• 検索結果がありません。

仮 橋

ドキュメント内 Taro13-06 共-2-1~共2-30(10051 (ページ 68-80)

1 定 義

2 仮 橋 の 分 類

( 解 説 )

工 事 用 仮 橋 工 事 用 車 輌 や 建 設 機 械 等 の 作 業 に 供 す る 工 事 専 用 の 仮 橋 お よ び 締 切 内 の 作 業 台

一 般 供 用 仮 橋 一 般 車 輌 、 歩 行 者 の 通 行 及 び 工 事 用 車 輌 の 通 行 に 供 す る も の 。

3 河 川 に 架 設 す る 仮 橋

3 - 1 工 事 用 仮 橋

( 解 説 )

工 事 施 工 上 や む を 得 ず 出 水 期 に お い て も 仮 橋 を 存 置 さ せ る 場 合 は 、 一 般 供 用 仮 橋 の 基 準 に 準 ず る も の と す る 。

3 - 1 - 1 構 造 基 準

使 用 目 的 に よ り 下 記 の よ う に 分 類 す る 。 1 工 事 用 仮 橋

2 一 般 供 用 仮 橋

一 般交 通及び 作業場と して、 一時的な 使用に供 するた めに建設 される 橋梁を仮 橋とい う。

工事用仮橋は、原則として出水期には撤去しなければならない。

工事用仮橋の構造基準は、下記によるものとする。

1 径 間 長

仮橋存置期間の既往最大流量(㎥/s) 径 間 長

500未満 12.5m以上

500以上 2,000未満 12.5m以上

2,000以上 4,000未満 15.0m以上

4,000以上 20.0m以上

2 桁下高さ 7-5桁下高さによる。

( 解 説 )

前 記 構 造 基 準 は 、 最 低 基 準 を 示 し た も の で 、 設 置 す る 河 川 の 形 態 に よ り 一 概 に こ の 基 準 に そ ぐ わ な い 場 合 が あ る 。 や む を 得 ず 、 基 準 以 下 の 径 間 長 と す る 場 合 に は 、 無 効 河 積 と 見 な し 、 治 水 上 の 安 全 性 に つ い て 検 討 を 行 う も の と す る 。

こ の た め 、 事 前 に 河 川 管 理 者 と 打 合 せ の 上 決 定 す る も の と す る 。

3 - 2 一 般 供 用 仮 橋

( 解 説 )

一 般 供 用 仮 橋 は 、 河 川 を 完 全 に 横 断 す る も の で あ り 、 出 水 時 に 流 木 等 の 流 下 物 に よ る 閉 塞 等 に よ っ て 災 害 を 惹 起 せ し め な い よ う な 構 造 と す る こ と は も ち ろ ん の 事 、 仮 橋 自 体 が 流 水 の 影 響 を 受 け て も 十 分 安 全 な 構 造 で な け れ ば な ら な い 。

3 - 2 - 1 構 造 基 準

( 解 説 )

1 一 般 供 用 仮 橋 の 場 合 、 本 橋 が 完 成 す る ま で の 間 、 数 回 出 水 期 に か か り 、 本 橋 の 橋 脚 と 仮 橋 が 構 造 令 の 近 接 橋 に 該 当 す る 事 と な る 。 こ の た め 、 仮 橋 の 径 間 長 の 決 定 に あ た っ て は 、 本 橋 の ス パ ン 割 り を 考 慮 し 決 定 し な け れ ば な ら な い 。

2 桁 下 高 は 、 仮 橋 が 存 置 さ れ る 期 間 の 河 川 改 修 の 進 捗 を 考 慮 し て 決 定 し な け れ ば な ら な い 。 な お 、 非 出 水 期 に 架 設 す る 工 事 用 仮 橋 に つ い て は 、 本 基 準 は 適 用 し な い 。

上 記 構 造 基 準 は 、 最 低 基 準 を 示 し た も の で 、 設 置 す る 河 川 の 形 態 に よ り 一 概 に こ の 基 準 に そ

。 、 。

ぐ わ な い 場 合 が あ る こ の た め 事 前 に 河 川 管 理 者 と 十 分 打 合 せ の う え 決 定 す る も の と す る 一般供用仮橋は、洪水の流下に対して安全な構造でなければならない。

一般供用仮橋の構造基準は、下記のものとする。

1 径 間 長

計画高水流量(㎥/s) 径 間 長

500未満 12.5m以上

500以上 2,000未満 12.5m以上

2,000以上 4,000未満 15.0m以上

4,000以上 20.0m以上

2 桁 下 高 河川の上下流を含めた現況堤防高以上とする。

4 設 計 の た め の 事 前 調 査

( 解 説 )

