1 .坑内環境の改善
(1 ) 坑 内 作 業 は , 粉 じ ん 及 び 騒 音 等 の 厳 し い 環 境 下 で の 作 業 と な る た め , そ れ ら を 取 り 除 き , 作 業 員 が 安 全 か つ 衛 生 的 に 作 業 で き る よ う に 作 業 の 方 法 及 び 機 械 ・ 設 備 等 の 改 善 に 努 め る こ と 。
(2 ) 作 業 員 が 休 憩 の 際 , 容 易 に 坑 外 に 出 る こ と が 困 難 な 場 合 に は , 次 に 掲 げ る 措 置 を 講 じ た 休 憩 室 を 設 置 す る こ と が 望 ま し い こ と。
① 清 浄 な空 気が 室内 に送 気され , 粉じ んか ら作 業員 が隔 離
さ れ てい るこ と。
② 作 業 員が 作業 衣等 に付 着した 粉 じん を除 去す るこ とが で き る 用具 が備 えら れて いる こと。
2 .換 気
(1 ) 換 気 施 設 は , 発 破 の 後 ガ ス ・ 建 設 機 械 の 排 ガ ス ・ 掘 削 作 業 等 に よ る 発 生 粉 じ ん 等 を 勘 案 し て , 必 要 な 換 気 能 力 を も っ た も の とす るこ と。
(2 ) 計 画 風量 が有 効に 確保 され ている こ とを 確認 する ため ,坑 内 の 換気 状況 及び 設備 等を 点検す る こと 。
安衛則336, 337, 338
安衛則604
安衛則350, 36
安衛則576
労働省通達基発 第 768号
(H12. 12. 26)
安衛則602
安衛則603
(3) 粉 じ ん対 策と して の換 気に 関する 事 項に つい ては ,本 章第 4 節 3 .換気に準ずること。
3 .粉じん対策
粉じん対策に関する事項については,本章第 4 節に準ずるこ と。
4 .酸欠・有害ガス対策
酸欠空気又は硫化水素等の有害ガスが発生するおそれがある 場合は,換気,発生の抑制,ガス抜き等の適切な処置を行うこ と。
5 .騒音・振動対策
(1 ) 削 岩 ・せ ん孔 ・ず り積 み等 著しい 騒 音を 発す る作 業に 携わ る 作 業員 には ,耳 栓そ の他 の保護 具 を着 用さ せる こと 。 (2 ) 手 持 ち式 さく 岩機 ,ピ ック ハンマ 等 の振 動工 具を 用い る場
合 は ,防 振装 置( 防振 ゴム )が施 さ れて いる もの を使 用し , か つ 防振 手袋 を併 用す るこ と。
6 .作業環境測定
炭 酸 ガス 濃度 ,気 温, 通気 量,可 燃 性ガ ス濃 度, 酸素 濃度 , 硫 化 水 素 濃 度 , 粉 じ ん 等 の 作 業 環 境 測 定 を 行 い , 記 録 す る こ と。
第 4 節 粉じん対策
1 .施工計画における留意事項
(1 ) 坑 内 ( た て 坑 を 除 く 。) で 粉 じ ん 作 業 ( 掘 削 , ず り 積 み , ロ ッ クボ ルト の取 付け ,コ ンクリ ー ト等 吹付 け等 をい う。 以 下 同 じ。 )を 実施 する とき は,粉 じ ん対 策に 係る 計画 を策 定 す る こと 。
安衛則582
酸欠則5
安衛則595, 596, 597, 598
労働省通達基発 第608号
(S50. 10. 20)
安衛則382の2, 587, 589, 592, 603
酸欠則3
労働省通達基発 第768号
(H12. 12. 26)
厚生労働省通達 基発第0226006 号 (H20.2.26)
第 15 章 山岳トンネル工事
135(2 ) 粉 じ ん対 策に 係る 計画 は, 粉じん 濃 度目 標レ ベル の値 ,粉 じ ん の発 散を 抑制 する ため の粉じ ん 発生 源に 係る 措置 ,換 気 装 置 等( 換気 装置 (風 管及 び換気 フ ァン )及 び集 じん 装置 を いう 。以下同じ 。)による換気の実施等 ,換気の実施等の 効果 を 確 認す るた めの 粉じ ん濃 度等の 測 定, 防じ んマ スク 等有 効 な 呼 吸用 保護 具の 使用 ,労 働衛生 教 育の 実施 ,そ の他 必要 な 事 項 を内 容と する こと 。
2 .粉じん発生源対策
(1 ) せ ん 孔を 行う 作業 にあ って は,く り 粉を 圧力 水に より 孔か ら 排 出す る湿 式型 の削 岩機 (発泡 に より くり 粉の 発散 を防 止 するものを含む。)を使用すること又はこれと同等以上の措置 を 講 じる こと 。
