‑人間文化セミナー
「灸品の安全性どリスクアナリシス」
日時
2 0 0 4
年1 1
月6
日(土)13 時 10分 ~15時30分 ( 1 )食品添加物の経緯(灘本知憲)13時 10分~13時30分
( 2
)食晶の安全性とリスクアナリシス (山田友紀子)13時35分 ~15時 5 分( 3
)質疑応答 15時 10分~15時30分上記のスケジ、ュールで、講演が行われた。当日多 くのイベントが学内で行われたため、参加人数は少 な目であったのが残念であったが、活発な質疑応答 を含め、参加者には有意義な一日であった。
食品の安全性に対する関心、が世界的に高くなって いるなかで、近年、過去の食品安全行政システムと は大きく異なるリスクアナリシスが、食品安全確 保 の有効な手段として活用され始めた。リスクアナリ シスは、リスクアセスメン卜、リスクマネージメン 卜およびリスクコミュニケーションから構成され、
リスクマネージメントの各段階では消費者その他の
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独立行政法人食品総合研究所
企画調整部国際食品研究富 山 田 友 紀 子 氏 滋賀県立大学 人 間 文 化 学 部 教 授 灘 本
知憲
関係者の参画が求められている。消費者その他の関 係者の参画には食品安全に関わる知識が必要とされ る。本セミナーでは、まず関心の高い (1)
I
食品 添加物の経緯」についての概略の紹介に続き、本題 となる (2)I
食 品 の 安 全 性 と リ ス ク ア ナ リ シ ス」 についてその概要を紹介された。(1)では現在認 められている食品添加物の分類とその経緯、今抱え ている矛盾点として既存添加物の安全性の問題が取 り上げ、られた。さらに (2 )ではリスクアナリシス の考え方が丁寧かっ分かり易く解説された。Dose makes poison.が食品の安全性の原点であることから始まり、
FAO
での長年のキャリアも織り交ぜな がら、分析技術の進歩と安全性評価の関連、最後に マネージメントへの消費者の関わりまで、 具体例を 挙げながらの熱弁であった。最後の質疑応答では、昨今の学校給食の問題まで話題が及び、講演者、聴 衆に一体感が感じられる終幕となった。
人・閏・文・化・通・信
‑人間文化セミナー
「アジアの世界遺産を考える
第 1 回スリランァヲ丈化三角地帯における世界遺産の保存」
スリラン力 モラトゥワ大学建築学科教慢
サミタ・マーナワドゥ氏
(日本語にて講演)
サミタ氏からは、
1 9 8 0
年よりユネスコの援助によ って進行している、文化三角地帯の5つの主要な遺 跡を保存するプロジ、ェクトについて、世界遺産の保 存プロセスとその方法、保存が進んだ現在の遺跡の 姿を中心とした講演がおこなわれた。講演後には、会場から、保存制度にはどれくらい の規制があるのか、保存運動に対する住民からの反 発はないのかなどの質問が寄せられた。それに対し、
保存地区には非常に強い法的規制があり、違反する と罰金や復旧命令が下され、場合によっては建物が 差し押さえられてしまうこともあるという規制の内 容や、歴史的環境を保全することで観光収入が得ら れることを住民も納得するようになり、保存に対す る反対運動は起こっていないことが説明された。
平 成
1 6
年6
月2 3
日(水)13時 10分 ~14時40分 滋賀県立大学 A4‑ 2 0 5
講義室学生教職員および一般(参加無料) 時
所 象 日 場 対
本セミナーは、西川学長の提案により連続セミナ ーとして開催されることになった「アジアの世界遺 産を考える」と題したシリーズの第一回目としてお こなわれた。
スリランカには現在7ヶ所の世界遺産が存在す る。そのうち6ヶ所は文化遺産であり、内5つは互 いに近接した地域にある。それはかつての王都であ るアヌラーダプラ、ポロンナルワ、キャンデPイを中古 んだ地域で、スリランカの文化三角地帯として知ら れている。
滋 賀 県 立 大 学 人 間 文 化 セ ミ ナ ー
ア ジ ア の 世 界 遺 産 を 考 え る
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同 ス リ ラ ン カ 文 化 三 角 地 帯 に お け る 世 界 遺 産 の 保 存
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ス リ ラ ン カ
・ モ ラ ト ウ ワ 大 学 建 築 学 科 数 回 目 サ ミ タ
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ナワドゥ氏(ロ﹃印
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人 ・ 間 ・ 文 ・ 化 ・ 通 ・ 信
‑退官メッセージ
小貫
推 芳 池袋地反論j2005年、正月早々、月刊誌『自然と人間
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(新年 号)を手にし、早速、小宮山量平さんの巻頭言「千 曲川のほとりで」を読んだ。小宮山さんは、理論社 の創業者で、 88歳の今も健筆をふるっておられる。「あのヒトラーによるファシスムの波が押しよ せていたころ、独仏国境にほど近いストラスブ ール大学の若者たちを励ますかのように誕われ たアラゴンの長い詩の中に、とりわけ心に残る 一節がありました。
教えるとは希望を語ること 学ぶとは誠実を胸に刻むこと
戦後日本の焼野原へと帰ってきた若者たちも、
こんな一節をつぶやきながら祖国の明日を見つ めたものです。いま私が机上に開いている一冊 の木の冒頭には、ちょうどあの頃の敗戦の国土 を紡併とさせるような文章が数多くあって、き
りきりと胸が痛みます。.. . • .
