5−1 事業化への評価と進め方
今回検討した市民共同発電所の 3 つのモデルとバイオマスボイラの導入に向け、市民・事業者等 の参加のしやすさや、環境貢献度から評価すると以下のようになります。
○ 市民共同発電所 【評価基準は★の数】
早期導入の 寄付型モデル
リユース活動や イベントと連携した
地域連携型モデル
地域通貨と連携した 地域活性型モデル
継続性
第 1 号基の収益を基金と して積立て、またイベント を継続することで、第 2 号 基の設置も可能となるが、
市民・事業者からの多くの 資 金 協 力 が な い 限 り 早 期 導入は厳しくなります。
[★ ☆ ☆]
リユース活動は、市民に浸透 している取り組みと連動さ せることで、市民への普及促 進につながります。また、保 育園・幼稚園・小・中学校等 への導入を目的とすること による、職員、PTA の方々の 協力が期待できます。
[★ ★ ☆]
[★ ★ ★]
ワンコイン募金のため、市 民 に と っ て あ ま り 負 担 に なりません。
[★ ☆ ☆]
[★ ★ ★]
参加しやすさ
[★ ★ ★]
物 品 の 提 供 な ど 地 域 活 動 を主としているため、企業 としては参加しにくい。
[ ☆ ☆ ☆]
「 地 域 通 貨 」 に 対 す る 市 民・加盟店舗への理解が必 要となり、浸透するまで時 間がかかります。
[★ ☆ ☆]
環境貢献度
多 く の 市 民 の 目 に ふ れ る 市 役 所 や 駅 前 広 場 等 へ の 設置場所を想定しており、
市 民 に と っ て よ り 環 境 へ の親しみがわき、環境意識 が高まることが期待でき、
新 エ ネ ル ギ ー の 普 及 啓 発 につながります。
また、多くの企業からの協力 が得られれば、大規模な設備 容量のものが期待できます。
[★ ★ ★]
保育園・幼稚園・小・中学校 等への導入を目的とすること で、児童・生徒が身近に太陽 光発電を体感することができ ます。さらに、学校から家庭 へ、家庭から地域へと、草の 根レベルでの取り組みを促 し、新エネルギーの普及啓発 につながります。
[★ ★ ★]
加 盟 店 舗 の 増 加 が 進 め ば 市 民 に と っ て よ り 使 い や すい「地域通貨」となると 同時に、市民への使途拡大 が地元商店街・市街地の経 済を活性化し、地産地消を 実現できます。
[★ ★ ★]
評価の特徴
企業にとって最も 参加しやすいモデル
市民にとって最も 参加しやすいモデル
もっとも継続性が 確保でき地域活性化が
期待できるモデル
「地域通貨」の購買利益は 加 盟 店 舗 へ 還 元 す る し く みとなっており、設置の増 加が進むほど、加盟店への 還元割合も高くなり、加盟 店 の 継 続 的 な 参 加 が 期 待 できます。
不 用 に な っ た 衣 類 等 の 提 供、バザーの開催支援等市 民 に と っ て お 金 の 負 担 が ありません。
企業の CSR 活動の一環と して、参加しやすい。
○ バイオマスボイラ
環境貢献度
・五月山にハイキングに来られた市民や来訪者が身近に「バイオマス」を体感 してもらうための足湯を設置することも考えられます。
・さらに、環境イベント等の開催時に、簡易な足湯を設置しイベント参加者へ の PR も図ることが考えられ、環境に対する意識の醸成が期待できます。
[★ ★ ★]
今回検討した市民共同発電所の 3 つのモデルは一長一短であり、今後、本ビジョンで掲げた「市 民や事業者の環境に対する意識の醸成を図りながら、最初の一歩を踏み出すためのきっかけづくりを 検討し、継続的に新エネルギーの導入に取り組むことのできる仕組みの構築を目指します」を実現し ていくためには、各モデルを連動させ、さらにバイオマスボイラの利点を活かした取り組みを行うこ とが効果的と考えます。
[ 市民が参加しやすい取り組み]
我々も環境のために 企業として 何か役に立ちたい
私たちは「地域通貨」
で買い物して 地域貢献!環境貢献!
[ 企業のCSR活動 ]
[ 地域活性化につながる取り組み]
[ 啓発活動 ]
各モデルを連動させて、みんなで最初の一歩を踏み出そう!
