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16)「機会」「脅威」はマクロ的視点と競合のことをイメージすると考えやすい。

〈SWOT分析〉

強み(S) 弱み(W)

内 部 環 境

S1:

S2:

S3:

W1:

W2:

W3:

機会(O) 脅威(T)

外 部 環 境

O1:

O2:

O3:

T1:

T2:

T3:

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

強み(S) 弱み(W)

内 部 環 境

S1:立地条件がよい

S2:高度急性期医療を提供 S3:教育が充実している S4:新人の離職率が低い

W1:超過勤務が増えている

W2:アクシデント件数が増加している W3:忙しすぎて家庭との両立が

難しくなっている

W4:退職したいという看護師が多い W5:在宅復帰率が低下している

機会(O) 脅威(T)

外 部 環 境

01:サービス付き高齢者向け住宅の 建設予定がある

(在宅復帰率の改善の可能性)

02:看護大学の建設予定がある

(看護師の入職が見込める)

T1:診療報酬の改定の影響により,今後 急性期病床の削減が予測される T2:少子化による看護師不足が加速する

考える視点を変えると強みにも弱みに も入るものがある場合,両方に入れる

機会に誤って強みを入れないように注意!

内部環境のよい点は強み。

機会は必ず「外部環境の強み」であること

脅威に誤って弱みを入れないように注意!

内部環境の悪い点は弱み。

脅威は必ず「外部環境の弱み」であること

*機会と脅威はマクロ+競合でとらえると分かりやすい。

PEST

分析を参考に!

〈SWOT分析〉の記入例

5 .課題を明確化する

1)戦略を策定する→〈クロスSWOT分析〉

2)戦略を絞り込む→〈2次元展開法〉

〈クロスSWOT分析〉とは

1)積極的戦略:SO戦略(強み×機会)

積極的戦略は,強み×機会の戦略である。プラス面にプラス面を掛け合わせるので最強の 戦略となる。表現方法は【強みを強化し,機会を最大限にとらえる】である。

2)差別化戦略:ST戦略(強み×脅威)

差別化戦略は,強み×脅威の戦略である。プラス面にマイナス面を掛け合わせる差別化の 戦略となる。表現方法は【強みで脅威を最小限にする】となる。強みで脅威を抑え込む戦略 である。

3)弱み克服策:WO戦略(弱み×機会)

弱み克服策は,弱み×機会の戦略となる。マイナス面にプラス面を掛け合わせる克服戦略 である。表現方法は【機会を最大限に活かし,弱みを克服する】となる。機会を転機にして,

弱みを克服する戦略である。

4)最悪事態回避策または撤退:WT戦略(弱み×脅威)

最悪事態回避策または撤退は,弱み×脅威の戦略である。マイナス面にマイナス面を掛け

合わせ被害を最小限にくい止める戦略である。表現方法は【弱みを最小限にして脅威に備

える】となる。これ以上弱みが拡大し,最悪事態にならないように阻止する戦略である。

外部環境

内 部 環 境

機会 脅威

強 み

積極的戦略 強み×機会

差別化戦略 強み×脅威

( × )

【 】の強みを強化し

【 】の機会をとらえる

( × )

【 】の強みを強化し

【 】の脅威に備える

弱 み

弱み克服戦略 弱み×機会

最悪事態回避策 弱み×脅威

( × )

【 】の弱みを克服し

【 】の機会をとらえる

( × )

【 】の弱みを克服し

【 】の脅威に備える

強みは強化 機会はとらえる

強みは強化 脅威は備える

弱みは克服

機会はとらえる 弱みは克服

脅威は備える

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

〈クロスSWOT分析〉

外部環境

内 部 環 境

機会 脅威

強 み

積極的戦略 強み×機会

差別化戦略 強み×脅威 S4×O2

新人の離職率が低いことを強化し,

看護大学建設予定による新人入職の機会を とらえる

S2×T1

高度急性期医療を強化し,

急性期病院の削減に備える

弱 み

弱み克服戦略 弱み×機会

最悪事態回避策 弱み×脅威

01×W5

近隣にサ高住ができることの機会をとらえ,

在宅復帰率が低下していることを克服する

W1×T2

超過勤務が多いことを克服し

少子高齢化で看護師不足になることに 備える

〈クロスSWOT分析〉の記入例

強みは強化 機会はとらえる

強みは強化 脅威は備える

弱みは克服

機会はとらえる 弱みは克服

脅威は備える

〈2次元展開法〉の手順

2次元展開法とは,緊急性と重要性の2軸を用いて高い順に優先度を

決める手法である。「下から上の方向は緊急性」「左から右の方向は重要性」と なる。このうち,緊急性があり重要性もあるものが最重要課題(戦略)となる。

手順としては,

①クロス SWOT 分析で抽出された課題(戦略)について重要性を考える。そして,

重要性の低い順に左から並べる。 (右が重要性が高い)

②次に緊急性を考える。緊急性の低い順に下から並べる。(上が緊急性が高い)

