事業別マテリアルバランス
協和発酵グループ主要 3 社(協和発酵、協和発酵ケミカル、協和メデックス)の生産工場について、
事業別のマテリアルバランス/環境会計をまとめました。
事業別資源効率
協和発酵の医薬、バイオケミカル、化学品、食品の各事業につ いて、資源効率、燃料効率、容器包装効率、淡水資源効率を下表 に示します。全体としては前年と比べて大きな変化はありませ ん。医薬事業は資源効率、燃料効率が良好、バイオケミカル事 業、食品事業は全社平均に近く、化学品事業は重量当りの資源 及び燃料効率が良いといった各事業の特徴が表われています。
この中で淡水資源効率はやや悪化の傾向が見られ、節水/リサ イクル使用の強化が必要です。
事業別排出量原単位
事業別排出源単位では、各事業とも最終埋立処分量原単位、水 質負荷原単位に大きな向上がありました。協和エコプロジェクト や水質負荷削減活動の成果です。
協和発酵 食 品
化学品 バイオケミカル
医 薬
■事業別排出原単位
■事業別原料使用比率
協和発酵 食 品
化学品 バイオケミカル
医 薬
資源効率★1 トン/億円 1.9 300 1,100 240 360
トン/トン製品 2.6 1.8 0.53 0.93 0.61
燃料効率★2 /億円 18 230 340 58 140
/トン製品 24 1.4 0.17 0.23 0.24
容器包装効率 トン/億円 1.0 3.1 2.9 9.7 2.4
トン/トン製品 1.4 0.019 0.001 0.038 0.004
淡水資源効率 千 /億円 3.6 125 12 26 27
千 /トン製品 4,900 760 5.9 100 59
CO2排出原単位 トン/億円 36 620 730 140 320
最終埋立処分量原単位 トン/億円 0.017 1.4 0.22 0.009 0.30
水質負荷原単位★3 トン/億円 0.03 2.7 0.27 0.30 0.54
大気負荷原単位★4 トン/億円 0.04 3.7 0.57 0.71 0.81
数値の精度から :±10%、 :10%以上改善、 :10%以上悪化
生物原料 75% 24%
0.7% 0.02%
淡水資源 76% 12% 5%
7%
化石原料
0.6%
95.5% 3.7% 0.2%
「LIME」影響評価の結果では、医薬、バイオケミカル、食品の各事業は外部コストが製品 の付加価値に対して非常に低いことがわかりました。言い換えれば、これらの事業が外部 の環境に与える負荷は相対的に低いといえます。その反面、化学品事業のような素材型産 業では、資源消費に伴う環境負荷が高く計算されるため、製品の付加価値に対して外部コ ストが高く試算されました。外部コスト評価における諸要素の重み付けは今後の課題です が、化学品事業においては製品機能追求による付加価値向上という展開が期待されます。
「
LIME
」を用いた事業別環境内部・外部コストの比較環境コストには、事業者が負担している環境保全費用、及び外部影響にかかわるコスト(外部環境コスト)が考えられます。製造原料 についての環境負荷データがまだ乏しい中で原料を単純化するといった、大胆な仮説を立て、「LIME」★5を用いた外部コストの試算 を行いました。下表には生産金額(製品の付加価値)を100%とした場合の環境保全費用、外部コスト★6を示します。
★5「LIME」産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センターで開発された環境影響評価手法。
★6外部コストには人間健康、社会資産、生物多様性、一次生産の諸要素への影響を含む。
生産金額 環境保全費用 外部コスト 医薬事業 100% 0.7% 1.6%
バイオケミカル事業 100% 7.2% 4.4%
化学品事業 100% 4.0% 18.0%
食品事業 100% 4.7% 2.1%
協和発酵 100% 3.0% 5.6%
環 境
研 究開 発
社会
経 済
36 事 業 別 マ テ リ ア ル バ ラ ン ス
協和発酵全体
★1環境会計の研究開発コスト、管理活動コスト、公害防止コスト、地球環境保全コスト、資源循環コスト、上下流コストなどの数字から抜粋して記載しました。
★2LCA試験公開データベース産業環境管理協会(2003.10)/LCA実務入門-Environmental load of 4000 social stocks 産業環境管理協会(1998)
事業別マテリアルバランス
病院
取引先工場 レストラン 飼肥料
12,000
トン 製品合計1,170
千トン環境研究費用
130
千万円環境マネジメント費用
40
千万円 生物原料100
千トン化石原料
630
千トン容器包装
5
千トン食品事業
30,000
トン 医薬事業810
トンバイオケミカル事業
55,000
トン化学品事業
1,100
千トン 化石燃料290
千廃棄物
費用
69
千万円 最終埋立処分量620
トン★1
CO2
670