これからは、
不用になった衣類は リユースショップに
寄付しようね
みんなで 環境イベントに
参加しよう
5−2 期待できる相乗効果について
以上の評価から、各モデルを連動させながら取り組みを進めることで期待できる相乗効果を示します。
【採算性】
市民・事業者からの寄付と、リユース品販売による収益に よって採算性がより向上します。
【継続性】
各モデルの取り組みを同時に進めることで、市民共同発電の継 続的な導入が可能となります。
【啓発】
環境イベントや保育園・幼稚園・小・中学校等でのバザーの開催が、情報交換の場となり、
リユースショップや地域通貨の利用など、様々な情報を共有できます。また、バイオマスボ イラを利用した足湯などを設置することで、環境教育の実践が可能となります。
【太陽光発電の普及】
市民共同発電が普及することで、環境保護に対する市民の自覚や企業の社会的貢献が より芽生えると思われます。また同時に、個人の太陽光発電所の設置希望が高まる可能 性があります。
市民・事業者 からの寄付
リユース品の
販売収益
⇒
採算性が上がり 早期導入が進む
+
+
寄付型
+
リ ユ ー ス 活 動 と 連 携 した地域協働型
地域通貨と連携した 地域活性化モデル
⇒
継続的な導入
⇒
足湯につかりながら情報交換
地域通貨
地域通貨で買い物
地域通貨
小学校等でバザーの開催
+ ⇒
わが家も太陽光発電 市民共同発電所の設置
5−3 事業化に向けたスケジュール
事業化に向けては、以下のようなスケジュールで取り組みを進めます。
短期(H 2 1 〜H 2 3 ) 中期(H 2 4 〜H 2 6 ) 長期(H 2 7 〜)
早期導入に 向けた 寄付型モデル
リユース活動や
イベントと 連携した地域 協働型モデル
地域通貨と 連携した 地域活性型
モデル
設置目標
五月山都市緑化 植物園温室への チップボイラの
導入
企業からの 寄付募集
市民参加型 イベントの開催
広告塔の設置や広報への宣伝など企業へのインセンテ ィブを与える事で継続的に寄付を募る。
イベント参加率の向上に向け、市民・企業に対し フリーペーパー等で情報発信を行う。
地域通貨の取り組み支援体制の 強化と運営準備
事業 拡大 1 0 店舗ほどから実施
試験的 運用
効果の 検証
事業拡大に向け、市民・企業に対しフリー ペーパー等で情報発信を行う。
環境フリー ペーパーの発行
使用済み天ぷら油の回収と同時に不用になった衣類等の 回収を行うことで、リユース品を継続的に確保する。
バザー収益は小・中学校等への太陽光発電施設設置費にすることで、
職員の方、PTAの方からの協力が期待でき、継続的に実施できる。
バザーの 開催 リユース品の
回収
2つのモデルで
以上の規模をめざす
3 つ の モ デ ル を 連 動 さ せ 継 続 的 な 設 置 を 進 め る
各モデルの導入におけ る環境意識の向上
1 0 kW
リユースショップの 設置・運営開始
運営・管理を事業主体に一極化せず、市民、事業者、行政 支援のもと、負担・人件費の削減につなげていく。
ボ イ ラ 設 備 更 新 時 期 にあわせ、チップボイ ラの導入を検討
里山ボランティア団体等と連携した、バ イオマスエネルギー利用の拡大
導 入
五月山公園内や市の環境イベントに足湯 を設置
売 電 収 入 等 を 次 の 設 置 の た め に 積 立 て る
5−4 推進体制
1.市民共同発電所導入プロジェクトの推進体制
この計画を着実に実行していくためには、池田市のすべての人が参加し協力しあっていくこ とが欠かせません。市民や事業者、行政がともに考え、活動を計画し、実行していくことが求 められます。また、今後池田市の環境活動の一翼を担う事業主体の安定した取り組みを継続的 に行う事で、信頼性が高まり各モデルの普及の可能性は高まります。
このようなことから、池田市では事業主体を中心に、市民、事業者、行政のほか、各種団体 が参画する会議「(仮称)市民共同発電所プロジェクト会議」を設置します。
また本会議の体制については、今回のビジョン策定にあたり設置した策定委員会の委員の皆 様の協力のもと進めていくことが、委員会の中で決定しました。
以下の図は、市民共同発電所の導入にむけた事業主体を取り巻く推進体制を示します。
・市民共同発電所設置のため の基金の協力
・リユース品の提供
・地域通貨の活用
・環 境 イ ベ ン ト な ど 普 及 啓 発 活動への参加・協力
など
市民・市民団体
・市民共同発電所設置のため の基金の協力
・「地域通貨」の加盟協力
・CSR活動の一環として普 及啓発活動への取組
・市民共同発電設置場所の提供
・環 境イ ベン トな ど普 及啓 発 活動への参加・協力
など
事 業 者
・新エネルギー施設の率先導入
・補助金制度の運用
・環境フリーペーパーの作成 支援
・環境イベントなどの実施
・市民等への普及・啓発 など
行 政
・リユース品の回収・販売
・地域通貨の発行・運営管理
・環境フリーペーパーの作成 など
事 業 主 体
連 携 連 携
連 携
参 加
(仮称)市民共同発電所プロジェクト会議
他都市
「地域通貨」による 都市間交流