土木工事安全施工技術指針
平成29年3月
目次
第 1 章
総 則
...
1
第 1 節
総 則
第 2 節
事 前 調 査
第 3 節
施 工 計 画
第 4 節
工事現場管理
第 2 章
安全措置一般
...
5
第 1 節
作業環境への配慮
第 2 節
工事現場周辺の危害防止
第 3 節
立入禁止の措置
第 4 節
監視員,誘導員等の配置
第 5 節
墜落防止の措置
第 6 節
飛来落下の防止措置
第 7 節
異常気象時の対策
第 8 節
火 災 予 防
第 9 節
工事現場のイメージアップ
第 10 節
現 場 管 理
第 3 章
地下埋設物・架空線等上空施設一般
...
24
第 1 節
地下埋設物一般
第 2 節
架空線等上空施設一般
第 4 章
機械・装置・設備一般
...
27
第 1 節
建設機械作業の一般的留意事項
第 2 節
建設機械の運用
第 5 節
移動式クレーン作業
第 6 節
賃貸機械等の使用
第 5 章
仮 設 工 事
...
39
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
土留・支保工
第 3 節
仮 締 切 工
第 4 節
足 場 等
第 5 節
通路・昇降設備・桟橋等
第 6 節
作業床・作業構台
第 7 節
仮設定置機械設備
第 8 節
仮設電気設備
第 9 節
溶 接 作 業
第 6 章
運 搬 工
...
54
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
ト ラ ッ ク ・ ダ ン プ ト ラ ッ ク ・ ト レ ー ラ 等
第 3 節
不整地運搬車
第 4 節
コンベヤ
第 5 節
機関車・運搬車
第 6 節
索道及びケーブルクレーン
第 7 節
インクライン
第 7 章
土 工 工 事
...
65
第 1 節
一 般 事 項
第 3 節
機 械 掘 削
第 4 節
盛土工及びのり面工
第 5 節
発 破 掘 削
第 8 章
基 礎 工 事
...
76
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
既成杭基礎工
第 3 節
機械掘削基礎工
第 4 節
オープンケーソン基礎工事,深礎工法,その他
第 9 章
コンクリート工事
...
83
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
鉄 筋 工
第 3 節
型 わ く 工
第 4 節
コンクリート工
第 10 章
圧 気 工 事
...
89
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
圧 気 作 業
第 3 節
仮 設 備
第 4 節
施工中の調査及び管理
第 5 節
ニューマチックケーソン基礎工事
第 11 章
鉄道付近の工事
...
98
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
鉄道事業者との協議
第 3 節
近 接 作 業
第 1 節
一 般 事 項
第 13 章
道 路 工 事
...
107
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
交通保安施設
第 3 節
道 路 舗 装
第 4 節
維持修繕工事
第 5 節
道 路 除 雪
第 14 章 橋梁工事(架設工事)
...
115
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
鋼橋架設設備
第 3 節
鋼橋架設作業
第 4 節
P
C橋架設設備
第 5 節
P
C橋架設作業
第 15 章
山岳トンネル工事
...
127
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
仮 設 備
第 3 節
作業環境保全
第 4 節
粉じん対策
第 5 節
爆発・火災防止
第 6 節
避難・救護措置
第 7 節
可燃性ガス対策
第 8 節
掘 削 工
第 10 節
支
保
工
第 11 節
覆 工
第 16 章 シールド・推進工事
...
154
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節 仮 設 備
第 3 節
立 坑 工 事
第 4 節
シールド工事
第 5 節
推 進 工 事
第 17 章
河川及び海岸工事
...
163
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
水辺及び水上作業
第 3 節
潜 水 作 業
第 4 節
作業船及び台船作業
第 18 章
ダ ム 工 事
...
174
第 1 節
一 般 事 項
第 2 節
基礎掘削工
第 3 節
基礎処理工
第 4 節
堤体コンクリート工事
第 5 節
ダム材料盛立工事(フィルタイプダム)
第 19 章
構築物の取りこわし工事
...
183
第 1 節
一 般 事 項
1
第
1
章
総
則
第 1 章
総
則
第 1 節
総
則
1 .目的
本指針は,土木工事における施工の安全を確保するため,一
般的な技術上の留意事項や施工上必要な措置等の安全施工の技
術指針を示したものである。
2 .適用範囲
本指針は,国土交通省で行う一般的な土木工事の安全施工に
適用する。
3 .関連法令等の遵守
土木工事の施工にあたっては,本指針のほか工事に関する関
係法令等を遵守のうえ安全に行わなければならない。
第 2 節
事 前 調 査
1 .工事内容,施工条件等の把握
施工計画を作成するにあたっては,あらかじめ設計図書に明
示された事項に対する事前調査を行い,安全確保のための施工
条件等を把握しておくこと。
2 .事前調査
施工計画の作成に際しては,地形,地質,気象,海象等の自
然特性,工事用地,支障物件,交通,周辺環境,施設管理等の
第 3 節
施 工 計 画
1 .施工計画の作成
(1 ) 施 工 計画 は, 施工 条件 等を 十分に 把 握し たう えで ,工 程,
資 機 材, 労務 等の 一般 的事 項のほ か ,工 事の 難易 度を 評価 す
る 項 目( 工事 数量 ,地 形地 質,構 造 規模 ,適 用工 法, 工期 ,
工 程 ,材 料, 用地 等) を考 慮し, 工 事の 安全 施工 が確 保さ れ
る よ うに 総合 的な 視点 で作 成する こ と。
ま た ,施 工計 画は ,設 計図 書及び 事 前調 査結 果に 基づ いて
検 討 し, 施工 方法 ,工 程, 安全対 策 ,環 境対 策等 必要 な事 項
に つ いて 立案 する こと 。
(2 ) 関 係 機関 等と の協 議・ 調整 が必要 と なる よう な工 事で は,
そ の 協議 ・調 整内 容を よく 把握し , 特に 工事 の安 全確 保に 留
意 す るこ と。 この 場合 ,当 該事項 に 係わ る内 容は ,一 般的 に
工 程 計画 の立 案に 際し て制 約条件 と なる ので ,よ く把 握す る
こ と 。
特 に 都市 内工 事に あっ ては ,第三 者 災害 防止 上の 安全 確保
に 十 分留 意す るこ と。
(3 ) 現 場 に お け る 組 織 編 成 及 び 業 務 分 担 , 指 揮 命 令 系 統 が 明 確
な も の で あ る こ と , ま た , 災 害 等 非 常 時 の 連 絡 系 統 も 明 記 し
て お くこ と。
(4 ) 作 業 員 は , 必 要 人 員 を 確 保 す る と と も に , 技 術 ・ 技 能 の あ
る 人 員 を 確 保 す る こ と 。 や む を 得 ず 不 足 が 生 じ る 時 は , 施 工
計 画 , 工 程 , 施 工 体 制 , 施 工 機 械 等 に つ い て , 対 応 策 を 検 討
す る こと 。
(5 ) 使 用 機 械 設 備 の 計 画 ・ 選 定 に あ た っ て は , 施 工 条 件 , 機 械
の 能 力 及 び 適 応 性 , 現 場 状 況 , 安 全 面 , 環 境 面 等 総 合 的 な 視
点 で 検討 する こと
(6 ) 工 事 によ る作 業場 所及 びそ の周辺 へ の振 動, 騒音 ,水 質汚
3
第
1
章
総
則
(7 ) 工 程 は , 準 備 作 業 か ら 工 事 終 了 ま で 全 工 期 に わ た っ て 安 全