J
さらに、巻頭言はつづく。
「私にこの分厚い一冊を贈って下さったのは、
滋賀県立大学人間文化学部教授・小貫雅男氏 で、そのタイトルは、 〈森と海を結ぶ菜園家 族〉とあり、 <21世紀の未来社会論)と副題が 添えられ、若き同学の伊藤恵子さんとの共著と なっております。・・・・・持ち重りのするこの一 冊のページをめくりながら、ちょうどいま200 ページ余第4章まで読み進んだ時点で、もはや 充分に私のJj旬は熱くなるのでした。・・・・・」
「ああ、こういう本こそが待たれていたのだ!
と私はつぶやかずにはいられませんでした。
ちょうどアコヤ貝がその胎内に異物を容れられ る、さぞかし痛みもし不快であろう、排除しよ うと全身でもだえ、体液を分泌して、その異物 を包み込む一、いつしか円やかな乳色の結品 が ・・、と、あの美しい真珠の誕生を勝手に 空想しながら、私は、今の世の苦しみとの絡闘 の中から、格別に美しい珠玉の生まれることを 期待し、今こそそんな新生のH寺代が到来すると、 待望していたのでした。
ま
E
れもなくこの一冊は <21世紀の未来社会 論)として、こんなにも労働が反められ、こん なにも希望の着地点から遠ざけられている若い 同胞たちのために、当代の悩みと苦しみという (異物〉との格闘の中から生まれたと思うので すο ・・・」・新しい年を迎え、このエッセイを読んで、ここで やっと、数年間の重荷が一気におりたような、さわ やかな気分に浸ることができた。と同時に、作家独 特の本質を見通す洞察力にも、驚嘆させられた。私 自身がまだはっきりとは気付かず、心の奥底に沈潜 していたものを探りあて、それを適確に表現して下 さったような気がする。
昨年一年は、実に慌しく時が過ぎていった。人々 は、競い、争い、 心を傷つけ合い、そして国家も
「正義」の名において、多くのいのちを平然、と奪い、
今も殺しつづけている。この醜い争いや、残虐極ま りない行為を、覆い隠し正当化するために、虚偽と 歎附がいよいよ世の中に蔓延してゆく。これほどお おがかりに、人間の尊厳が傷つけられ疑められた時 代も、ほかにはなかったように思う。
こうした状況の中で、この一冊の本が何とかまと められ、 こんなにもあたたかく迎えられたのは、 こ の世の中にも、大学にも、自由の精神がまだまだ健 在であったからだと思う。まもなく大学をあとにし て、新たな広い世界に旅立とうとしている今、この 体験は、私にとって、極めて貴重な、この上ない励
ましになっている。
私たちの大学には、創立以来、「キャンパスは琵 琶湖、テキストは人間」の自由な精神が、つい最近 まで息づいていたように思う。それが、突如、「独 立法人化」が強引に持ち込まれてくると、このモッ
トーは都合よくねじ曲げられ、勝手に解釈され、自 由な精神はしだいに危うくなってきた。生き残りの ためにと、今流行のアメリカ型「成果主義・競争至 上主義」の御旗のもとに、大学付与成員は、教員のみ ならず、学生も、職員も、 ト7プダウンという名の 中央集権体制の中に組み込まれてゆくo一人一人の 主体性や創意性は容赦なく圧殺され、大学から自由 な精神が失われてゆくο そんな姿がはっきりと浮か びあがってくる。
諦念と無気力の中で、ずるずると後退してゆく時 代であるからこそ、大学は、何よりもまして、未来 を担う若い学生のために、そして学問のために、ど うしても失ってはならない、ゆずってはならない大 切なものを守らなければならないのである。これか らはじまるであろう、不退転の長い苫しい「異物と の絡
1 6 i I J
の中から、今度こそは、大学にあるべき、それこそ本物の白由な精神が育まれてくるのだと恩 つ。
