mg/m2で表記されたシスプラチンの標準化 腎機能と体表面積(BSA)による投与量設定
Cさん: 60歳、身長150cm、体重40kg、血清Cr0.9mg/dLの女性症例 JSNPのHPを利用すると体表面積が1.30m2の女性症例。標準化
eGFR 49.68mL/min/1.73m2です。シスプラチンを投与する場合、個別 eGFRに直すとeGFR 49.68mL/min×1.3/1.73=37.33mL/minになり、
Kintzelらの腎機能別投与によると「CCrが31-45mL/minでは50%に減 量すること」になっているため、10mg/m2投与が推奨されます。そのた め、1.3m2の体表面積の患者に投与する場合、1.3倍して13mg/日投 与すればよいことになります。
ここで算出された個別eGFR=37.33mL/minには体表面積1.3m2を すでに用いて身長・体格が考慮されています。このような小柄な症例 にさらに1.3m2を用いて用量設定することは過小投与になります。
この症例の腎機能は正常だからです。腎機能別投薬量のCCrの単位
がmL/minであるのは体格に応じた投薬をしない場合であって、腎機能
+体格の情報を含めるためです。体格に応じた投薬量設定の場合は mL/min/1.73m2とみなすべきです。
例題3
過小投与です
mg/m2で表記されたシスプラチンの標準化 腎機能と体表面積(BSA)による投与量設定
Cさん: 60歳、身長150cm、体重40kg
JSNPのHPを利用すると体表面積が1.30m2、血清Cr0.9mg/dLの女性 症例。標準化eGFR 49.68mL/min/1.73m2だが、腎機能が正常
(CCr>60mL/min)であれば、20mg/m2×1.3m2=26mg/日の投与量に なりますが、実際は標準化eGFR49.68mL/min/1.73m2なので75%に 減量します。
すなわち26mg/日×0.75=19.5mg/日がCさんの至適投与量になります。
Dさん:60歳、身長170cm、体重65kg
体表面積が1.75m2で血清Cr 0.8mg/dLの男性症例。JSNPのHPを利 用すると標準化eGFR 76.47mL/min/1.73m2で腎機能は正常です。
体表面積が1.75m2であるため、20mg/m2×1.75=35mg/日が至適投 薬量となります。
②添付文書記載の腎機能として記載 されている CCr は GFR と判断すべき。
ハイリスク薬では CCr を使わない。
添付文書記載の腎機能として記載されているCCrはほとんどJaffe法 による血清Cr値測定による。CCrJaffeはGFRと近似するため、薬物投与 設計時の患者の腎機能は酵素法によるCCrは用いずeGFR(mL/min) を使うか、CG式の血清Crに患者の(血清Cr+0.2)を代入して求めた CG式CCrを使う。
Jaffe 法では血清 Cr 値が 20 ~ 30 %高値に測定される CCr は GFR よりも 20 ~ 30 %高値
添付文書の CCr ≒GFR
血清 Cr 測定法の問題
Jaffe 法と酵素法の違い
ピルビン酸 アスコルビン酸
Jaffe法におけるクレアチニン以外の物質による呈色
non-creatinine chromogen(NCC)
アセトン