上 記 調 査 の う ち 1 ~ 4 に つ い て は 「 第 1 節 山 留 め 」 の 項 参 照 5 . に つ い て

( )1 洪 水 期 、 非 洪 水 期 の 判 定 ( )2 既 往 最 大 流 量 及 び 水 位 ( )3 ダ ム 等 、 河 川 構 造 物 の 有 無

5 荷 重

5 - 1 荷 重 の 種 類

( 解 説 )

1 ~ 3 の 荷 重 に つ い て は 「 第 1 節、 山 留 め 1 - 4 」 に よ る 。

5 - 2 衝 撃

設計に先立ち、下記の事項について調査を行うことが望ましい。

1 土質調査

2 近接構造物調査

3 地下埋設物調査

4 施工条件調査

5 河相、その他これに類する調査

仮橋の設計にあたっては、以下の荷重を考慮する。

1 死 荷 重

2 活 荷 重

3 土 圧

4 衝 撃

5 地震の影響

工 事 用 仮 橋 の 衝 撃 係 数 は 、 支 間 に 関 係 な く 0.3と す る が 、 一 般 供 用 の 場 合 に は 次 式 に よ り 衝撃を求めるものとする。

i= 20 L:支間(m)

50+L

仮橋の設計に使用する許容応力度は表2-4-1の値とする。

表2-4-1 許 容 応 力 度

項   目 一 般 供 用 の 場 合 工 事 用 の 場 合

許 容 軸 方 向 引 張 応 力 度 140 210

許 容 軸 方 向 圧 縮 応 力 度 l  部材の長さ(㎝)

r  部材総断面二次    半径(㎝)

  ≦18 140 210

18<  ≦92 140-0.82  -18  140-0.82  -18  ×1.5

  >92             ×1.5

許 容 曲 げ 引 張 応 力 度 140 210

許 容 曲 げ 圧 縮 応 力 度 l  フランジ固定点    間距離(㎝)

b  圧縮フランジ幅        (㎝)

  ≦4.5 140 210

4.5<  ≦30 140-2.4  -4.5 140-2.4  -4.5  ×1.5

許 容 せ ん 断 応 力 度 80 120

ボ ル ト の 許 容

せ ん 断 応 力 度 90 135

工場溶接部は母材と同じ値を用い現場溶接部はその80%とする。

5 - 3 地 震

( 解 説 )

工 事 用 仮 橋 に つ い て は 、 地 震 荷 重 を 考 慮 し な く て よ い 。 地 震 時 水 平 力 の 作 用 位 置 は 主 桁 上 フ ラ ン ジ の 上 面 と す る 。

6 許 容 応 力 度

l r

l l l

r b

l r

1,200,000 1,200,000

r 6,700+ (l / r ) 6,700 + (l / r )

l b

l l

b b

( 解 説 )

一 般 供 用 仮 橋 の 地 震 時 の 許 容 応 力 度 は 、 上 記 の 値 の 50% 割 増 し た 値 を 用 い て よ い 。 地震の震度は、次のとおりとする。

水平震度 K=0.2

鉛直震度 K=0

7 設 計 基 本 事 項

7 - 1 仮 橋 各 部 の 名 称

仮 橋 各 部 の 名 称 図

図 2 - 4 - 1

7 - 2 幅 員 と 桁 お よ び 杭 の 間 隔

( 解 説 )

イ ) 一 般 供 用 の 場 合 、 歩 車 道 は 、 ガ ー ド レ ー ル 等 で 分 離 す る こ と が 望 ま し い 。

ロ ) 工 事 用 仮 橋 の 幅 員 は 、 通 行 車 輌 の 形 態 お よ び 使 用 重 機 等 も 考 慮 の 上 4 ~ 6 m の 範 囲 内 で 決 定 す る 事 が 望 ま し い

( ) 工a 事 用 ( )b 一 般 用

図 2 - 4 - 2 7 - 3 標 準 支 間

( 解 説 )

支 間 は 河 川 管 理 者 な ど と 十 分 打 合 せ を 行 い 決 定 す る こ と 。 7 - 4 最 大 勾 配

( 解 説 )

管 理 者 等 の 条 件 に よ り 、 勾 配 が 6 % を こ え る 場 合 は 、 綾 構 な ど で 橋 軸 方 向 の 補 強 を す る こ と が 望 ま し い 。

