第5章 公害防止条件
第2節 中継施設
中継施設に係る公害防止条件の設定については、以下のフローにより設定する。
図 5-5 公害防止条件の設定フロー
1 前提条件の整理
中継施設に係る処理能力、事業予定地等の前提条件を以下に整理する。
① 施設規模(計画日平均搬入量)
・可燃ごみ 8.75t/日 ・可燃性粗大 0.17t/日 ・不燃ごみ 0.26t/日 ・粗大ごみ 0.60t/日
② 位置:愛知県知多郡南知多町大字内海字樫木 77-1(知多南部クリーンセンター敷 地内)
③ 敷地全体面積:約 6.9ha
④ 都市計画:都市計画区域内(用途指定:なし)
中継施設事業予定地(知多南部クリーンセンター内)における 前提条件を整理する。
中継施設事業予定地(知多南部クリーンセンター内)における 大気汚染防止法、騒音規制法、振動規制法、悪臭防止法、
廃棄物の処理及び清掃に関する法律
愛知県が定める一般排出基準以外の基準、について整理する。
中継施設における公害防止条件を設定する。
公害防止条件の設定
関係法令による規制値及び前回基準の整理 前提条件の整理
5-28 2 関係法令による規制値及び前回基準値の整理
中継施設の事業予定地における法規制値及び知多南部クリーンセンター基準値(法 規制値と異なる場合)を以下に整理する。
(1) 排ガス 1) 法規制値
① 大防法
中継施設は大防法の対象外施設である。
② 県条例
中継施設は、「県条例 第 5 条 別表第 2 粉じん発生施設」の対象外であるた め、規制基準値は設定されていない。
(2) 騒音 1) 法規制値
① 騒音規制法
規制の対象となる「対象地域」は、環境大臣が定める範囲において、知事が地域 を指定して定めることとしており、事業予定地である南知多町の「都市計画区域で 用途地域の定めのない地域」は対象地域となる。
また、本法では規制の対象となる「特定施設」を定めており、「騒音規制法施行令 第 1 条別表第 1」に分類される「送風機、空気圧縮機(定格出力が 7.5kW 以上のも のに限る。)」を設置した場合、「特定施設」の対象となる。
② 県条例
本条例では、名古屋市を除くすべての地域が規制対象地域と定められているため、
事業予定地は対象地域となる。また、本条例では規制の対象となる「規制対象施設」
を定めており、「送風機、空気圧縮機(定格出力が 3.75kW 以上のものに限る。)」を 設置した場合、「規制対象施設」の対象となる。
5-29
(3) 振動 1) 法規制値
① 振動規制法
規制の対象となる「対象地域」は、環境大臣が定める範囲において、知事が地域 を指定して定めることとしており、事業予定地である南知多町の「都市計画区域で 用途地域の定めのない地域」は対象地域となる。
また、本法では規制の対象となる「特定施設」を定めており、本施設には「振動 規制法施行令第 1 条別表第 1」に分類される「圧縮機(定格出力が 7.5kW 以上のも のに限る。)」を設置した場合、「特定施設」の対象となる。
② 県条例
本条例では、名古屋市を除くすべての地域が規制対象地域と定められているため、
事業予定地は対象地域となる。また、本条例では規制の対象となる「規制対象施設」
を定めており、「圧縮機(定格出力が 3.75kW 以上のものに限る。)」を設置した場合、
「規制対象施設」の対象となる。
5-30
(4) 悪臭 1) 法規制値
① 悪臭防止法
本法において、アンモニア等の不快な臭いの原因となり、生活環境を損なうおそ れがある 22 物質による規制「物質濃度規制」と、人間の嗅覚による規制「臭気指数 規制」が適用される。
事業予定地は、「悪臭防止法第 4 条第 1 項及び第 2 項」により、臭気指数の規制 地域(第 3 種地域)となり、以下の規制基準が適用される。
ア) 敷地境界線における規制基準
規制地域の区分 第 1 種地域 第 2 種地域 第 3 種地域
臭気指数 12 15 18
イ) 排出口からの排出水に係る規制基準
規制地域の区分 第 1 種地域 第 2 種地域 第 3 種地域
臭気指数 28 31 34
2) 知多南部クリーンセンターにおける公害防止条件
事業予定地である知多南部クリーンセンターは、悪臭の基準値において法規制値よ り厳しい値を設定していることから、中継施設においても以下の基準値を設定する。
表 5-26 知多南部クリーンセンターにおける基準値(悪臭)
区分 前回基準値
悪臭 臭気指数 12 以下(敷地境界)
臭気指数 34 以下(排出口)