(2 ) 発 破 を 行 う 作 業 に あ っ て は , 発 破 後 , 粉 じ ん が 換 気 に よ り 希 釈 さ れ , 粉 じ ん 濃 度 が 低 減 さ れ る ま で , 立 ち 入 ら な い こ と 。 (3 ) 機 械 に よ る 掘 削 を 行 う 作 業 に あ っ て は , 次 に 掲 げ る い ず れ
か の 措 置 又 は こ れ と 同 等 以 上 の 措 置 を 講 じ る こ と 。 た だ し , 湿 潤 な 土 石 又 は 岩 石 を 掘 削 す る 作 業 に あ っ て は , こ の 限 り で は な い。
① 湿 式 型の 機械 装置 を設 置す る こと 。
② 土 石 又は 岩石 を湿 潤な 状態に 保 つた めの 設備 を設 置す る
こ と 。
(4 ) 破 砕 ・粉 砕・ ふる いわ けを 行う作 業 にあ って は, 次に 掲げ る い ずれ かの 措置 又は これ と同等 以 上の 措置 を講 じる こと 。 た だ し, 水の 中で 土石 又は 岩石の 破 砕, 粉砕 等を 行う 作業 に あ っ ては ,こ の限 りで はな い。
① 密 閉 する 設備 を設 置す るこ と 。
② 土 石 又は 岩石 を湿 潤な 状態に 保 つた めの 設備 を設 置す る
こ と 。
粉じん則1 粉じん則6の2, 6の3, 6の4
労働省通達 基発第768号
(H12. 12. 26)
粉じん則24の2
(5 ) ず り 積み 及び ずり 運搬 を行 う作業 に あっ ては ,土 石を 湿潤 な 状 態に 保つ ため の設 備を 設置す る こと 又は これ と同 等以 上 の 措 置を 講じ るこ と。 ただ し,湿 潤 な土 石の 積込 み又 は運 搬 を 行 う作 業に あっ ては ,こ の限り で はな い。
(6 ) コ ン ク リ ー ト 等 の 吹 付 け を 行 う 作 業 に あ っ て は , 次 に 掲 げ る 措 置を 講じ るこ と。
① 湿 式 型 の 吹 付 け 機 械 装 置 を 使 用 す る こ と 又 は こ れ と 同 等
以 上 の措 置を 講じ るこ と。
② 必 要 に 応 じ , コ ン ク リ ー ト の 原 材 料 に 粉 じ ん 抑 制 剤 等 を
入 れ るこ と。
③ 吹 付 けノ ズル と吹 付け 面と の距離 , 吹付 け角 度, 吹付 け
圧 等 に関 する 作業 標準 を定 め,作 業 員に 当該 作業 標準 に 従 っ て作 業さ せる こと 。
(7 ) 坑 内 で常 時使 用す る建 設機 械につ い ては ,排 出ガ スの 黒煙 を 浄 化 す る 装 置 を 装 着 し た 機 械 を 使 用 す る こ と に 努 め る こ と 。 な お ,レ ディ ミキ スト コン クリー ト 車等 外部 から 坑内 に入 っ て く る車 両に つい ては ,排 気ガス の 排出 を抑 制す る運 転方 法 に 努 める こと 。
(8 ) 必 要 に 応 じ , エ ア カ ー テ ン 等 , 切 羽 等 の 粉 じ ん 発 生 源 に お い て 発 散 し た 粉 じ ん が 坑 内 に 拡 散 し な い よ う に す る た め の 方 法 の 採用 に努 める こと 。
(9 ) た い 積 粉 じ ん の 発 散 を 防 止 す る た め , 坑 内 に 設 置 し た 機 械 設 備 , 電 気 設 備 等 に た い 積 し た 粉 じ ん を 定 期 的 に 清 掃 す る こ と 。
(10 ) 建 設 機械 等の 走行 によ るた い積粉 じ んの 発散 を少 なく する
た め ,次 の事 項の 実施 に努 めるこ と 。
① 走 行路 に散 水す るこ と。
② 走 行路 を仮 舗装 する こと 。
③ 走 行速 度を 抑制 する こと 。
④ 運 搬 途中 の土 石の 落下 防止の た め過 積載 をし ない こと 。
第 15 章 山岳トンネル工事
137 3 .換 気(1 ) 換気装置等の計画にあたっては,粉じん濃度(吸入性粉じ ん 濃 度) 目標 レベ ルは 3 mg/m
3
以 下と する こと 。た だし , 掘 削 断面 積が 小さ いた め,3 mg/ m
3