作 業 を 十 分 考 慮 す る と と も に , 気 象 ・ 海 象 条 件 等 を 十 分 考 慮
し て 作成 する こと 。
2 .施工計画の変更等
施工時においては,当初の施工計画に従って忠実に実施する
こ と 。 た だ し , 事 前 検 討 の 条 件 と 実 際 の 施 工 条 件 と の 相 違 又 は ,
新たに生じた状況等により当初の施工計画書に記載した内容に
変更が生じるときは,全体状況を十分勘案してすみやかに計画
書を変更すること。
第 4 節
工事現場管理
1 .安全施工体制
工事の施工にあたっては,工事関係者が一体となって安全施
工の確保を図るために,現場の安全施工体制及び隣接地工事を
含む工事関係機関との連絡体制を確立しておくこと。
2 .工事内容の周知・徹底
当該工事の内容,設計条件,施工条件,工法を工事関係者へ
周知・徹底させること。
3 .作業員の適正配置
施工時においては,確保できる作業員数を考慮した施工計画
とするとともに,未熟練者,高齢者に対しては,作業内容,作
業場所等を考慮し,適切な配置を行うこと。
また,作業員の配置については,作業員の業務経験,能力等
の個人差も十分考慮すること。
4 .現場条件に応じた措置
施工中現場の施工条件と施工計画とが一致しない状況になっ
た場合は,すみやかにその原因を調査分析し,変更となった条
件を考慮して対策をたて直し,適切な施工管理に努めること。
安衛法10〜19の2
5 .緊急通報体制の確立
(1 ) 関 係 機 関 及 び 隣 接 他 工 事 の 関 係 者 と は 平 素 か ら 緊 密 な 連 携
を 保 ち , 緊 急 時 に お け る 通 報 方 法 の 相 互 確 認 等 の 体 制 を 明 確
に し てお くこ と。
(2 ) 通 報 責任 者を 指定 して おく こと。
(3 ) 緊 急 連絡 表を 作成 し, 関係 連絡先 , 担当 者及 び電 話番 号を
記 入 し , 事 務 所 , 詰 所 等 の 見 や す い 場 所 に 標 示 し て お く こ
と 。
6 .臨機の措置
施工中災害の発生が予想される場合には,直ちに作業を中止
するとともに,作業員を退避させ,必要な情報連絡を行い,安
全対策を講じる等状況に即した適切な措置を行うこと。
7 .安全管理活動
日々の建設作業において,各種の事故を未然に防止するため
に次に示す方法等により,安全管理活動を推進すること。
① 事前打合せ,着手前打合せ,安全工程打合せ
② 安全朝礼(全体的指示伝達事項等)
③ 安全ミーティング(個別作業の具体的指示,調整)
④ 安全点検
⑤ 安全訓練等の実施
8 .工事関係者における連携の強化
(1 ) 設 計 ,施 工計 画, 施工 の連 携の強 化 を図 るこ と。
(2 ) 各 種 作業 にお いて 設定 した 設計条 件 ある いは 施工 計画 にお
け る 条 件 と 変 化 す る 現 場 の 条 件 を 常 に 対 比 し , 不 都 合 が あ る
5
第
2
章
安全措置一般
第
2
章
安全措置一般
第 1 節
作業環境への配慮
1 .換気の悪い場所等での必要な措置
(1 ) 自 然 換気 が不 十分 なと ころ では, 内 燃機 関を 有す る機 械を
使 用 しな いこ と。
(2 ) た だ し, やむ を得 ず内 燃機 関を使 用 する とき は, 十分 な換
気 の 措置 を講 じる こと 。
(3 ) 粉 じ ん飛 散を 防止 する 措置 を講じ る こと 。特 に, 著し く粉
じ ん を発 生す る場 所で は, 保護具 等 を使 用す るこ と。
2 .強烈な騒音を発生する場所等での必要な措置
(4 ) 強 烈 な騒 音を 発生 する 場所 である こ とを ,明 示す ると とも
に 作 業員 へ周 知さ せる こと 。
(5 ) 強 烈 な騒 音を 発生 する 場所 では, 耳 栓等 の保 護具 を使 用す
る こ と。
3 .狭い作業空間での機械施工に際しての安全確保
(1 ) 施 工 計画 の立 案に 際し ては ,作業 空 間と 機械 動作 範囲 ・作
業 能 力等 を把 握し ,機 械選 定等に 十 分配 慮す るこ と。
(2 ) 空 間 的 に 逃 げ 場 が 無 い よ う な 場 所 で の 機 械 と 人 力 と の 共 同
作 業 で は , 運 転 者 , 作 業 員 及 び 作 業 主 任 者 又 は 作 業 指 揮 者 と
の 間 で 作 業 方 法 , 作 業 手 順 等 の 作 業 計 画 を 事 前 に よ く 検 討
し , 安全 確保 の対 策を たて ること 。
安衛法22
安衛則578
安衛則582 粉じん則27
安衛則583の2
4.高温多湿な作業環境下での必要な措置
(1 ) 作 業 場所 に 応じ て, 熱 を遮 ること の でき る 遮蔽 物等 , 簡易
な 屋 根等 、 適度 な通 風 また は冷房 を 行う た めの 設備 を 設け ,
W B GT ( 暑さ 指数 ) の低 減に努 め ると と もに ,作 業 場所
に は 飲料 水 の備 え付 け 等を 行い, ま た近 隣 に冷 房を 備 えた
休 憩 場所 ま たは 日陰 等 の涼 しい休 憩 場所 を 設け 、身 体 を適
度 に 冷や すこ との でき る物 品及び 施 設を 設け るこ と。
(2 ) 作 業 の休 止 およ び休 憩 時間 を確保 し 連続 す る作 業時 間 を短
縮 す るほ か ,計 画的 に 熱へ の順化 期 間を 設 け, 作業 前 後の
水 分 ,塩 分 の摂 取及 び 透湿 性や通 気 性の 良 い服 装の 着 用等
を 指 導し , それ らの 確 認等 を図る と とも に 必要 な措 置 を講
ず る ため の巡 視を 頻繁 に行 うこと 。
(3 ) 高 温 多湿 な 作業 環境 下 で作 業する 作 業員 等 の健 康状 態 に留
意 す るこ と。
5 .作業環境項目の測定
以下の作業場所では,必要とされる各環境項目の測定を行う
こと。
① 土石,岩石等の粉じんを著しく発散するような坑内,屋
内の作業場等での粉じん測定。
② 通 気 設 備 が 設 け ら れ て い る 坑 内 の 作 業 場 に お け る 通 気
量,気温,炭酸ガスの測定等。
③ 酸素欠乏等の危険のある場所における作業場での酸素,
硫化水素の濃度測定等。
④ 高温多湿で熱中症の発生の恐れがある作業環境下での,
WBGT(暑さ指数値)の測定等。
基発第0619001号
安衛法65
粉じん則26
安衛則592, 603, 612
酸欠則3
7
第
2
章
安全措置一般
第 2 節
工事現場周辺の危害防止
1 .工事区域の立入防止施設
(4 ) 工 事 現 場 の 周 囲 は , 必 要 に 応 じ て 鋼 板 , シ ー ト 又 は ガ ー ド
フ ェ ン ス 等 防 護 工 を 設 置 し , 作 業 員 及 び 第 三 者 に 対 し て 工 事
区 域 を明 確に する こと 。
(5 ) 立 入 防止 施設 は, 子供 等第 三者が 容 易に 侵入 でき ない よう
な 構 造と する こと 。
(6 ) 立 入 防止 施設 ,併 設し た工 事看板 , 照明 器具 等は 保守 管理
を 行 うこ と。
(7 ) 立 入 防止 施設 に設 けた 出入 口は, 施 錠で きる よう にす るこ
と 。
(8 ) 道 路 に 近 接 し て 掘 削 等 に よ り 開 口 し て い る 箇 所 が あ る 場 合
に は , 蓋 を す る か 防 護 柵 を 設 置 し て 転 落 防 止 措 置 を 講 じ る こ
と 。
2 .現道占用の管理
(1 ) 工 事 のた め現 道を 使用 する 場合に は ,立 入防 止施 設を 含め
占 用 許 可 条 件 に 適 合 し た 設 備 と し , 常 に 保 守 管 理 を 行 う
と 。
(2 ) 看 板 ,標 識類 は所 定の 場所 に通行 の 妨げ とな らな いよ う設
置 し ,常 に点 検整 備を 行う こと。
(3 ) 夜 間 照明 ,保 安灯 ,誘 導灯 等は, 電 球切 れ等 の点 検を 行い
常 に 保守 管理 を行 うこ と。
3 .看板・標識の整備
(1 ) 現 道 上 に 設 置 す る 工 事 看 板 , 迂 回 路 案 内 板 等 各 種 標 識 類
は , 所定 の場 所に 交通 の支 障とな ら ない よう 設置 し, 振動 や
