• 検索結果がありません。

2exp

1.5 予測・影響の分析(施設の存在・供用(煙突排ガスの排出)に伴う大気質)

1.5.1 予測

1) 予測対象時期

予測対象時期は、施設が定常的な稼働となる時期(供用後1年目)とした。

2) 予測項目

予測項目は、施設の稼働に伴う煙突排ガスの排出により発生する二酸化硫黄、二酸化 窒素、浮遊粒子状物質、ダイオキシン類、塩化水素、水銀とした。

3) 予測方法 (1) 予測地点

予測範囲は、最大着地濃度の出現が予想される地点を含む図 4.1-22 に示す事業計画 地を中心とした約2kmの区域とした。

また、予測地点は大気質現地調査地点とし、予測位置の高さは地上1.5mとした。

図 4.1-22 煙突排ガスの排出に伴う大気予測位置図

(2) 予測手法 a)予測手順

予測手順は、図 4.1-23に示すとおりである。

図 4.1-23 予測手順(煙突排ガスの排出に伴う大気質) 施工計画

煙源の排出条件

汚染物質排出量

拡散計算

気象条件の設定

寄与濃度

窒素酸化物から 二酸化窒素への変換

バックグラウンド濃度

予測濃度

気象調査 大気質調査

b)長期平均濃度予測 ア)予測式

① 拡散計算式

拡散計算式は、「1.3 予測・影響の分析(工事の実施(建設機械の稼働)に伴う大気 質)」と同様とした。

② 拡散パラメータ

拡散パラメータは、「1.3 予測・影響の分析(工事の実施(建設機械の稼働)に伴う 大気質)」と同様とした。

③ 有効煙突高計算式

有効煙突高さは、次式のとおり煙突高さに上昇高さを加えて算出した。

H H H

e

=

0

+ ∆

ここで、

H

e : 有効煙突高(m)

H

0 : 煙突実体高(m)

H

: 排ガス上昇高(m)

有風時はCONCAWE式、無風時はBriggs式、弱風時はCONCAWE式とBriggs式の線形内 挿を用いた。

【有風時:CONCAWE式】

4 2 3

175

1

.

0 ⋅ ⋅

=

H Q

H

u

ここで、

Q

H : 排出熱量(cal/s)=

ρ

QCp⋅∆T

ρ

: 0℃における排出ガス密度=1.293×103(g/m3)

u : 煙突実体高での風速(m/s)

Q : 煙源発生強度(m3N/s)

C

p : 定圧比熱=0.24(cal/K・g)

T

: 排出ガスと気温(15℃を想定)の温度差(℃)

【無風時:Briggs式】

( )

38

4

4

1

.

1 ⋅

=

H Q

H

d θ dZ

ここで、

dz

d

θ

: 温位勾配(℃/m)(昼:0.003、夜間0.010)

イ)予測条件

① 煙突排ガスの排出条件

煙突排ガスの排出条件は、表 4.1-33に示すとおりである。

排出濃度の設定は、「新施設(熱回収施設・リサイクルセンター)施設基本計画書」(平 成28年3月、香芝・王寺環境施設組合)における「新ごみ処理施設の公害防止基準の設 定」の数値とする。

表 4.1-33 煙突排ガスの排出条件

項目 熱回収施設

排ガス量(湿り) 13,582m3N/h

排ガス温度 173℃

吐出速度 25.93m/s

煙突高さ 59m

排出濃度 硫黄酸化物 30ppm以下 窒素酸化物 50ppm以下 ばいじん 0.01g/m3N以下 ダイオキシン類 0.1ng-TEQ/m3以下 塩化水素 50ppm以下

水銀 30μg/m3N

排出量 硫黄酸化物 0.4075m3N/h 窒素酸化物 0.6791m3N/h ばいじん 135.82g/h ダイオキシン類 1.3582ng-TEQ/m3以下 塩化水素 0.6791m3N/h

水銀 407.46mg/h

② 気象条件

気象条件は、事業計画地における通年気象の現地調査結果を用いた。

なお、風速については、以下のべき乗則を用い、表 4.1-34に示す大気安定度別のべ き指数により補正した。

(

z z

)

P

u u= 0 0

ここで、

③ バックグラウンド濃度

バックウンド濃度は表 4.1-35に示すとおり、現地調査結果の期間平均値とした。

表 4.1-35 バックグラウンド濃度(長期予測)

項目 地点

白鳳台4号児童公園 王寺南小学校 志都美小学校 二酸化硫黄(ppm) 0.004 0.005 0.004 二酸化窒素(ppm) 0.008 0.008 0.009 浮遊粒子状物質(mg/m3) 0.023 0.023 0.022 ダイオキシン類(pg-TEQ/m3) 0.050 0.015 0.036 塩化水素(ppm) < 0.002 < 0.002 < 0.002 水銀(μg-Hg/m3) < 0.004 < 0.004 < 0.004

④ 窒素酸化物から二酸化窒素への変換

窒素酸化物から二酸化窒素への変換は、「1.3 予測・影響の分析(工事の実施(建設機 械の稼働)に伴う大気質)」と同様とした。

c)短期濃度(1時間値)予測 ア)予測式

① 拡散計算式

【プルーム式:有風時(風速1.0m/s 以上)】

( ) ( )

 

 

 

 

 − +

 +

 

 

 − −

 ⋅

 

 −

⋅ ⋅

= ⋅

22 2 2 2 2