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供給エリアの拡大の効果

5. 持続的な供給方策の提案

5.2. 供給エリアの拡大の効果

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図- 5.3 供給圏域の可視化図(静岡県と隣接県)供給圏域40km

図- 5.4 供給圏域の可視化図(静岡県と隣接県)供給圏域60km

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結果より、静岡県の供給圏域40km時のカバー率算出結果は96.2%で、供給圏域60km 時のカバー率算出結果は99.4%である。したがって、エリア拡大時の効果は3.2%となる。

静岡県は海岸線に沿った地形をしており、また東海道という背景からそれなりの都市が 点在していることから、合材工場もバランスよく配置されている。そのため、現状の供給 状態もよい結果となった。しかし、図- 5.5と図- 5.6に冗長性の可視化図を示すが、地形が 半島になっている地域はリンク数も少ないため、このようなエリアでは将来の安定供給に 不安が残るが供給圏域が広がると改善されている様子がわかる。

図- 5.5 空白アリアになりうる想定地域 静岡県周辺(供給圏域40km)

図- 5.6 空白アリアになりうる想定地域 静岡県周辺(供給圏域60km)

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次に東北地域のカバー率算出結果を表- 5.6に、可視化図を図- 5.7、図- 5.8に示す。なお、

隣接県からの流入を考慮するため、福島県と新潟県を算出しているが、この2県は隣接県 からの流入が考慮されていないため対象外とし、対象は他の5県とした。

表- 5.6 東北地域のカバー率算出結果

東北地区(5県)km 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 総計

高速道路 254 802 506 527 475 1,091 1,130 4,786

都市高速道路 0 0 0 0 0 0 0 0

一般国道 1,477 1,879 1,559 1,622 1,289 2,169 2,142 12,137 主要地方道 1,274 1,415 1,207 1,283 1,193 2,022 1,901 10,294 一般都道府県道 1,291 1,653 1,184 1,143 1,417 2,208 2,743 11,640

主要地方道 35 58 59 30 41 76 40 338

一般道 7,403 11,880 9,426 8,434 6,786 11,478 11,695 67,102 細道路 13,035 21,759 20,555 18,337 15,661 28,450 35,887 153,685

その他 1 0 1 0 0 0 10 13

総計 24,770 39,446 34,497 31,377 26,862 47,494 55,548 259,994 各合材工場から

40kmの供給圏域 カバー率 %

97.8 98.3 99.8 99.1 99.7 99.6 99.4 99.2 各合材工場から

60kmの供給圏域 カバー率 %

99.8 99.9 99.9 99.9 99.9 99.9 99.9 99.9

図- 5.7 供給圏域の可視化図(東北地域)供給圏域40km

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図- 5.8 供給圏域の可視化図(東北地域)供給圏域60km

結果より、東北地域5県の供給圏域40km時のカバー率算出結果は97.8~99.8%で、供 給圏域60km時のカバー率算出結果は99.8~99.9%と非常に高い値である。したがって、

エリア拡大時の効果は2.0~0.1%となる。

東北地域は海岸線と内陸部に合材工場が数多くバランスよく配置されており、供給圏域 40kmでも十分カバーされていることがわかる。

しかし、東北地域は寒冷地域であり、温暖地域と比べて冬季は気温が低い。そのため、

アスファルト混合物の温度も冷え易く、運搬距離が短くなることも想定される。そのよう な地域ではエリア拡大技術も必要であると考える。

供給圏域20kmと40km時のカバー率比較を表- 5.7に、供給圏域20km時の可視化図を

図- 5.9に示す。結果から、供給圏域が20kmになるとほとんどの県でカバー率が90%を下

回る。可視化図からもその様子が読み取れるため、寒冷地域の冬季におけるエリア拡大対 策は供給およびアスファルト混合物の品質の面からも考慮すべき課題である。

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表- 5.7 東北地域の供給圏域20kmと40km時のカバー率比較

東北地区(5県)km 青森県 岩手県 宮城県 秋田県 山形県 福島県 新潟県 総計 各合材工場から

20kmの供給圏域 カバー率 %

87.7 84.6 89.5 85.0 91.8 88.4 91.4 88.5

各合材工場から 40kmの供給圏域

カバー率 %

97.8 98.3 99.8 99.1 99.7 99.6 99.4 99.2

図- 5.9 供給圏域の可視化図(東北地域)供給圏域20km

5.2.2. 考察

選定した各地域でのエリア拡大効果のまとめを表- 5.8に示す。

これまでの結果のとおり、各対象地域により状況は大きく違うことが確認された。四国 では合材工場の少ない山間部に供給不安な可能性の地域があり、静岡県周辺地域では半島 地域で、供給不安の可能性が算出された。また東北地域でも現在は安定供給されているが、

将来の冬季では供給が滞るかもしれない。

このように、各地域によりその状況は違うが、本研究で得られた、供給圏域の算出と冗 長性の確認手法により顕在化した将来の供給の不安点を、フォームドアスファルト混合物 による供給エリアの拡大で対応することは問題解決の一方策となりうる。

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表- 5.8 各地域でのエリア拡大効果のまとめ

対象エリア 算出対象県 項目 供給圏域40km 供給圏域60km

カバー率 % 95.5 98.3

リンク4本以上の

道路延長割合 % 81.7 95.3

静岡 カバー率 % 96.2 99.4

静岡、愛知、神奈川、長野、山梨 リンク4本以上の

道路延長割合 % 91.8 97.6

東北地域 青森、岩手、宮城、秋田、山形 カバー率 % 97.8~99.8 99.8~99.9

※東北地区のカバー率は隣接県の新潟県と福島県を考慮して算出している。

四国地域 愛媛、香川、高知、徳島

東海地域

※東海地区のカバー率は隣接する県からの流入を考慮した静岡県のみで算出している。冗長性のリンク割合は静岡県の隣接地域全体で算出しているため、周 辺地域からの流入がある。

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