風 等 で倒 れな いよ う固 定措 置を講 じ るこ と。
い 場 所に 設置 する こと 。
(3 ) 標 示 板, 標識 等看 板類 は, 標示内 容 が夜 間に おい ても 明瞭
に 見 える よう 必要 な措 置を 講じる こ と。
(4 ) 看 板 標識 等は ,保 守管 理を 行うこ と 。
4 .工事現場出入口付近での交通事故防止
(1 ) 現 道 に 面 し て 歩 道 を 切 り 下 げ 又 は 覆 工 し て 出 入 口 を 設 け た
場 合 に は , 段 差 , す き 間 , 滑 り の な い 構 造 と し て 常 に 保 守 管
理 を 行う こと 。
(2 ) 工 事 車両 の出 入口 には ,工 事車両 の 出入 を歩 行者 等に 知ら
せ る ため ブザ ー又 は黄 色回 転灯を 設 置す るこ と。
(3 ) 出 入 口で は, 歩行 者及 び一 般交通 を 優先 し, 工事 車両 の出
入 り に伴 う交 通事 故防 止に 努める こ と。
(4 ) 出 入 口に は, 必要 に応 じて 交通誘 導 員を 配置 する こと 。
5 .地域住民との融和
(1 ) 工 事 着手 前に 地区 自治 会等 を通じ , 周辺 住民 等に 工事 概要
を 周 知し 協力 要請 に努 める こと。
(2 ) 工 事 場 所 が ス ク ー ル ゾ ー ン 内 に あ る 場 合 に は , 登 下 校 時 の
工 事 車 両 の 通 行 に 関 す る 留 意 事 項 を 工 事 関 係 者 に 周 知 す る こ
と 。
(3 ) 地 元 住 民 が 容 易 に 理 解 で き る よ う 工 事 の 進 捗 状 況 を 必 要 に
応 じ て 回 覧 す る か 看 板 を 作 成 し て 掲 示 す る 等 し て , 工 事 に 対
す る 理解 を求 める こと 。
(4 ) 工 事 中に 周辺 住民 等か ら苦 情又は 意 見等 があ った とき は,
9
第
2
章
安全措置一般
6 .現場外での交通安全管理
工事現場外においても,作業員の運転する自動車等の交通安
全に対し,十分に注意を促し事故等の防止に配慮すること。
第 3 節
立入禁止の措置
1 .関係者以外の立入禁止
以下のような場所では,関係者以外の立入りを禁止し,具体
的な危険の内容と合わせて見やすい箇所にその旨を標示するこ
と。
① 関係者が十分に注意を払いながら,危険な作業を行って
いる場所
② 関係者以外の者が立入ると,作業をしている者に危険が
生じるおそれのある場所
③ 有害な作業箇所で,人が保護具等の装備をしないで立入
ると,健康等に支障があるような場所
第 4 節
監視員,誘導員等の配置
1 .監視員,誘導員等の配置
(1 ) 建 設 工事 にお いて は, 現場 の状況 , 作業 の方 法に 応じ て,
適 宜 監視 員, 誘導 員等 を配 置する こ と。
(2 ) 監 視 員, 誘導 員に は, 現場 状況, 危 険防 止等 につ いて 十分
周 知 を図 るこ と。
2 .合図,信号等の統一
(1 ) 複 数 の 下 請 け を 伴 う 現 場 で は , 作 業 員 と 監 視 員 ・ 誘 導 員 等
と の 間 で , 下 記 事 項 に つ い て す み や か に 有 効 な 情 報 伝 達 が で
き る よう ,合 図, 信号 等を 統一す る こと 。
安衛則585
① クレーン等の運転についての合図の統一
② 警報等の統一
③ 避難等の訓練の実施方法等の統一
④ その他必要な事項
(2 ) 伝 達 方 法 は , 複 数 の 移 動 式 受 話 器 や ト ラ ン シ ー バ ー 等 の 相
互 に 確 認 で き る 装 置 を 利 用 す る 等 , 現 場 条 件 に 適 し た 方 法 を
と る こと 。
3 .合図,信号の周知
(1 ) 新 規 に入 場し た作 業員 ,監 視員, 誘 導員 等に 対し ては ,当
該 作 業に 適合 した 合図 ・信 号につ い て教 育す るこ と。
(2 ) 毎 日 当該 作業 開始 前に ,定 められ た 合図 ・信 号に つい ての
再 確 認を する こと 。
(3 ) 各 種 標準 合図 信号 の看 板を 作成し , 現場 内に 掲示 する とと
も に 縮小 版を 当該 機械 に掲 示する 等 によ り周 知を 図る こと 。
第 5 節
墜落防止の措置
1 .足場通路等からの墜落防止措置
(1 ) 高 さ が 2 m以 上の 箇所 で作 業を 行 う場 合は ,足 場を 組立 て
る 等 の 方 法 に よ り 安 全 な 作 業 床 を 設 け , 手 摺 に は 必 要 に 応 じ
て 中 さん ,幅 木を 取付 ける こと。
(2 ) 作 業 床, 囲い 等の 設置 が著 しく困 難 なと き, 又は 作業 の必
要 上 から 臨時 に囲 い等 を取 りはず す とき は, 防護 網を 張り ,
作 業 員に 安全 帯を 使用 させ る等の 措 置を 講じ るこ と。
(3 ) 足 場 及び 鉄骨 の組 立, 解体 時には , 安全 帯が 容易 に使 用出
来 る よう 親綱 等の 設備 を設 けるこ と 。
クレーン則25, 71 安衛則639 安衛則642 安衛則642の2
安衛法21 安衛則518, 519
安衛則518, 519
11
第
2
章
安全措置一般
( 4 ) 足 場 等の 作業 床は ,日 常作 業開始 前 及び 必要 に応 じ点 検し
保 守 管理 に努 める こと 。こ の際に , 工事 の進 捗, 現場 条件 等に
よ り 変化 して いく 工事 現場 におい て は, 日々 ,該 当す る場 所 ,
作 業 の 種 類 等 に 応 じ て 適 切 な 方 法 を と り , 安 全 確 保 を 図 る こ
と 。
(5 ) 通 路 の 主 要 な 箇 所 に は , 安 全 通 路 で あ る こ と を 示 す 表 示 を
す る こと 。
(6 ) 坑 内 ある いは 夜間 作業 を行 う場合 に は, 通路 に正 常の 通行
を 妨 げな い範 囲内 で必 要な 採光又 は 照明 設備 を設 ける こと 。
(7 ) 通 路 面は ,つ まず き, 滑り ,踏み 抜 き等 の危 険の ない 状態
に 保 持す るこ と。
2 .作業床端,開口部からの墜落防止措置
(8 ) 作 業 床の 端, 開口 部等 には ,必要 な 強度 の囲 い, 手摺 ,覆
い 等 を設 置す るこ と。
(9 ) 囲 い 等 を 設 け る こ と が 著 し く 困 難 な 場 合 又 は 作 業 の 必 要 上
臨 時 に 囲 い 等 を 取 り は ず す と き は , 安 全 確 保 の た め 防 護 網 を
張 り ,安 全帯 を使 用さ せる 等の措 置 を講 じる こと 。
(10 ) 床 上 の開 口部 の覆 い上 には ,原則 と して 材料 等を 置か ない
こ と とし ,そ の旨 を表 示す ること 。
(11 ) 柵 , 覆 い 等 を や む を 得 ず 取 り は ず し て 作 業 を す る 場 合 に は ,
当 該 場所 への 関係 作業 員以 外の立 入 を禁 止す る標 識を 設
置 し , 監 視 員 を 配 置 す る こ と 。 ま た , 取 り は ず し た 囲 い 等
は , 作業 終了 後直 ちに 復旧 するこ と
安衛則567
安衛則540
安衛則541
安衛則542
安衛則563
安衛則563
3 .掘削作業における墜落防止措置
(1) 墜 落 の お そ れ の あ る 人 力 の り 面 整 形 作 業 等 で は , 親 綱
を 設 置 し , 安 全 帯 を 使 用 さ せ る こ と 。 そ の 際 , 親 綱 の 上
方 の り 面 と の 接 触 に よ る 土 砂 等 の 崩 壊 等 が 生 じ な い よ う
に 配 慮す るこ と。
(2) 斜 面 を昇 降す る必 要の ある 場合に は ,安 全な 昇降 設備
を 設 ける こと 。施 工上 当該 措置が 講 じ難 いと きは 親綱 を
設 置 し安 全帯 を使 用さ せる こと。 こ の場 合, 親綱 の固 定
部 は ,ゆ るみ 等が 生じ ない よう十 分 安全 性に つい て確 認
す る こと 。
