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4

 03691215

外集団第三者+上位他者群 25

18

11

03691215

内集団第三者+下位他者群

4

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へr︶ ∩︶

  06   9  12  15

外集団第三者+下位他者群   図3.4 自己の遂行量と比較他者評価の関係

横軸は自己の遂行量(個数),縦軸は他者評価得点(4〜28)

相対自己評価

 相対自己評価得点について,実験参加者の単語の作成数を共変量とする第三 者の集団成員性×比較他者の共分散分析を行った。その結果,第三者の集団成員

67

性×比較他者×共変量の交互作用効果が有意であった(F(1,107)=6.57,prO5)。

そこで,作成した単語数を説明変数,相対自己評価得点を目的変数とする回帰 分析を,第三者の集団成員性,および比較他者の各群で行った。その結果,有 意傾向ではあるが,第三者が内集団成員の群で,かつ上位他者を提示した群で

作成した単語数から相対自己評価得点に正の影響が確認された(R2、dj=.08, F(1,

27)−3.37,p−.08,βr33, t−1.84,p=.08)。同様に,第三者が内集団成員の群で,か つ下位他者を提示した群で正の影響が確認された(R2、d」=.28, F(1,28)=12.00,

ρ〈.Ol,β=55,t−3.46,p<.Ol)。さらに,第三者が外集団成員の群で,かつ上位他者 を提示した群で正の影響が確認された(R2、dJ=.30, F(1. 24)=11.51,p<.Ol,β=57,

t−3.39,ρ<.Ol)。第三者が外集団成員の群で,かつ下位他者を提示した群では有意

でなかった(R2、dl=一.04, F=O.OO, ns)。

7 6 5 4 3 2 1

 0   3

7 6 5 4 3 2

○○0

 6   9   12  15

内集団第三者+上位他者群

1

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7 6

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内集団第三者+下位他者群

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○○     0 6   9   12  15

外集団第三者+上位他者群

4 3 2

(・(/Aへ(,

1

 03691215

外集団第三者+下位他者群   図3.5 自己の遂行量と相対自己評価得点の関係

横軸は自己の遂行量(個数),縦軸は相対自己評価得点(1〜7)

位置推測

 位置推測得点について,実験参加者の単語の作成数を共変量とする第三者の 集団成員性×比較他者の共分散分析を行った。その結果,第三者の集団成員性×

共変量の交互作用効果が有意であった(F(1,107)=5.30,p〈.05)。そこで,作成 した単語数を説明変数,位置推測得点を目的変数とする回帰分析を,第三者の 集団成員性の各群で行った。その結果,第三者が内集団成員の群で作成した単

語数から位置推測得点に正の影響が確認された(R2、dj=.27, F(1,57)=22.80,p〈.Ol,

β=.54.t=4.78,p<.Ol)。それに対し,第三者が外集団成員の群では有意でなかった

(R2、dJ−.Ol・,・F−・1・.59,・ns)c

100 80 60 40 20

0      00

 0    3    6    9   12   15

内集団第三者群

100 80 60 40

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20

       0      0  000

 03691215

外集団第三者群   図3.6 自己の遂行量と位置推測得点の関係

横軸は自己の遂行量(個数),縦軸は位置推測得点(0〜100)

考 察

 自己の遂行量と自己評価との正の関係,および自己の遂行量と他者評価との 負の関係は,内集団成員が第三者で,かつ下位他者を提示した群で観察された。

この結果は,本稿の仮説2を支持する結果であると同時に,研究2で考察した 自己高揚による説明が妥当であることを示唆する。つまり,上位他者が存在し,

かつ第三者がかかわるような比較状況では,正確な自己評価の目標だけでなく,

自己高揚の目標も同時に追求され,それらの目標が混合した社会的比較による 評価パターンが現出したのである。

 また,自他の直接の比較を尋ねる項目と自己の遂行量との関係は,第三者が 69

内集団成員である場合の上位他者,および下位他者を提示した群(ただし,上 位他者を提示した場合には有意傾向),および第三者が外集団成員の上位他者群 で観察された。第三者が外集団成員の群で観察されたことは,この群における 上位他者との比較が行われた可能性を示唆する。これは,本研究の予測とは異 なる結果であった。この結果が観察されたことの一つの説明として,上位他者 の脅威の程度が大きかった可能性が考えられる。すでに述べたように,本研究 で用いた相対自己評価の項目は,実験参加者に対し比較を強制するものであっ た。その結果,第三者が外集団成員である状況でも上位他者の脅威が高まった

のかもしれない。

 さらに,位置推測の項目では,第三者が内集団成員の群でのみ自己の遂行と の関連が確認された。この結果は,心理的に近い他者であるほど社会的比較に よる評価が顕在化することを述べた仮説2を支持する結果であると同時に,第 三者が内集団成員で上位他者を提示した群においても比較が行われていたこと を示唆する結果である.

