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月 9日以外にも,機会をつくってはアンケートへの回答を もとめ,その数の拡大をはかつてきたのであるロここでは,これまでに回答

をうることができた外閏人のうち,スウェーデンの若手研究者2名とアメリ カ海軍軍人l名の回答を紹介するとととしたい。

前者は,北欧のゆたかな囚,亡命アメリカ兵を多数うけいれ,パートラン ド・ラッセノレの国際戦争犯罪裁判第l回法廷にたいして,その審理の場を捉 供して,アメリカの圧力に屈しない社会民主主義政府をもっ国,そして著名 な経済学者を市出している同の,その伝統をくむ若手経済学者の平和にかん する見解を知るという点で ~~!l床がある口

また,後者は,ヴェトナム侵略戦争に直接たずさわった、汚れた手グをも っアメリカの将兵たちが,いま,どのようなな見をもっているのかを,じか に知るひとつの資料として興味ふかいo かつてパートランド・ラッセルは,

市ヴェトナムにつれてこられて邪悪な侵略戦争に従事しているアメリカ軍兵 士にたいして,アメリカ政府・帝国主義者の好計に反逆し,反政府・反戦の ための活動にたちあがるよう,訴えた。 日ったしは,あなたがたがこの野蛮 で犯罪的な征服戦争に加担するのをやめるように訴えます。

J I

アメリカの 指導者を打倒しようと決なしなさいO この不正な戦争をこれ以上つづけるこ とを拒否しなさいo

(1解放民族i波紋のラジオをとおして南ヴェトナムに いるアメリカ軍兵士によびかけるラッセルの演説

J 1 9 6 6

5

2 4

日)ラッセ

2) 

110  経 営 と 経 済

jレのこの

5

年まえの訴えが,いま,ヴェトナムのジヤンクゃルのなかで敗残の 恐怖におそわれながら, 、理由なきグ 戦争をしいられているアメリカ

w

将兵

のなかに,そしてアメリカ国内の人民のなかに,現実となって結実しつつあ るのであるoわれわれがあうことのできたアメリカ軍人は,はたして,どう いう立場にたっているのであろうかD

まず,スウェーデンの若手研究者2名の見解を紹介するが, 2名の見解は,

あるところでは一致し,あるところでは若干の相違をみせているO こ こ で は,相違をみせる点だけ,両者の見解を

( a )

( b )

としてしめすが,他の点で は,ひとつの回答をしめす(それしかありえなしi)口

(1 

)スウェーデン人で大学院博士課程在学中O

(2) 

(a) 

1 9 5 0

年ごろ

(7

才のころ)知ったとおもいます。

( b ) 1945‑

47

年ごろ

(8 ‑10

才ごろ)知りましたc

(3) 

<該当回答なし>

(  4  ) 

(a) 

r

ヒロシマの終えん」という映画が上映されたことがあります。

(b)  冷戦とか,水爆の恐怖について,よく話しあいます。

(5)

スウェーデンでは,原爆についての報道をしていません。ビキニ水 爆実験については,知っていますが,いつごろ知ったのか,その時期はおぼ

えていません。

(6)平和祈念像や原爆資料室は見ました口祈念像は,どういう芯図でつ

くられたのか,わたしたちにはわかりませんO 原爆資料のなかでは,人体lこ かんする部分がとりわけ印象的でした。原爆はおそろしいものだ,というこ とがよくわかりました。映画フィノレムを世界各国のテレビ局におくって,世 界中で公開するようにすべきです。このままでは惜しい。

(7)被爆者が白血病にかかるということは,知っています。

(8)被爆者

2世への悪影響のことを知っています。

(9)

lレーマン大統領の弁明は,肯定できません。

( a )

かりに,日本 の非戦闘員ではなく,兵士だけを殺したとしても,それでも原爆は合理化で きません。 (b) 兵士だけを殺すように原爆を投下したばあいには,いいか

外 国 人 の 原 爆 意 識

1 1 1  

わるいかは,戦争の状況によって判断すべきです。

( 1 0 )

ヒトラーにたいしても,原爆を投下していただろう,とおもいま す。

( 1

1)核軍備は,ゾ、ノレレンとしてはあってはいけません。安全のため,と いうのは大問題だから,簡単に答えるわけにはいきませんが,しかし,現実 問題としては必要です。山あらしのように,攻撃をうけたときには針をたて る必要があります。そのいざというときのために,核軍備は必要で,それは 必要惑というべきでしょうO

つぎに,世界の平和のために必要な方法としては,つぎのようなことがか んがえられます。①ホット・ラインが必要ですD これで,コミュニケーショ

ンをもつので、す。②国際連合を,現在よりももっと権限をもった強力なもの とすることです。③貧しい国と豊かな国との平均化が必要です。それは,自 由にしておいたのでは不可能ですD ④軍備廃止が必要です。

( 1 2 )

日本国憲法はりっぱだとおもいます。しかし,まえにのべたよう に,防衛力は必要悪として必要です。

( 1 3 )