千トン 大気SOx
1,070
トンNOx
610
トンばいじん
25
トン 費用100
千万円★1 排水
53,000
千COD
640
トンT-N
470
トンT-P
20
トン 費用150
千万円水質
冷却水排水
16,000
千★1
★1
★1
55
千万円★1
44
千万円副産物
9,000
千CO2
82
千トン★1 生物原料
CO2
43
千トン化石原料 CO2
340
千トン化石燃料 CO2
65
千トン海水
16,000
千 淡水56,000
千★1
配送CO2
16
千トン 容器包装リサイクル
0.5
千万円お得意先
インプット 排出
原燃料供給 までの CO2排出量★2
■事業別環境保全費用
水質負荷量
(COD+N+P) 81% 3% 13%
3%
大気負荷量
(SOx+NOx+ばいじん)
73% 19% 5%
3%
最終埋立処分量 19%
78% 3%
CO2排出量 31% 61%
2% 6%
事業別環境保全費用はバイオケミカル事業、化学品事業で全体の73%を占めています。バイオケミカル事業では、発酵バルク製品製造に伴う排水処理、副 産物の資源循環などで費用を要しています。石油化学製品を製造する化学品事業は生産規模によりエネルギー消費が大きく排煙脱硫脱硝などの排ガス処理 に費用を要し、CO2再資源化も行っています。これらに比較して、医薬事業、食品事業では環境負荷が少なく、環境保全費用も少ないという特徴があります。
■事業別排出負荷比率
生産金額に対する割合(%)★3
環境保全費用(億円) 24.2 22.0 7.7 5.4 4.0
7.2 4.0 0.7 4.7
■ バイオケミカル事業 ■ 化学品事業 ■ 医薬事業 ■ 食品事業 ■ その他
環境保全費用 各事業生産金額
×100(%)
★3 生産金額に対する割合(%)=
環 境
研 究開 発
社会
経 済 事 業 別 マ テ リ ア ル バ ラ ン ス
環境マネジメント費用
14千万円
化石燃料
20千
容器包装
1,100トン
環境研究費用
31千万円
化石原料
1,400トン
配送CO2 0.2千トン
排水
2,800千
COD 15トン
T-N 18トン
T-P 0.5トン
12千万円 水質
CO2 39千トン
大気 SOx 23トン
NOx 25トン
ばいじん
0.6トン
5千万円 廃棄物
14千万円 最終埋立処分量
19トン 製品
810トン 生物原料
720トン
お得意先 容器包装
リサイクル
0.16千万円
0.4千万円 淡水
3,900千
重量資源効率、エネルギー効率が課題であるが排出負荷は少ない
容器包装 リサイクル
0.0千万円 配送CO2
1.8千トン 生物原料
76千トン
化石燃料
78千
容器包装
1,050トン
製品
55千トン 化石原料
24千トン
飼肥料
7,000トン 副産物
4,000トン
47千万円
排水
42,000千
COD 470トン
T-N 430トン
T-P 16トン
79千万円 水質
CO2 210千トン
大気 SOx 990トン
NOx 260トン
ばいじん
11トン
23千万円 廃棄物
27千万円 最終埋立処分量
480トン 環境マネジメント費用
12千万円 環境研究費用
40千万円
お得意先
7千万円 淡水
42,000千 海水
160千
医薬事業 バイオケミカル事業
資源、用水/排水、廃棄物は多いが再資源化率は高い
排水
5,000千
COD 130トン
T-N 17トン
T-P 3トン
44千万円 水質
CO2
410千トン 大気
SOx 2トン
NOx 300トン
ばいじん
12トン
70千万円 廃棄物
24千万円 最終埋立処分量
120トン 冷却水排水 16,000千
製品
1,100千トン 生物原料
8トン
化石原料
600千トン
CO2 82千トン 化石燃料
190千
容器包装
1,600トン
環境マネジメント費用
11千万円 環境研究費用
35千万円
ドラム缶
お得意先 配送CO2
13千トン
34千万円 淡水
6,700千 海水
16,000千
配送CO2 1千トン 生物原料
24千トン
化石燃料
7千
容器包装
1,100トン
製品
30千トン 化石原料
4千トン
飼肥料
5,000トン 副産物
5,000トン
8千万円
排水
2,900千
COD 31トン
T-N 4トン
T-P 0.2トン
12千万円 水質
CO2
16千トン 大気
SOx 62トン
NOx 19トン
ばいじん
1トン
3千万円 廃棄物
4千万円 最終埋立処分量
1トン 環境マネジメント費用
3千万円 環境研究費用
24千万円
容器包装 リサイクル
0.35千万円 お得意先
0.8千万円 淡水
3,000千
化学品事業 食品事業
重量資源効率は良好であるが、エネルギー使用量は多い 資源効率、エネルギー効率とも高く、排出負荷も低い マテリアルバランスの見方
インプット 生産・物流
リサイクル 排出
環 境
研 究開 発
社会
経 済
38 環 境 会 計
2002年度 2003年度.