の り 肩を 通路 とす る際 には ,転落 防 止柵 等を 設け るこ と。
(3) 土 留 ・支 保工 内の 掘削 には ,適宜 通 路を 設け るこ とと
し ,切 梁 , 腹 起 し 等 の 土 留 ・ 支 保 工 部 材 上 の 通 行 を 禁 止
す る こ と。
4 .ロープ高所作業における墜落防止措置
(1 ) 身 体 保持 器具 を取 り付 けた 「メイ ン ロー プ」 以外 に, 安全
帯 を 取り 付け るた めの 「ラ イフラ イ ン」 を設 ける こと 。
(2 ) メ イ ンロ ー プ等 は, 十 分な 強度が あ り, 著 しい 損傷 , 摩耗 ,
変 形 や腐 食が ない もの を使 用する こ と。
(3 ) メ イ ンロ ープ ・ラ イフ ライ ン・身 体 保持 器具 につ いて は,
次 の 措置 をと るこ と。
①メ イ ン ロ ー プ と ラ イ フ ラ イ ン は , 作 業 箇 所 の 上 方 の そ れ ぞ
れ 異 な る 堅 固 な 支 持 物 に , 外 れ な い よ う に 確 実 に 緊 結 す る
こ と 。
② メ イ ン ロ ー プ と ラ イ フ ラ イ ン は , ロ ー プ 高 所 作 業 に 従 事 す
る 労 働者 が安 全に 昇降 する ため十 分 な長 さを 有す るこ と。
③ 突 起 物 な ど で メ イ ン ロ ー プ や ラ イ フ ラ イ ン が 切 断 す る お そ
れ の あ る 箇 所 で は , 覆 い を 設 け る な ど 切 断 を 防 止 す る た め
の 措 置を 行う こと 。
④ 身 体 保 持 器 具 は , 接 続 器 具 を 用 い て 確 実 に 取 り 付 け る こ と 。
安衛法21
安衛則518, 519
安衛則539の2
安衛則539の3
13
第
2
章
安全措置一般
な お 接 続 器 具 は , 使 用 す る メ イ ン ロ ー プ に 適 合 し た も の を 用
い る こと 。
(4 ) あ ら かじ め作 業を 行う 場所 につい て 調査 し, その 結果 を記
録 す るこ と。 また ,そ れを もとに 作 業計 画を つく り, 関係
労 働 者に 周知 し, 作業 計画 に従っ て 作業 を行 うこ と。
(5 ) 作 業 指揮 者を 定め るこ と。
(6 ) 作 業 に従 事す る労 働者 に安 全帯を 使 用さ せる こと 。使 用す
る 安 全帯 はラ イフ ライ ンに 取り付 け るこ と。 また 関係 労働
者 に 保護 帽を 着用 させ るこ と。
(7 ) そ の 日の 作業 を開 始す る前 に,メ イ ンロ ープ 等, 安全 帯及
び 保 護帽 の状 態に つい て点 検し, 異 常が ある 場合 は, 直ち
に , 補修 し, また は取 り替 えるこ と 。
5.作業員に対する措置
(1 ) 新 規 に入 場 した 作業 員 に対 しては , 当該 現 場の 墜落 危 険箇
所 及 び墜 落 のお それ の ある 作業に つ いて , 事前 に安 全 教育
を 実 施す るこ と。
(2 ) 墜 落 防護 工 の無 断取 り はず しの禁 止 につ い て教 育し , 監督
指 導 する こと 。
(3 ) 安 全 帯等 保護 具の 保管 管理 につい て 指導 する こと 。
(4 ) 高 所 作業 に 従事 する 作 業員 につい て は, 年 齢, 体力 等 に配
慮 し ,特 に健 康状 態を 確認 して配 置 する こと 。
(5 ) 高 所 の作 業 にお いて は 未熟 練者, 高 齢者 の 配置 は避 け るこ
と 。
安衛則539の4 安衛則539の5
安衛則539の6 安衛則539の7 安衛則539の8
安衛則539の9
安衛法60の2 安衛則642の3
安衛法62
第 6 節
飛来落下の防止措置
1 .ネット・シートによる防護
(1 ) 構 造 物 の 出 入 口 と 外 部 足 場 が 交 差 す る 場 所 の 出 入 口 上 部 に
は , 飛 来 落 下 の 防 止 措 置 を 講 じ る こ と 。 ま た , 安 全 な 通 路 を
指 定 する こと 。
(2 ) 作 業 の都 合上 ,ネ ット ,シ ート等 を 取り はず した とき は当
該 作 業終 了後 すみ やか に復 元する こ と。
(3 ) ネ ッ トは 目的 に合 わせ た網 目のも の を使 用す るこ と。
(4 ) ネ ッ トに 網目 の乱 れ, 破損 がある も のは 使用 しな いこ と。
ま た ,破 損の ある もの は補 修して 使 用す るこ と。
(5 ) シ ー トは 強風 時( 特に 台風 時)に は 足場 に与 える 影響 に留
意 し ,巻 き上 げる 等の 措置 を講じ る こと 。
2 .飛来落下防護
現道又は民家等に近接している場所での工事では,飛来落下
防止対策を講じること。
3 .投下設備の設置
(1 ) 高 さ 3 m 以 上の 高所 から の物体 の 投下 を行 わな いこ と。
(2 ) や む を得 ず高 さ 3 m以 上の 高所 か ら物 体を 投下 する 場合 に
は , 投 下 設 備 を 設 け , 立 入 禁 止 区 域 を 設 定 し て 監 視 員 を 配 置
し て 行う こと 。
(3 ) 投 下 設備 はゴ ミ投 下用 シュ ート又 は 木製 によ るダ スト シュ
ー ト 等 の よ う に , 周 囲 に 投 下 物 が 飛 散 し な い 構 造 と す る こ
と 。
(4 ) 投 下 設 備 先 端 と 地 上 と の 間 隔 は 投 下 物 が 飛 散 し な い よ う
に , 投下 設備 の長 さ, 勾配 を考慮 し た設 備と する こと 。
安衛則537, 538, 540
安衛則536
15
第
2
章
安全措置一般
4 .高所作業・掘削箇所周辺の材料等の集積
(1 ) 足 場 , 鉄 骨 等 物 体 の 落 下 し や す い 高 所 に は 物 を 置 か な い こ
と 。 ま た , 飛 散 物 を 仮 置 き す る 場 合 に は 緊 結 す る か , 箱 , 袋
に 収 納 す る こ と 。 や む を 得 ず 足 場 上 に 材 料 等 を 集 積 す る 場 合
に は , 集 中 荷 重 に よ る 足 場 の た わ み 等 の 影 響 に 留 意 す る こ と 。
(2 ) 作 業 床端 ,開 口部 ,の り肩 等の 1 m 以内 には 集積 しな いこ
と 。 作 業 床 の 開 口 部 等 で は , 幅 木 等 に よ り , 落 下 を 防 止 す る
措 置 を講 じる こと 。
(3 ) 杭 , コン クリ ート 管等 曲面 のある 材 料を 集積 する 際に は,
こ ろ がり 防止 のた め歯 止め 等の措 置 を講 じる こと 。
(4 ) ベ ニ ヤ板 等風 に飛 ばさ れや すい材 料 につ いて は, ロー プ等
で し ばる 等の 飛散 防止 の措 置を講 じ るこ と。
5.上下作業時の連絡調整
(1 ) 上 下 作 業 は 極 力 避 け る こ と 。 や む を 得 ず 上 下 作 業 を 行 う と
き は , 事 前 に 両 者 の 作 業 責 任 者 と 場 所 , 内 容 , 時 間 等 を よ く
調 整 し, 安全 確保 を図 るこ と。
(2 ) 上 下 作業 は, 飛来 落下 の危 険を生 ず るお それ があ るた め,
適 切 な防 護措 置を 講じ ,安 全確保 を 図る こと 。
(3 ) 防 護 措置 が困 難な 場合 には ,監視 員 ,合 図者 等を 適宜 配置
第 7 節
異常気象時の対策
1 .緊急連絡体制の確立
第 1 章 4 節に準ずること。
2 .気象情報の収集と対応
(4 ) 事 務 所に テレ ビ, ラジ オ等 を常備 し ,常 に気 象情 報の 入手
に 努 める こと 。
(5 ) 事 務 所 , 現 場 詰 所 及 び 作 業 場 所 間 の 連 絡 伝 達 の た め の 設 備
を 必 要 に 応 じ 設 置 す る こ と 。 電 話 に よ る 場 合 は 固 定 回 線 の 他
に , 異 常 時 の 対 応 の た め に , 複 数 の 移 動 式 受 話 器 等 で 常 に 作
業 員 が 現 場 詰 所 や 監 視 員 と 瞬 時 に 連 絡 で き る よ う に し て お く