 本研究では,どの群にも比較他者を配置することで,手がかりとなる指標の 数を各群で同じにした。この設定により,研究2で考察された指標の数の説明

とは独立に,自己高揚による説明が妥当である可能性が示された19。本研究の結 果は,第三者が比較他者に注目する比較状況において,自己の遂行と自己評価 や比較他者評価,さらには一般性の高い位置推測などをそれぞれ別個に関連さ せることで,正確な自己評価の目標と自己高揚の目標を同時に追求しているこ

とを示唆する。

 最後に研究3の問題点を考察する。研究2と同じく,各群の個人差変数とそ れぞれの評価の関連を分析したため,あくまで, 自己の遂行が高い人ほど,比 較他者評価が低い といった個人間変動を考慮に入れた結果となる。しかし,共 分散分析の交互作用を事前に検討したため,本研究での各群の関連の違いの一 部は条件間の違いに帰属させることは可能である。また,本研究では下位他者 の遂行についても上位他者と同様に第三者が賞賛していた。実験参加者よりも 少ない単語しか作成していない下位他者を賞賛することは,賞賛している第三 者たちの遂行水準が低いことを推論させたのかもしれない。つまり,下位他者 が合計四名存在することになり,そのインパクトが社会的比較に影響したのか もしれない20。さらに,本研究では,正確な自己評価と自己高揚の目標の双方が 同時に生起している様相を検討するために,量的な側面に評価指標を限定した。

しかし,指標が複数ある状況では,それぞれの評価指標の性質により,自己の

19ただし,指標の数による説明は完全に否定されたわけではない。本研究では,あくまで 指標の数による説明とは独立に自己高揚による説明が妥当であったことを示すのみである。

20この可能性を排除するには,比較他者と第三者の個別認識についての議論が必要となる。

遂行との関連は変わるであろう。

する。

この点にっいては,次の研究4で詳細に検討

第5節:第三者の注目する基準と社会的比較による評価の関係(研究4)

 本研究の目的は,第三者が注目する指標を実験的に操作することで,社会的 比較による評価がどのように変わるのかを検討することにある。

 研究2では,単語の作成数とユニークさの二つの評価指標に対し,複数の第 三者が比較他者のそれぞれの指標を肯定的に評価している状況を提示した。二 っの指標を用いた理由は,単語の作成数による絶対評価の影響を小さくするた めであった。しかし,同時に,指標間の関係や,自己にかかわる目標の影響で,

結果の解釈が多義的にならざるを得なかった。続く研究3では,単語の作成数 のみを評価指標とし,複数の第三者が比較他者の単語の作成数を肯定的に評価 している状況を提示した。その結果,自己にとって脅威とならない下位他者を 提示した状況では,典型的な社会的比較による評価が観察された。対照的に,

自己にとって脅威となる上位他者を提示した状況では,自己への脅威を避ける ために間接的な社会的比較を行う可能性が示された。

 研究4では,二つの指標が存在することを実験参加者に明示し,その一方の 指標にのみ第三者が注目している状況を提示することで,比較他者に注目する 第三者の機能を探索的に明らかにする。具体的には,比較他者の単語の作成数,

または比較他者の単語のユニークさのいずれかを第三者が肯定的に評価してい る状況を提示した。さらに,研究2,研究3の知見をふまえ,第三者を内集団成 員に限定することで,社会的比較による評価を明確に検出できるようにした。

 第三者による相対評価を予期することが自己にとって重要であるならば,第 三者による比較他者への注目は,単純に比較他者の存在の顕現性を高めるだけ でなく,比較による評価指標の顕現性も高めるであろう。理論的には,第三者 の注目が評価基準を提供していることになる。

 比較他者の遂行の量的側面に第三者が注目する場合,自他の遂行量の違いが そのまま相対評価につながることが自己に予期されるであろう。したがって,

自己の遂行量と自己評価,および自己の遂行量と他者評価に関連があると考え るのが基本である。しかし,第三者が内集団成員で,かつ上位他者を提示した 研究3の結果をふまえると,相対的位置の差が明確な上位他者との比較は自己 にとって脅威である。そこで,第三者が上位他者の遂行量に注目している場合 には,自己の遂行量と自己評価の関連は観察されるが,比較他者評価との関連 は観察されないであろう。ただし,研究3で述べたように,このような関連の

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