第 4 章 おわりに 23
4.2 今後の課題
1. 使用者ごとで入力枠を変更しての評価
本稿で求められた回帰式と面積比は実験 1 - 8までの筆記データから得られた結果で あり,その評価を行う必要がある.
2. 回帰式の予測範囲の制限問題関係式の手法としては2通りになったが使用機器によって はこの関係式は使えない場合もある.問題としては先行研究 [1]で行われた実験1 - 8 で使用した入力枠が最小サイズで40 x 40 pixel,最大サイズで130 x 130 pixelしか用
4.2 今後の課題
いられていない.このことは回帰式で入力枠を予測する上で使用した入力枠より小さい 場合や大きい場合では予測に適していないことになる.また比率の関係式ではデバイス が変わるたびに関係式を変えなくてならないので定まった入力枠を求められるとは言え ない.
3. 字種ごとでの相関式に対する課題
求められた回帰式はかな混じり漢字のためとなっている.しかし,世の中には多くの 文字種が存在しており,形状も様々なものと分かっている.したがって,文字種ごとに 相関式を求め,使用者に適した枠サイズを提供する必要がある.
4. 入力の空間分解能の問題
実験で用いたデバイスにおける入力の空間分解能は3デバイスとも約0.2 mmであっ た.このことが実験で得られた最適値に影響していることが考えられる.例えば,大学 ノートなどへの筆記の場合,罫線の間隔は狭いが,その間隔に合わせて書くことに違和感 を感じない.入力の空間分解能の性能が上がり,紙への筆記と同様の環境があるならば, 最適値は本研究で求めたものよりサイズが小さくなることが予測される.このような影 響を調査するため,紙ベースでの実験を行う必要があると考える.
謝辞
本研究を行うにあたり,指導教員の高知工科大学情報システム工学科任向実助教授には多 大な御指導,御助言をいただきました.本論文を執筆するにあたり多くの助言をいただいた ことに心よりお礼申し上げます.
本論文に関して,副査を引き受けてくださり,貴重な御意見をくださった高知工科大学情 報システム工学科木村義政教授,浜村昌則助教授に心から感謝いたします.
本研究および学生生活に関して,多大な御助言と激励をいただいた,任研究室の土田智章 氏,三浦庸介氏,高橋秀明氏,西宗秀明氏また卒業した任研究室生諸氏,現在の任研究室生 諸氏に心からの感謝の意を表したいと思います.