こ と 。 ま た , 現 場 状 況 に 応 じ て 無 線 機 , ト ラ ン シ ー バ ー 等 で
対 応 する こと 。
(6 ) 現 場 に お け る 伝 達 は , 現 場 条 件 に 応 じ て , 無 線 機 , ト ラ ン
シ ー バ ー , 拡 声 器 , サ イ レ ン 等 を 設 け , 緊 急 時 に 使 用 で き る
よ う 常に 点検 整備 して おく こと。
(7 ) 工 事 責任 者は ,非 常時 の連 絡を行 っ た場 合は ,確 実に 作業
員 へ 伝達 され 周知 徹底 が図 られた こ とを 確認 する こと 。
3 .作業の中止,警戒及び各種点検
(1 ) 気 象 の状 況に 応じ て作 業を 中止す る こと 。
(2 ) 天 気 予報 等で あら かじ め異 常気象 が 予想 され る場 合は ,作
業 中 止を 含め て作 業予 定を 検討し て おく こと 。
(3 ) 洪 水 が 予 想 さ れ る 場 合 は , 各 種 救 命 用 具 ( 救 命 浮 器 , 救 命
胴 衣 , 救 命 浮 輪 , ロ ー プ ) 等 を 緊 急 の 使 用 に 際 し て 即 応 で き
る よ うに 準備 して おく こと 。
(4 ) 発 火 信号 ,照 明灯 及び 自家 発電機 等 は, 作動 点検 を定 期的
に 実 施す るこ と。
(5 ) 工 事 責任 者は ,必 要に 応じ 2 名 以 上を 構成 員と する 警戒 班
を 出 動さ せて 巡回 点検 を実 施する こ と。
17
第
2
章
安全措置一般
(6 ) 警 戒 員は ,気 象の 急変 及び 非常事 態 に注 意し ,工 事責 任者
と の 連絡 を適 宜行 い, 周辺 の状況 把 握に 努め るこ と。
(7 ) 危 険 箇所 が発 見さ れた 場合 には, す みや かに 危険 箇所 に立
入 ら ない よう 防護 措置 を講 じ,そ の 旨を 標示 する こと 。
(8 ) 警 報 及 び 注 意 報 が 解 除 さ れ , 作 業 を 再 開 す る 前 に は , 工 事
現 場 の 地 盤 の ゆ る み , 崩 壊 , 陥 没 等 の 危 険 が な い か 入 念 に 点
検 す るこ と。
(9 ) 作 業 再開 時で 足場 上の 作業 を行う と きは ,作 業開 始ま でに
点 検 し, 異常 が認 めら れた ときは 直 ちに 補修 する こと 。
4 .大雨に対する措置(作業現場及び周辺の整備)
(1 ) 作 業 現 場 及 び 周 辺 の 状 況 を 点 検 確 認 し , 次 の よ う な 防 災 上
必 要 な 箇 所 は 対 策 を 講 ず る と と も に , 必 要 に 応 じ て 立 入 禁 止
の 措 置と 標示 を行 うこ と。
① 土砂崩れ,がけ崩れ,地すべりが予想される箇所及び土石
流の到達が予想される箇所
② 物の流出,土砂の流出箇所
③ 降 雨 によ り 満水 し, 沈没 又 は,転 倒 する お それ のあ るも の 。
④ 河川の氾濫等により浸水のおそれのある箇所
(2 ) 流 出 のお それ のあ る物 件は ,安全 な 場所 に移 動す る等 流出
防 止 の措 置を 講じ るこ と。
(3 ) 大 型 機 械 等 の 設 置 し て あ る 場 所 へ の 冠 水 流 出 , 地 盤 の ゆ る
み , 転 倒 の お そ れ 等 が あ る 場 合 は , 早 め に 適 切 な 場 所 へ の 退
避 又 は転 倒防 止措 置を 講じ ること 。
(4 ) 降 雨 に よ り 冠 水 流 出 の お そ れ が あ る 仮 設 物 等 は , 早 め に 撤
去 す る か , 水 裏 か ら 仮 設 物 内 に 水 を 呼 び 込 み 内 外 水 位 差 に よ
る 倒 壊を 防ぐ か, 補強 する などの 措 置を 講じ るこ と。
(5 ) 土 石 流, 計画 又は 想定 を上 回る規 模 の異 常出 水に 対す る安
全 対 策及 び緊 急体 制を 確立 してお く こと 。
安衛則567
安衛則151の6, 157
5 .強風に対する措置
(1 ) 強 風 の 際 に は , ク レ ー ン , 杭 打 機 等 の よ う な 風 圧 を 大 き く
受 け る 作 業 用 大 型 機 械 の 休 止 場 所 で の 転 倒 , 逸 走 防 止 に は 十
分 注 意す るこ と。
(2 ) 強 風 によ り高 圧電 線が 大き く振れ て も触 れな いよ うに 電線
類 か ら十 分な 距離 をと って 退避さ せ てお くこ と。
(3 ) 河 川 ・海 岸工 事で の通 路の 作業床 等 は, 強風 によ る転 倒及
び 波 浪に よる 流出 事故 のな いよう 十 分補 強し てお くこ と。
(4 ) 予 期 し な い 強 風 が 吹 き 始 め た 場 合 に は , 特 に 高 所 作 業 で は ,
作 業 を一 時中 止す るこ と。 この際 , 物の 飛散 が予 想さ れる と
き は ,飛 散防 止措 置を 施す ととも に ,安 全確 保の ため ,監 視
員 , 警戒 員を 配置 する こと 。
(5 ) 強 風 下で の警 戒及 び巡 視は 2 名 以 上を 構成 員と する 班で 行
う こ と。
6 .雪に対する措置
(1 ) 道 路 ,水 路等 には 幅員 を示 すため の ポー ル, 赤旗 の設 置等
の 転 落防 止措 置を 講じ るこ と。
(2 ) 道 路 , 工 事 用 桟 橋 , 階 段 , ス ロ ー プ , 通 路 , 作 業 足 場 等
は , 除 雪 す る か 又 は 滑 動 を 防 止 す る た め の 措 置 を 講 じ る こ
と 。
(3 ) 標 識 ,掲 示板 等に 付着 した 雪は払 い 落と し, 見や すい もの
に し てお くこ と。
7 .雷に対する措置
(1 ) 警 報 器 , ラ ジ オ 等 に よ り 雷 雲 の 発 生 や 接 近 の 情 報 を 入 手 し
た 時 は , そ の 状 況 に 応 じ て 拡 声 機 , サ イ レ ン 等 に よ り 現 場 作
業 員 に伝 達す るこ と。
(2 ) 電 気 発 破 作 業 を 行 う 現 場 で は , 特 に 警 戒 体 制 を 確 立 し , 警
報 ( 作 業 中 止 , 退 避 等 ) , 連 絡 方 法 を 定 め , 作 業 中 止 又 は 退
避 の 場 所 等 に 関 す る 措 置 を 適 切 な 所 に 看 板 等 で 示 し , 全 員 に
19
第
2
章
安全措置一般
徹 底 する こと 。
(3 ) 電 気 発破 作業 にお いて は, 雷光と 雷 鳴の 間隔 が短 い時 は,
作 業 を中 止し 安全 な場 所に 退避さ せ るこ と。 また ,雷 雲が 直
上 を 通過 した 後も ,雷 光と 雷鳴の 間 隔が 長く なる まで 作業 を
再 開 しな いこ と。
8 .地震及び津波に対する措置
(1 ) 地 震 及び 津波 に対 する 警報 が発せ ら れた 場合 は, 安全 な場
所 へ 作業 員を 避難 させ るこ と。
(2 ) 地 震 及 び 津 波 が 発 生 し た 後 に , 工 事 を 再 開 す る 場 合 は , あ
ら か じ め 建 設 物 , 仮 設 物 , 資 機 材 , 建 設 機 械 , 電 気 設 備 及 び
地 盤 ,斜 面状 況等 を十 分点 検する こ と。
第 8 節
火 災 予 防
1 .防火管理体制の確立(1 ) 工 事 現場 には 事務 所, 寄宿 舎等の 防 火に 関し ,防 火管 理組
織 を 編成 する こと 。
(2 ) 事務所,寄宿舎等に勤務者又は居住者が50人以上の場合に
は , 資格 を有 する 者の 中か ら防火 管 理者 を選 任し 消防 署長 に
届 出 るこ と。
(3 ) 事 務 所, 寄宿 舎の 建物 毎に 火元責 任 者を 指名 し表 示す るこ
と 。
2 .防 火 設 備
(1 ) 消 火 栓, 消化 器, 防火 用水 等は, 建 物延 面積 に合 せた 消火
能 力 を勘 案し た設 備と する こと。
(2 ) 火 気 を取 扱う 場所 には ,用 途に応 じ た消 火器 等消 火設 備を
備 え るこ と。 消火 器は 有効 期間を 確 認す るこ と。
3 .危険物の管理
