/2t分布表の両側確率で求めると,α= 0.05,n= 10のとき,t9,0.05/2

t9,0.05/2= 2.26 よって求める信頼区間は次の不等式を満たします.

| X¯ −µ q

S2/n

| ≤tn1,α/2

この不等式をµについて解くと

X−tn1,α/2 s

S2

n ≤µ≤X+tn1,α/2 s

S2 n を得ます.

統計学演習問題 6

1 ある水域の一定区間における水質BOD(ppm)はほぼ正規分布に従い,その母分散はσ2= 6.25(ppm)2で あることがわかっている.いまn= 15個の標本をとり,標本平均X¯ = 7.2ppmを得た.このとき信頼度95%

で,この水質の母平均の区間推定をせよ.

2 標本145.3,145.1,145.4,146.2が与えられたとして,母平均が146である正規母集団の分散に対する95%

信頼区間を求めよう.

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