5-31
(5) 排水
プラント排水が発生する場合は、環境センターへ車両搬送する。
本施設からの生活排水が発生した場合は、前回基準値を基準値とする。
1) 知多南部クリーンセンターにおける公害防止条件
表 5-27 知多南部クリーンセンターにおける公害防止条件(排水)
項目 前回基準値
pH(水素イオン濃度) 5.8 以上 8.6 以下 BOD(生物化学的酸素要求量) 25(日間平均 20) mg/ℓ COD(化学的酸素要求量) 25(日間平均 20) mg/ℓ SS(浮遊物質量) 25(日間平均 20) mg/ℓ
大腸菌群数 日間平均 3,000 個/cm3
5-32 3 中継施設における公害防止条件
中継施設における公害防止条件を以下に整理する。
表 5-28 公害防止条件(排ガス)
区分 公害防止条件
ばいじん ばい煙を排出する施設は設置しない。
表 5-29 公害防止条件(騒音、振動、悪臭)
区分 公害防止条件
騒音
昼間(午前 8 時から午後 7 時まで) 60dB 以下
朝夕(午前 6 時から午後 8 時まで、午後 7 時から午後 10 時まで) 55dB 以下 夜間(午後 10 時から翌日の午前 6 時まで) 50dB 以下
振動 昼間(午前 7 時から午後 8 時まで) 65dB 以下 夜間(午後 8 時から翌日の午前 7 時まで) 60dB 以下 悪臭 臭気指数 12 以下(敷地境界)
臭気指数 34 以下(排出口)
表 5-30 公害防止条件(排水)
項目 公害防止条件
pH(水素イオン濃度) 5.8 以上 8.6 以下 BOD(生物化学的酸素要求量) 25(日間平均 20) mg/ℓ COD(化学的酸素要求量) 25(日間平均 20) mg/ℓ SS(浮遊物質量) 25(日間平均 20) mg/ℓ
大腸菌群数 日間平均 3,000 個/cm3
5-33
■参考1:事業予定地における硫黄酸化物の総量規制について
(1) 総量規制における関係法令
熱回収施設の事業予定地である衣浦区域(武豊町)は「大防法施行規則第 7 条の 2」
「条例施行規則第 27 条別表第 14」により、硫黄酸化物の総量規制区域であるが、対 象工場においては対象外であったため、総量規制の適用外である。
法(総量規制) 県条例(総排出量規制)
区域 名古屋区域衣浦区域→対象となる。 三河山間部を除く地域→対象となる。
対象工場等
全ての硫黄酸化物に係るばい煙発生施設を定格能力で運転す る場合において使用される原料及び燃料の量を重油の量に換 算したものが 500L/時以上の工場・事業場
大気指定施設(別表2※)の燃焼設備の燃料
(金属の精錬又は鋳造の用に供する溶解炉 において使用されるコークス及び廃棄物焼 却炉において焼却される廃油又は油分若し くは硫酸アルミニウムを含有する汚泥を含 む。)の燃焼能力の合計が重油に換算した量
(下表により重油の量に換算した量)が 500 L/時以上の工場等
※熱回収施設は別表 2 第 12 項の「廃棄物 焼却炉」に分類される。
(対象内外の確認)
①燃料の重油の量への換算 愛知県へのヒアリングにより「常時燃料を使わない(助燃 用・立上げ用の場合)は対象外」であったことから、熱回収 施設における重油換算(燃料)は 0L/時である。
②原料の重油の量への換算
「その他の原料」の換算方法
当該原料の量 1kg に伴い発生する硫黄酸化物に伴い硫黄酸 化物の量に相当する量の硫黄酸化物を燃焼に伴い発生する重 油の量
※廃棄物焼却炉における換算方法
「環境省昭和 50 年 3 月 10 月 大気汚染防止法施行規則第七 条の二第二項の規定に基づく換算方法について」にて、廃棄 物焼却炉における原料の換算について、当該地域の実態に応 じた合理的な換算値を定めることとしている。
↓
愛知県へのヒアリングにより「重油換算係数は 1.2」であっ たことから、以下に算出結果を示す。
0.06%(可燃中の硫黄分)×5.31t/h(時間あたり処理量(ご み及び脱水汚泥の加重平均値))×103×1.2(重油換算係数)
≒4L/h
上記より、熱回収施設における重油換算(原量)は 4L/時で ある。【重油換算が 4L/時であることから対象外となる。】
↓
(対象内外の確認)
愛知県のヒアリングにより、燃料について は「県条例も法に準じる」であり、原料に ついては「一般廃棄物は含めない」との回 答であった。
また、脱水汚泥中の硫酸アルミも同様に含 まれないと想定される。
↓
【法における算出結果より対象外とな る。】
6-1