３ 事業による効果
-66-（２） 費用便益比算定結果
■年間便益算定結果
【中期】
【長期】
※平日所要時間短縮は、ＢＲＴ全利用者の 1 日当たり合計値
※対平日利用者数比は、新しい交通システム検討調査報告書における神奈川中央交通調べ（平成 18 年度）
※時間評価値は、鉄道プロジェクトの評価手法マニュアル 2012 年改訂版による全国平均値
■Ｂ／Ｃ算定結果
【中期】
費用（億円）
便益（億円） Ｂ／Ｃ 初期投資 維持更新 合計
（単純価値） （21.0） （107.9） （128.9） （432.2）
2.61 現在価値 18.9 31.2 50.0 130.5
【長期】
費用（億円）
便益（億円） Ｂ／Ｃ 初期投資 維持更新 合計
（単純価値） （22.7） （113.0） （135.7） （674.9）
3.46 現在価値 19.8 29.2 49.0 169.3
※合計は、表示桁数の関係で計算値と一致しないことがあります。
費用便益は、（Ｂ／Ｃ）＞1.0 である場合、投資額を上回る社会的便益が期待できる事業となります。
算定の結果、中期では年間便益が約 9億円／年、費用便益比（Ｂ／Ｃ）＝2.61、長期では年間便益 が約 12億円／年、費用便益比（Ｂ／Ｃ）＝3.46 となり、いずれも（Ｂ／Ｃ）＞1.0となりました。
なお、平日 1 日の所要時間短縮は、需要予測に用いた交通手段別所要時間から算出し、中期では利 用者 1人当たり約 6.5分の時間短縮、長期では利用者 1人当たり約 8.4 分の時間短縮となりました。
平日・休日区分 平日所要時間短縮（分） 年間日数 対平日利用者数比 時間評価値（円／分） 年間便益（千円）
平日 246 1.00 689,013
土曜日 77,372 52 0.65 36.20 94,669
日曜日・休日 67 0.43 80,693
合計 864,375
平日・休日区分 平日所要時間短縮（分） 年間日数 対平日利用者数比 時間評価値（円／分） 年間便益（千円）
平日 246 1. 00 938, 136
土曜日 105 ,347 52 0. 65 36. 20 128, 898
日曜日・休日 67 0. 43 109, 869
合計 1, 176 ,903
３．２ その他の効果
■整備効果
■整備効果の項目
受益者 整備効果
ＢＲＴ利用者 所要時間の短縮
ＢＲＴ運行事業者 利用者の増加、運行コストの低減
社会全体
住民生活 地域の拠点へのアクセス性向上、生活利便性の向上 地域経済
地域の活性化、企業立地の促進、雇用の増加、資産価値の増加、税 収の増加
地域社会
定住人口の増加、従業人口の増加、交流人口の増加、まちづくりの 活性化、市街地の集約、地域のイメージアップ
環境等
道路混雑の緩和、エネルギー消費量の削減、地球環境の改善（ＣＯ
2
排出量削減）、沿道環境の改善（ＮＯ
Ｘ排出量削減）
安全・安心 交通事故の減少
所要時間短縮便益以外の整備効果は、受益者で大別すると、ＢＲＴ利用者、ＢＲＴ運行事業者及 び社会全体（利用しない人を含めた社会全体が受ける効果）に分類できます。
社会全体に対しては、住民生活、地域経済、地域社会、環境等、安全・安心への様々な効果が考 えられ、新しい交通システムの目標である「自動車利用に過度に依存しない交通環境の実現」及び
「まちづくりへの貢献」の達成が期待できます。