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今後の課題

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することで新たなデザインを開発することができると考えられる. 新たなデザインの具体案 として次のようなものを考えている. 圧力を利用する場合, 絵を描くときにペンを軽く操作 することで入力に変化を与えることが考えられる. 傾きや方位を利用する場合, ほとんど使 用していない(95%使用範囲以外)を切り替えスイッチとして利用することにより, 入力の 切り替えを行うことができると考えられる.

主観評価については, 大きな入力枠が全体的に低い評価となっている. また, 離れている位 置に入力する場合も低い評価となっている. 逆に, 小さな入力枠や近い位置に入力する場合 は高い評価となっている. このことから, 手首や肘を動かすことで入力することができるも のが高い評価となり,腕全体を動かして入力するものは低い評価になっていると考えられる.

5.2 今後の課題

本研究の今後の課題として, 以下の課題があげられる.

・年齢の違いによる操作性の変化

・左利きによる操作性の変化

5.2.1 年齢の違いによる操作性の変化

今回は20代のみで検証したため年少者や高齢者が20代と同じように入力できるかは検 証されていない. 幅広い年齢層を対象にした場合の実験結果では検証結果が変わる可能性が ある. そこで10代の年少者や50代の高齢者など幅広い年齢層で実験協力者を募り本実験を 行う必要があると考えられる. これにより年齢層による操作性の変化を知ることができ, ペ ン入力の操作性についての研究に貢献できると考えられる.

5.2.2 左利きによる操作性の変化

今回は右利きのみで検証したため左利きの人が右利きと同じように入力できるかは検証さ れていない. 左利きの人と右利きの人の実験結果では検証結果が変わる可能性がある. そこ

5.2 今後の課題

で左利きの実験協力者を募り本実験を行う必要があると考えられる. これにより左利きの人 による操作性の変化を知ることができ, ペン入力の操作性についての研究に貢献できると考 えられる.

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結論

ペン入力はペン先のX座標とY座標を読み取り操作が行われている. この座標情報以外 にもペン入力に関する要素は存在する. そこで本研究では, ペン入力の要素として圧力,傾き と方位に関して実験的に調査する. このペン入力の要素として圧力, 傾きと方位に関する調 査は先行研究[1]で行われている. しかし, 先行研究ではペンを保持した状態における調査, 文字を入力する場合における調査が行われていたが, これ以外のペンを操作する場合におけ る調査は行われていない. そこで, 本研究では先行研究で調査されていなかったトレーシン グ操作における圧力,傾きと方位に関する実験的調査を行った.

具体的には, トレーシング操作時における圧力, 傾きと方位の変化を入力枠のサイズと位 置から調査した. また, トレーシング操作時における圧力, 傾きと方位の使用範囲を調査し た. そして, 調査結果からペン入力の効率化や新たなデザインの考察を行った.

トレーシング操作時における圧力, 傾きと方位の変化を入力枠のサイズと位置から調査し た結果, 入力枠が小さくなると圧力と傾きが小さくなり, 方位が大きくなることが分かった. また, 入力枠の位置が左に行くと圧力, 傾きと方位が小さくなることが分かった. この結果か ら, トレーシング操作時の傾向を知ることができ, ペン入力の効率化が可能になるといえる.

トレーシング操作時における圧力, 傾きと方位の使用範囲を調査した結果, 圧力の使用範 囲が0〜1023 unit の全体で, 良く使用されている範囲 (95%使用範囲)が645〜1023 unit であることが分かった. 傾きの使用範囲が45〜126 °で, 良く使用されている範囲(95%使 用範囲)が54〜84 °であることが分かった. 方位の使用範囲が0〜359 °の全体で, 良く使 用されている範囲(95%使用範囲)が19〜131 °であることが分かった. この結果から, よ く使用される範囲(95%使用範囲)のデータを利用することでペン入力の効率化が可能にな

ると考えられる. また, ほとんど使用されない範囲(95%使用範囲以外)を利用することで新 たなデザインを開発することができると考えられる.

新たなデザインの具体案として次のようなものが考えられる. 圧力を利用する場合, 絵を 描くときにペンを軽く操作することで入力に変化を与えることが考えられる. 傾きや方位を 利用する場合, ほとんど使用していない(95%使用範囲以外)を切り替えスイッチとして利 用することにより, 入力の切り替えを行うことができると考えられる.

本研究はペン入力の効率化や新たなデザインのための基礎研究の一つになり, 将来的にペ ン入力の活躍の場を広げるための研究に貢献できるであろうと考える.

謝辞

本研究を行うにあたり,その機会を与えてくださり,多大なるご指導,ご助言をいただい た,高知工科大学情報システム工学科の任 向実教授に心よりお礼を申し上げます.

また,本論文を発表するにあたり,本学情報システム工学科の妻鳥 貴彦講師及び 繁桝 博 昭准教授には学士論文の副査として論文審査に携わって頂き大変お世話になりました.

同研究室のTU Huawei氏, FU Yuan氏には英語のご指導や異文化交流の機会を与えて頂 き心より感謝いたします.また,楠葉 匡敏氏, 林 勇介氏らには本研究及び学生生活に関し て,ご助言と激励をいただき,心より感謝いたします.

本研究の実験に参加して下さった同研究室の学生諸氏,また,本研究を手伝って下さった 研究生の皆様には貴重な時間を割いて頂き,厚く感謝いたします.

最後に私の4年間の学生生活を身近で支えて下さった学友の皆様と高知工科大学の教職員 の皆様,また,本大学で勉強する機会を与えてくれただけでなく,常に私を支えてくれた家 族に深く感謝いたします.

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