第 7 章 まとめ 48
7.3 今後の課題
ST
は主に自然言語と図表などからなっている.本研究の本質的な部分は,これらの仕 様書から証明すべき内容をいかに選択し,いかに論理式として表現するかである.不変表 明による命題の設定と帰納法による証明は,定理証明では一般的な方法である.しかし,これだけでは,セキュリティ要求や機能要求についての命題を作るには不十分である.今 後,論理式による表現方法と証明できる内容について考えなければならない.
HOL
での証明の作業は,非常に大きな人的,時間的コストを費やす.いくら理論が正 しく,STの内容について正しく証明できるとしても,非現実的なコストが必要であるな らば,実用化は無理である.今後,証明をより効率的に行うタクティックについての研究,自動化の研究が必要である.
謝辞
本研究を行うにあたり,北陸先端科学技術大学院大学の片山卓也教授には,本研究の目 的設定から最後まで、御懇篤なご指導を頂きました.
北陸先端科学技術大学院大学の青木利晃助手には、本研究の方針に迷うときがあったと き、的確な助言をして頂きました。また、詳細の数学的、論理的な内容に関するご助言を いただきました。
北陸先端科学技術大学院大学の先輩であり、本研究の定理証明に用いた
HOL
上でのオブ ジェクト指向理論の提唱者である矢竹健朗氏には、この技術に関しそのノウハウを一から 教えていただきました。また、研究全般に関し事細かに相談に乗っていただきました。研究室の先輩方,同輩の皆様には気軽に様々な相談にのっていただき、また基礎的な知識 など多く教えていただきました.
本研究を行うにあたり,お世話になった皆様へ厚く御礼申し上げます.
参考文献
[1]
独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティーセンターhttp://www.ipa.go.jp/security/jisec/evalbs.html
[2] HOL 4
http://hol.sourceforge.net/
[3] Kenro Yatake, Toshiaki Aoki ,Takuya Katayama
コンピュータソフトウェア、Vol.22,No1(2005),p58-76. [論文]2004
年6
月30
日受付[4]
アクセス制御に関するセキュリティポリシーモデルの調査独立行政法人 情報処理推進機構 セキュリティセンター
http://www.ipa.go.jp/security/fy16/reports
/access control/documents/PolicyModelSurvey.pdf
[5] Ravi S.Sandha,Edward J Coyne,Hal L.Feinstein,CharlesE.Youman IEEE Computer, Volume 29, Number 2,February 1996,pages 38-47
[6] Indrakshi Ray,Na Li,Robert France,DaeKyoo Kim SACMAT 04, June 2-4,2004,
Yorktown Heights,New York, USA.
付 録 A FW サーバ仕様書
FW
サーバの仕様書は自然言語で書かれており、主に4
つの機能に関する機能要求、セ キュリティ要求が記述されている。•
パケットフィルタリングに関するポリシー•
識別と認証に関するポリシー•
アクセスコントロールに関するポリシー•
監査関するポリシー 各ポリシーについて説明する。尚、ここでは対象となる
FW
サーバ、およびそのシステム全体を指して、TOE(target of evaluation)と呼ぶことにする。
A.1 パケットフィルタリングに関するポリシー
ドキュメント内
組織内データセキュリティの定理証明による検証 に関する研究
(ページ 56-59)