(1 ) 危 険 物を 指定 数量 以上 貯蔵 又は取 扱 う場 合に は, 危険 物保
安 監 督者 を選 任す るこ と。
な お , 少 量 危 険 物 に 規 定 さ れ る 数 量 を 貯 蔵 又 は 取 扱 う 場 合
クレーン則37
消防法8 消防令1の2
消防法17 消防則6, 7 建設業附属寄宿 舎規程12条
安衛法20, 安衛則257 消防法13
に は ,危 険物 取扱 責任 者を 選任す る こと 。
(2 ) 指 定 数量 以上 の危 険物 を貯 蔵又は 取 扱う 場合 には ,所 轄消
防 署 へ届 出を 行う こと 。
(3 ) 危 険 物の 貯蔵 所又 は取 扱所 には, 立 入禁 止の 措置 をし ,か
つ 火 気使 用禁 止の 表示 をす ること 。
(4 ) 危 険 物取 扱作 業方 法を 定め ,工事 関 係者 への 周知 徹底 を図
る こ と。
(5 ) 可 燃 性 塗 料 等 の 危 険 物 は , 直 射 日 光 を 避 け , 通 風 換 気 の 良
い と こ ろ に 置 場 ( 危 険 物 倉 庫 ) を 指 定 し て 保 管 の う え , 施 錠
し ,「 危 険 物置 場 」「 塗料 置 場 」「 火 気 厳 禁 」等 の 表 示 をし て ,
周 辺 での 火気 使用 を禁 止す ること 。
(6 ) 指 定 され た数 量以 上の 危険 物は, 貯 蔵所 以外 の場 所で 貯蔵
及 び 取扱 いを 行わ ない こと 。
(7 ) 危 険 物の 貯蔵 所を 設置 する 場合は , 市町 村長 又は 都道 府県
知 事 の許 可及 び所 轄消 防署 への申 請 ,検 査を 受け るこ と。
4 .アセチレンガス,溶接作業
(1 ) ガ ス ボン ベは ,通 風, 換気 ,置き 方 に留 意し ,適 切な 場所
に 貯 蔵す るこ と。
(2 ) ガ ス 溶接 ,溶 断に 使用 する 器具類 は 作業 前に 点検 し, 不良
箇 所 は補 修又 は取 替え るこ と。
(3 ) ガ ス ボン ベは ,使 用前 ,使 用中, 使 用済 の区 分を 明確 にし
て お くこ と。
(4 ) ガ ス 溶接 ,溶 断に よる 火花 等に対 す る防 護措 置は 適切 に行
う こ と。
(5 ) ガ ス 溶接 ,溶 断作 業は 有資 格者以 外 には 行わ せな いこ と。
5 .避 難 設 備
(1 ) 事 務 所, 寄宿 舎の 要所 に避 難経路 を 表示 する こと 。
(2 ) 2階以上の建物で収容人員が30人以上の場合には,すべり
台 , すべ り棒 ,避 難は しご ,避難 ロ ープ 等を 設置 する こと 。
消防法4, 9, 11
安衛則262, 263
消防法11, 危規令6
安衛則263
21
第
2
章
安全措置一般
第 9 節
工事現場のイメージアップ
1 .整然とした工事現場の維持(1 ) 作 業 場所 ,資 材置 場等 の資 機材は 適 宜整 理し ,残 材, 不用
物 は 整理 ・処 分し ,必 要資 材の整 頓 に努 める こと 。
(2 ) 連 絡 車等 は, 整然 とし た駐 車に努 め るこ と。 また ,建 設機
械 の 駐機 につ いて も整 然と した配 置 に努 める こと 。
(3 ) 柵 等 は常 に整 備し ,破 損・ 乱れは 放 置せ ず, 維持 管理 を図
る こ と。
2 .土工事,基礎工事等のある工事現場
(1 ) 工 事 現場 の状 況に 応じ て, 工事用 道 路に は粉 じん 防止 のた
め 砕 石 あ る い は 舗 装 を 施 す と と も に , 排 水 施 設 を 設 け る こ
と 。 また ,工 事用 車両 出入 口には , 必要 に応 じて ,タ イヤ 洗
浄 設 備等 を設 けて ,土 砂の 散逸防 止 に努 める こと 。
ま た , 上 記 の 措 置 が 困 難 な 場 合 に は , 現 場 路 面 の 清 掃 を 適
宜 行 い, 土砂 を散 逸さ せな いこと 。
(2 ) 人 家 密集 地等 ,周 辺の 状況 に応じ て 仮囲 いを 設け ,土 砂飛
散 防 止の 措置 を講 じる こと 。
(3 ) 現 場 状況 に応 じて 防じ ん処 理等の 措 置を 講じ るこ と。
3 .住民等への周知
騒音,振動を伴う作業を行う現場では,地域住民等の理解を
得るよう,作業時間を標示すること等により,事前に周知を図
ること。
4 .イメージアップ
現場事務所,作業員宿舎,休憩所及び作業環境等の改善を行
い,快適な職場を形成するとともに,看板並びに現場周辺の美
第 10 節
現 場 管 理
1 .施工計画,指揮命令系統の周知
施工計画,指揮命令系統及び作業の順序,方法等をあらかじ
め作業員に周知すること。
2 .作業主任者の選任
(1 ) 災 害 を 防 止 す る た め 管 理 を 必 要 と す る 作 業 に つ い て は , 作
業 の 区 分 に 応 じ て 免 許 を 受 け た 者 又 は 技 能 講 習 を 終 了 し た 者
を 作 業主 任者 とし て選 任し ,作業 員 の指 揮を 行わ せる こと 。
(2 ) 作 業 主任 者を 選任 した とき は,氏 名 ,担 当事 項を 作業 場の
見 や すい 箇所 に掲 示し ,作 業員に 周 知す る。
3 .作業指揮者の選任
(1 ) 車 両 系の 機械 を使 用す る作 業では 指 揮者 を定 め, 作業 計画
に 基 づき ,そ の作 業を 指揮 させる こ と。
(2 ) 作 業 指揮 者は 作業 が作 業手 順どお り 行わ れて いる か, また
状 況 の変 化に より 作業 方法 を変更 し なけ れば なら ない かを 見
極 め るた め, 必要 に応 じ適 切な措 置 を講 じる こと 。
4 .有資格者の選任
ク レ ー ン の 運 転 ・ 玉 掛 作 業 等 有 資 格 者 を 必 要 と す る 作 業 に
は,必ず有資格者をあてるとともに,技能の確認を行うこと。
5 .保護具等の着用と使用
作業に携わる者は,作業に適した服装を身につけ,保護具等
を携帯し,必要時には必ず使用すること。
6 .水上作業時の救命具
(1 ) 水 上 作業 には 必ず 救命 具を そろえ て おく こと 。
(2 ) 水 中 に転 落す るお それ のあ るとき は ,救 命具 を使 用す るこ
と 。
安衛法14 安衛則16
安衛則18
安衛法31の3
安衛則151の4, 194の10
安衛法61
クレーン則22, 221
安衛則366, 539
23
第
2
章
安全措置一般
7 .非常事態における応急処置
非常事態の発生時における連絡の方法,応急処置の方法等を
作業員に周知すること。
8 .危険箇所の周知
架空工作物,特に高圧電線等は,その危険性について作業員
に十分認識させておくこと。
9 .作業環境の整備
材料の置場は,作業に適した場所を選定し,通路・非常口・
分電盤・操作盤の前面等は避けること。
第
3
章
地下埋設物・架空線等上空施設一般
第 1 節
地下埋設物一般
1 . 工事内容の把握
(1 ) 埋 設 物 が 予 想 さ れ る 場 所 で 工 事 を 施 工 し よ う と す る と き
は , 設 計 図 書 に お け る 地 下 埋 設 物 に 関 す る 条 件 明 示 内 容 を 把
握 す るこ と。
(2 ) 設 計 図 書 に 記 載 が な い 場 合 で も , 道 路 敷 内 で 掘 削 を 行 う 工
事 が あ る と き に は , 道 路 管 理 者 , 最 寄 り の 埋 設 物 管 理 者 に 出
向 き , 道 路 台 帳 , 埋 設 物 台 帳 等 に よ り 埋 設 物 の 有 無 の 確 認 を
行 う こと 。
(3 ) 掘 削 の 規 模 , 深 さ , 掘 削 位 置 と 道 路 と の 相 対 的 位 置 を よ く
把 握 し , 掘 削 に 伴 っ て 影 響 が 及 ぶ お そ れ の あ る 範 囲 に つ い て
は , 前 項 と 同 様 に 調 査 を 行 い , 埋 設 物 の 状 況 の 概 要 把 握 に 努
め る こと 。
(4 ) 郊 外 地, 山間 地の 道路 の場 合であ っ ても 地下 埋設 物を 十分
に 確 認す るこ と。
2 . 事 前 確 認
(1 ) 埋 設 物 が 予 想 さ れ る 場 所 で 施 工 す る と き は , 施 工 に 先 立
