5. 持続的な供給方策の提案
5.1. 供給エリアの拡大の提案
5.1.1. 長距離運搬
フォームドアスファルト技術による長距離運搬性の検証は第3章で述べているが、ここ では実際の使いやすさについて、時間経過によるフォームドアスファルト混合物のハンド リング評価について検証した結果を表- 5.2に示す。評価結果から、第4章の供給算出条件 に設定したとおり、通常のアスファルト混合物の使用可能時間は2時間程度であるのに対 して、フォームドアスファルト混合物は使用可能時間が3~4時間まで延長される。すな わち、その分運搬距離が延長される。
フォームドアスファルト技術により、運搬時間が延長可能となると、図- 5.1に示す供給 圏域の拡大を図ることができる。これにより第4章で算出した結果例の供給圏域の道路延 長60kmが可能となるため、供給安定性を格段に向上させることができる。
表- 5.2 ハンドリング評価(ダンプ運搬)
0 1 2 3 4 5
フォームド ◎ ◎ ◎ ◎ ○ △ 通常 ◎ ◎ ◎ △ △ ×
ダンプ運搬時間(h) 種類
◎:良好 ○:使用可能 △:使用困難 ×:使用不可
図- 5.1 供給エリア拡大の概念(長距離運搬)
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5.1.2. サテライトサイロの活用
第3章4節では、サテライトサイロでのフォームドアスファルトによる品質改善効果と 貯蔵性改善効果が確認された。
そこで、長距離運搬や長時間サイロ貯蔵に効果のあるフォームドアスファルト混合物を 適用させることにより、従来の運搬時間中の温度低下や寒冷期の品質確保などの課題を解 決でき、供給圏域拡大の手法としてサテライトサイロを有効的に活用して、供給エリアの 拡大を図ることが可能となった。表- 5.3にフォームドアスファルト混合物のサイロ貯蔵時 におけるハンドリング評価結果、図- 5.2にサテライトサイロ活用の概念を示す。
表- 5.3 ハンドリング評価(サイロ貯蔵)
0 6 12 18 24 30
フォームド ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ ◎ 通常 ◎ ○ △ × × ×
サイロ貯蔵時間(h) 種類
◎:良好 ○:使用可能 △:使用困難 ×:使用不可
図- 5.2 供給エリア拡大の概念(サテライトサイロ活用)
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貯蔵性の評価ではフォームドアスファルト混合物は通常のアスファルト混合物と比較し て長時間貯蔵が可能であることがわかる。したがって、従来以上にサイロの活用を活用し た供給エリアの拡大が可能であると考えられる。
この方式では地方工場において供給エリア内のアスファルト混合物の需要が減少し、経 営が成り立たなくなった場合、そこをサテライト工場にして経費を削減し、メインの合材 工場から合材を供給することにより、メイン工場のアスファルト混合物製造量の安定化も 図ることが期待でき、合材工場数の減少が抑制されることが期待できる。
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