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図4.12円偏波円錐ビームアレーの放射指向特性(計算値)
(2)円偏波円錐ビームアレーの特性
2.62GHzにおける放射指向性を図4.13に示す.実線は配列中心と素子の中心を含む 面(φ:0 )内の指向性,破線はそれと9ぴをなす面(φ=90。)の指向性である。
鉛直方向からの角度θ=30 における周方向の利得偏差は1.8dBである.計算による 利得偏差はO.04dBであり,実測結果の方が若干大きいものの良好な円錐ビームが得ら
れている.また,楕円偏波率は,θ=30 の方向で2.O〜2.5dBである.
2.62GHzにおいて,ヘリカルアンテナとの比較から求めた実測利得は,θ=30.の方 向で6.6±O.9dBiである.一方,図4.13に示した放射指向性の積分から求めた指向性 利得もほぼ同じである.
試作アンテナのV SWR特性を図4.14に示す.図中の破線は放射素子単体の特性を 示している.両者の比較から,素子の特性が支配的なのが削る.V SWRが1.5以下と なる比帯域は1.8%であり,2.2節で示した素子の理論値とほぼ一致している.
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図4.13試作アンテナの放射指向性(実測値)
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図4.14 試作アンテナのV SWR特性(実測値)
2−8
4.4.2 二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレー
(1)二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーの構造
4.4.1節で示したように,1点給電楕円形MS Aを素子としたときの,V SWRが1.5 以下となる比帯域は1.8%と狭帯域であり,実際に通信で用いるためには送受共用のた めに広帯域化を図る必要がある.本節では,2.5節で述べた無給電素子を用いた二周 波数帯共用楕円形MS A(55)を素子とする円偏波円錐ビームアレーを設計した.設計周 波数は,2.6725GHzと2.5175GHzである.
設計した円偏波円錐ビームアレーは,図4.15に示すように,4枚のプリント基板か ら構成されており,2枚が放射素子,他の2枚が給電回路のために用いられている.
プリント基板は,軽量化を考慮して,厚さ1.2mm (d=1.13mm)のテフロングラス ラミネート基板(ε、:2.55)を用いた.
Dielectric
Cond㎜ctive Plame
Ka
triC
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Radiato『
Power Divider
図4.15二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーの基板構成
放射素子は,上で述べたように,2.5節で示した二周波数帯共用楕円形MSAを採 用する.二周波数帯共用楕円形MS A素子の上の楕円の長径aI1は20.38mm,短径a,1 は19.88mm,下の楕円の長径aI2は20.ψmm,短径a,2は19.95mm,中心からの給電点 までの距離a fは8.3mmとしている・これらの寸法を有する楕円形MS Aの共振周波 数を,式(2・30)〜式(2・39)を用いて求めると表4.1のようになる.
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表4.1 試作アンテナの共振周波数の理論値
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表4.1から明らかなように,upperdiscの共振周波数についてはL.C.Shen等の式,
一方,1owerdiscについてはW.C.Chew等の式による方が,比較的近似の良い値が得ら れることがわかる.
素子数および素子配列は,前節で述べた単一共振の円偏波円錐ビームアレーの場合 と同じであり,円形配列の半径d、は46.2mm(O.4波長)としている.
等6分配の電力分配回路についても,前節で述べた単一共振の円偏波円錐ビームア レー用の電力分配回路と基本的には同じである.ただし,軽量化を図るために,ブリ ン鍬として厚さ1.2㎜のテフロングラスラミネート基板を用いているために,マイク ロストリップ線路の幅は異なる.
以上の設計に基づいて,
受信 : 2,500〜2,535GHz(35MHz,1.39%)
送信 : 2,655〜2,690GHz(35MHz,1.31%)
において使用可能な二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーを試作した.
放射素子と給電回路の位置関係を示す概略図を図4.16に示す.
試作したアンテナの外観を図4.17に示す.大きさは直径200mmである.
図4.16
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二周波数帯共用円錐ビームアレーの放射素子と電力分配回路の位置関係
図4.17 二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーの外観
(2)二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーの特性
二周波数帯共用円偏波円錐ビームアレーのV SWR特性を図4・18に示す・図中の破 線は放射素子単体の特性を示している.単一共振円錐ビームアレーアンテナの場合と
同様に,素子のV SWR特性が支配的であり,特性の向上を図るためには・2重構造 楕円形MS Aの特性をより改善する必要がある.
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