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第 6 章 システムの複合体以外の個人 を識別させない機構の提案

7.2 今後の展望

匿名加工システムの課題

サービスを利用するためには匿名加工することができない情報がある点が課題 である。またサービス提供者に匿名加工システムを使用していることが知られて しまうと、サービスの利用を停止させられてしまう恐れがある。

匿名加工ポリシー管理システムの課題

個人情報を一箇所で集中管理しているため、このシステムが攻撃されるとすべ ての個人情報が流出してしまう恐れがある。

マイナンバーが導入され各種サービスに使用された場合の課題

マイナンバーが本格的に導入されていくと行政だけではなく民間のサービスで も本人確認が容易になっていってしまう。そのため今まで以上にサービス提供者 が個人情報とサービス利用者の関係性を理解しやすくなる環境が作られてしまう。

中央銀行が発行する通貨が仮想通貨になった場合の課題

中央銀行が発行する仮想通貨が一般的に使用されるようになると取引を追跡さ れるようになり、通貨の取引履歴から個人情報が知られてしまう恐れがある。

謝辞

本研究をおこなえるまでに多くの方々に大変お世話になりました。本研究の締 めくくりに感謝の意を述べていきたいと思います。母校である小樽商科大学の深 田秀実せんには、文系の学部卒でも情報科学に関して勉強できる環境を探して欲 しいという無理難題をお願いし、多岐にわたる選択肢を示していただいただきま した。このことがなければJAISTに入学することはなかったと思います。

入試合格後右も左もわからない中入学前に配属研究室を探して大学構内をさま よっていた私を、知念賢一特任准教授は研究室案内していただき配属の内定をい ただきました。入学後は大学での勉強のみならず骨折などの多くのトラブルにま で巻き込んでしまいながら、それでも快く指導していまいただきました。また篠 田陽一教授には情報科学に疎い学生であった私を、ゼミなどの発表で本研究の完 成まで導いていただきました。研究室の学生には歳の離れた学生であったにもか かわらず受け入れていただきました。

学外においては、三味線の師匠である柳原達宏氏に多くの面でお世話になりま した。また両親には怪我をして大変だったにもかかわらず石川県で勉強すること を認めて物心両面で支えていただきました。ここまで本研究を進めるにあたって 上に記述しきれていない多くの方々にもお世話になりました。皆様ありがとうご ざいました。

関連図書

[1] 長谷川聡, 正木彰伍, 岡田莉奈. 大規模データを実用的な速度で処理可能な匿 名化ライブラリの設計と実装評価. In Computer Security Symposium 2017, pp. 1824–1828, October 2017.

[2] 金沢史明, 岸野徹. 特許出願からみた匿名化関連技術の技術動向―平成29年 度特許出願技術動向調査より―. InComputer Security Symposium 2018, pp.

906–912, October 2017.

[3] 山岡裕司, 前田若菜. 自己情報コントロールと権限分散を両立するパーソナル データ流通方式の提案. InComputer Security Symposium 2018, pp. 920–926, October 2017.

[4] 小栗秀暢. 匿名データの安全性指標としての再識別率とその活用方式の提案. In Computer Security Symposium 2018, pp. 927–934, October 2017.

[5] 藤村明子, 間形文彦,千田浩司, 諸橋玄武,高橋克己. 新たな個人情報保護法に おける匿名加工情報の基準に関する一考察. In Computer Security Symposium 2015, pp. 1143–1150, October 2015.

[6] 柏市オフィシャルウェブサイト. 個人情報の取扱項目の具体例, 2014. http:

//www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/030100/p034475_d/fil/gutai.pdf.

[7] 個人情報保護委員会. 個人情報の保護に関する法律についてのガイドライ ン(匿名加工情報編), November 2017. http://www.city.kashiwa.lg.jp/

soshiki/030100/p034475_d/fil/gutai.pdf.

[8] 株式会社三菱総合研究所 社会 ICTイノベーション本部. 匿名加工情報・個人 情報の適正な利活用の在り方に関する動向調査報告書, March 2018. https:

//www.ppc.go.jp/files/pdf/tokumeikakou_report.pdf.

[9] 株式会社野村総合研究所. パーソナルデータの適正な利活用の在り方に関す

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