を 達成 する のに 必要 な大 き さ (口 径) の風 管又 は必 要な本 数 の風 管の 設置 ,必 要な 容 量 の 集じ ん装 置の 設置 等が 施工上 極 めて 困難 であ るも のに つ い て は可 能な 限り ,3 mg/ m
3
に 近 い 値を 粉じ ん濃 度目 標レ ベ ル と して 設定 し, 当該 値を 記録し て おく こと 。
(2 ) 換気装置による換気の実施にあたっては,次に掲げる事項 に 留 意し ,換 気を 行う こと 。
① 換気装置は,トンネルの規模,施工方法,施工条件等を考
慮した上で,坑内の空気を強制的に換気するのに効果的な換 気 方 式の もの を選 定す るこ と。
② 送 気 口( 換気 装置 の送 気管又 は 局所 換気 ファ ンに よっ て
清 浄 な空 気を 坑内 に送 り込 む口の こ とを いう 。以 下同 じ。) 及 び 吸気 口( 換気 装置 の排 気管に よ って 坑内 の汚 染さ れた 空気を吸い 込む口のことをいう 。以下同じ 。)は ,有効な換 気 を 行う のに 適正 な位 置に 設ける こ と。 また ,切 羽の 進行 に 応 じて 速や かに 風管 を延 長する こ とが 望ま しい こと 。
③ 換 気 フ ァ ン は , 風 管 の 長 さ , 風 管 の 断 面 積 等 を 考 慮 し た
上 で ,十 分な 換気 能力 を有 してい る もの であ るこ と。
④ 送 気 量及 び排 気量 のバ ランス が 適正 であ るこ と。
⑤ 粉 じ ん を 含 む 空 気 が 坑 内 で 循 環 又 は 滞 留 し な い よ う に 努
め る こと 。
⑥ 坑 外 に 排 気 さ れ た 粉 じ ん を 含 む 空 気 が 再 び 坑 内 に 流 入 し
な い こと 。
⑦ 風 管 の 曲 線 部 は , 圧 力 損 失 を 小 さ く す る た め , で き る だ
け 緩 やか な曲 がり とす るこ と。
労働省通達 基発第768号
(H12. 12. 26)
厚生労働省通達 基発第0226006号
(H20. 2. 26)
(3 ) 集 じ ん 装 置 に よ る 集 じ ん の 実 施 に あ た っ て は , 次 に 掲 げ る 事 項 に留 意す るこ と。
① 集じん装置は,トンネル等の規模等を考慮した上,十分な 処理容量を有しているもので,粉じんを効率よく捕集し,か つ,吸入性粉じんを含めた粉じんを清浄化する処理能力を有 しているものであること。
② 集 じん 装置 は, 粉じ んの 発生 源 ,換 気装 置の 送気 口の 位 置 を 考慮 し, 発散 した 粉じ んを速 や かに 集じ んす るこ とが で き る位 置に 設け るこ と。 なお, 集 じん 装置 への 有効 な吸 込 み 気流 を作 るた め, 局所 換気フ ァ ン, 隔壁 ,エ アカ ーテ ン 等 を設 置す るこ とが 望ま しいこ と 。
③ 集 じ ん 装 置 に た い 積 し た 粉 じ ん を 清 掃 す る 場 合 に は , 粉
じ ん を発 散さ せな いよ うに するこ と 。
(4 ) 換 気 装置 等の 管理 は, 以下 の通り と する こと 。
① 換気 装置等については ,半月以内ごとに 1 回 ,定期に,
定められた事項について点検を行い,異常を認めたときは,
直 ち に補 修そ の他 の措 置を 講じる こ と。
② 換 気 装 置 等 の 点 検 を 行 っ た と き は , 定 め ら れ た 事 項 を 記
録 し ,こ れを 3 年 間 保存 するこ と 。 4 .粉じん濃度等の測定及び評価
(1 ) 換気の実施等の効果を確認するため,半月以内ごとに1回,
定 期 に, 定め られ た測 定方 法に従 っ て測 定を 行う こと 。 (2 ) 空 気 中 の 粉 じ ん 濃 度 の 測 定 を 行 っ た と き は , そ の 都 度 , 速
や か に, 次に より 当該 測定 の結果 の 評価 を行 うこ と。
① 空 気中 の粉 じん 濃度 の測 定結 果 の評 価は ,評 価値 と粉 じ ん 濃 度目 標レ ベル とを 比較 して, 評 価値 が粉 じん 濃度 目標 レ ベ ルを 超え るか 否か によ り行う こ と。
② 空 気中 の粉 じん 濃度 の測 定結 果 の評 価値 は, 各測 定点 に お け る測 定値 を算 術平 均し て求め る こと 。
労働省通達 基発第768号
(H12. 12. 26)
粉じん則6の3