締 切 り に 隣 接 す る 部 分 で は 、 工 事 の 作 業 性 や 安 全 性 を 考 慮 し て 水 平 を 保 つ 必 要 が あ る 。 標準幅員は

工 事 用 4m~6m

一般供用 8m(車道6.5m+歩道1.5m)

とし、主桁及び杭の間隔は2mを標準とする。

支 間は 、3- 1-1及 び3- 2-1に よるもの とする が、治水 上十分 な河積が 確保出 来る 場合はこのかぎりではない。

勾配は最大6%を原則とする。

7 - 5 桁 下 高 さ

( 解 説 )

利 用 上 の 条 件 、 設 置 期 間 等 を 十 分 考 慮 し て 決 定 す る こ と が 望 ま し い 。

た だ し 、 河 川 管 理 者 に お い て 基 準 が 定 め ら れ て い る 場 合 は そ の 基 準 に よ る も の と す る 。

8 主 桁 の 設 計

9 た わ み

10 横 桁 の 設 計

( 解 説 )

主 桁 と 、 杭 と の 間 隔 を 同 一 に し 、 横 桁 に 載 荷 し な い こ と が 望 ま し い 。

主 桁 と 横 つ な ぎ 部 材 と 兼 用 す る た め 、 I - 300程 度 の 材 料 を 使 用 す る の が 望 ま し い 。 桁下の高さは、原則として、工事期間中の既往最高水位より、50㎝以上高くする。

主桁 はス パン長 を単純梁 と考え 、活荷重 はL荷 重を最大 部材力が 生じる ように載 荷させ 設 計するのを原則とする。

第3節 路面覆工4-2による。

横桁は主桁の最大反力を載荷し、杭を支点とする単純梁として計算する。

11 振 れ ど め の 設 計

( 解 説 ) (1)に つ い て

横 振 れ を 防 止 す る た め に 軸 直 角 方 向 の 杭 に 綾 構 を 取 付 け る の が 良 い 。

綾 構 は L - 100× 100程 度 の 断 面 性 状 を 有 す る も の を 図 2 - 4 - 3 の 如 く 取 付 け る の が 一 般 的 で あ る 。

(2)に つ い て

図 2 - 4 - 3 軸 方 向 の 剛 性 は 、 軸 直 角 方 向 に 比 べ て

か な り 、 低 い と 考 え ら れ る の で 、 少 し で も 剛 性 を 高 め る た め に 、 主 桁 の 下 フ ラ ン ジ は 、 横 桁 に ボ ル ト ま た は 、 溶 接 で 止 め る の が 、 一 般 的 で あ る 。 ま た 、 橋 軸 方 向 の 主 桁 は 、 軸 方 向 の ず れ を 少 な く す る た め に 、 添 接 板 を 用 い ボ ル ト 、 ま た は 溶 接 に よ り 連 結 し て お く こ と が 望 ま し い 。

主 桁 を 軸 方 向 に 連 結 す る こ と に よ っ て 生 ず る 温 度 変 化 の 影 響 は 基 礎 杭 に 負 荷 さ せ る も の と す る 。

図 2 - 4 - 4

(1) 橋軸直角方向の杭相互間には、綾構を設け緊結することを原則とする。

(2) 主桁は、支点上で受桁に剛に結合し、軸方向主桁は互いに連結しておくことが望ましい。

12 高 欄

( 解 説 )

、 。

工 事 用 高 欄 と し て の パ イ プ は 鋼 管 足 場 パ イ プ (φ48.6、t=2.4㎜)の も の を 使 用 す る の が 良 い

13 床 版

14 橋 脚 の 設 計

14- 1 脚 柱 の 支 持 力

14- 2 脚 柱 本 体 の 設 計

- 2 - 1 軸 方 向 押 込 力 に 対 す る 設 計 14

( 解 説 )

座 屈 を 考 慮 す る 場 合 の 座 屈 長 は 地 盤 面 か ら 水 平 つ な ぎ 材 の 中 心 線 ま で と す る 。 た だ し 、 全 長 が 地 中 に 埋 込 ま れ た 杭 で は 座 屈 の 影 響 を 考 慮 し な く て も よ い 。

高欄は下記のものを使用するのが一般的である。

工 事 用 パイプ組立式

一般供用 ガードレール

床版は、一般に覆工板を使用するものとする。

脚 柱 に 作 用 す る 軸 方 向 押 込 み 力 は 、 主 桁 に 載 荷 さ れ た 荷 重 に よ っ て 生 ず る 最 大 反 力 と し 、 その値は「第1節2-4-1土留杭の支持力」以下でなければならない。