ち , 台 帳 に 基 づ い て 試 掘 を 行 い , そ の 埋 設 物 の 種 類 , 位 置
( 平 面 ・ 深 さ ) , 規 格 , 構 造 等 を 原 則 と し て 目 視 に よ り , 確
認 す るこ と。
(2 ) 掘 削 影 響 範 囲 に 埋 設 物 が あ る こ と が 分 か っ た 場 合 は , そ の
埋 設 物 の 管 理 者 及 び 関 係 機 関 と 協 議 し , 関 係 法 令 等 に 従 い ,
保 安 上 の 必 要 な 措 置 , 防 護 方 法 , 立 会 の 必 要 性 , 緊 急 時 の 通
報 先 及び 方法 ,保 安上 の措 置の実 施 区分 等を 決定 する こと 。
公災防(土)36
25
第
3
章
地下埋設物・架空線等上空施設一般
(3 ) 試 掘 によ って 埋設 物を 確認 した場 合 には ,そ の位 置等 を道
路 管 理者 及び 埋設 物の 管理 者に報 告 する こと 。
(4 ) 工 事 施工 中に おい て, 管理 者の不 明 な埋 設物 を発 見し た場
合 , 埋 設 物 に 関 す る 調 査 を 再 度 行 っ て 管 理 者 を 確 認 し , 当 該
管 理 者の 立会 を求 め, 安全 を確認 し た後 に処 置す るこ と。
3 . 施 工 計 画
(1 ) 掘 削 工事 を行 おう とす る場 合には , 地下 埋設 物の 状況 を十
分 に 把 握 し た う え で 工 法 を 選 定 し , 施 工 を 行 う こ と 。 こ の 際
に は 埋 設 復 旧 ま で の 一 連 の 工 事 内 容 を 考 慮 し , 埋 設 物 の 保 全
に 努 める こと 。
(2 ) 市 街 地に おけ る土 木工 事で は,埋 設 物が 多く ,そ の正 確な
位 置 が つ か め な い 場 合 も あ る こ と を 考 慮 し , 調 査 に 必 要 な 日
数 を 十分 に見 込ん だ施 工計 画を作 成 する こと 。
(3 ) 埋 設 物 は 主 と し て 道 路 敷 地 内 に あ る た め , 工 事 に 際 し て
は , 道路 交通 との 調整 に十 分配慮 し ,試 掘工 事, 切廻 工事 ,
移 設 工事 等の 内容 をよ く把 握する こ と。 その うえ で, 作業 時
間 の 制約 等を 考慮 した 工程 を事前 に 関係 機関 と協 議し てお く
こ と 。
(4 ) 埋 設 箇所 に関 係す る工 事の 施工計 画 は, 関係 する 埋設 物管
理 者 と の 協 議 が 必 要 で あ り , 工 事 の 方 法 , 防 護 方 法 等 , 必 要
事 項 を打 合せ のう えと りま とめる こ と。
4 . 現 場 管 理
(1 ) 掘 削 断面 内に 移設 でき ない 地下埋 設 物が ある 場合 は, 試掘
段 階 か ら 本 体 工 事 の 埋 戻 ・ 路 面 復 旧 の 段 階 ま で の 間 , 適 切 に
埋 設 物を 防護 し, 維持 管理 するこ と 。
(2 ) 埋 戻 ・路 面復 旧時 には ,地 下埋設 物 の位 置, 内容 等の 留意
事 項 を関 係作 業員 に周 知徹 底する こ と。
公災防(土)36
公災防(土)36
第 2 節
架空線等上空施設一般
1 .事 前 確 認
(1 ) 工事現場における架空線等上空施設について,施工に先立
ち, 現地 調査 を実 施し ,種 類,位 置 (場 所, 高さ 等) 及び 管
理 者 を確 認す るこ と。
(2 ) 建設機械等のブーム,ダンプトラックのダンプアップ等に
よ り ,接 触・ 切断 の可 能性 がある と 考え られ る場 合は ,必 要
に 応 じて 以下 の保 安措 置を 行うこ と 。
① 架 空 線上 空施 設へ の防 護カ バーの 設 置
② 工 事 現場 の出 入り 口等 にお ける高 さ 制限 装置 の設 置
③ 架 空 線等 上空 施設 の位 置を 明示す る 看板 等の 設置
④ 建 設 機械 のブ ーム 等の 旋回 ・立入 り 禁止 区域 等の 設定
2 .施 工 計 画
架空線等上空施設に近接して工事を行う場合は,必要に応じて,
その管理者に施工方法の確認や立会いを求めること。
3 .現 場 管 理
(1 ) 架空線等上空施設に近接した工事の施工にあたっては,架
空 線 等と 機械 ,工 具, 材料 等につ い て安 全な 離隔 を確 保す る
こ と 。
(2 ) 建 設 機 械 , ダ ン プ ト ラ ッ ク 等 の オ ペ レ ー タ ・ 運 転 手 に 対
し , 工 事 現 場 区 域 及 び 工 事 用 道 路 内 の 架 空 線 等 上 空 施 設 の 種
類 , 位 置 ( 場 所 , 高 さ 等 ) を 連 絡 す る と と も に , ダ ン プ ト ラ
ッ ク の ダ ン プ ア ッ プ 状 態 で の 移 動 ・ 走 行 の 禁 止 や 建 設 機 械 の
旋 回 ・ 立 ち 入 り 禁 止 区 域 等 の 留 意 事 項 に つ い て 周 知 徹 底 す る
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第
4
章
機械・装置・設備一般
第
4
章
機械・装置・設備一般
第 1 節
建設機械作業の一般的留意事項
1 .安全運転のための作業計画・作業管理
(1 ) 作 業 内容 ,作 業方 法, 作業 範囲等 の 周知 を図 るこ と。
(2 ) 路 肩 , の り 肩 等 危 険 な 場 所 で の 作 業 の 有 無 , 人 と の 同 時 作
業 の 有 無 等 を 事 前 に 把 握 し て , 誘 導 員 , 監 視 員 の 配 置 及 び 立
入 禁 止箇 所の 特定 措置 を明 らかに し てお くこ と。
(3 ) 作 業 内 容 に よ り , や む を 得 ず , 人 と 建 設 機 械 と の 共 同 作 業
と な る 場 合 に は , 必 ず 誘 導 員 を 指 名 し て 配 置 す る こ と 。 誘 導
員 及 び 作 業 員 に は 合 図 ・ 誘 導 の 方 法 の 他 , 運 転 者 の 視 認 性 に
関 す る死 角に つい ても 周知 を図る こ と。
2 .現場搬入時の装備点検
(1 ) 前 照 灯 , 警 報 装 置 , ヘ ッ ド ガ ー ド , 落 下 物 保 護 装 置 , 転 倒
時 保 護 装 置 , 操 作 レ バ ー ロ ッ ク 装 置 , 降 下 防 止 用 安 全 ピ ン 等
の 安 全装 置の 装備 を確 認す ること 。
(2 ) 前 照 灯, 警報 装置 ,操 作レ バーロ ッ ク装 置等 の正 常動 作を
確 認 する こと 。
(3 ) 建 設 機械 の能 力, 整備 状況 等を確 認 する こと 。
3 .作業前点検
(1 ) 作 業 開始 前の 点検 を行 うこ と。
(2 ) 点 検 表に 基づ き各 部を 点検 し,異 常 があ れば 整備 が完 了す
る ま で使 用し ない こと 。
(3 ) 作 業 装 置 の 動 作 点 検 の 際 に は , 再 度 周 辺 に 人 が い な い こ
と , 障害 物が ない こと 等の 安全を 確 認し てか ら行 うこ と。
安衛則155
安衛則157
安衛則158
4 .建設機械の登坂,降坂,その他
(1 ) 指 定 され た建 設機 械の 登坂 能力及 び 安定 度を 超え て走 行し
な い こ と 。 そ の 他 機 種 に 応 じ た 運 転 基 本 事 項 を 厳 守 す る こ
と 。
(2 ) 走 行 中に ,地 形, 地盤 その 他に異 常 を感 じた とき は, 走行
を 一 旦停 止し て, 地形 ,地 盤その 他 を確 認す るこ と。
5 .運転終了後及び機械を離れる場合
(1 ) 建 設 機 械 を 地 盤 の 良 い 平 坦 な 場 所 に 止 め , バ ケ ッ ト 等 を 地
面 ま で 降 ろ し , 思 わ ぬ 動 き を 防 止 す る こ と 。 や む を 得 ず , 坂
道 に 停止 する とき は, 足回 りに歯 止 め等 を確 実に する こと 。
(2 ) 原 動 機 を 止 め , ブ レ ー キ は 完 全 に 掛 け , ブ レ ー キ ペ ダ ル を