内 訳
項目 内容(2003年度) 金額(単位:百万円)
2002年度 2003年度
費用額★1 投資額
費用額 主な取り組みの内容(2003年度) 投資額
分類
当該期間の投資額の総額 製剤工場における製剤棟拡充など 9,488 8,652
当該期間の研究開発費の総額 新製品・技術の研究開発 31,608 29,316
(1)-3にかかわる有価物などの売却額 有機入り化成肥料、乾燥菌体肥料、使用済み触媒、原料容器など 492 447
(1)-2、-3にかかわる資源節約効果額 省エネルギー、廃棄物削減、省資源、節水 1,270 1,511 環境保全コスト(単位:百万円)
環境会計
2003
年度は主要3
社の国内工場・研究所と生産部門を有する連 結 子 会 社5
社( 国 内 )につ いて 環 境 省 環 境 会 計 ガイドライン(
2002
年版)に沿って環境会計を集計しました。協和エコプロ ジェクトの中で環境効率の目標を設定し、この環境会計を活用し て達成度を評価しています。投資は約
3
億円で、各工場で製造工程や排水処理設備の改善を中心に取り組み、
COD
、窒素などの排出負荷削減ができました。費用は約
63
億円でした。環境保全施設(水質)の運転コスト削 減、主力工場でエネルギー消費の少ない資源有効利用法により、事業エリア内コストは前年比
13
%削減しました。研究開発コス ト、管理活動コストを含めた費用総額は前年比12
%の減少とな りました。【投資】COD、窒素排出削減のための設備投資など
【費用】排水処理設備の維持管理
【投資】焼却炉集塵装置設置、低公害車導入
【費用】排煙脱硫・脱硝設備、排ガス処理設備などの維持管理 汚染負荷量賦課金の負担他
【投資】ガス空調設備導入、ガスタービン整備、乾燥機フロン漏洩対策
【費用】オキソ法原料用炭酸ガスの購入、使用(協和発酵ケミカル)、 冷凍機・空調機の整備
【投資】廃棄物リサイクル設備、排ガスクーラー設備関連工事
【費用】節水設備や廃棄物リサイクル・処理設備の維持管理、廃止焼 却炉解体撤去、廃棄物の外部リサイクル・委託処理
【費用】事務用品のグリーン購入★2、容器包装などの低環境負荷化、
容器包装リサイクル法の再商品化委託料金
【費用】環境マネジメントシステムの運用、各種環境負荷の測定、環 境情報公表資料の作成、事務所及び周辺の自然保護、緑化、
美化、景観保持など
【費用】環境保全に資する製品などの研究,開発、製造段階における 環境負荷の抑制のための研究開発
【費用】環境保全活動、自然保護活動への参加、協力
【費用】油濁賠償責任保険料
1,182 263
130
282
507
0
35
1
0
0 1,218
289 134
37
46
72
0
23
0
0
0 312
4,430 1,568
521
495
1,846
35
561
1,291
13
1 6,331 5,095
1,690
571
500
2,334
12
585
1,453
15
1 7,161
★1 費用額には減価償却費、人件費、用役費、原材料費、修繕費、外注作業費、委託費などを含んでいます。
★2 グリーン購入はエコマークなど環境配慮製品の購入金額を集計しました。
(1)事業エリア内コスト
(1)-1 公害防止コスト
(1)-2 地球環境保全コスト
(1)-3 資源循環コスト
(2)上・下流コスト*1
(3)管理活動コスト
(4)研究開発コスト
(5)社会活動コスト
(6)環境損傷対応コスト 合 計