表2-4-2 安 全 率

押込力に対しては座屈を考慮して取扱うものとする。

常   時 地 震 時

一般供用の場合 3 2

工事用の場合 2 -

- 2 - 2 軸 直 角 方 向 及 び 杭 頭 モ ー メ ン ト に 対 す る 設 計 14

( 解 説 )

( )1 脚 柱 の 根 入 長 ( ℓ) に よ っ て 断 面 力 の 計 算 式 を 次 の ご と く 区 分 す る 。

① ℓ≧ 2.5 ( 半 無 限 弾 性 体 ) β

② 2≦ ℓ< 2.5 ( 有 限 長 弾 性 体 )

β β

③ ℓ< 2.5 ( 剛 体 )

β

( )2 半 無 限 弾 性 体 脚 柱 の 解 法 脚 柱 は 各 々 単 杭 と し て 、 Y ・ L ・ Changの 式 に よ り 断 面 力 の 計 算 を 行 う 。

① 橋 軸 方 向

仮 橋 が 河 川 内 に 設 け ら れ る 場 合 、 河 積 断 面 を お か す 危 険 性 が あ る た め 綾 構 等 に よ る 連 結 を 行 わ な い こ と が あ る 。 従 っ て 、 橋 軸 方 向 は 杭 頭 部 自 由 と し て 計 算 を 行 う 。

地 中 部 最 大 曲 げ モ ー メ ン ト 及 び そ の 位 置

M max= - H ・ h ・ φ m (β h) (1 + 2 β h) + 1 φ m (β h)=

2 β h

〔 - 〕

exp tan-1

1 + 2 β h

ℓm = 1 tan-1( 1 ) 1 + 2 β h β

杭 頭 変 位 置

⊿ =H ・ h・ φ ⊿ (β h) 3EI

( 1 + β h) + 0.5

φ ⊿ (β h)=

(β h) M max: 地 中 部 最 大 曲 げ モ ー メ ン ト ( kN・ m )

H : 水 平 荷 重 ( kN)

軸 直 角 方 向 及 び 杭 頭 モ ー メ ン ト に よ る 杭 各 部 の 曲 げ モ ー メ ン ト 及 び せ ん 断 力 は 、 脚 柱 本 体 を 弾 性 床 上 の 梁 と し て 求 め る 。

h : 突 出 長 ( m )

l m : M maxを 生 ず る 深 さ ( m )

⊿ : 杭 頭 変 位 置 ( m ) β : √ B K( m-1

4 E I B : 杭 幅 ( m )

K : 横 方 向 地 盤 反 力 係 数 ( kN/ ㎥ 「 第 1 節 3 - 3 - 5 」 参 照 ) E : 杭 材 の ヤ ン グ 率 ( kN/ ㎡ 「 第 1 節 3 - 3 - 5 」 参 照) I : 杭 材 の 断 面 二 次 モ ー メ ン ト ( m )

な お 「 第 4 節 11振 れ 止 め の 設 置 」 に あ る 主 桁 の 連 結 を 行 う 場 合 に は 温 度 変 化 の 影、 響 を 考 慮 し な け れ ば な ら な い 。

② 橋 軸 直 角 方 向

橋 軸 直 角 方 向 は 横 桁 及 び 綾 構 で 連 結 さ れ て い る の が 一 般 的 で あ る か ら 、 杭 頭 部 固 定 と し て 計 算 を 行 う 。

・ 杭 頭 拘 束 モ ー メ ン ト M = H ・ h ・ φ ( β h)

1 + β h φ ( β h) = 2 β h

・ 地 中 最 大 曲 げ モ ー メ ン ト

M max= - H ・ h ・ φ ( β h)

( ) 〔 〕

φ β h = 1 +(β h) exp - tan 1

-1

2 β h β h

・ 杭 頭 変 位

⊿ =H ・ h・ φ ⊿ ( β h)

12E I

( 1 + β h) + 2 φ ⊿ ( β h) =

( β h)

(3) 有 限 長 弾 性 体 脚 柱 の 解 法 支 持 層 が 浅 い 等 の 条 件 に よ り 根 入 れ が 有 限 長 の 領 域 に あ る 場 合 に は 有 限 長 杭 と し て の 解 析 を 行 う も の と す る 。

2 2.5

≦ 1 <

β β

た だ し 、 半 無 限 長 の 杭 と し て の 計 算 結 果 に 表 2 - 4 - 3 の 割 増 し 係 数 を 乗 ず る 簡 易 法

ドキュメント内 Taro13-06 共-2-1~共2-30(10051 (ページ 68-80)

関連したドキュメント