問4(2)
3 体力、運動能力について
筋力 = 握力+上体起こし 敏捷性 = 50m走+反復横跳び 柔軟性 = 長座体前屈 持久力 = シャトルラン
筋パワー= 立ち幅跳び+ボール投げ
久力向上のため、各校が意識してある程度時間をかけて行うスポーツに取り組ませたり、敏捷さが要 求されるチームでのゲームや敏捷さを養う個人運動を取り入れたりしていく必要があります。しかし、
持久力を高めるために、授業体育で「長距離を我慢させて走らせる」、「ハードな運動を繰り返し行う」
といった取り組みはかえって運動嫌いを助長する可能性があります。授業体育で行うならば、手軽で 抵抗感がない有酸素運動(少し心拍数が上がる程度の運動)を、ある程度の時間持続させる等の工夫 が必要です。それに対して、敏捷性を高める運動は児童生徒が楽しく取り組める手軽な運動は数多く 紹介されているので、積極的に取り入れることが可能であると思います。忍耐や苦痛が伴う運動は、
時には必要なこともありますが、普段の授業体育を行う上では多くの児童生徒が、楽しく前向きに取 り組める運動の組み合わせを行うことで、持久力や敏捷性向上の効果が期待できます。
(2) 運動習慣等調査からみた体力等の状況 (児童生徒質問紙調査の回答と体力合計点のクロス集計) 実技の状況の総合評価(体力合計点)と児童生徒質問紙調査の回答とのクロス集計の結果から特徴
的な傾向がわかるグラフを以下に示します。
① 「体育の授業は楽しい」×「体力総合評価」(赤線は全国平均)
小学校、中学校共に、体育の授業が楽しいと感じている児童の方が総合評価が高い傾向があります。
特に女子にはその傾向が強く見られます。例年、体力・運動能力、運動習慣等調査の結果からは、運 動部や地域のスポーツクラブ等に属している児童生徒と属していない児童生徒とは、総合評価におい て明らかな差が生じていることからも、普段体を動かす機会が少ない児童生徒の運動量確保の場とな る授業体育の位置づけが重要となります。体力・運動能力の向上の結果ばかりに目を向けていくと、
児童生徒にとって「つまらない」「苦痛」といった感覚が助長されやすくなります。「楽しい」から「で きる」のか「できる」から「楽しい」のか要因は児童によってそれぞれですが、体育の授業の中で「楽
55.2
49.5 47.2 44.6
53.6 53.6 53.6 53.6
30 35 40 45 50 55 60
楽しい やや楽しい あ まり楽しくない 楽しくない
[点]
小5年男子
57.5
51.9
45.9
40.0
54.9 54.9 54.9 54.9
30 35 40 45 50 55 60
楽しい やや楽しい あ まり楽しくない 楽しくない
[点]
小5年女子
43.4
40.2
37.7 39.9
42.0 42.0 42.0 42.0
30 35 40 45 50 55
楽しい やや楽しい あ まり楽しくない 楽しくない
[点]
中 2 男子
53.4
45.2
40.7
34.7
48.1 48.1 48.1 48.1
30 35 40 45 50 55
楽しい やや楽しい あ まり楽しくない 楽しくない
[点]
中 2 女子
しい」「できた」という児童生徒の達成感や充実感を大切にしていくことを基本的な目標にしていく ことが、体力・運動能力の向上につながると考えられます。
② 小学校「一週間の合計運動時間」×「体力総合評価」(赤線は全国平均)
1週間の合計運動時間が多い児童生徒の方が総合評価が高い傾向があります。運動をしない傾向の 児童にとって、授業体育は貴重な運動の時間となります。限られた時間の中で不足する運動を効果的 に組み入れていくことが必要です。チームプレーを中心とする種目を行うときは、得意な児童生徒ば かりが活躍して他の児童生徒の運動量が確保されないことが起こらないように配慮することが重要 です。「多くの児童生徒がゲーム・試合形式を好んでいる」という捉えをせず、全員が取り組める楽 しいパス練習やシュート練習、反復練習などを上手に組み込める工夫をしましょう。
また、日頃から少しでも運動をするという生活習慣のあり方について、家庭、地域と協力して考え ていく機会を作っていくことも大切です。
③ 「自分にはよいところがある」×「体力総合評価」(赤線は全国平均)
61.3
56.6
51.7 48.5 49.7
43.4
53.6 53.6 53.6 53.6 53.6 53.6