今、 一見、後退とも思われる現象も、それは決し て後退などではなく、反転への確かなはじまりであ ることを、歴史は私たちに教えてくれているO
人 ・ 間 ・ 文 ・ 化 ・ 通 ・ 信
. 2 0 0 4 年度卒業論文・修士論文・博士論文一覧
亀山 芳香 伝統的な民家の活用と再生に関す る考察
地域文化学科
一近江八幡市旧吉田家再生計画一川 上 明人 東海道石音¥1宿の歴史的空間の保存
安陪 拓二 エリ漁から見た琵琶湖漁業の変遷 と活用
軽 部 美 香 出戻り娘 川本
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事 訓練一「家族jという私の居場所の再発見 北川 香 織 これからの教育
鈴 木 智 久 昔話における悪とは わたしの求める教師像一
善良な爺・隣の爺に付いての考察 木 村 由 佳 ワンダフル・ワールド
西 岡 裕 貴 近世被差別部落の生活の実態 もっと犬といきょう
人口問題を中心として一 金 原 恵 子 女性雑誌のメタ・メッセージ
蓮 井 理 恵 「書く」ことについて 一創られた理想像と女性たちのマ
中村 瞳 日本を見る睦、韓国を見る陸 スキローフカ
家 島 直 希 「なんで屋」をやってるのなんで? 国 永 麻 理 笑 不条理な世界 一路上の社会学一 栗 田 智 美 伏見稲荷のお塚
石井 実 樹 間取り絵図を用いた明治期の集落 栗 林 佳 織 わたしから見た私のふるさと 祖
の景観復元 母から私の世代まで
石 川 斐 野 湖岸集落における住空間の展開と 幸 崎 誠 司 烏に描くユートピア
構成 小森明日奈 ダンデイズムの行方
一彦根市三津屋町を事例としてー 佐飛あゆみ 彦板藩における 「遊女」の機造 伊藤麻希子 夢ある農のくらしを求めて 父と 七里修太郎 虚繕の世界
祖父の生き方から ーライトノベルをめぐる繁がりと輪一
伊 藤 康 哲 瀬田の地域性と今後の展望 白市 仁志 織豊系城郭及び虎口の変遷による
大 河 史 朋 沈黙は語る一人間と自然、と一 戦国社会構造の研究
大木 要 河内湖周辺の弥生遺跡にみる住居 鈴 木 久 美 人のすむ空間
形態の二相 田中 隼 CAR‑ZONE
一稲作定着過程についての考察ー ースポーツカーの定義一
大西襟梨子 修験と葛川 田 中 直 樹 輪中地域における水屋建築の現状
一天台修験の全国的波及とその画期 と保存についての一考察 大野那j章子 野菜作りと私 自作自食を夢見て 種 市 優 樹 戦国期三河の領主と寺院 大 野 晴 香 愛知県豊橋市における路面電車の 一永禄六年三河一向一段を中心、と
活用と中心市街地活性化に関する して
考察 柘 植 祐 子 花、の地元と私
岡 田 和 正 和と地域 ヨシに生きる人身から 富 田 満 穂 街といなかとひとと自然、と
岡 部 健 慈 山と湖と修験道 友 方 貴 英 中位の梶井門跡
夕日が沈む比良山系と西万浄土 中 尾 麻 里 多住人格
の観音一 中 原 澄 子 夢のあしあと
奥 村 佳 奈 水をめぐる民間信仰 永井万祐子 クメール人の世界観について 湖東地域に見る人と水一 服 部 惇 平 近江における草葺き}1;:入本堂に関
奥村みゆき 琵琶湖西岸地域における寛文二年 する研究
地震 漬 田 祥 江 白木人宣教師の朝鮮におけるキリ
j毎福 敏 廃線空間における景観変符 スト教伝道
名古屋鉄道・谷汲線を事例として 演村 茂 城下町八幡を形成する主婆構成'a 片 山 愛 美 西今町一 卜玉泉とIIITの構成 素に関する研究
加 藤 晶 子 水郷景観の復原と保存に関する考察 林 真巴 平安時代の妻役害JI
一近江八幡市円山田Tを事例としてー 一長から見た娘の意味一 門坂 尚 実戦から見た遊戯具の弓矢 樋栄佳奈子 韓国における兵役拒否問題について
一広大な 「弓矢の世界