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しF/HF HF/(HF+LF)  LF   HF ドリブル成功率 一〇、499  0,508 一α446 0,236

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図16 リバウンド回数と自律:神経機能の相関関係

表14 リバウンド回数と自律神経機能の相関関係

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図17 スチール回数と自律神経機能の相関関係

表15 スチール回数と自律神経機能の相関係数

LF/HF HF/(HF+LF)  LF HF

スチール  0294 一〇.331 0.461 0.197

第4節 考察

 中学生のバスケットボール選手を対象として,自律神経機能を観察したとこ ろ対象者によって動きが異なり,練習期間中において自律神経機能の変化は一 定したものではなかった.自律神経機能と疲労の関係について,菅原15)らの「運 動終了後の副交感神経活動の簡易評価法とコンディショニングにおける応用」

の論文によると,夏季合宿での合宿中,トレーニング量の多かった翌日,副交 感神経最興奮過程の指標は低値を示し休養を主体にした日の翌朝には高値を示 したと報告されている.しかし今回の実験では,このような且:Fの変化が見ら れず,前日の疲労を考慮する必要は二二;期間中にないと思われる.実験1と同

様に:L:FIH:Fが増大し,H:F/(:HF+:L:F)低下することが認められることにより試合

前に精神的負荷がかかっていたことが示唆された.しかし成分の変化として RFは有意に低下せず,:L:Fの増大によってこのような結果になった.すなわち,

すでに副交感神経活動は抑制されている状態であったことがうかがえる.そし てL:F成分を高めることにより生体が試合に向けての精神ストレスに適応しよ うとした結果であると思われる.また練習期間中からそのような状態であるが 故に練習中のプレー事象とL:F/:HFと負の相関関係が認められたと考えられる.

 自律神経機能が試合に発揮されるプレー事象との関係では,バスケットボー ルゲーム中のプレー事象と自律神経機能の指標について相関関係をみてみると,

H:Fと移動距離にr=0.708の有意な相関関係が認められた.H:Fが二進するこ とによって心臓の心拍数を減少させる働きが増し,バスケットボールプレー中 の心拍数が抑えられる.このことによって心臓に負担がかからず運動でき,HF が低い選手よりも楽に運動ができ移動距離が長くなったと考えられる.すなわ ちリラックスすることで,緊張が和らぎ,心臓に負担がかからず,移動距離が

められなかった.練習中のシュート率は,3対3以上のシュート成功率を出し たものであり,試合中には,チームの作戦で動いており,シュートも作戦にの っとり,打ったりしている.練習中はどんな相手ともチームを組み練習し,相 手によっては色々なポジションでプレーをしていた.ポジションが違う事によ り,シュート成功率に影響していることが考えられる.一般に試合時の不安や 緊張を取り除くたゆ最近ではメンタルトレーニングが実施されている.いいプ

レーをインプットして試合に臨むことで実力が発揮されるというものである.

副交感神経活動の充進,すなわちリラックスさせることがシュート成功確率を 上げそして移動距離を伸ばすことにつながることが示唆された.

第5節 小括

1.練習から試合に向けて精神的ストレスが加わり,:LF大きくなることにより  L:FII{Fは増大し, H:F/(H:F+:LF)は低下することがわかった

2.練習前,試合前の自律神経機能の状態としては,HFを高めることにより,

 L:FIHFが低下し,リラックスした状態を作ることがその後のバスケットボー  ルのシュート成功率や移動距離に影響を与える事がわかった.

第w章 総括

 以上の結果より実験1では緊張度が増した方がよい結果が出て,実験皿では 緊張度を和らげたほうが良い結果が得られた.実験Hでは緊張感を取り除けば その後の運動に良い結果が得られた.

 この結果の違いの原因を検討するために,実験1のコントロール時と実験H

の練習時のL:FIH:FとH:F/(HF+L,F)を比べてみたところ, L:FIH:Fは実験1では 1。0以下実験nでは1.0以上と実験IIの方が大きくH:F/(H:F+LF)が実験1では 0.5以上実験皿では0.5以下で低いことが認められた(図18).また成分変化の 動きにも実験1ではH:F成分の有意な低下,実験皿ではしF成分の有意な増加 を示すものであった.ところで緊二度とパフォーマンスの関係について徳永は,

緊張と実力発揮度の関係は逆U字の関係にあることを報告している.この理論 からすれば実験1では,逆U字曲線の左側にある状態でコントロール時の低緊 張状態から加算作業によって緊張が充進した状態,すなわち緊張感を増加させ ることで,その後の運動にいい影響を与える結果であることと考えられる.実 験皿では逆U字曲線の右側にあたりすでにある程度緊張した状態であったこ

とが考えられる.それ故,緊張がやわらげばその後の運動にいい影響を与えら れると考えられる.このように今回の研究では,自律神経機能とその後の運動 パフォーマンスに関係上があることが示唆された.また運動前の緊張度は

:L:FIHFが1.0でH:F/(H:F+:LF)が0.5を基準とした数値:の変化さらにH:F,:L:F

成分の変化を持ってその時の緊張度が推し量られる可能性が示唆されるもので

あった.

 実験1,】1から運動前の自律神経機能とその後の運動にについて以下のこと が明らかになった.

1.安静状態において精神的な負荷をかけると,H::F成分が減少して:L:FIHFの   値は増大し,H:F/(H::F+:L:F)の値は低下することがわかった.

2.ある程度HF成分が抑制された状態では,:LF成分が増加して:LFIH:Fの値   は増大し,HF/(HF÷L:F)の値は低下することがわかった.

3.精神的緊張度が増すことで運動継続時間が延長することがわかった.

4.中学生バスケットボール選手において,練習,試合前にEFを高めること   で,リラックスした状態を作ることが,その後のバスケットボールのシュ   ート成功率を高め,移動距離を延長させることがわかった.

第V章 今後の課題

 本研究は,試合前の自律神経機能とバスケットボールの試合に発揮されるプ レー事象との関係を明確にすることを目的とした.その結果いくつかの点で自 律神経機能とプレー事象に関係があることが示唆された.

 今後試合数をもっと多くし,他のチームでも自律神経機能を測定し,バスケ ットボールプレー事象との関係をもっと明確にした上で,自律神経機能のバラ ンスや値がどうなったら,選手の力が100%出し切れるのか研究したいと思っ ている.また今回の実験で中学生バスケットボール選手は,練習や試合前に緊 張していることが認められ,HFを高めることすなわちリラックスした状態を 作ることがその後のバスケットボールのシュート成功率や移動距離に影響を与

えることがわかった.リラクゼーション法は色々あるが,中学生のバスケット ボール選手にはどんなリラクゼーション法が一番適しているのか.中学生にあ ったリラクゼーション法を工夫していこうと思っている.

      文献

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