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
[点]
小5男子
63.6 60.0
55.5 52.3 51.0 51.4
54.9 54.9 54.9 54.9 54.9 54.9
20 25 30 35 40 45 50 55 60 65
[点]
小5女子
43.6 41.9 40.6
36.3
22.0 27.8
42.0 42.0 42.0 42.0 42.0 42.0
20 25 30 35 40 45 50 55
[点]
中2男子
54.5
49.8
41.9 45.0 42.0 40.0
48.1 48.1 48.1 48.1 48.1 48.1
20 25 30 35 40 45 50 55
[点]
中2女子
57.0 55.2 53.2
50.8
54.9 54.9 54.9 54.9
40 45 50 55 60
[点]
小 5 女子
54.3 54.9
50.8 48.8
53.6 53.6 53.6 53.6
40 45 50 55 60
[点]
小 5 男子
前項の学力学習状況調査の考察でも触れている「自尊感情」について、体力・運動能力、運動習慣等 調査でも体力総合評価とクロス集計してみると、明らかな関連が見られることがわかります。「自分に はよいところがある」という自尊の感情が高いほど、体力総合評価が高い傾向があります。前項でも触 れているように、自分のことをかけがえのない大切な存在だと思える感情であり、自尊感情が高ければ、
積極的な行動や社交的な対話も行いやすくなり、一般に社会適応が良くなり課題を達成できる確率も高 くなってくると言われています。やはり、児童生徒を褒め、認め、関わり、支えていくことが教師にと っての基本といえるのではないでしょうか。
44.2 42.2 40.4 37.9
42.0 42.0 42.0 42.0
35 40 45 50 55
[点]
中2男子
49.9 50.1
46.4
41.0
48.1 48.1 48.1 48.1
35 40 45 50 55
[点]
中2女子
コスモスプラン
~教育の基本理念実現のための実践プラン~
本市では、「コスモスプラン」と名付けた活動を大事にし、家庭、学校、地域で取り組んでいます。
このプランは、本市の先人である丸岡秀子さんの業績をたたえた碑に書かれている、「読むこと・書 くこと・行うこと」を、家庭、学校、地域で実践することにより、子どもたちはもとより、市民のみな さんみんなが「確かな知性」、「豊かな心」、「たくましい実践力」などを身に付け「自分の花」という花 を咲かせるための取組です。具体的には家庭における「子や孫への読み語り」(読むこと)、学校におけ る「自分の想いや考えの文章による表現」(書くこと)や地域における「あいさつ・声掛け」(行うこと)
といった、日々の生活の中で実践できる活動を挙げ、自己実現を図るための根っことして大事にしてい ます。
本計画において「コスモスプラン」を佐久市教育の基本理念の実現に向けた実践プランとして位置付 けます。
38
コ ス モ ス プ ラ ン
~読むこと・書くこと・行うこと~
1 読むこと
① 子や孫への読み語り ② 家族ぐるみの読書
③ 身近な図書館へ ④ 本屋を訪ねて ⑤ 感想の語らい など
家 庭
① 朝読書 ② 音読・暗唱 ③ 詩歌の鑑賞
④ 辞書・新聞を使って ⑤ 本の紹介・読み聞かせ など
学 校
① 本の贈りもの ② 公民館での読み聞かせ ③ 語りの会
④ 本の回覧板 ⑤ 移動図書館“草笛号”へ など
地 域 家 庭 学 校 地 域
佐久市民が、こぞって「読むこと・書くこと・行うこと」に取り組み、
地 域 家 庭 学 校
① 手紙・絵手紙 ② 心を通わす家族便 ③ 家計簿・記録帳
④ お話づくり ⑤ 自分史・家族の足跡 など
① 自分の思いや考えを ②ノートの工夫 ③ 日記や生活記録
④ 新聞づくり ⑤ 連絡黒板・掲示板 など
① 区だより・公民館だより ② 地域の歴史・文化の紹介
③ 心届ける手紙 ④ 書道・絵手紙・俳句・詩歌 ⑤ 掲示板 など
① おはよう・おやすみなさい・ありがとう ② お手伝い
③ 後片付け ④ 家族のふれあい・語り合い ⑤ 約束ごと など
① あいさつ・声がけ ② 友だちとの学習・遊び
③ 当番活動 ④ 後片付け ⑤ ボランティア活動 など
① あいさつ・声がけ ② 地域行事への参加 ③ 清掃・雪かき
④ 子どもと大人の交流 ⑤ 支え合い・助け合い など