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第2節 騒音 2.1 現況調査

2.3 予測・影響の分析(工事の実施(工事用車両等の走行)に伴う騒音)

b)予測式

予測は、既存道路の現況の等価騒音レベル(LAeq*)に、工事用車両等の影響を加味した 次式により行った。

L L

L

Aeq

=

Aeq*

+ ∆

( )

{

10 10 10

}

10

, ,

, 10 10

10 log

10 LAeqR LAeqHC LAeqR

L= +

ここで、

*

L

Aeq : 現況の等価騒音レベル(dB)

R

L

Aeq, : 現況の交通量から、(社)日本音響学会の「ASJ RTN-Model 2013」を用いて求められ る等価騒音レベル(dB)

HC

L

Aeq, : 工事用車両等の交通量から、(社)日本音響学会の「ASJ RTN-Model 2013」を用いて 求められる等価騒音レベル(dB)

c)予測条件

ア)現況交通量及び工事用車両等の交通量

現況交通量及び工事用車両等の交通量は、「第1節 大気質 1.4 予測・影響の分析(工 事の実施(工事用車両等の走行)に伴う大気質)」と同様とした。

イ)道路条件

予測地点の道路条件は、図 4.2-8に示すとおりである。

王寺香芝線(王寺町明神二丁目)

※ただし、北行側は官民境界までの範囲に植栽も含まれるが、騒音の予測時は南行側と同様に安全側の歩道端を予測地点とした。

尼寺関屋線(白鳳台二丁目)

東側 縦断勾配 -5.3%

西側 縦断勾配 5.3%

北側 縦断勾配 -0.9%

南側 縦断勾配 0.9%

ウ)音源位置及び予測位置

音源位置は各車線中央の道路面とした。

また、予測位置は、道路端地上1.2mとした。

エ)自動車のパワーレベル

自動車走行騒音の定常走行部におけるパワーレベルLWA(1台の車から発生する平均パ ワーレベル(dB))の算出には、「日本音響学会誌70巻4号(2014) 道路交通騒音の予測モ デル”ASJ RTN-Model 2013”」(2014年4月、日本音響学会)に基づいて、表 4.2-12に 示す式で求めた。

表 4.2-12 自動車のパワーレベルの算定式

区分 算定式

自動車のパワーレベル算定式 大型車類:

L

WA

= 53 . 2 + 30 log V

小型車類:

L

WA

= 46 . 7 + 30 log V

記号説明

L

WA:騒音パワーレベル (dB) V :平均走行速度 (km/h)

オ)走行速度

走行速度は規制速度とし、王寺香芝線は50km/h、尼寺関屋線は60km/hとした。

カ)現況の騒音レベル

予測に用いる現況の騒音レベルは表 4.2-13に示すとおりであり、平日昼間の現地調 査結果とした。

表 4.2-13 予測に用いる現況の騒音レベル(LAeq

単位:dB 予測地点 対象道路 時間区分 現況の

等価騒音レベル 王寺町明神二丁目 王寺香芝線

昼間 65

白鳳台二丁目 尼寺関屋線 63

注)時間区分:昼間6:00~22:00

4) 予測結果

工事用車両等の走行に伴う道路交通騒音の予測結果は表 4.2-14に示すとおりである。

予測結果は、王寺香芝線で 65dB、尼寺関屋線で 63dB と予測される。工事用車両等に よる増加レベルは各地点とも0.4dBであった。

表 4.2-14 工事用車両等の走行に伴う騒音の予測結果(LAeq)

単位:dB 予測地点 時間

区分

現況の等価騒音 レベル

工事用車両等に よる増加レベル

工事用車両等の走行に 伴う等価騒音レベル 王寺香芝線

(王寺町明神二丁目)

昼間

65 0.4 65

尼寺関屋線

(白鳳台二丁目) 63 0.4 63

注)時間区分:昼間6:00~22:00

2.3.2 環境保全のための措置 1) 工事の実施

(1) 影響低減のための主な措置

・工事用車両等は指定された走行ルートを遵守させるとともに、走行時は規制速度を 遵守するよう徹底する。

・適切な車両の運行管理により、工事用車両等の集中化を極力避ける。

・工事用車両等の不要な空ぶかしの防止に努め、待機時のアイドリングストップの遵 守を指導、徹底させる。

・工事用車両等が周辺の一般道路で待機(路上駐車)することがないよう、本施設内に 速やかに入場させる。

2.3.3 影響の分析 1) 影響の分析方法

影響の分析は、予測結果が生活環境の保全上の目標と整合しているかという観点から 行った。

2) 影響の分析結果 (1) 生活環境保全上の目標

事業計画地周辺の地域住民の日常生活に対し、騒音による支障をきたさないこととし、

工事用車両等の走行に伴う騒音に係る生活環境保全上の目標を以下のとおり設定した。

「騒音に係る環境基準」のうち、工事用車両等が走行する昼間の時間区分の道 路に面する地域の基準値を超過しないこと、または、現況の騒音レベルを著しく 増加させないこと。

(2) 生活環境保全上の目標との整合

工事用車両等の走行に伴う騒音の予測結果と生活環境保全上の目標との整合は表

4.2-15に示すとおりである。

工事用車両等の走行に伴う騒音の予測結果は 63dB~65dB であり、環境基準を超過す る。しかしながら現況で既に環境基準を超過している状況にあり、工事用車両等による 騒音レベルの増加は 1dB未満であることから、工事用車両等の走行に伴う騒音の影響は 小さいものと考える。

表 4.2-15 影響の分析の結果(工事用車両等の走行に伴う騒音)

単位:dB

予測地点 時間 区分

現況の騒音 レベル(LAeq)

工事用車両等に よる増加レベル

(LAeq)

工事用車両等の 走行に伴う等価 騒音レベル(LAeq)

生活環境保 全上の目標

王寺香芝線 (王寺町明神二丁目)

昼間

65 0.4 65 現況の騒音 レベルを著 しく増加さ せないこと 尼寺関屋線

(白鳳台二丁目) 63 0.4 63

注)時間区分:昼間6:00~22:00