ロ ッ ク す る こ と 。 ま た , 作 業 装 置 に つ い て も ロ ッ ク し , キ ー
を は ずし て所 定の 場所 へ保 管する こ と。
6 .用途外使用の制限
(1 ) 原 則 とし て, 建設 機械 は, 用途以 外 に使 用し ない こと 。
(2 ) パ ワ ー シ ョ ベ ル 等 の 吊 り 上 げ 作 業 等 に 係 わ る 用 途 外 使 用
は , 作 業 の 性 質 上 や む を 得 な い 場 合 に 限 り , そ の 際 に は , 以
下 を 満た すこ とを 確認 した うえで 行 うこ と。
① 十 分 な強 度を もつ 吊り 上げ 用の金 具 等を 用い るこ と。
② 吊 り 荷等 が落 下し ない こと 。
③ 作 業 装置 から はず れな いこ と。
第 2 節
建設機械の運用
1 .建設機械の適切な選定と運用(1 ) 機 械 選 定 に 際 し て は , 使 用 空 間 , 搬 入 ・ 搬 出 作 業 及 び 転 倒
等 に 対 す る 安 全 性 を 考 慮 し て 選 定 す る こ と 。 ま た , 操 作 性 の
状 況 ,振 動, 騒音 ,排 出ガ ス等を 考 慮し て選 定す るこ と。
(2 ) 使 用 場所 に応 じて ,作 業員 の安全 を 確保 する ため ,適 切な
安 全 通路 を設 ける こと 。
安衛則160
安衛則164
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第
4
章
機械・装置・設備一般
電路の電圧(交流) 離 隔 距 離
特別高圧
(7,000V以上)
2 m 以 上 , 但 し , 6 0 , 0 0 0 V 以
上 は1 0 , 0 0 0 V 又 は そ の 端 数 を
増すごとに 20 ㎝増し
高 圧
(600〜7,000V) 1.2m以上
低 圧
(600V以下) 1.0m以上
(3 ) 建 設 機械 の運 転, 操作 にあ たって は ,有 資格 者及 び特 別の
教 育 を受 けた 者が 行う こと 。
2 .使用取扱環境
(1 ) 危 険 防止 のた め, 作業 箇所 には, 必 要な 照度 を確 保す るこ
と 。
(2 ) 機 械 設 備 に は , 粉 じ ん , 騒 音 , 高 温 低 温 等 か ら 作 業 員 を 保
護 す る 措 置 を 講 じ る こ と 。 こ れ に よ り 難 い と き は , 保 護 具 を
着 用 させ るこ と。
(3 ) 運 転 に 伴 う 加 熱 , 発 熱 , 漏 電 等 で 火 災 の お そ れ が あ る 機 械
に つ い て は , よ く 整 備 し て か ら 使 用 す る も の と し , 消 火 器 等
を 装 備 す る こ と 。 ま た , 燃 料 の 補 給 は , 必 ず 機 械 を 停 止 し て
か ら 行う こと 。
(4 ) 接 触 の お そ れ の あ る 高 圧 線 に は , 必 ず 防 護 措 置 を 講 じ る こ
と 。 防 護 措 置 を 講 じ な い 高 圧 線 の 直 下 付 近 で 作 業 又 は 移 動 を
行 う 場 合 は , 誘 導 員 を 配 置 す る こ と 。 ブ ー ム 等 は 少 な く と も
電 路 から 次表 の離 隔距 離を とるこ と 。
電圧と離隔距離
(5 ) 電 気 機器 につ いて は, その 特性に 応 じて 仮建 物の 中に 設置
す る 等, 漏電 に対 して 安全 な措置 を 行う こと 。
(6 ) 異 常 事態 発生 時に おけ る連 絡方法 , 応急 処置 の方 法は ,分
か り やす い所 に表 示し てお くこと 。
(7 ) 機 械 の使 用中 に異 常が 発見 された 場 合に は, 直ち に作 業を
中 止 し, 原因 を調 べて 修理 を行う こ と。
安衛法20, 24 安衛則349
3 . 安 全 教 育
運転者,取扱者を定め,就業前に以下の教育を行うこと。ま
た,指定した運転者,取扱者以外の取扱を禁止し,その旨表示
すること。作業方法を変えた場合には,関連事項について教育
を行うこと。
① 当 該 機 械装 置 の 危険 性 及び 機 械, 保 護 具の 性 能 ・機 能 ,取
扱方法,非常停止方法
② 安全装置の機能,性能,取扱方法
③ 作業手順,操作手順,運転開始の合図・連絡,作業開始時
の点検
④ 掃除等の場合の運転停止,通電停止,起動装置施錠等の手
順及び必要な措置
⑤ 非常時,緊急時における応急措置及び退避・連絡等
⑥ 整理整頓及び清潔の保持,その他必要事項
4 .取扱責任者
(1 ) 取 扱 者の 中か ら取 扱責 任者 を選任 し ,指 定し た取 扱者 以外
の 使 用の 禁止 を徹 底す るこ と。
(2 ) 安 全 運転 上, 取扱 責任 者の 行うべ き 事項 を定 め, それ を実
行 さ せる こと 。
5 .点検・修理作業時の安全確保
(1 ) 運 転 停止 ,通 電停 止, 起動 装置施 錠 等の 手順 及び 必要 な措
置 を とる こと 。
(2 ) 点 検 ・修 理作 業時 の墜 落, 転倒等 を 防止 する ため の必 要な
措 置 をと るこ と。
(3 ) 点 検 ・整 備作 業を 行う 場所 は,関 係 者以 外の 立入 りを 禁止
す る こと 。
(4 ) 点 検 ・ 整 備 作 業 は , 平 坦 地 で 建 設 機 械 を 停 止 さ せ て 行 う こ
と 。 や む を 得 ず 傾 斜 地 で 行 う 場 合 は , 機 械 の 足 回 り に 歯 止 め
を し て 逸 走 を 防 ぎ , か つ 転 倒 の お そ れ の な い 姿 勢 で 行 な う こ
と 。
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第
4
章
機械・装置・設備一般
(5 ) 建 設 機械 は, 原動 機を 止め ,ブレ ー キ, 旋回 等の ロッ クを
必 ず 掛け てお くこ と。
(6 ) ア タ ッ チ メ ン ト 等 の 作 業 装 置 は 必 ず 地 上 に 卸 し て お く こ
と 。 や む を 得 ず ブ レ ー ド , バ ケ ッ ト 等 を 上 げ , そ の 下 で 点
検 ・ 整 備 作 業 を 行 う 場 合 に は , 支 柱 又 は ブ ロ ッ ク で 支 持 す る
な ど の降 下防 止策 をと るこ と。
(7 ) 修 理 作 業 を 行 う と き は , 機 械 の 機 能 を 完 全 に 停 止 し た う え
で , 修 理 中 に 誤 っ て 機 械 が 作 動 又 は 移 動 し な い よ う な 措 置 を
講 じ るこ と。
6 .オペレータの指導
(1 ) 新 規 入 場 の オ ペ レ ー タ に は , 安 全 教 育 を 実 施 し , 各 現 場 の
状 況 , 特 徴 , 留 意 点 を 詳 し く 指 導 す る こ と 。 ま た , 定 期 的 に
安 全 教育 を実 施す るこ と。
(2 ) オ ペ レー タの 健康 状態 には 細心の 注 意を 払い ,過 労, 睡眠
不 足 等に なら ない よう 配慮 するこ と 。
(3 ) オ ペ レ ー タ が 当 該 機 械 の 運 転 に 不 適 当 ( 飲 酒 , 二 日 酔 , 極
度 の 疲 労 等 ) な 状 態 で あ る と 判 断 さ れ た 場 合 は 就 業 さ せ な い
こ と 。
7 .機械・工具・ロープ類の点検・整備
(1 ) 法 令 で定 めら れた 点検 を必 ず行う こ と。
(2 ) 機 械 ・設 備内 容に 応じ た, 始業, 終 業, 日, 月, 年次 の点
検 ・ 給油 ・保 守整 備を 行う こと。
(3 ) そ れ ぞ れ の 機 械 に 対 し , 適 切 な 点 検 表 の 作 成 ・ 記 入 を 行
い , 必要 に応 じて 所定 の期 間保存 す るこ と。
(4 ) 機 械 の 管 理 責 任 者 を 選 任 し , 必 要 に 応 じ て , 次 に 示 す 検
査 , 点 検 を オ ペ レ ー タ 又 は 点 検 責 任 者 に 確 実 に 実 施 さ せ る こ
と 。
① 始 業 ,終 業, 日常 点検
② 月 例 点検
③ 年 次 点検 ,特 定自 主検 査
安衛則151の9
安衛則151の11
安衛則35 安衛則36