日本は,安保条約でアメリカに追随しています。アメリカの軍事負 担の百がわりをする乙とは,アメリカを援助することとなりますロそして,

その負担はだんだん大きくなるのではないでしょうか。

( 1 4 )ヴェトナム戦争は邪悪な侵略戦争かどうか,と問うことは性急すぎ

ます。それは,尽か白か,と問うべきことではありません。アメリカもわる いが,ソヴェトの方にも問題があります。アメリカの侵略戦争とわりきるこ とはできません。

( 1 5 )スウェーデンの反戦運動には,たくさんのクツレープがあります。そ

のグノレープは種々雑多ですが,大きなグループは 1年l乙l回デモをするく

らいで,穏健です。小さなクゃループは共産主義者のグルーフ。で, 急 進 的 で す。また,注目してほしいのは,政府自体,ヴェトナム戦争に反対だという

ことです。

以上が,スウューデンの若い研究者の回答であるO この回答によってわか ったことのひとつは,スウェーデンのような国でも,その距離的遠隔のため

1 1 2  

経 営 と 経 済 にか,原水爆についての報道が薄弱だということであるD あ る い は , こ れ は,北欧スウェーデン人一般のアジアにかんする関心の之しさをしめしてい るのかもしれないo原爆フィノレムを世界各国のテレビ局におくって公開する ようにすべきだ,との;意見は,われわれ自身の志見とまったく同ーである が,日本政府・独占資本・軍部の志向からすれば,途方もない見解というこ とになるであろうO 日本人民にさえ,ノーカット公開を禁止した政府なので ある口ヴェトナム戦争に反対しているスウェーデン政府(社会民主主義の立 場)とはまったく質的に異なった政府である。

しかし,このように,ヴェトナム戦争に反対し,ラッセノレの国際戦争犯罪 裁判に法廷を提供したほどのスウェーデンにおいても,なお,ヴェトナム戦 争を邪悪な侵略戦争と断定することはゆるされない,ソヴェトの方にも問題 がある,小さな反戦運動のグループは共産主義者よりなる急進的なものであ る,などと発言するひとが一一しかも若い研究者に一一いるという乙とは,

アジアから遠くはなれ,しかもソヴェトに接近しているという地理的環境の 影響の大きさも考慮されて興味ぷかい。

1)  拙若『良心~ 295‑96ページ。

2)  拙著,前掲書, 232ページ。

1 9 7 1

8

6日,グラパー邸であったアメリカ海軍軍人は,われわれのア

ンケートにこたえて,つぎのように回答したD

(1 

)アメリカ人で海軍軍人です。

(2)

何年まえにということですか? わたしが小さな子供のころ知りま した。学校で,世界戦争のこと,第2次世界戦争のこと,そして原燥をどの ように使ったかということをおそわりました。アメリカの学校では,子供た ちに,第2次戦争がどのように激戦であったか,どうしてこのような極端な 兵器までっかわなければならなかったか,を教えていました。ヒロシマ・ナ カサキに原爆をつかったこと,それがどのように多くの人命をうばい破壊し

外 国 人 の 原 爆 意 識 113  たか,そののちの後遺症や苦しみがどうであるか,そしてそれは戦争をおわ らせるためになぜ必要であったかということを,子供たちに知らせ,大きく 成長したときにこれを銘記しておくようにしています。

(3)新聞,ラジオ・テレビ,これらすべての報道機関が,この事実を報

じています。新聞は、毎年……何といったらよいか……これがおこった時期 にきまって報道しています。テレビも特別番組をくみます口新聞もテレビ

も,すべてのマスコミが全国的に記念番組をくみます。

(4)そうです。たいへんよく知っています。実際,大学生などのなかに

は,原水爆禁止を唱えているひとびともいます。

(5)

ある意味で、は,報道機関は偏見をもっているともいえます。すなわ ち,わたしが実際にここで見たことから判断すれば,マスコミの報道はじゅ うぷんとはいえません。マスコミのひとたちがここにきて実際に見れば,も っと強く感ずるのでしょうけれど。たしかにマスコミは報道していますが,

それはたいしたことではありません。

(6)

はい,全部見ました。何と申したらよいでしょうか,だれでも簡単 に見ることができるようになっているところで,あれを目撃することは,シ ョッキングで,ぎくりとしました。 2度とこういうことがおこらないよう に,人間性への信頼をあらたにしたいという思いでした。マスコミできいて いたことと実際に自分で見る乙ととでは,大差があって,マスコミよりはも

っともっと強烈に印象づけられました。

(7)

はい。手や足の傷跡とか,肝臓障害とか,おそわったことがありま す。

(8)

このことは,いま,わたしには,はっきりとわかります。もうずっ と以前におこったことなのに,今日なお原爆症に苦しむひとびとがいるとい うことですね。そして,正直に申しあげますと,じつは,この地にきて,自 分が犯罪者であるような気持になっています。このことは,けっしておこっ てはならないことだったのです。

(9)当事者ほ,実験その他では,原爆がどんなに破壊力があるかという

ことを,じっさいに知ってはいなかったのだ,とわたしはおもいます。わた

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