③緊急性により下から上の方向に課題(戦略)を動かしてみる。

④以上のことをした結果,最も右上にある課題(戦略)が最重要課題【緊急か

つ重要】となり,今回の戦略テーマとなる。

★緊急性と重要性の2軸で戦略を決定する

緊 急 性

重要性

①重要かつ緊急

③重要でないけれど緊急

②重要だけれども緊急でない

④重要でも緊急でもない

〈2次元展開法〉

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

★緊急性と重要性の2軸で戦略を決定する

新人の離職率が低いことを 強化し,看護大学建設予定 による新人入職の機会をとら える

近隣にサ高住ができることの機会 をとらえ,在宅復帰率が低下して いることを克服する

超過勤務が多いことを克服し 少子高齢化で看護師不足に なることに備える。

高度急性期医療を強化し急性期 病院の削減に備える

①重要かつ緊急

③重要でないけれど緊急

②重要だけれども緊急でない

④重要でも緊急でもない

〈2次元展開法〉の記入例

緊 急 性

重要性

6 .戦略手法を実行する(BSC)

1)戦略の可視化 〈戦略マップ〉

2)戦術の可視化 〈スコアカード〉

3)行動を計画する 〈アクションプラン〉

4) PDCA サイクルを回す 〈PDCA表〉

5)時間を管理する 〈個人能力開発シート〉

〈戦略マップ〉 の作成手順

戦略マップは戦略を可視化するものである。

1)SWOT/クロスSWOTで戦略を決める

2)戦略を達成するための【4つ】の視点から【戦略目標】を決める 3)4つの戦略目標の【因果】関係を可視化する。

学習と成長の視点ができれば,業務プロセスの視点ができ,業務 プロセスの視点ができれば,顧客の視点ができ,顧客の視点がで きれば,財務の視点が達成でき,最終的には戦略テーマが達成で きるように連鎖を考える。

4)戦略のシナリオを明確にする

5)①学習と成長の視点から②業務プロセスの視点③顧客の視点④

財務の視点までを矢印でつなぎ,戦略目標達成までの道筋を明ら

かにする。

〈戦略マップ〉 戦略テーマ:

財務の視点

外部顧客の視点

内部顧客の視点

業務プロセスの視点

学習と成長の視点

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

〈戦略マップ〉の例

戦略テーマ:病院の価値の向上

財務の視点:救急医療の質が向上し,救急患者が増加し,収益が拡大する

外部顧客の視点:外来の救急対応スキルの向上により顧客満足度が向上する

内部顧客の視点:外来看護師が救急対応できるようになり,技術が向上し職員満 足度が向上する

業務プロセスの視点:外来非常勤看護師が救急対応できる体制を構築する

学習と成長の視点:外来非常勤看護師の救急対応スキルを向上させる

〈スコアカード〉〈アクションプラン〉の 作成手順

1)戦略マップで作成した戦略目標をそのままスコアカードの戦略目標 の箇所に転記する。

2)重要成功要因(CSF)を考える:CSFとは,「何をすることが戦略目 標が達成されたことになるのか?」ということである。

3)業績評価指標(KPI)を考える:KPIとは,何をもって達成されたとす るのか?」「物差しの指標は何か?」ということである。

4)数値目標を決める:具体的な数値目標を記入する。定性的なもの の場合は数値に置き換えられる言葉にして記入する。

5)具体的なアクションプランを書く。「アクションプランとは?」「いつ誰 が何をする?」などの6W2H1Gを参考にするとよい。

6)個人能力開発のためのタイムマネジメントを作成してみよう。

BSC〈スコアカード〉

視点 戦略目標 重要成功要因

(CSF)

業績評価指標

(KPI)

数値目標

財務 の視点

ア ク シ ョ ン プ ラ ン 別 紙 外部顧客

の視点

内部顧客 の視点

業務プロセス の視点

学習と成長 の視点

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

BSC〈スコアカード〉の記入例

視点 戦略目標 重要成功要因

(CSF)

業績評価指標

(KPI)

数値目標

財務 の視点

救急件数を増やし 収益をアップさせる

救急件数が増えて収益がアッ プする

・救急件数

・外来医業収益

・今年度 1,000件以上

・医業収益 10%アップ

ア ク シ ョ ン プ ラ ン 別 紙 外部顧客

の視点

救急医療の質を上げ,

患者満足度を向上させ

患者が救急対応に安心でき 満足度が向上する

・患者満足度 80%が良

内部顧客 の視点

外来看護職員の救急 対応スキルの全体的 な向上により,モチ ベーションが上がり 職員満足度が向上す

外来全体の救急対応のスキ ルが向上し,モチベーション が上がり,職員の満足度が向 上する

・職員満足度 80%が良

業務プロセス の視点

非常勤看護職員が 救急対応できる体制を つくる

・非常勤外来看護職員の 救急対応体制プロジェクト が開催される

・非常勤外来看護職員救急対 応マニュアルが作成される

・非常勤外来看護職 員の救急対応体制プ ロジェク

トの開催の有無

・非常勤外来看護職 員救急対応マニュア ルの作成

・プロジェクト会合 毎月1回開催

・マニュアル年内 作成完了

学習と成長 の視点

非常勤外来職員の 救急対応の知識・技術 を向上させる

・救急対応の研修会が開 催される

・研修会の参加率がよい

・学習会開催

・学習会参加率

・毎月1回

・8割以上参加

*次頁の例を参考に,記入してみましょう

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